2012/11/24 - 2013/02/08
146位(同エリア367件中)
ころっつさん
篠山市は中心市街地にある城下町と古いまちなみが観光スポットとして有名ですが、秋に篠山に紅葉を見に行った帰りに立ち寄った福住は、篠山市の東側にある古くからの交通の要衝地。このたび宿場町・農村集落の2つの要素を併せ持つまちとして、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されました。
そこで見つけた古民家を活用したレストランや店舗を訪ねた、秋と冬に訪れた2回分の旅記です。
- 交通手段
- 自家用車
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篠山市の東部にある福住地区は、山陰へ通じる道の要衝であった篠山城から大阪と京都に通じる街道が通り、現在もそれらを結ぶ国道が通る交通の要衝です。
旧多紀町の中心部でもあり、かつては篠山口から延びる国鉄篠山線の終着駅もありました。 -
そして2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を篠山市内では篠山城下の河原町商家群に続き2か所目として受けました。普段は京都に抜ける道として私はよく通過しているのですが、今回は目的地として訪問してみました。
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集落をバイパスで抜ける国道372号から見た福住地区・安口(はたかす)のまちなみ。典型的な農村風景です。
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同じような大きさと造りの土蔵が2棟並んでいます。
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福住伝建地区は京都と篠山を結ぶ西京街道沿いの約3kmの家並みが指定されています。指定地区は農村集落と宿場町から構成されており、こちら東側にある安口集落にはトタンに覆われた茅葺屋根の家並みが続きます。
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西側の宿場町に近づくにつれて、妻入の家が点在します。
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街道沿いの1階部分には格子を設けた家もあるのが特徴です。
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街道沿いの商家は妻入が多いいのですが、平入の家も若干ながらあります。
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こちらは市役所支所近くにある「さんば家ひぐち」。
地域の交流センターとして休日には活用されている民家ですが、その名が示すとおりかつては産婆さんが住んでいた民家です。 -
旧街道はかつて京都に向かう国道372号線として使われていた道路です。
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こちらは宿泊できるゲストハウスとしても利用される「やなぎ」。古民家再生事業によって活用されている建物で、週末のみの営業をしているようです。
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近世の福住は京都と大阪に続く街道が分岐したことから宿場町として栄え、町内には本陣や脇本陣も置かれていました。他の伝建地区のように、古い家が連続して立ち並ぶ箇所は少ないものの、あらためて見てみると古くからの歴史を感じさせる建物が並んでいるのを実感しました。
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こちらは福住の中心部にあるイタリアンレストラン「トラットリア・アルラグー」。こちらも築150年の古民家を再生したもので、秋冬ともにランチに立ち寄りました。
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中に入ると、必要最小限の手入れがしてあり、昔ながらの古民家の良さを随所に残した再生活用をしています。
こちらのレストランのオーナーさんは神戸市内で元々エスプレッソ専門店を営業していたらしいのですが、篠山のまちの雰囲気に魅かれて移住してきた方だそうです。 -
古民家とイタリアン料理という一見ミスマッチな感じが人気のようで、通常はランチ営業のみとなっており、夜は要予約ということです。秋に行った時は休日ということもあり、ほぼ席は埋まっていました。
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引き戸のガラスも、おそらく割れていた部分にステンドグラスをはめ込んだようで、素敵に生まれ変わっていました。
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2回目に行った冬には、店内では暖かさを醸し出す薪ストーブが焚かれていました。この設備も昔ながらの重厚感のある、いい雰囲気を感じました。
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メニューはアラカルトしかないので、少々高めになります。
こちらはサーモンのカルパッチョ。 -
自家製ハムなんかもあります。
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冬に来た時に食べたトマトソースのスパゲティ。
秋に来た時には少しボリュームが物足りない感じでしたが、冬に来た時は前よりも量が少し増えたような気がします。気のせいかも知れませんが…。 -
店内で食べることもでき、持ち帰ることもできるドルチェを販売しています。
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篠山市街地側から福住のまちに入る所にある「安田の大杉」。樹齢800年ともいわれる大木が安定感を持って立っています。
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福住を後にした頃から雪が降ってきました。
篠山市街地方面に向かい、旧城東町の中心の日置の旧国道沿いにある「ささらい」に立ち寄ります。日置は福住と篠山城下町の中間辺りにあり、街道の宿場町として発展したところです。 -
「ささらい」も旧街道沿いにある古い民家を活用し、母屋や土蔵を改装したカフェやショップが入った施設です。冬季の平日のためか、来客は他にはなく、少し寂しい雰囲気がしました。
○ささらいHP
http://sasarai.com/ -
「ささらい」の母屋はランチが予約制のレストランとなっています。
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母屋の奥には土蔵が並んでおり、ギャラリーやカフェ、そしてショップとして内部が活用されています。
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母屋と土蔵の間には小さな中庭もありますが、激しく雪が降り始めました。
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土蔵のショップのひとつ「日置パン」でカフェとします。
日置パンは、自家製の天然酵母を使い、国産小麦の全粒粉・ライ麦粉で焼き上げたパンで、無農薬や無添加を基本としているこだわりの逸品です。 -
店内の様子。蔵を改装しているので天井が低いですが、古い建築をできるだけ活かすことを基本としているため、天井の梁にはシロアリが食った跡なんかがあり、それがまた古民家の良さを感じさせてくれます。
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カフェでは「ささらい」で販売している芦屋プリンもいただくことができます。
芦屋プリンは、その名のとおり阪急芦屋川駅近くにあるスイーツ店「とあっせ」で販売する無添加プリンで、ある雑誌社の企画でOL支持率ナンバー1となったものだそうです。 -
こちらは日置パンのサンドイッチランチプレートです。篠山で収穫される有機野菜を用いて作られたものです。
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土蔵を活用した店の入口。重厚な扉もそのまま生かされています。
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おいしそうなパンが並んでいます。
無添加・純良な素材で、偽りの無い本当に美味しさや安心を提供する事で地域へ貢献し、できる限り地産地消に心がけることが日置パンのコンセプトだそうです。 -
「ささらい」の中にある「とあっせ」篠山店で販売する芦屋プリン。シンプルで極めて贅沢なプリンということで、添加物はもとより香料やお酒も一切使っていないそうです。生チョコのプリンや国産ハチミツをふんだんに使った1個千円を超える「幻のプリン」なんていうものもありましt。
持ち帰り用に買った生チョコプリンは、甘さも控えめですっきりしたおいしさでした♪ -
「ささらい」から次に向かったのは篠山市街地から車で10分ほど走った集落・丸山です。
丸山は農村風景が広がる谷間の集落で、山が迫る一番奥にあります。築後150年以上の年月を経た古民家が点在しており、空き家となっていた建物を持ち主から借り上げ改修し、滞在施設としてNPOが運営しています。
○集落丸山HP
http://www.maruyama-v.jp/ -
2軒の古民家を宿泊棟として貸し出し、夕食と朝食は地区内にあるフレンチとミシュランガイドにも登録された蕎麦懐石の高級レストランから提供されます。その分、宿泊滞在費3万円近くするという、なかなかの高価ですが…。
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フランチレストランの「ひわの蔵」。宿泊以外にも予約制でランチやディナーを食べることができます。篠山にはこうした古民家レストランやカフェが結構あります。
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集落丸山の入口近くにある案内図。集落にはわずかの家しかありませんが、いずれも古民家で、昔ながらの農村風景を味わうことができる場所です。
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丸山集落の全景。
見学を終えて帰る頃には、降っていた雪が止んで、青空が広がっていました。
篠山の魅力を早回りで堪能しました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぺでぃまるさん 2013/03/09 23:52:19
- 存在は知っていましたが
- ころっつさん、こんばんは。
存在は知っていましたが、丹波篠山にJRで行ったのもあり訪れなかった福住。
観光化されていないしっとりとした町並みに、オシャレなレストランはいいですね〜
非常にいいものを出してくれそうな雰囲気がプンプンします。
GWは大型連休は取れない仕事ですが、可能ならば一泊二日くらいでむかし町を攻めたいな〜なんて思ってます。
名神はすごく混みそうで西に進路を向けるのには躊躇していますが、また参考にさせてもらいますね。
ぺでぃまる
- ころっつさん からの返信 2013/03/10 22:04:23
- RE: 存在は知っていましたが
- ぺでぃまるさん、こんばんは。
「福住」の存在を知っておられるとは、さすがまちなみ通ですね〜。
確かに鉄道で篠山に訪れると、少々訪れにくい場所になりますね。
同じ篠山市内でも城下町エリアと違って、新旧の建物が混在し、日常の生活感がそのまま感じ取れるまちなみです。
私も休みがあれば、GWにはむかし町攻めたいと思っていますので、またお互いに紹介しあいましょう〜。
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