１０月３日、今日がいよいよプラハの最終日となりました。<br /><br />チェックアウトをすませ、2時に空港までのタクシーの予約をお願いしました。<br />　　プラハ発　１７：１０　LH１６９３便でミュンヘンまで<br />　　ミュンヘン発　２１：００　LH７２０２便（ＡＮＡとの<br />　　　　コードシェア便です）<br />　　成田着は４日　１５：２１<br /><br />残された時間、街歩きに出かけました。<br />まずは近くのカレル橋へ。何回か夕暮れから暗くなった橋を歩きましたが、青空の下、橋を歩くのは今日が初めてです。

秋のプラハから　　　＊帰国日となりました

16いいね！

2012/09/27 - 2012/10/04

1306位(同エリア4278件中)

#街歩き

エリア

プラハ(チェコ)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 5.0

同行者: カップル・夫婦

旅行の手配内容: 個別手配

その前に前日の夜、チェスキークルムロフからの帰り路、バスを降りてからホテルまでの道すがら、偶然通りかかったときに目にすることができた建物の紹介です。

国民劇場のななめ前にある２軒の建物、両方ともオスワルト・ポリーフカの作品です。こちらはプラハ保険会社の建物として１９０３年に建てられました。屋根裏部分の丸窓がPRAHAと読めるようになっています。
夜で丁度照明もともり文字がはっきりわかります。
当時はポリーフカ最高の作品とたたえられたそうです。
隣は1910年建設されたトピッチ館で、出版社でもあり書店として使われました。
今朝の空は青々と澄み切っています。
まだ日中のにぎわいまでには、いっていません。
橋を歩き始めてすぐ右にある
聖ベルナルドを抱く聖母マリア（1708年作）
手回しオルガンのおじいさんはニコニコと笑顔を振りまいています。
聖カルヴァリ（1629年作）
聖アン（1707年作）
聖キリルとメトディ（1928〜38年作）
聖バプティストのヨハネ（1857年作）
聖クリストフス（1857年作）
聖ノルべルト、ヴァーツラフ、ジクモンド（1853年作）
聖ルドミラと聖ヴァーツラフ（1730年作）
聖ヤン・ネポムツキー（1683年作）

この像の前はいつも写真を撮る人の順番待ちでにぎわっています。
国王ヴァーツラフ4世の命に逆らったために、ヴルタヴァ川に投げ込まれ殺害されたといわれています。
台座の部分、多くの人に触られてピカピカに光輝いています。

「地元では逆さに吊るされたネポムツキーに触ると良いことがある」とされていて、そのせいで人々が台座をさわっていくようになりました。
聖ルドミラと聖ヴァーツラフ（1730年作）
聖アントニィ（1707年作）
聖ガエタヌス(１７０９年作）
聖ルトガルディス（１７１０年作）
聖ヴァーツラフ（1858年作）
ここまで来ると橋も終わり近くなります。
白鳥の群れが。
再び橋を引き返します。
中央に見える黒い屋根の建物が泊まっていたフォーシーズンホテルです。
もともとは古い館を４軒買い取ってつなぎあわせたそうです。
旧市街広場の時計塔にきました。

１１時に合わせて、仕掛け時計の動きを見るためです。
何回かここを通りましたが、なかなか正時には来ることができませんでした。
建設は1490年ごろ、仕掛け人形（16世紀に設置）、天文時計、カレンダー時計の3つはそれぞれ独立した仕掛けになっているようです。
上の天文時計は、天動説に基づき、地球を中心とした天体の動きを示しているようです。

下の時計はカレンダリウムといいます。中心にはプラハの紋章、その周りには１２の月を象徴する獣と農作業風景がえがかれ、外側の白い部分は365日を表し、それぞれの聖人の名が記されています。
上部にある時計。
下部の時計。
左の骸骨は死神を現わし、砂時計は人生の時間を現わしています。右は野蛮、残虐を象徴しています。中世に脅威の国と恐れられていたトルコの人をモデルにしています。

上の窓にいるニワトリが羽ばたきすると、骸骨が縄を引っ張り小さな鐘を鳴らし、持っていた砂時計を逆さにします。
そうすると窓が開いてキリストの１２使徒が２つの窓から現れます。
左が虚栄を現わすバニティ、鏡を見ています。
右は貪欲を現わすグリード。ステッキと小銭の袋を持っています。
毎正時には首を左右に振ります。「金は一銭もやらんよ」という意味だそうです。
毎正時、ベルがなった後、2つの扉からそれぞれ、６体ずつ、イエス・キリストの弟子の人形が交互にあらわれます。
最後は鳩の鳴き声で終わります。
広場での踊りと太鼓を打つ人。
ティーン教会です。
二つの尖塔は街のシンボルとなっています。
１４世紀中ごろから１６世紀に建設され、宗教改革時はフス派の重要な拠点となった教会です。
フス戦争以降中世ではプロテスタント派の教会となっていました。しかしその後プロテスタント派が大敗したあとは、カトリックの教会へと変えられてしまいました。これに怒ったプロテスタントの信者が抗議の意味をこめて教会の前をふさいでしまったとのことです。
それを可能としたのは教会前の土地をプロテスタントの信者たちが所有していたとのことです。
今も教会の前にはお店が建ち並び、どこから教会へ入るのかわかりにくいのですが、お店のある建物を潜り抜けていくと入口へとつながっています。
教会入口です。
そんな抗争も知るよしもなく、観光客が訪れています。
市民会館のカフェでお昼を食べることにしました。
カフェの中に入るのは初めてです。
（一度写真を撮るためだけに入らせていただきましたが）
ここでは簡単な食事もすることができます。

ケーキはワゴンにのせて回ってきますので、好きなものを選んで取り分けてもらいます。またケーキだけは直接お支払します。
お勧めのロゼワインです。

ホテル出発は2時ということをチェックアウトの際お話しし、空港までのタクシーをお願いしていました。
カフェを出て、ホテルに着いたのは丁度2時でした。
その時にはタクシーが待っていて、さらにトランクには預けていたスーツケースも入っていて出発を待つばかりとなっていました。
さすがフォーシーズンのサービスです。

旅立ちはあわただしいものでしたが、思い出をたくさん心につめこんでホテルをあとにしました。
いつか再び訪れて、今回回りきれなかったところを回ってみたいと思っています。

この旅行記のタグ

#街歩き

この旅行記へのコメント（7）

開く

閉じる

川岸　町子さん 2017/04/02 23:11:07

美の国・チェコ

mistralさん、おばんでした（←長く札幌に住んでいたので、北海道弁です）☆

　沢山の素敵なチェコの思い出を拝見しました。
　チェコの歴史や芸術（美術・音楽など）をご理解なさった上での、街歩きなのですね。
　とっても丁寧に周られていて、細部の見事な彫刻などもお伝え下さり、うらやましくなりました(*^▽^*)

　プラハの満月、一層旅情をかきたてますね。
　優しい表情の月が心に残る一枚です。
　建物の間から見える満月も街を照らし、ほのかな美しさです(*^^*)
　素敵な夜でしたね。

　チェコは様々なタイプの建築が美を競うほどの街ですね。
　私はガイドブックをなぞる程度で、行けない所も多いです。
　市役所ツアーもミュシャ美術館も、あきらめたのですが、やっぱり行きたかったです。
　コンサートのポスターも、横目で眺めるだけでした。

　mistralさんのそれぞれの良さや特徴を捉えられた旅行記を拝見してから、チェコへ行きたかったです（笑）
　帰国した今改めて知る事もあり、ますますチェコへ再訪したい気持ちです。

　さて、このたびは私の掲示板へ優しいお言葉を下さいまして、本当にありがとうございました。
　温かいお気持ちが伝わり、大きな励みとなりました。
　また前を向いていこう、自分らしい旅をしようと思います。

　桜が満開にならず、肌寒い日が続きますので、どうぞご自愛下さいませ。
　ありがとうございました(＠⌒ー⌒＠)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子　

　

mistralさんからの返信 2017/04/03 20:38:24

RE: 美の国・チェコ

川岸町子さん

昨日はたくさんの投票と、コメントを
ありがとうございました。

町子さんの10日分の旅行記
盛りだくさんの内容で
私自身の旅も思い出しながら拝見してますので
なかなか先に進まず
一旦ここで小休止です。
思い出してみますと、やはりプラハは素敵な街ですね。
プラハ中央駅、改修工事も終わり綺麗なドームに
なっていましたね。
町子さんの旅行記を見せていただき
そのことがわかって、嬉しかったです。

私も、帰国後旅行記を書く段階になって調べていて、
あ~、見落としてしまった！と
後悔することが山ほどあります。
旅行者の現地での時間には限りがありますものね。

また続きは後ほど、お邪魔させていただきます。

mistral

mistralさん、おばんでした（←長く札幌に住んでいたので、北海道弁です）☆
>
> 　沢山の素敵なチェコの思い出を拝見しました。
> 　チェコの歴史や芸術（美術・音楽など）をご理解なさった上での、街歩きなのですね。
> 　とっても丁寧に周られていて、細部の見事な彫刻などもお伝え下さり、うらやましくなりました(*^▽^*)
>
> 　プラハの満月、一層旅情をかきたてますね。
> 　優しい表情の月が心に残る一枚です。
> 　建物の間から見える満月も街を照らし、ほのかな美しさです(*^^*)
> 　素敵な夜でしたね。
>
> 　チェコは様々なタイプの建築が美を競うほどの街ですね。
> 　私はガイドブックをなぞる程度で、行けない所も多いです。
> 　市役所ツアーもミュシャ美術館も、あきらめたのですが、やっぱり行きたかったです。
> 　コンサートのポスターも、横目で眺めるだけでした。
>
> 　mistralさんのそれぞれの良さや特徴を捉えられた旅行記を拝見してから、チェコへ行きたかったです（笑）
> 　帰国した今改めて知る事もあり、ますますチェコへ再訪したい気持ちです。
>
> 　さて、このたびは私の掲示板へ優しいお言葉を下さいまして、本当にありがとうございました。
> 　温かいお気持ちが伝わり、大きな励みとなりました。
> 　また前を向いていこう、自分らしい旅をしようと思います。
>
> 　桜が満開にならず、肌寒い日が続きますので、どうぞご自愛下さいませ。
> 　ありがとうございました(＠⌒ー⌒＠)
>
> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川岸　町子　
>
> 　

ログインして返信する
一歩人さん 2012/12/01 12:54:08

ふ、ふ、素敵なプラハでした

mistralさんへ
ふ、ふ、こうして、シリーズで拝見したのは、初めてです。
とても、感動しました。

イメージ的には、プラハの春しかありませんでしたが。

歴史的な建造物の数々。また、装飾としてのデザインも素敵でした。

ありがとうございました。
失礼しま〜す♪

mistralさんからの返信 2012/12/01 21:12:11

初めまして。

一歩人さん

書き込み，そしてたくさんのご投票をありがとうございました。
実は昨日一歩人さんの旅行記を拝見して，とても楽しかったものですから書き込みさせていただこうと思っておりましたところ，先に頂いてしまいました。
一歩人さんの視点の楽しさ，お写真など，とても惹かれました。一歩人さんの対象のとらえ方，とっても好きだな〜と思いました。
浅草の鬼瓦，今度は私もじっくりと観察してみますね。
今後ともよろしくお願いします。

ログインして返信する
sallyさん 2012/11/23 10:13:53

丸窓に文字。

このお写真含め、たくさんの建物の意匠をじっくり見せて頂けて
本当にありがたいです。

恐らくこのPLAHAの文字の建物の後ろ側あたりに泊まったと思うのですが
国立劇場側でなく、この建物の下を歩いて知りませんでした。
文字にポップな印象を持ちました。印象なだけで様式や意味はもちろん
存じないのですが。　
夜歩きしなかったのでこちらの旅行記でイメージトラベルさせて頂きました。

mistralさんからの返信 2012/11/23 13:49:30

RE: 丸窓に文字。

sallyさん

書き込みをありがとうございます。
そうでしたか。便利な場所のホテルにお泊りだったんですね〜

> 恐らくこのPLAHAの文字の建物の後ろ側あたりに泊まったと思うのですが
> 国立劇場側でなく、この建物の下を歩いて知りませんでした。
> 文字にポップな印象を持ちました。印象なだけで様式や意味はもちろん
> 存じないのですが。　

この建物側の下を歩いていると、真上を見上げるのはなかなか難しいですよね。まして昼間ですと、見つけにくいです。

たまたま夜、バスで通りかかり、窓から「アッ！あの建物！」と気づき、
ホテルへの道すがら撮影したものです。
アールヌーヴォー様式が好きで、以前から建物ウォッチングをしていましたので。
mistralの旅行記もちょっとマニアックになってますね。

次のご旅行のご予定は？

sallyさんからの返信 2012/11/24 12:37:59

”写真が沢山”のガイドブックの悩ましい点。

>窓から「アッ！あの建物！」と気づき、

いいですよね〜、あの照明のまっ黄色具合も雰囲気出てます。

アールヌーヴォーがお好きなんですね〜。
わたしも詳しくないですが建物を見てまわるのが好きです。
今回というか、最近、悩ましいなぁと思うのは、旅行前に色々知りたくて
本を読んでいると実物を見る前から、写真で見知ってしまうこと、なんで
すよねー。初めて見て感動したいので、最近は写真の小さく、できれば白
黒な本を探して読むようにしたりして。それもどうかって話もありますが。

>次のご旅行のご予定は？

ベルリンに行ってみたいです。日本のガイドブックでなく字でまっくろ
な英語版探してみようかななんて思ってます。勉強かねて。

mistralさんは、次の旅先は決まっていらっしゃるんでしょうか。

ログインして返信する