2012/11/23 - 2012/11/25
231位(同エリア588件中)
naoさん
郡上八幡の夏はおどりとともに始まり、おどりとともに終わる、とまでいわれるほど郡上おどりが有名な町で、熱い真夏の夜、1か月にわたって踊り続けられます。
「郡上のな〜♪、八幡出てゆく時は♪、雨も降らぬに袖しぼる♪」の歌詞で知られる郡上おどりは、郡上八幡城主の「身分の隔てなく無礼講で」とのお達しから始まったもので、400年の間その伝統が受け継がれ、地元の人と観光客が一つの輪になって踊る、参加型のおどりとして発展しています。
一方、町の中心部を流れる吉田川を軸に発展してきたこの町は、独特の水の文化を育んでいます。
清潔な水を引き込んだ3槽の水槽を段々に設け、一番目は飲料水、二番目は食材の洗浄、三番目は食器の洗浄と洗濯に利用する、「水舟」と呼ばれる水利施設が各家庭に設置されています。
この、水舟から出る食物の残りクズを、餌として鯉などに食べさせることで、自然に浄化された水を川に放流する、非常にエコな水循環システムが古くから人々の生活に根付いています。
また、いがわこみち、やなか水のこみち、吉田川沿いの遊歩道など、水にまつわる小路が整備され、地元の人々のみならず、多くの観光客に親しまれています。
郡上八幡城の城下町である大手町、柳町、職人町、鍛冶屋町には、この町独特の「袖壁」や美しい格子のある町屋が連なり、水の文化と一体となった美しい町並みを形成しています。
訪れた時は、夕刻近かったこともあって観光客はまばらで、美しい町並みとお月様が織りなすほのかな光景をゆっくり楽しむことができました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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郡上八幡旧庁舎記念館の裏にある駐車場に車を停めて、町歩きを始めます。
まず、「やなか水のこみち」を訪れました。 -
このこみちは、水の流れや渦を表現した玉石が敷き詰められ、全国有数の水のきれいな郡上八幡でも、一服の清涼剤のような水辺空間になっています。
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水飲み場では、地元の小学生が楽しそうにおしゃべりしています。
つい、「そのお水、美味しいの?」と声をかけてしまいました。 -
夜はライトアップされているそうです。
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水の注ぎ口には、景観に配慮して石樋が使われています。
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せせらぎには、石樋から流れ出たきれいな水がそそいでいます。
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水辺に柳は付き物なんですね〜。
柳の葉が風にそよぐ情緒豊かな水辺のこみちです。 -
小学生とおしゃべりした水飲み場。
繁華街を一歩入れば、こんなに素敵な水辺空間が待っていてくれます。 -
書画や茶道具を中心とした美術工芸品を展示している「齋藤美術館」。
ミュージアムショップでは、岐阜の伝統工芸の一つである郡上本染をはじめ、木工クラフトなどを販売しています。 -
町角で見かけた、由緒ありそうな町屋です。
今は空家になっているようです。 -
町の中心部を流れ、発展を支えてきた「吉田川」。
川沿いには遊歩道が整備され、観光客にも親しまれています。 -
生活用水や防火用水として、土地の人々の生活と一体化するこの川を中心に、この町独特の水の文化を育んでいます。
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川岸の岩肌に紅葉が根を下ろしています。
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「宗祗水」と書かれた提灯が、この先にあるよ〜、と教えています。
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「宗祗水」は、日本名水百選の第1号に指定された湧水です。
名前は、室町時代の連歌師、飯尾宗祗に由来するそうです。 -
この水も古くから生活用水として利用されてきたもので、一番目は飲料水、二番目は食材の洗浄、三番目は食器洗浄と洗濯に利用する、「水舟」の形式を採っています。
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水源の屋根には「水」の文字が浮き出ています。
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水源。
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苔むした柳が水辺に趣を添えています。
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川辺にびっしりと張りついた民家も、水と関わりながら存在しているようです。
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では、城下町の町並みを目指して移動します。
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通りには、こんな街灯が立っています。
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町屋の坪庭では、紅葉がきれいに色づいています。
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鍛冶屋町の町並みに差しかかりました。
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郡上八幡の町屋の特徴に、隣家との間の「袖壁」があります。
これは、屋根の荷重を支えるとともに、家々の防犯や延焼防止のためのものだそうです。
これは「うだつ」の変形版ですね。 -
町並みの屋根越しに、郡上八幡城が顔をのぞかせています。
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袖壁と美しい格子の町屋を過ぎると・・・
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紅葉がきれいな蓮生寺があります。
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紅葉は、枝先だけではなく・・・
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足元も真っ赤に染めています。
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職人町では、家の軒下に防火用のバケツが吊り下げられています。
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こちらの格子窓には、郡上おどりにまつわる俳句が掛けられています。
おどりに明け暮れる町の一端を垣間見るようです。 -
町屋を見下ろすお月様。
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浄因寺の釣鐘が紅葉の引き立て役に回っています。
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浄因寺を過ぎて、柳町の町並みにやって来ました。
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さすがに水の文化を育む町だけあって・・・
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町内にはこんな当番制度があるようです。
水を大切にする心が町中の人々に浸透しているんですね。 -
柳町のはずれにある・・・
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安養寺の本堂の上にもお月様が・・・。
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安養寺の前には、こんなかわいい水車があります。
水車小屋の中では、これまたかわいい杵が一生懸命働いています。 -
一仕事終えて、水車から放たれた水が・・・
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小さな流れを作り出しています。
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その流れの先には、童地蔵というかわいいお地蔵様が祀られています。
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安養寺の境内には、きれいに黄葉したイチョウがあります。
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お月様も、その黄葉がいとおしくて仕方なさそうです。
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立派な鐘楼も、イチョウの前では霞んでしまっています。
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だって、これでもか〜と、イチョウが上から睨みつけているんですもの。
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では、安養寺のイチョウに別れを告げて、郡上八幡旧庁舎記念館の駐車場へ向かいます。
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郡上八幡旧庁舎記念館が見えてきました。
ここは、昭和の初めに建てられた洋館で、平成6年まで八幡町役場として使われていましたが、平成11年に郡上八幡の総合観光案内所としてリニューアルオープンし、多くの観光客に郡上八幡の観光情報を提供しています。 -
ここにも郡上おどりが並んでいます。
まさに、おどりの町の面目躍如といったところです。
では、駐車場で車をピックアップして、夜のイベントが行われている次の目的地を目指して車を走らせます。
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