奥の細道を訪ねて第15回11金沢散策その11堂宇裏の江戸時代の面影を残す庭園がある心蓮社

2012/09/14 - 2012/09/14

小坂神社の坂を下った、同じ山の上町の南に心蓮社はある。

此処には後に蕉門十哲の一人に挙げられるほどの俳人で、芭蕉に同行し、金沢から越前丸岡まで旅することになる、俳人立花北枝の墓と句碑があるというので訪れたようだ。

というのも、心蓮社の裏には”めでた造り”といわれる、遠州流庭園があり、小さいが見事な庭園に配された池の、一杯に広がった水草の上に浮かぶ落ち葉の様に気をとられ、立花北枝の墓と句碑を見ることを失念したしまった。

立花北枝は浅野川大橋西詰めの北側に源意庵と称する自宅を持っていたようで、芭蕉を招いて句会を催したが、そこで芭蕉が提示した句。

　　あかあかと　日はつれなくも秋の風　　芭蕉

この句は芭蕉が越中滑川辺りの磯の景観を詠んだ、芭蕉の自信作といわれる句で、源意庵の句会で初めて皆の前に披露したらしい。

ちなみに「あかあかと・・・」を刻んだ句碑は全国に３５基もあるという。

奥の細道を訪ねて第15回の旅だけでも少なくとも４基は目にしたと思う。

エリア 金沢(石川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス JALグループ ANAグループ 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）