立山黒部旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 遠いけど、一度は行ってみたかった立山。高いけど、一度は利用してみたかった立山黒部アルペンルート。春も夏も魅力的な立山ですが、最も輝くのは、やはり秋の紅葉シーズン。紅葉の名所は数あれど、これほど雄大かつ立体的に紅葉鑑賞できる場所は、他にないかもしれません。紅葉テーマパーク「室堂」は、期間限定であなたをお待ちしています。<br /><br /><br />==日本の凄すぎる紅葉登山 シリーズ一覧==<br />①秋のスーパートレック (涸沢、立山、白馬、駒ケ岳) &lt;==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/<br />②立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ (雄山)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716486/<br />③白馬岳・栂池自然園 - 白馬らしさを求めて<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716411/<br />④木曽駒ケ岳・千畳敷 - 素人大歓迎、ただし三時間待ち (ロープウェイ)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716435/<br />⑤穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716491/<br />

日本の凄すぎる紅葉登山② 立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ

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2012/10/05 - 2012/10/05

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世界攻略者

世界攻略者さん

 遠いけど、一度は行ってみたかった立山。高いけど、一度は利用してみたかった立山黒部アルペンルート。春も夏も魅力的な立山ですが、最も輝くのは、やはり秋の紅葉シーズン。紅葉の名所は数あれど、これほど雄大かつ立体的に紅葉鑑賞できる場所は、他にないかもしれません。紅葉テーマパーク「室堂」は、期間限定であなたをお待ちしています。


==日本の凄すぎる紅葉登山 シリーズ一覧==
①秋のスーパートレック (涸沢、立山、白馬、駒ケ岳) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
②立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ (雄山)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716486/
③白馬岳・栂池自然園 - 白馬らしさを求めて
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716411/
④木曽駒ケ岳・千畳敷 - 素人大歓迎、ただし三時間待ち (ロープウェイ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716435/
⑤穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716491/

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  • [目次]<br /><br /> イントロ<br /> アクセス <br /> 室堂への道<br /> 室堂<br /> 散策路1 - 地獄谷展望台への道<br /> 散策路2 - 雷鳥荘への道<br /> 散策路2 - 雷鳥沢キャンプ場への道<br /> 立山への道 - 紅葉横断ルート<br /> 立山への道 - 雄山山頂へ<br /> 立山への道 - 大汝山山頂へ<br /> 戻りの道<br /> まとめ<br /> <br />

    [目次]

     イントロ
     アクセス 
     室堂への道
     室堂
     散策路1 - 地獄谷展望台への道
     散策路2 - 雷鳥荘への道
     散策路2 - 雷鳥沢キャンプ場への道
     立山への道 - 紅葉横断ルート
     立山への道 - 雄山山頂へ
     立山への道 - 大汝山山頂へ
     戻りの道
     まとめ
     

  • [イントロ]<br /><br /> 記念すべき紅葉トレック1日目は、立山の室堂(むろどう)。聞きなれない名前ですが、春の「雪の大谷」(写真)や秋の紅葉など、国内旅行ではお馴染みの場所です。登山者にとっては、立山や劔岳、大日岳などへの起点としても知られています。<br />

    [イントロ]

     記念すべき紅葉トレック1日目は、立山の室堂(むろどう)。聞きなれない名前ですが、春の「雪の大谷」(写真)や秋の紅葉など、国内旅行ではお馴染みの場所です。登山者にとっては、立山や劔岳、大日岳などへの起点としても知られています。

  •  今回私は、紅葉と登山、両方を目当てにやってきました。都合のいいことに、立山(写真)があるのは、室堂平のすぐ目の前。2時間半もあれば登れてしまう距離で、それが日帰り登山を可能にしています。

     今回私は、紅葉と登山、両方を目当てにやってきました。都合のいいことに、立山(写真)があるのは、室堂平のすぐ目の前。2時間半もあれば登れてしまう距離で、それが日帰り登山を可能にしています。

  • [アクセス] <br /><br /> 立山は、北アルプスのやや北寄りに位置しています。登山の起点になる室堂へはマイカー規制がしかれているため、富山県の立山駅か長野県の扇沢に車を停めて、立山黒部アルペンルートを移動していくことになります。富山や高山からなら、立山駅が近いでしょう。松本や白馬からなら、扇沢が近いでしょう。問題は上高地から移動する場合。カーナビによると、平湯温泉から立山駅が3時間10分。扇沢が2時間50分。ちょっと迷うところです。アルペンルートの移動時間も含めると、立山は三大都市圏のどこから見ても、アクセスの悪いところと言えます。<br /><br /><br />地図: ピンクの線 - 平湯温泉(上高地)からの道路。黄色い線 - 立山黒部アルペンルート。黄緑の点 - 立山。赤い点 - 左から、立山駅、室堂、扇沢、JR信濃大町駅。水色の点 - 富山市、上高地、松本市。<br />

    [アクセス]

     立山は、北アルプスのやや北寄りに位置しています。登山の起点になる室堂へはマイカー規制がしかれているため、富山県の立山駅か長野県の扇沢に車を停めて、立山黒部アルペンルートを移動していくことになります。富山や高山からなら、立山駅が近いでしょう。松本や白馬からなら、扇沢が近いでしょう。問題は上高地から移動する場合。カーナビによると、平湯温泉から立山駅が3時間10分。扇沢が2時間50分。ちょっと迷うところです。アルペンルートの移動時間も含めると、立山は三大都市圏のどこから見ても、アクセスの悪いところと言えます。


    地図: ピンクの線 - 平湯温泉(上高地)からの道路。黄色い線 - 立山黒部アルペンルート。黄緑の点 - 立山。赤い点 - 左から、立山駅、室堂、扇沢、JR信濃大町駅。水色の点 - 富山市、上高地、松本市。

  •  一般的に、JR富山駅とJR信濃大町を結ぶルートが、立山黒部アルペンルートと呼ばれています。8つの交通機関を乗り継ぐダイナミックなルートですが、登山目的の人にとっては、手間とお金がかかるだけの複雑な道。ただ、思ったより時間はかからず、立山駅や扇沢から室堂までは、うまく乗り継げば1時間前後で到着できます。<br /><br />気になる費用ですが、<br />JR間(電鉄富山 - JR信濃大町) 10560円<br />駐車場間(立山駅 - 扇沢) 8060円<br />西側半分(立山駅 - 室堂) 2360円<br />東側半分(扇沢 - 室堂) 5700円<br />**往復なら2割引。<br /><br />と予想以上に高い運賃です。単純に値段で比べれば、富山側から入ったほうがお得。でも、黒部ダムやロープウェイなど、見所の多くが室堂から長野県側にあることを考えると、何ともいえません。<br /><br />立山黒部アルペンルート<br />http://www.alpen-route.com/

     一般的に、JR富山駅とJR信濃大町を結ぶルートが、立山黒部アルペンルートと呼ばれています。8つの交通機関を乗り継ぐダイナミックなルートですが、登山目的の人にとっては、手間とお金がかかるだけの複雑な道。ただ、思ったより時間はかからず、立山駅や扇沢から室堂までは、うまく乗り継げば1時間前後で到着できます。

    気になる費用ですが、
    JR間(電鉄富山 - JR信濃大町) 10560円
    駐車場間(立山駅 - 扇沢) 8060円
    西側半分(立山駅 - 室堂) 2360円
    東側半分(扇沢 - 室堂) 5700円
    **往復なら2割引。

    と予想以上に高い運賃です。単純に値段で比べれば、富山側から入ったほうがお得。でも、黒部ダムやロープウェイなど、見所の多くが室堂から長野県側にあることを考えると、何ともいえません。

    立山黒部アルペンルート
    http://www.alpen-route.com/

  •  私は当初、穂高(上高地) -&gt; 立山 -&gt; 白馬と時計回りに進む予定でした。しかし都合により、立山を最初の目的地に変更。ちょっと遠いですが、夜間、名古屋から車を走らせ、立山のケーブルカー駅に到着しました(約4時間)。<br /><br /> 駅の周りには、無料の駐車場が多数。適当に車を停めて、仮眠をとることにします。夜でも沢山車が停まってるのを見ると、みなさん登山に行ってるのかな。近くにスキー場があるので、民宿も何軒かあります。ただ、近辺にコンビニなどはないので、食料はあらかじめ購入しておきましょう。<br /><br /><br />写真: 駅前の駐車場。トイレあり。業者の看板によると、マイカーを扇沢側まで運んでくれる「車輌回送」サービスが、普通車で25000円程度。アルペンルートに大金払った上に、車を回送って..。どんだけ金余ってんだよ!

     私は当初、穂高(上高地) -> 立山 -> 白馬と時計回りに進む予定でした。しかし都合により、立山を最初の目的地に変更。ちょっと遠いですが、夜間、名古屋から車を走らせ、立山のケーブルカー駅に到着しました(約4時間)。

     駅の周りには、無料の駐車場が多数。適当に車を停めて、仮眠をとることにします。夜でも沢山車が停まってるのを見ると、みなさん登山に行ってるのかな。近くにスキー場があるので、民宿も何軒かあります。ただ、近辺にコンビニなどはないので、食料はあらかじめ購入しておきましょう。


    写真: 駅前の駐車場。トイレあり。業者の看板によると、マイカーを扇沢側まで運んでくれる「車輌回送」サービスが、普通車で25000円程度。アルペンルートに大金払った上に、車を回送って..。どんだけ金余ってんだよ!

  • [室堂への道]<br /><br /> 翌朝。せっかく車内泊したものの、すぐには行動しません。早朝から小雨がパラついており、天気がよくないのです。朝8時、雨が完全にやみ、空が明るくなってきたところで行動開始。立山駅から室堂までの往復チケット(4190円)を買って、ケーブルカーの出発を待ちます。<br /><br /><br />写真: 立山のケーブルカー駅。手前にあるのは、称名滝(しょうみょうだき)行きのバス。

    [室堂への道]

     翌朝。せっかく車内泊したものの、すぐには行動しません。早朝から小雨がパラついており、天気がよくないのです。朝8時、雨が完全にやみ、空が明るくなってきたところで行動開始。立山駅から室堂までの往復チケット(4190円)を買って、ケーブルカーの出発を待ちます。


    写真: 立山のケーブルカー駅。手前にあるのは、称名滝(しょうみょうだき)行きのバス。

  •  駅の待合スペースでは、弥陀ヶ原や室堂、大観峰などの天気がライブカメラで表示されていました。それを見る限り、室堂はまだガスっている様子。この後、天気が回復してくれるのを祈ります。

     駅の待合スペースでは、弥陀ヶ原や室堂、大観峰などの天気がライブカメラで表示されていました。それを見る限り、室堂はまだガスっている様子。この後、天気が回復してくれるのを祈ります。

  •  立山駅(475m)から室堂(2450m)までは、ケーブルカー(7分)と高原バス(50分)を乗り継ぐだけ。結構、シンプルな移動です。まずはケーブルカーに乗車。頻度は一時間に3本程度。<br /><br /> 写真のケーブルカー、よく見ると何か変ですよね。運転席と客車の間が大きな荷台スペースになっていて、すごく間延びしているのです。

     立山駅(475m)から室堂(2450m)までは、ケーブルカー(7分)と高原バス(50分)を乗り継ぐだけ。結構、シンプルな移動です。まずはケーブルカーに乗車。頻度は一時間に3本程度。

     写真のケーブルカー、よく見ると何か変ですよね。運転席と客車の間が大きな荷台スペースになっていて、すごく間延びしているのです。

  •  以前はこの荷台を使って、建築資材を上まで運んでいました。時には車やバスまでも(写真)。区間の平均傾斜は24度。

     以前はこの荷台を使って、建築資材を上まで運んでいました。時には車やバスまでも(写真)。区間の平均傾斜は24度。

  •  数分で美女平駅(977m)に到着。ここでバスに乗り換え、室堂を目指します。ただのバス路線も、紅葉の時期に来れば、絶好のシーニックルート。この時は少しガスっていたものの、見事な景色が広がっていました。<br /><br /> 途中、落差日本一(350m)の称名滝が遠くに見えるポイントを通過します。座席は左側で。

     数分で美女平駅(977m)に到着。ここでバスに乗り換え、室堂を目指します。ただのバス路線も、紅葉の時期に来れば、絶好のシーニックルート。この時は少しガスっていたものの、見事な景色が広がっていました。

     途中、落差日本一(350m)の称名滝が遠くに見えるポイントを通過します。座席は左側で。

  •  バスは高原をひた走り、「七曲がり」と呼ばれるS字カーブエリアへ。この一帯は木々が広範囲に色づいており、紅葉シーズンの見所のひとつ。バスがカーブする度に、右に左に景色が切り替わります。両サイドの眺めを十分味わったところで、弥陀ヶ原(みだがはら、1930m)に到着。ここにはホテルが一軒。整備された遊歩道もあります。<br /><br /><br />写真: 急カーブが連続する七曲り。

     バスは高原をひた走り、「七曲がり」と呼ばれるS字カーブエリアへ。この一帯は木々が広範囲に色づいており、紅葉シーズンの見所のひとつ。バスがカーブする度に、右に左に景色が切り替わります。両サイドの眺めを十分味わったところで、弥陀ヶ原(みだがはら、1930m)に到着。ここにはホテルが一軒。整備された遊歩道もあります。


    写真: 急カーブが連続する七曲り。

  •  アルペンルートを移動していると、どうしても他の区間のことが気になります。私は今回、室堂より向こう側、黒部ダムや大観峰(写真)には行きません。車で移動している以上、通りぬけという選択肢はないのです。<br /><br /> ただ、弥陀ヶ原の方が黒部ダム周辺より少しだけ紅葉が早いため、これでよかったのかもしれません。私が旅した10月5日の時点では、室堂はすでに見頃、弥陀ヶ原はあと3-4日で見頃というタイミングでした。<br /><br /><br />写真: 大観峰から見た黒部ダム。

     アルペンルートを移動していると、どうしても他の区間のことが気になります。私は今回、室堂より向こう側、黒部ダムや大観峰(写真)には行きません。車で移動している以上、通りぬけという選択肢はないのです。

     ただ、弥陀ヶ原の方が黒部ダム周辺より少しだけ紅葉が早いため、これでよかったのかもしれません。私が旅した10月5日の時点では、室堂はすでに見頃、弥陀ヶ原はあと3-4日で見頃というタイミングでした。


    写真: 大観峰から見た黒部ダム。

  • [室堂]<br /><br /> あっという間に50分が過ぎ、室堂(2450m)に到着です。立山が標高475メートルなので、一気に約2000メートルも登った計算です。バスターミナルのすぐ横は、ホテル立山(写真右)という高級リゾートホテルになっています。

    [室堂]

     あっという間に50分が過ぎ、室堂(2450m)に到着です。立山が標高475メートルなので、一気に約2000メートルも登った計算です。バスターミナルのすぐ横は、ホテル立山(写真右)という高級リゾートホテルになっています。

  •  室堂に着いたのは朝9時過ぎ。まだ厚いモヤが立山を覆っている状態で、眺めは今ひとつでした。そんな写真を紹介してもしょうがないので、晴れてからの写真を載せます。この日は10時頃には完全にガスが晴れ、夕方まで快晴が続きました。<br /><br /> 写真はバスターミナル屋上からの風景。正面に見えているのが立山連峰、右側が浄土山。

     室堂に着いたのは朝9時過ぎ。まだ厚いモヤが立山を覆っている状態で、眺めは今ひとつでした。そんな写真を紹介してもしょうがないので、晴れてからの写真を載せます。この日は10時頃には完全にガスが晴れ、夕方まで快晴が続きました。

     写真はバスターミナル屋上からの風景。正面に見えているのが立山連峰、右側が浄土山。

  •  この室堂平には、散策路がいくつか整備されています。結構広範囲で、みどころも多数。案内板の地図を参考に、散策してみます。まずは、立山(雄山)への登山道とは逆方向、ミクリガ池や雷鳥沢キャンプ場の方に向かって歩いていきます。黄色い線が私が歩いたルート。どこが見所なのかよくわからない手探りの状態で、ただ遠くへ遠くへと歩いた感じです。<br /><br />地図: 赤い点 - 下から室堂ターミナル、みくりが池展望台、みくりが池温泉、地獄谷展望台、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥沢キャンプ場。

     この室堂平には、散策路がいくつか整備されています。結構広範囲で、みどころも多数。案内板の地図を参考に、散策してみます。まずは、立山(雄山)への登山道とは逆方向、ミクリガ池や雷鳥沢キャンプ場の方に向かって歩いていきます。黄色い線が私が歩いたルート。どこが見所なのかよくわからない手探りの状態で、ただ遠くへ遠くへと歩いた感じです。

    地図: 赤い点 - 下から室堂ターミナル、みくりが池展望台、みくりが池温泉、地獄谷展望台、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥沢キャンプ場。

  • [散策路1 - 地獄谷展望台への道]<br /><br /> バスターミナルから少し歩くと、すぐにみくりが池が出てきます。室堂には大小いくつか池がありますが、一番大きなのがこのみくりが池。ちょうど立山連邦が水面に映るため、三脚構えたカメラマンで賑わいます。<br /><br /> 写真奥に見えている台形の山が立山。立山という名前のピークはなく、雄山、大汝山、富士ノ折立という3つの山の総称です。<br /><br /><br />写真: 青い点 - 右から雄山(おやま、3003)、大汝山(おおなんじやま、3015)、富士ノ折立(ふじのおりたて、2990)

    [散策路1 - 地獄谷展望台への道]

     バスターミナルから少し歩くと、すぐにみくりが池が出てきます。室堂には大小いくつか池がありますが、一番大きなのがこのみくりが池。ちょうど立山連邦が水面に映るため、三脚構えたカメラマンで賑わいます。

     写真奥に見えている台形の山が立山。立山という名前のピークはなく、雄山、大汝山、富士ノ折立という3つの山の総称です。


    写真: 青い点 - 右から雄山(おやま、3003)、大汝山(おおなんじやま、3015)、富士ノ折立(ふじのおりたて、2990)

  •  みくりが池の後、少し階段を登ると、「みくりが池温泉」という山小屋が出てきます。山小屋なので、もちろん泊まれます。でも、ここの目玉は、日本で一番高い場所にあるという温泉。露天風呂はないものの、いい記念になります。<br /><br /> なぜこんなところに天然温泉があるかというと、ここは火山活動が活発な場所だから。みくりが池は、そもそも火口湖なのです。

     みくりが池の後、少し階段を登ると、「みくりが池温泉」という山小屋が出てきます。山小屋なので、もちろん泊まれます。でも、ここの目玉は、日本で一番高い場所にあるという温泉。露天風呂はないものの、いい記念になります。

     なぜこんなところに天然温泉があるかというと、ここは火山活動が活発な場所だから。みくりが池は、そもそも火口湖なのです。

  •  さらに少し歩くと、見晴らしのいい展望台、通称エンマ台に到着します(写真)。ここに来た頃には、ほとんど雲がなくなり、正面の山もクリアに見えるようになってきました。ただ、どれだけ待っても、手前にある小さな雲だけは消えません。どうしてかな..と思っていたら、それは雲ではなく温泉の源泉から出ている湯けむりでした。この展望台からは、谷の下にある白い「地獄谷」が見降ろせます。だから、エンマ台なんですね。<br /><br /> 以前は、下まで降りて地獄谷エリアの散策路を歩くこともできました。でも、今現在は通行禁止。ただ、上から眺めるのみです。<br />

     さらに少し歩くと、見晴らしのいい展望台、通称エンマ台に到着します(写真)。ここに来た頃には、ほとんど雲がなくなり、正面の山もクリアに見えるようになってきました。ただ、どれだけ待っても、手前にある小さな雲だけは消えません。どうしてかな..と思っていたら、それは雲ではなく温泉の源泉から出ている湯けむりでした。この展望台からは、谷の下にある白い「地獄谷」が見降ろせます。だから、エンマ台なんですね。

     以前は、下まで降りて地獄谷エリアの散策路を歩くこともできました。でも、今現在は通行禁止。ただ、上から眺めるのみです。

  • [散策路2 - 雷鳥荘への道]<br /><br /> バスターミナルからここまで、ほぼ真っすぐ進んで来ました。しかし、ここから先は谷になっているため、ぐるっと迂回して正面に見えている雷鳥荘まで移動します。<br /><br /> しかし、この雷鳥荘(写真)、温泉郷の大型ホテル並みに立派な建物なんですよね。名前も、「立山温泉観光ホテル」とかにしたほうが、しっくりきます。この日、この雷鳥荘を往復する荷揚げ用ヘリを何度も見かけました。一応、室堂までは道路が来ているので、少し人力で運べばすむだけのような気がしますが、なぜでしょう。周辺の山小屋と一括して契約すれば、ヘリ輸送でも安くつくのかもしれませんね。<br />

    [散策路2 - 雷鳥荘への道]

     バスターミナルからここまで、ほぼ真っすぐ進んで来ました。しかし、ここから先は谷になっているため、ぐるっと迂回して正面に見えている雷鳥荘まで移動します。

     しかし、この雷鳥荘(写真)、温泉郷の大型ホテル並みに立派な建物なんですよね。名前も、「立山温泉観光ホテル」とかにしたほうが、しっくりきます。この日、この雷鳥荘を往復する荷揚げ用ヘリを何度も見かけました。一応、室堂までは道路が来ているので、少し人力で運べばすむだけのような気がしますが、なぜでしょう。周辺の山小屋と一括して契約すれば、ヘリ輸送でも安くつくのかもしれませんね。

  •  ここから先は丘の稜線のような場所を歩くため、景色が急にダイナミックになります。

     ここから先は丘の稜線のような場所を歩くため、景色が急にダイナミックになります。

  •  右も左も正面もいい景色。写真ばっかり撮ってしまい、全然前に進めません。この石段の道は、一部で「万里の長城」と呼ばれています。

     右も左も正面もいい景色。写真ばっかり撮ってしまい、全然前に進めません。この石段の道は、一部で「万里の長城」と呼ばれています。

  •  300メートルほど歩いたあたりで急降下。紅葉密集地帯を通り過ぎます。紅葉シーズンの場合、基本的に紅葉が進んでいる場所、特に赤や黄色が鮮やかな場所を狙って撮影することになります。ですので、他の季節では何でもないシーンが、とてもフォトジェニックだったりします。<br />

     300メートルほど歩いたあたりで急降下。紅葉密集地帯を通り過ぎます。紅葉シーズンの場合、基本的に紅葉が進んでいる場所、特に赤や黄色が鮮やかな場所を狙って撮影することになります。ですので、他の季節では何でもないシーンが、とてもフォトジェニックだったりします。

  •  最後はUターンして、雷鳥荘に向かって再び登ります。<br />

     最後はUターンして、雷鳥荘に向かって再び登ります。

  • [散策路3 - 雷鳥沢キャンプ場への道]<br /><br /> 雷鳥荘を過ぎると、今度は雷鳥沢キャンプ場(写真右)への下り道が続きます。

    [散策路3 - 雷鳥沢キャンプ場への道]

     雷鳥荘を過ぎると、今度は雷鳥沢キャンプ場(写真右)への下り道が続きます。

  •  途中左側に、雷鳥沢ヒュッテ(写真)とロッジ立山連峰が見えますが、そちらには寄らずに道なりに進みます。<br /><br /><br />写真: ハンペンをモチーフにした?雷鳥沢ヒュッテ。<br /><br />

     途中左側に、雷鳥沢ヒュッテ(写真)とロッジ立山連峰が見えますが、そちらには寄らずに道なりに進みます。


    写真: ハンペンをモチーフにした?雷鳥沢ヒュッテ。

  •  雷鳥沢キャンプ場に到着。ここで散策路は、一応おしまい。

     雷鳥沢キャンプ場に到着。ここで散策路は、一応おしまい。

  •  このキャンプ場からの眺めは、すばらしい!の一言。

     このキャンプ場からの眺めは、すばらしい!の一言。

  •  大きなパノラマ写真で、そこからの眺めをご堪能下さい(クリックで拡大)。

     大きなパノラマ写真で、そこからの眺めをご堪能下さい(クリックで拡大)。

  • [立山への道 - 紅葉横断ルート]<br /><br /> さて、紅葉散策の次は、立山の登山。私の手持ちのガイドブックによると、目安時間はこんな感じです。大汝山まで行くとすると、往復4時間40分。<br /><br />室堂ターミナル - 一ノ越 1時間20分<br />一ノ越 - 雄山頂上 1時間<br />雄山頂上 - 大汝山 20分<br />帰り 2時間<br /><br /><br />地図: 黄色い点は左から、室堂ターミナル、一の越、雄山、大汝山。青い線は、後で紹介する「紅葉横断ルート」<br />

    [立山への道 - 紅葉横断ルート]

     さて、紅葉散策の次は、立山の登山。私の手持ちのガイドブックによると、目安時間はこんな感じです。大汝山まで行くとすると、往復4時間40分。

    室堂ターミナル - 一ノ越 1時間20分
    一ノ越 - 雄山頂上 1時間
    雄山頂上 - 大汝山 20分
    帰り 2時間


    地図: 黄色い点は左から、室堂ターミナル、一の越、雄山、大汝山。青い線は、後で紹介する「紅葉横断ルート」

  •  通常、立山の山頂へは、室堂ターミナルから伸びる石畳の道を歩いて一の越まで登り、そこから稜線を登って登頂するというのが一般的です。でも、私がいるのは反対側にある雷鳥沢キャンプ場。同じ道を歩いてバスターミナルまで戻るのは、ちょっと無駄な感じがします。さて、どうしたものか。<br /><br /><br />写真: 青い線 - 一般的な登山ルート。赤い線 - 横断ルート。黄色い点は - 上から一ノ越、バスターミナル。

     通常、立山の山頂へは、室堂ターミナルから伸びる石畳の道を歩いて一の越まで登り、そこから稜線を登って登頂するというのが一般的です。でも、私がいるのは反対側にある雷鳥沢キャンプ場。同じ道を歩いてバスターミナルまで戻るのは、ちょっと無駄な感じがします。さて、どうしたものか。


    写真: 青い線 - 一般的な登山ルート。赤い線 - 横断ルート。黄色い点は - 上から一ノ越、バスターミナル。

  •  向かい側の山の斜面を見ていると、人が2,3人歩いているのに気づきました。実は、私のガイドブックには載っていませんが、雷鳥沢から一ノ越まで続く道があるようです。キャンプ場のスタッフに確認すると、通常ルートよりこのルートの方が面白いとのこと。目安時間は2時間。これで、バスターミナルまで戻らず、ダイレクトに立山を目指すことができます。<br /><br /><br />写真: 赤い線が雷鳥沢と一ノ越を結ぶ山道。

     向かい側の山の斜面を見ていると、人が2,3人歩いているのに気づきました。実は、私のガイドブックには載っていませんが、雷鳥沢から一ノ越まで続く道があるようです。キャンプ場のスタッフに確認すると、通常ルートよりこのルートの方が面白いとのこと。目安時間は2時間。これで、バスターミナルまで戻らず、ダイレクトに立山を目指すことができます。


    写真: 赤い線が雷鳥沢と一ノ越を結ぶ山道。

  •  早速、一ノ越に向けてトレック開始です。まずは、キャンプ場そばにある小川を対岸に渡ります。この時初めて知りましたが、この地点が剱岳や大日岳への登山口。どおりで近くに山小屋が多いはずです。橋のあと、左に曲がり、ジグザグ道を上まで登っていけば、剣岳に向かう稜線と合流します。私は一ノ越に行くので、右へ。<br /><br /><br />写真: 黄色い点 - 剣御前の山小屋。<br />

     早速、一ノ越に向けてトレック開始です。まずは、キャンプ場そばにある小川を対岸に渡ります。この時初めて知りましたが、この地点が剱岳や大日岳への登山口。どおりで近くに山小屋が多いはずです。橋のあと、左に曲がり、ジグザグ道を上まで登っていけば、剣岳に向かう稜線と合流します。私は一ノ越に行くので、右へ。


    写真: 黄色い点 - 剣御前の山小屋。

  •  対岸に渡った後は、立山と散策エリアの中間にある小山の上を歩いて行きます。<br /><br /><br />写真: 黄色い線 - 登山道。赤い点 - キャンプ場の橋。

     対岸に渡った後は、立山と散策エリアの中間にある小山の上を歩いて行きます。


    写真: 黄色い線 - 登山道。赤い点 - キャンプ場の橋。

  •  この一ノ越へと向かう横断道は、予想通り眺めのいいルート。紅葉の中を歩く一方、立山斜面の紅葉も鑑賞できます。まさに、紅葉横断ルート!<br /><br /><br /><br />

     この一ノ越へと向かう横断道は、予想通り眺めのいいルート。紅葉の中を歩く一方、立山斜面の紅葉も鑑賞できます。まさに、紅葉横断ルート!



  •  後半は山の斜面を斜めに移動。みくりが池などの散策エリアを右に見下ろしながら、どんどん高度を上げていきます。

     後半は山の斜面を斜めに移動。みくりが池などの散策エリアを右に見下ろしながら、どんどん高度を上げていきます。

  •  最後、室堂ターミナルから続く道に合流。そこから少し登って、一ノ越(いちのこし)に到着です。ここは、雄山と浄土山の鞍部にあたり、一ノ越山荘という山小屋があります。キャンプ場からここまで約1時間。

     最後、室堂ターミナルから続く道に合流。そこから少し登って、一ノ越(いちのこし)に到着です。ここは、雄山と浄土山の鞍部にあたり、一ノ越山荘という山小屋があります。キャンプ場からここまで約1時間。

  • [立山への道 - 雄山山頂へ]<br /><br /> ここから山頂へはすぐ横に見えている尾根道(写真)を登るだけ。

    [立山への道 - 雄山山頂へ]

     ここから山頂へはすぐ横に見えている尾根道(写真)を登るだけ。

  •  20分ほど登って、雄山山頂(3003m)に到着。ここには雄山神社(写真)があります。立山は古くから山岳信仰が盛んなところで、この雄山は日本三大霊山のひとつに数えられています。でも、その割には、地味な神社ですね。シーズンオフなのか、神社はすでに閉山していました。<br />

     20分ほど登って、雄山山頂(3003m)に到着。ここには雄山神社(写真)があります。立山は古くから山岳信仰が盛んなところで、この雄山は日本三大霊山のひとつに数えられています。でも、その割には、地味な神社ですね。シーズンオフなのか、神社はすでに閉山していました。

  •  神社のすぐとなりが展望ポイントになっていて、ここから北アルプスの山々が望めます。<br /><br /><br />写真: 南側の景色。青い点は左から、穂高・槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳。

     神社のすぐとなりが展望ポイントになっていて、ここから北アルプスの山々が望めます。


    写真: 南側の景色。青い点は左から、穂高・槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳。

  • [立山への道 - 大汝山山頂へ]<br /><br /> 一般的には、立山とはこの神社がある雄山を指すのですが、ここは立山で一番高い場所ではありません。最高点は、隣にある大汝山(3015)。そちらにも行ってみましょう。<br /><br /><br />写真: 雄山から見た大汝山。赤い点は左から、剣岳、大汝山。

    [立山への道 - 大汝山山頂へ]

     一般的には、立山とはこの神社がある雄山を指すのですが、ここは立山で一番高い場所ではありません。最高点は、隣にある大汝山(3015)。そちらにも行ってみましょう。


    写真: 雄山から見た大汝山。赤い点は左から、剣岳、大汝山。

  •  10分ほど稜線を歩いて大汝山山頂へ。こちらの山頂はさらに質素で、棒が立っているだけ。でも、ここからの眺めは見所あります。<br /><br /><br />

     10分ほど稜線を歩いて大汝山山頂へ。こちらの山頂はさらに質素で、棒が立っているだけ。でも、ここからの眺めは見所あります。


  •  これは、南東側にある黒部湖。左端に黒部ダムと黒部平のロープウェイ駅が見えています。ということは、手前の山の斜面裏側には、大観峰のロープウェイ駅があるはず。ここから見た感じ、黒部ダム(1470m)周辺の紅葉は、まだほとんど進んでいないようです。<br /><br /><br />写真: 黄色い点 - 左から黒部ダム、黒部平。<br />

     これは、南東側にある黒部湖。左端に黒部ダムと黒部平のロープウェイ駅が見えています。ということは、手前の山の斜面裏側には、大観峰のロープウェイ駅があるはず。ここから見た感じ、黒部ダム(1470m)周辺の紅葉は、まだほとんど進んでいないようです。


    写真: 黄色い点 - 左から黒部ダム、黒部平。

  •  大汝山山頂のすぐ下には山小屋が一軒。この稜線をずっと進んでいくと、奥に見えている剣岳に至ります。<br /><br /><br />写真: 青い点 - 左から剣岳、白馬岳。

     大汝山山頂のすぐ下には山小屋が一軒。この稜線をずっと進んでいくと、奥に見えている剣岳に至ります。


    写真: 青い点 - 左から剣岳、白馬岳。

  •  どこから見てもかっこいい剣岳。今回の日帰りトレックでは無理ですが、いつかは挑戦してみたい山です。

     どこから見てもかっこいい剣岳。今回の日帰りトレックでは無理ですが、いつかは挑戦してみたい山です。

  •  隣にいたおじさんいわく、あの北東に見えている白い山が白馬岳とのこと。あれっ、白馬ってあんな形だったっけ。あとで写真を分析してみたところ、あの白い山は白馬岳ではなく、その南にある白馬鑓ヶ岳でした。ちなみに白馬岳は、私が明日登る山です。<br /><br /><br />写真: 黄色い点 - 白馬岳山頂。赤い線 - 白馬山荘。<br /><br /><br />

     隣にいたおじさんいわく、あの北東に見えている白い山が白馬岳とのこと。あれっ、白馬ってあんな形だったっけ。あとで写真を分析してみたところ、あの白い山は白馬岳ではなく、その南にある白馬鑓ヶ岳でした。ちなみに白馬岳は、私が明日登る山です。


    写真: 黄色い点 - 白馬岳山頂。赤い線 - 白馬山荘。


  • [戻りの道]<br /><br /> これで、今日の目的はすべて完了。あとは帰るだけです。室堂を見下ろしながら、ゆっくり下山。室堂平は、立山連峰をはじめとする高い山で囲まれた盆地のような場所にあります。感覚的には、お椀の縁を歩いている感じ。<br /><br /> ある登山者いわく、「上から見ると、あんまりきれいじゃないんだよねー」。これは..ある意味真実です。上から眺めると、あれだけ綺麗だった紅葉も、ただののっぺりとしたカーペットの様にしか見えません。近距離での鮮明さと、下から見上げる立体感がキーのような気がします。<br /><br /><br />写真: 黄色い点が室堂ターミナル。奥に見える山が大日岳(左)と奥大日岳(右)

    [戻りの道]

     これで、今日の目的はすべて完了。あとは帰るだけです。室堂を見下ろしながら、ゆっくり下山。室堂平は、立山連峰をはじめとする高い山で囲まれた盆地のような場所にあります。感覚的には、お椀の縁を歩いている感じ。

     ある登山者いわく、「上から見ると、あんまりきれいじゃないんだよねー」。これは..ある意味真実です。上から眺めると、あれだけ綺麗だった紅葉も、ただののっぺりとしたカーペットの様にしか見えません。近距離での鮮明さと、下から見上げる立体感がキーのような気がします。


    写真: 黄色い点が室堂ターミナル。奥に見える山が大日岳(左)と奥大日岳(右)

  •  写真は上から見たみくりが池(中央)と地獄谷(右上)。今日散策したルートが手に取るようにわかります。さっきまでは、下から立山の稜線を眺めていたのに、今は上から室堂を見下ろしています。まるで、大きな箱庭の中を歩いているようなコンパクトさ。それが、立山登山の魅力です。

     写真は上から見たみくりが池(中央)と地獄谷(右上)。今日散策したルートが手に取るようにわかります。さっきまでは、下から立山の稜線を眺めていたのに、今は上から室堂を見下ろしています。まるで、大きな箱庭の中を歩いているようなコンパクトさ。それが、立山登山の魅力です。

  •  一ノ越のあと、バスターミナルに続く石の道を下りていきます。この道が、一ノ越へ登る一般的なルート。整備された石畳の道は、私の歩いた「紅葉横断ルート」と比べ少し情緒に欠けますが、横から眺める室堂平の広々とした風景は、やはり見事です。<br />

     一ノ越のあと、バスターミナルに続く石の道を下りていきます。この道が、一ノ越へ登る一般的なルート。整備された石畳の道は、私の歩いた「紅葉横断ルート」と比べ少し情緒に欠けますが、横から眺める室堂平の広々とした風景は、やはり見事です。

  •  最後、みくりが温泉(600円、ロッカー100円)で一風呂浴びて、室堂をあとにしました。中には比較的小さな湯船が2つ。露天風呂こそないものの、大きな窓から外の景色が望めます(立山と逆方向)。<br /><br /><br />写真: みくりが温泉。左端の出っ張っている建物が温泉。

     最後、みくりが温泉(600円、ロッカー100円)で一風呂浴びて、室堂をあとにしました。中には比較的小さな湯船が2つ。露天風呂こそないものの、大きな窓から外の景色が望めます(立山と逆方向)。


    写真: みくりが温泉。左端の出っ張っている建物が温泉。

  •  この日の最終バスは午後4時半。 だいぶ日が落ちて暗くなってきました。バスの後部座席から後ろを振り返ってみると.. あっ、剣岳が見えました。立山連峰と剣岳が並んだ姿を見るのは、今日初めて。ちょっと意外ですが、室堂からだと、手前の山が高すぎて剣岳は見えないのです。

     この日の最終バスは午後4時半。 だいぶ日が落ちて暗くなってきました。バスの後部座席から後ろを振り返ってみると.. あっ、剣岳が見えました。立山連峰と剣岳が並んだ姿を見るのは、今日初めて。ちょっと意外ですが、室堂からだと、手前の山が高すぎて剣岳は見えないのです。

  •  バスの後、ケーブルカーで立山駅まで降りて、今日の紅葉トレックはおしまい。充実の日帰りトレックでした。このあと、今晩のうちに次の目的地、白馬まで移動していきます。<br /><br /> テレビを見ながら運転していると、地元富山のニュース番組が、室堂の紅葉状況をレポートしていました。今年は例年より10日遅れながら、十数年ぶりの鮮やかさとか。いい時に来ました。<br /><br />

     バスの後、ケーブルカーで立山駅まで降りて、今日の紅葉トレックはおしまい。充実の日帰りトレックでした。このあと、今晩のうちに次の目的地、白馬まで移動していきます。

     テレビを見ながら運転していると、地元富山のニュース番組が、室堂の紅葉状況をレポートしていました。今年は例年より10日遅れながら、十数年ぶりの鮮やかさとか。いい時に来ました。

  • [まとめ]<br /><br /> 今回かかった費用はこんな感じ。高速・ガソリン代や食費は含まず。<br /><br /> ケーブルカーとバス: 往復4190円<br /> 温泉: 600円 + ロッカー100円<br /> ---------------------------<br /> 合計: 4890円<br /><br /><br /> 立山の室堂は、おそらく日本でも5本の指に入る紅葉の名所だと思われます。紅葉シーズンには、地元メディアだけでなく、新聞やNHKまでが見頃の到来を伝えます。それほど絵になるということでしょう。朝から夕方まで「紅葉」というひとつのテーマだけで過ごせてしまう、秋の室堂はそんなテーマパークのような場所です。立山未体験の方は、ぜひ紅葉シーズンに狙いを定め、立山まで足を運んでみて下さい。自分の目で見る景色が、画面に出ている写真より何倍もきれいなのは、「紅葉マスター」である私が保証します。<br />

    [まとめ]

     今回かかった費用はこんな感じ。高速・ガソリン代や食費は含まず。

     ケーブルカーとバス: 往復4190円
     温泉: 600円 + ロッカー100円
     ---------------------------
     合計: 4890円


     立山の室堂は、おそらく日本でも5本の指に入る紅葉の名所だと思われます。紅葉シーズンには、地元メディアだけでなく、新聞やNHKまでが見頃の到来を伝えます。それほど絵になるということでしょう。朝から夕方まで「紅葉」というひとつのテーマだけで過ごせてしまう、秋の室堂はそんなテーマパークのような場所です。立山未体験の方は、ぜひ紅葉シーズンに狙いを定め、立山まで足を運んでみて下さい。自分の目で見る景色が、画面に出ている写真より何倍もきれいなのは、「紅葉マスター」である私が保証します。

  • [リンク集]<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br /><br />==国内登山==<br />日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/<br />屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/<br />SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/<br />

    [リンク集]

    ==国内旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list

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    ==国内登山==
    日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山
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    屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作
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    SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
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