2012/10/01 - 2012/10/01
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世界攻略者さん
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紅葉 X 登山。何という素敵な組み合わせ! 登山シーズンの最後にやってくる紅葉期間は、山が最も映える時期として知られています。10月上旬、そんな紅葉の名所を巡りながら、4つの山に登りました。国内登山と紅葉観光、この2つのジャンルがどこまでフィットするのか、5本の旅行記を通じて、ご確認下さい。
==日本の凄すぎる紅葉登山 シリーズ一覧==
①秋のスーパートレック (涸沢、立山、白馬、駒ケ岳) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
②立山・室堂平 - 紅葉テーマパークを楽しむ (雄山)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716486/
③白馬岳・栂池自然園 - 白馬らしさを求めて
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716411/
④木曽駒ケ岳・千畳敷 - 素人大歓迎、ただし三時間待ち (ロープウェイ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716435/
⑤穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10716491/
==周遊登山==
日本名山大周遊の旅 全7作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
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[目次]
周遊という発想、再び
周遊プラン
車内泊 x 日帰りトレック
旅のハイライト
一日目 - 立山・室堂
二日目 - 白馬・栂池
三日目 - 木曽駒ケ岳・千畳敷
四日目 - 穂高・涸沢カール
費用
総括 -
[周遊という発想、再び]
2012年8月、7日間で7つの名山をまわるという破天荒な山旅を行い、成功させました。これはテーマ性のある周遊登山で、私の中では、「スーパートレック」と呼んでいるものです。翌月、その時の思い出に浸りながら次なるアイデアを探していたところ、「紅葉をテーマとした登山」がいいのでは、という考えに至りました。時期的にもどんぴしゃり。スーパートレック第二弾は、「紅葉登山」で決まりです。
地図: 前回のルート - 名古屋->上高地->奥穂高岳->槍ヶ岳->燕岳->赤岳(八ヶ岳)->北岳・間ノ岳(南アルプス)->富士山->名古屋。
参考: 日本名山大周遊の旅 全7作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/ -
日本にある山の多くは、秋まで登れます(富士山除く)。ならば、紅葉鑑賞と登山を組み合わせれば、内容の濃い旅ができるのでは。幸い、日本アルプスの山は紅葉シーズンが重なっているため、複数の山を巡る「スーパートレック」が可能です。問題は、どの山に行くべきか。「行きたい山」と「紅葉で有名な山」という2つの条件を満たさなくてはなりません。
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私の知っている紅葉の名所は涸沢カール(写真)くらい。そこで、最寄りの上高地を起点として、2−3時間で移動できる著名な山をリストアップしてみます。まだ登っていない山だと、北アルプスの立山や白馬、中央アルプスの駒ケ岳など。かなり適当に選んでみたのですが、調べてみると、これらすべての山が紅葉の名所なのでした。そういうわけで、今回は、涸沢、立山、白馬、駒ケ岳の4ヶ所を4日間でまわる旅にしたいと思います。
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[周遊プラン]
では、どうやって地理的に離れた4つの山を周遊するか。前回のスーパートレックでは、公共交通機関を使って山から山へと移動しました。今回は、マイカーでの移動がいいのでは、と考えています。これら4つの山は、すべて日帰り登山が可能です。ということは、車内泊にすれば、山小屋代がまるまる節約できます。確かに、山小屋に泊まれば朝のご来光や、頂上からの澄んだ景色が見られます。 しかし、今回のテーマは紅葉観光。頂上からの眺めはそれほど重要ではありません。ただ、日中晴れてくれればそれでよし。 -
車内泊を前提として、最初に考えたのが、このプラン。名古屋 -> 涸沢(上高地) -> 立山 -> 白馬 -> 駒ケ岳 -> 名古屋とまわる、きれいな周遊ルートです。ルーティングの美しさにこだわる私としては、理想的な形。名付けて「紅葉ゴールデンサークル」。今考えると、御嶽山(ロープウェイ側ルート)も加えときゃよかったかな。
==走行距離、所要時間、高速料金==
名古屋 -> 平湯温泉 190KM、3時間30分 1900円
平湯温泉 -> 立山 95KM 3時間 0円
立山 -> 白馬 135KM 3時間 950円
白馬 -> 駒ヶ根 125KM 2時間30分 1000円
駒ヶ根 -> 名古屋 150KM, 2時間 1750円
合計 695KM、14時間、5600円。
** 高速料金は、ETC50%割引を適用。キロ数と所要時間はカーナビソフトからの引用。実際には3割ほど早く到着します。
これはあくまで一例で、東京や京都を起点にすれば、横長の楕円形になるでしょう。 黄色い4つの点を結んでいけばいいだけですから。四カ所回る時間がない人は、涸沢と立山だけ行くとか、白馬と駒ケ岳だけ行くとか、柔軟に対応できます。
地図: 赤い線 - 道路。ピンクの線- 立山黒部アルペンルート。青い点は上から、白馬岳、立山連峰、穂高(涸沢)、駒ケ岳。黄色い点は上から、白馬村、立山駅、平湯温泉、駒ヶ根。 -
しかし、実際には見頃の関係で涸沢を後回しにした結果、名古屋 -> 立山 -> 白馬 -> 駒ケ岳 -> 涸沢(上高地) ->名古屋という歪んだルートになっていしまいました。まあ、ルートの完成度は自己満足の世界ですから、本来二の次です。
==所要時間と高速料金==
名古屋 -> 立山 273KM、4時間15分 2900円
立山 -> 白馬 135KM 3時間 950円
白馬 -> 駒ヶ根 125KM 2時間30分 1000円
駒ヶ根 -> 平湯温泉 115KM 2時間20分 1300円
平湯温泉 -> 名古屋 190KM、3時間30分 2500円
合計、838KM、15時間35分、8650円
同じ事を電車やバスを使ってできるかどうか、一応考えてみました。上高地へは、東京、名古屋、大阪から高速バスが出ています(名古屋は週末のみ)。上高地最寄りの平湯温泉から富山駅へは、一日4本バスがあります。立山から白馬は立山・黒部アルペンルートを使って近道可能。白馬->駒ヶ根はJRを乗り継いで3.5-4.5時間。松本から平湯温泉へは一日数本バスが出ています。
このように、確かに公共の交通手段は存在します。しかし、時刻表に行動を制限されてしまうため、かなり柔軟性に欠けます。「夜間移動+車内泊」の自家用車だからこそ、朝いちから行動でき、日帰りトレックが実現できるのです。もし、山小屋での宿泊を中心に考えているのであれば、「電車・バス」プランでも、恐らく可能でしょう。 -
[車内泊 x 日帰りトレック]
車内泊をしながら旅するのは、これで二度目。前回は、ステーションワゴン(写真)をレンタルして、東北の被災地を回りました。今回は普通のコンパクトカーなので、車内に足を伸ばして寝れるようなスペースはなし。しかし、私には問題ありません。夜行バスで何度も修行している私にとって、車の後部座席で横になるなんて朝めし前。余った足の置き場にちょっと困るけどね。座布団 + 寝袋の組み合わせで、思いの外快適に就寝できました。秋は暑くもなく寒くもなく、車内泊にはちょうどいい季節です。
参考: 東日本大震災 被災地10ヶ所めぐり 全5作。
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10670277/ -
今回の登山はすべて日帰り。日帰りトレックには多くの利点があります。一番は何と言っても、山小屋代の節約。次に大きいのが、荷物を減らせること。着替えなどは車に置いておけばいいので、ほとんど手ぶら状態です。実際私のザックに入っているものは、雨具、薄いダウンジャケット、ヘッドライト、カメラの予備電池、食料、地図、これだけです。どの服を持って行こうかとか、悩む必要もなし。パソコンや読書用の本も迷わず持参。使う可能性があるもの、全部持っていけばいいのです。
日帰りトレックした後、その日のうちに次の目的地まで移動。そして、登山口近くの駐車場で車内泊、というのが基本スケジュールになります。その間の食事ですが、朝や昼はコンビニで買った食料。夜は外食という形をとりました。前回のスーパートレックと違い、山小屋とは一切かかわりません。趣のない節約旅行と言えばそれまでですが、これはこれで自由度が高く楽しいものです。 -
ひとつ注意が必要なのは、食事場所の確保です。登山口のある町はたいてい田舎なので、夜遅い時間に到着しても、開いている店はありません。よって、賑やかな町を通過する時に食事しておくか、コンビニで食料を買いためておく必要があります。 以下、簡単な街情報。これらは、私が夜通った時の情報なので、日中の状況は少し違うかもしれません。
平湯温泉(上高地): コンビニ、食堂なし。最寄りの都市は1時間離れた高山か、1.5時間離れた松本。
立山: コンビニ、食堂なし。最寄りの都市は1時間離れた富山市。
白馬: 国道上にコンビニあり。駅近くにガストあり。
駒ヶ根: 市街地にコンビニ、ファミレス多数。白馬-松本-駒ヶ根の間は、賑やかで店に困りません。
写真: 立山ロープウェイ駅 -
4日間も車内泊じゃ、ちょっと不潔なのでは? それは心配いりません。山がある場所には、必ず温泉もあります。今回、すべての訪問地で温泉に入って一日の汚れを落としました。
写真: 日本一高い場所にある天然温泉 - 立山・室堂のみくりが池温泉(2410m) -
荷物を気にする必要がないので、お土産もすべての訪問地で買いました。大量のおみやげは、もらう方も困るので、日持ちのする物がいいでしょう。今回のスーパートレックは4カ所中、3つが長野県。売られているお土産も少々重複しています。
写真: 千畳敷の土産物売り場。 -
[旅のハイライト 一日目 - 立山・室堂]
スーパートレックの概要を理解してもらえたところで、今回の旅のハイライトを簡単に紹介したいと思います。
一日目の目的地は、富山県の立山・室堂。北陸を代表する紅葉の名所です。前の晩、名古屋近郊から4時間ほど車を走らせ、立山ケーブルカー駅へ。駅前に無料駐車場があるので、そこで車内泊します。翌朝、立山・黒部アルペンルートを通って、立山連峰の麓・室堂まで移動します。ケーブルカーと高原バスを乗継ぎ、一時間ちょっとで室堂に到着。途中に通過する弥陀ヶ原(写真)も紅葉で有名な場所です。 -
室堂駅でバスを降り、散策開始。周辺に整備された遊歩道を歩いて、室堂平の景色を満喫します。この時、室堂の紅葉はすでに見頃を迎えており、どの道を歩いても絶景の連続。間近に迫る山の紅葉を眺めながら、みくりが池、地獄谷、キャンプ場と移動していきます。
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室堂散策の後は、立山登山。室堂からは、立山連峰や剣岳、大日岳などへ登山道が伸びています。一番便利なのは、すぐ目の前にそびえる立山(雄山)。2時間ほどで登れてしまうため、日帰り登山が可能です。
写真: 立山連峰とみくりが池。ピークは右から雄山(3003)、大汝山(3015)、富士ノ折立(2990) -
立山山頂へは、バスターミナルから伸びる石畳を歩いていくのが一般的です。でも、私が選んだのは、キャンプ場から山の斜面を突っ切って登っていく「紅葉横断ルート」。この道を歩く人はあまりいませんが、私的にはお勧めです。
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横断ルートで一ノ越まで歩いた後、尾根道を登って雄山山頂へ。一般的にはこの雄山(3003)が「立山」で、山頂には長い山岳信仰の歴史をもつ雄山神社(写真)があります。ここからは、穂高・槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳など、北アルプスの山々が一望できます。
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実は、雄山は立山連邦で一番高い山ではありません。そこから15分ほど稜線沿いに歩いた先にある大汝山(3015)が、最高点。この山頂は何もない場所ですが、稜線をさらに進んだ先にある劔岳がきれいに見えます。さらには、すぐ南東側にある黒部ダム(写真)も。
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登頂後は、室堂平を見下ろしながら下山。周囲を山に囲まれた室堂平の高原は、まるで箱庭のよう。ダイナミックかつコンパクト。一日あれば回れるけど、一日だけではもったいない。そんな事情もあり、室堂には高級ロッジから一般的な山小屋まで揃っています。
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立山の紅葉は、毎年テレビニュースでも取り上げられます。でも、テレビの切り取った映像だけでは、その雄大さの半分も伝わっていないでしょう。決してアクセスのいい場所ではありませんが、ぜひ現地を訪れ、この広々とした紅葉風景をお楽しみ下さい。
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[旅のハイライト 二日目 - 白馬・栂池]
二日目の目的地は、白馬岳。立山から日本海側をぐるっと回り、2時間半ほどで麓の白馬村に到着しました。ここでは、栂池ゴンドラ乗り場横の有料駐車場に車を止め、車内泊します。白馬岳に行くには、猿倉から入って大雪渓を登っていくルートと、栂池から稜線沿いに進むルートがあります。紅葉の見所は栂池側にあるため、私はこちらから山頂に向かいます。
翌朝、ゴンドラ(写真)とロープウェイを乗り継いで、山の上部にある栂池自然園へ。この間を徒歩で登るのは...たぶん時間の無駄でしょう。 -
栂池自然園は、ちょっとしたミニ尾瀬。湿原の上に遊歩道が整備され、公園内や周辺の自然が味わえます。紅葉の進み具合はまずまず。ただ、天気がいまひとつでした。週末ということもあり、三脚をかかえたアマチュアカメラマンが多数来場。お目当ては、もちろん紅葉です。
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この自然園は予想以上に広く、一周するのに2時間近くかかってしまいました。写真奥に見えている公園入口まで戻り、そろそろ登山の開始です。
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自然園に隣接したロッジの横から、白馬岳への登山道が伸びています。栂池には、栂池自然園に来る人と、白馬登山に来る人の二種類の人間がいます。私は欲張りなので両方訪問。しかも日帰りです。
まず、自然園の向かいある山の稜線まで、登りの道が続きます。このあたりも紅葉が進んでいて、さわやかな朝のトレッキング(写真)。 -
稜線まで登った後、しばらく歩くと、白馬大池が現れます。ここには山小屋が一軒。曇り空ながら、後方にうっすらと日本海の海岸線が見えています。
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この先、白馬岳まで稜線上の道を歩きます。この高度の植生は主にハイマツですが、山の斜面に目を向けると、紅葉が進んでいる様子がわかります。
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小蓮崋山などの小さなピークを越え、最後に白馬岳(写真奥)へ。このあたりまで来ると、紅葉の二文字は頭から消え、ただ登頂を目指すだけです。
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栂池自然園から3時間半ほどで、白馬岳山頂(2932)に到着。すぐ下に、日本最大の山小屋である白馬山荘(写真)が見えています。山頂からは、剣岳をはじめとした北アルプスの山々がずらり。特に、剣岳が目立っててかっこいい!
写真: 青い点は左から、穂高・槍ヶ岳、立山、剣岳。 -
時間もないので、すぐに下山。白馬大池では、今日登ってきた人がキャンプを張っていました。面積は広くないですが、この池のまわりにも紅葉がきれいな場所があります。実際のところ、白馬岳の日帰りはいろいろと難しいので、途中で一泊するか、または小蓮崋山あたりで引き返すのがいいでしょう。何しろ、目的は登頂ではなく、紅葉鑑賞なんですから。
全体を通してみると、白馬+自然園は、今回訪れた4つの山の中では、最も微妙です。天気が良ければもっと違っていたかもしれませんが。でも、白馬といえば、夏は登山、冬はスキーで賑わう大リゾートエリア。こんなものではないはず。今度、季節を変えてリベンジしたいと思います。 -
[旅のハイライト 三日目 - 木曽駒ケ岳・千畳敷]
スーパートレック三日目は、木曽駒ケ岳。私にとって初めての中央アルプスです。白馬からは、長野県を南に移動するだけ。一部高速を使って、2時間半弱で駒ヶ根に到着しました。私はコンビニで車内泊しましたが、登山バスが出る菅の台バスセンターに駐車するのが一般的です。
今まで存在自体知りませんでしたが、この駒ケ岳の山腹にある千畳敷という場所は、かなり有名な景勝地です。通年ロープウェイが運行しており、上にはホテルまであります。そんなこと気にも留めず、私が訪れたのは、紅葉シーズン真っ盛りの三連休。地獄のような混雑を体験するハメになりました。 -
朝9時半、バスセンターの駐車場に行ってみると、すべて満車。そこから出発するバスは2時間待ち。さらに現地に着いたとしても、2.5時間のロープウェイ待ち。もうすでに「詰んだ」状況ですが、私はあきらめません。遠くにある小型駐車場に無理やり駐車させてもらい、目の前のバス停から途中乗車。これで、あとはロープウェイに乗るだけです。
ただ、これが長いのなんの。私の乗車予定時刻は、今から3時間後。自分の番号が呼ばれるまで、ひたすら待ちます。ロープウェイはフル回転で運行していますが、それでも乗り場の駐車場では1000人を超える観光客が暇そうに時が過ぎるのを待っています(写真)。 -
幸い、近くに自然散策路があったので、奥にある滝に行ったりして時間を潰しました。しかし、この散策路でも渋滞が発生し、長い行列。トイレに行っても行列、うどんを食べるのにも50人を超える行列。右も左も行列だらけの大ガマン大会です。
やっと自分の番号が呼ばれ、60人乗りのロープウェイへ。これまで、たくさんの登山レポートを書いてきましたが、登山道に辿り着くまでに半日無駄にしたのは、ここくらい。いつの間にか、厚いモヤが山腹を覆っており、時々窓越しに見える紅葉の風景もいまひとつ。7分ほどの乗車で千畳敷駅に到着しました。 -
駅から出てみると..あれっ、ガスってない! 突然広がる見事な景色に、みな笑みがこぼれます。さすが景勝地だけあり、眺めは抜群。この場所は千畳敷カールと呼ばれており、180度山に囲まれた、ダイナミックな地形です。そして、そこに紅葉が加わるのだから、休日は観光客で混雑するわけです。
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この千畳敷を散策した後、駒ケ岳に向かって登山開始です。散策路の途中から、山のコルに向かって伸びるジグザグ道が整備されています。ここを登って、乗越浄土と呼ばれる山の峠へ。駒ケ岳は比較的かんたんに登れる山なので、今日は家族連れを含め沢山の登山客を見かけました。でも、今日ロープウェイに乗った4000人の観光客と比べたら、ほんの一部かな。
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あいにく上はガスがかかっており、景色などはなし。ただ、登頂するためだけに歩き続けます。乗越浄土から20分ほどで駒ケ岳山頂(2956)に到着。もし晴れていれば、ここからは東に南アルプス、西に御嶽山が見えるはずです。
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来た道を戻り、再び千畳敷へ。夕方になると天気が少し回復し、麓の町も見えるようになってきました。戻りのロープウェイも、駅を出た時に渡された整理券番号に従って時間が決められています。その時間内に駒ケ岳を往復するのは、人によっては厳しいかも。
今日一日を振り返ってみると、天気は中途半端で、登山体験としては、中の下。楽しんでる時間より待っている時間の方が長いディズニーランド級の混雑でした。それにもかかわらず、私の記憶の中では「楽しい」思い出として、分類されています。その理由は2つあり、ひとつは千畳敷という未知の景勝地に出会えたこと。そして、もうひとつは「一年で最も混雑する日」という究極の一日を体験できことです。別の意味で、凄すぎる紅葉登山でした。 -
[旅のハイライト 四日目 - 穂高・涸沢カール]
スーパートレックの最終日は、紅葉の横綱、涸沢カールを訪れます。夏には穂高登山の拠点となるこの場所ですが、秋になるとこの涸沢自体が最大の見所になります。駒ヶ根からのアクセスは、一度松本まで戻って、国道を平湯温泉(または、沢渡)まで。
夜間、車を走らせ、1時間45分ほどで平湯温泉に到着。翌朝、ここから上高地行きのバスが出発します。この時初めて知りましたが、平湯温泉の指定駐車場では、車内泊が禁止されています。朝4時にゲートが開くまで、手前の道路上で車内泊することになりました。
写真: 夏の涸沢。 -
朝5時20分、始発のバスに乗り上高地へ。ほんの一ヶ月前に来たばかりですが、再び上高地に上陸です。ここは北アルプスの主要入山ポイントであるため、複数回訪れるのは、山男にとってごく普通のこと。一見のツアー客ではなく、彼らこそが真の上高地リピーターと言えるでしょう。通過するだけなんですけどね。
上高地自体の紅葉シーズンはまだまだ先。到着後、すぐにトレッキング開始です。 -
ここから涸沢までは長い道のり。まず、川沿いの遊歩道を横尾まで11キロ。そこから山道に入り、本谷橋までさらに3キロ。ここまで歩いても、紅葉を感じることができるのは、屏風岩(写真)の上部など、ほんの一部だけです。
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本谷橋を過ぎたあたりから、赤や黄色にに染まった木々が増え始めます。しばらく登ると、遠くに涸沢のある渓谷が現れ、それがどんどん近づいてきます。この紅葉で満たされた登りのルートは、涸沢というクライマックスを迎えるための前奏といえるかもしれません。
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本谷橋からの長い道を登りきり、今日の目的地、涸沢ヒュッテに到着です。早速、小屋のの展望テラス(写真)に上がってみると..そこからの景色は、ここまで見てきた景色とは比べ物にならないほど、「完璧」でした。400x300ピクセルの写真では伝わらないので、クリックして拡大写真を見て下さい。
私が訪れた時は、カール全体、小屋の下の森も含めて紅葉が盛りを迎えていました。何度見ても絵になるいい風景。気がつけば、同じような写真ばかり撮っていました。 -
テラスからの眺めもいいのですが、せっかくなので、登山道を歩いて涸沢カールの中を散策してみます。道は、奥穂高岳へ続く2つの登山道を利用して、ぐるっと一周するコース。写真で言えば、赤とピンクの線の部分です。特に、赤い線の上部にある「お花畑」エリアがお勧め。これらの散策ルートに関しては、本旅行記で詳しく説明する予定です。
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涸沢といえば、キャンプ。涸沢ヒュッテ隣にあるキャンプ場は、紅葉シーズン中、たくさんの登山客で賑わいます。最大、300帳くらいテントが張れるとか。設置料一人500円。
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さらには、涸沢ヒュッテの中も見学。決して大きくない山小屋ですが、一年で一番客が多いこのシーズン、どうやって需給のアンバランスに対処しているのでしょうか。答えは、予想通り「できる限り詰め込む」でした。ホームページには、「混雑時には、ひとつの布団に2,3人寝てもらいます」と堂々と書かれています。それがブラフでないことは、すでに二人寝用にセットされた枕と、棚の上に待機している「三人目」の枕が雄弁に物語っています(写真)。
実を言うと、涸沢の日帰りは、健脚な人でないと難しいのが現状です。普通のペースなら、往路だけで5-6時間。恐らく、この日日帰りで来たのは私だけでしょう。もちろん、一泊できればベストですが、究極の雑魚寝を体験する覚悟が必要です。素泊まり6000円。 -
三時間ほど楽しんだところで、下山開始。平湯温泉行きのバスは5時が最終なので、間に合うように急いで下山します。この日は、平湯温泉で露天風呂を楽しんだ後、車を走らせ、起点である名古屋まで戻りました。これで、四日間におよぶ秋のスーパートレックは、すべて終了。充実の四日間でした。
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[費用]
諸費用はこんな感じ。食費とお土産代は除く。
高速代合計 - 8650円
ガソリン代 - 8000円 (54L)
立山 - 室堂 アルペンルート往復 4190円
栂池ロープウェイ - (自然園入場料含む) 往復3300円
駒ヶ根ロープウェイ・バス - 往復3800円
平湯温泉 - 上高地 バス往復 2000円
駐車場(3ヶ所) - 合計1300円
温泉代(4ヶ所) - 合計2600円(ロッカー代含む)
==================================
合計33840円、一日あたり、8460円。思ったより出費がかさみましたが、ほとんどが交通費関連です。
写真: 4つの山。4つのお土産。 -
[総括]
今回の山旅を振り返ってみると、トータルで80点といったところです。重視していた涸沢と立山が晴れたため、期待通り、いや期待以上の紅葉景色に出会うことができました。白馬と駒ケ岳は残念ながら曇り。それでも、紅葉自体は楽しめたので、よしとしましょう。
紅葉登山が難しいのは、夏山と違って、時期が限られていることです。紅葉のピークは、せいぜい10日程度。その間、天気がいい日もあれば悪い日もあります。週末の天気がいいかどうかは運次第。あらかじめ休みを押さえておいても、紅葉シーズン自体が平気で1週間ズレたりするから手に負えません。シーズン前には台風があり、ピークを過ぎたころには高地に初雪が降り始めます。そう考えると、このスーパートレックは、不確実性の高い賭けでした。
でも、その価値は十分にあります。周遊は無理だとしても、1,2ヶ所でいいから、ニッポンの紅葉登山、体験してみて下さい。 真っ青な秋空と眩しい紅葉のコントラスト。自然の美しさを自分の目で確かめ、この四季豊かな国に生まれた喜びを、体全体で感じとるのです。 -
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内登山==
日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/
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