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成学寺の東側に、緩やかに流れ落ちる様な坂があり、左に湾曲する為、正面に姿を見せ始める情緒豊かな木造の建物は料亭・山錦楼。<br /><br />大正時代に創建され、増築を繰り返し、4階建ての今の姿に成ったらしい。<br /><br />更に進み、坂が終わる角に「蛤坂」と刻まれた石柱があり、石柱の横の案内によるとそれまでこの坂は妙慶寺坂と呼ばれていたが、享保16年の火事の際、この坂はまるで火に炙られ口を開けた蛤の様に見えたことから、この名が付いたとある。<br /><br />坂を折りきると右正面に、犀川に架かる鉄橋の犀川大橋が姿を見せる。<br /><br />振る返るとそこには室生犀星が生まれ、幼少時代を過ごした、愛する犀川河岸の風景が広がっていた。<br /><br /> 「うつくしき川は流れたり そのほとりに我は住みぬ」(室生犀星:叙情小曲集・犀川)<br /><br />犀川河岸の堤防一角に建つ芭蕉の句碑も犀川を見つめている。<br /><br />句碑の字は風化して読みにくいが、これまでも何度も目にした句。<br /> <br /> あかあかと 日はつれなくも秋の風  芭蕉 <br /><br />その先の赤レンガ造りの金沢モリス教会の建物も美しく、犀川河岸の風景にアクセントを添えている。 <br /><br />遠くに見えた橋は桜橋で、そこを右にユーターンする様に坂を上ったところに、長久寺が建つ。<br /><br />境内には樹齢400年という2本の銀木犀が聳え、根元に芭蕉の句碑がひっそりと佇む。<br /><br /> 秋涼し 手毎にむけや瓜茄子   芭蕉<br />

奥の細道を訪ねて第15回05金沢散策その5室生犀星が愛した犀川河岸の風景と長及寺

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2012/09/14 - 2012/09/14

4712位(同エリア5119件中)

WT信

WT信さん

成学寺の東側に、緩やかに流れ落ちる様な坂があり、左に湾曲する為、正面に姿を見せ始める情緒豊かな木造の建物は料亭・山錦楼。

大正時代に創建され、増築を繰り返し、4階建ての今の姿に成ったらしい。

更に進み、坂が終わる角に「蛤坂」と刻まれた石柱があり、石柱の横の案内によるとそれまでこの坂は妙慶寺坂と呼ばれていたが、享保16年の火事の際、この坂はまるで火に炙られ口を開けた蛤の様に見えたことから、この名が付いたとある。

坂を折りきると右正面に、犀川に架かる鉄橋の犀川大橋が姿を見せる。

振る返るとそこには室生犀星が生まれ、幼少時代を過ごした、愛する犀川河岸の風景が広がっていた。

 「うつくしき川は流れたり そのほとりに我は住みぬ」(室生犀星:叙情小曲集・犀川)

犀川河岸の堤防一角に建つ芭蕉の句碑も犀川を見つめている。

句碑の字は風化して読みにくいが、これまでも何度も目にした句。
 
 あかあかと 日はつれなくも秋の風  芭蕉 

その先の赤レンガ造りの金沢モリス教会の建物も美しく、犀川河岸の風景にアクセントを添えている。 

遠くに見えた橋は桜橋で、そこを右にユーターンする様に坂を上ったところに、長久寺が建つ。

境内には樹齢400年という2本の銀木犀が聳え、根元に芭蕉の句碑がひっそりと佇む。

 秋涼し 手毎にむけや瓜茄子   芭蕉

同行者
一人旅
交通手段
観光バス JALグループ ANAグループ JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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