奥の細道を訪ねて第15回12金沢散策その12「落陽の光景が金沢一の寺」・宝泉寺

2012/09/14 - 2012/09/14

心蓮社を更に南下、地図案内板に従って東山茶屋街前の交差点を左折、東山茶屋通りを横目で見ながら直進し、次の地図案内板に従って慈雲寺を指す方向に向かうと、お宮の境内を囲む石柱が現れる。

石柱に沿って右折し、宇多須神社鳥居を過ぎると「小来坂」と書かれた石柱があり直進すれば卯辰山に達する。

「小来坂」とはこの卯辰山が開かれた際、子供達が沢山登るのを願って名付けられたとの由。

そこからかなり急な坂を進み、更に「子来街緑地」と案内の石柱のある二股の右側、急な石段の坂を上る。

お目当ての宝泉寺はもう一つ更に急な石段を登った高台に建つ。

苦労の甲斐があってこの高台からは、ドナルド・キーンが「落陽の光景が金沢一の寺」と賞賛した、金沢の街のパノラマが見下ろせる。

此処には昔芭蕉が宿にした地元の俳人鶴屋句空の草庵「柳陰軒」があったとのことで、何故か観音像も建つ木陰に、この草庵で詠んだといわれる芭蕉の句碑がある。
　　
　　ちる柳　あるじも我も鐘を聞く　　芭蕉

又泉鏡花の小説「五本松」は、宝泉寺境内に立つ松の景観を描いたものといわれ、宝泉寺の境内に注連縄が巻かれた松の傍らに、3代目も「五本松」と案内されていた。

他にも地元の俳人達の句碑も建っている。

エリア 金沢(石川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス JALグループ ANAグループ JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）