2012/06/15 - 2012/06/16
388位(同エリア532件中)
haneさん
エルサレムへ到着したのは金曜日の夕方でした。
そう、何かと噂のユダヤ教の安息日・シャバットが始まるのは金曜日の日没後(空に星が3つ輝いたら?)です。多くの日本人は、宗教的な行事なんてイベント程度にしか考えてない部分も多いもの。そんな我々から見たら、こりゃあスゴイ・・・。
まず、労働をしちゃダメ。
てことは、公共交通機関が一切停止。タクシーも運転手はムスリムかクリスチャン。歩くのはOKだけど、長距離は労働にあたるので不可。
火を点けちゃいけない、電灯を点けちゃいけない、電化製品のスイッチを押してはいけない。ただし、シャバットが始まる前につけておけば問題なし。エレベーターは各階に停まるシャバット・エレベーターを使用する。
暖かい料理は日没前に作っておいて、保温しっぱなしにしておく。もちろん掃除も安息日にはできないので済ませておく。お母さん大変だな・・・。
電灯はタイマーで設定しておく(そうすればスイッチ押さなくて済むので)。
などなどなどなど。
色々教えてもらったんですが、普段ユダヤ教に接してないので覚えきれませんっ(笑) これらを厳格に守っているのは、正統派をはじめとする敬虔なユダヤ教徒の方々です。たとえイスラエルに住むユダヤ人であっても、対外的には守ってるけど家の中では普段どおり、っていう人たちも居るそうです。
ユダヤ教は他にもカルシュートという食事方法があり、ホテルでもこれが義務付けられています。法律で決まっており、覆面監査も行われているそうで、守られていない場合罰則も。我々異教徒の観光客も、公の場(ホテルのレストラン等)ではそれに従わなければなりません。出されたものを食べていれば大丈夫なはずですが、自分で何か持ち込んで飲食した場合は注意しなくてはなりません(持ち込んだりしないとは思いますが・・・)。
たとえば、朝どうしてもハム・エッグとヨーグルトが食べたい! と思ってもダメです。肉製品と乳製品を一緒に食べる(合食)することが禁止されているためです。なので、ホテルの朝食も、スクランブルエッグなどの卵にヨーグルト、チーズ、野菜やフルーツになります。ハムやベーコンは出ません。ちなみにイスラエルのチーズ、かなり美味しいです。カッテージ・チーズですが、お乳の種類やパーセンテージで種類が分けられてます。塩漬けになってる場合が多いので、ハムやベーコンの塩気がなくたって大丈夫(笑)。
逆に夕食はお肉や魚がメインで出てくるので、乳製品は出されません。夕食にイスラエル・ワインを頼んだから、付け合せにチーズ・・・って出来ないんですね。うーん、イスラエルのワインも美味しいから残念・・・。
ちなみに、「一緒に食べる」は「胃の中で一緒になる」って事なので、朝乳製品を摂取したら、胃の中で消化された後でないと肉製品は食べられないことになります。だいたい6時間の間隔をあけるそうなので、イスラエルでの昼食タイムは早くても午後1時~なんだそうです。なので町のレストランを覗いても、12時くらいだとまだ準備中。
この食事方法は、食器や調理器具を分けるくらいに厳格なものだそうです。朝食で使った食器は乳製品用なので、昼食や夕食には使いません。もし間違って使用してしまったら・・・熱湯でぐつぐつ煮沸でリセット! だそうです。さすがにその度に捨ててたら、もったいないもんなぁ(笑)。
他にも鱗の無い魚はダメとか、馬肉はダメとかいろいろありますが・・・難しいっス。もう出されたもの食べるしかないっ(笑)。でも・・・この国ではタコ焼き食べられないんだ・・・くすん。(タコは鱗の無い魚に分類されます)
安息日・シャバットも、食事方法・カルシュートも、ユダヤ教の方々が旧約聖書の時代から脈々と続けてきた教義・戒律であり、文化です。
もちろんイスラム教にはクルアーン(コーラン)を拠り所にした教えや文化があり、キリスト教徒も同じように新約聖書をもとにした様々な教義や文化があります。けれどこの3つは、同じ神を信奉する、根っこの同じ宗教でもあります。
その3つの宗教の聖地が、ここエルサレムにあります。
現在のイスラエルという国は様々な問題を孕んでいますが、この地にはかつて、3つの宗教の人々が共存を可能にしていた時代がありました。かつての大英帝国をはじめ帝国主義国家、そしてアメリカの思惑も絡んで分断されてしまったのは、土地だけではなく、民族であり、文化であり、心なのかもしれません。
- 旅行の満足度
- 5.0
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エルサレムに着いたのは夕方ですが、まだ時間的に間に合うとのことでオリーブ山へやってきました。
オリーブ山の表示。
もう少し先に行くと、旧市街を見渡せる展望スポットがあります。 -
はい、ストップ!
なのか
はい、渡ります!
なのかは不明。 -
Church of the Pater Noster
コンスタンティヌス帝の母ヘレナ皇妃によって作られた、主の祈りの教会。
現在の建物は19世紀に再建されたものです。 -
主の祈りの教会
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主の祈りの教会
教会内の壁面には、世界中の言語で祈りの言葉が記されています -
地下への扉
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教会地下には、4世紀に創建された時の遺構が残っています
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回廊
回廊にも祈りの言葉が沢山記されています -
回廊
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主の祈りの教会、本堂
写真左下に、日本語での祈りの言葉があります。
一番良い位置。
・・・つまり、一番寄付とかをしている・・・ってことだそうです。 -
夕方の西日、窓からの光
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ひゅん、と一本、レバノン杉
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大きなイスラエル国旗
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日が暮れました。
金曜日の日没、安息日・シャバットです。
夜景はオリーブ山方面 -
こちらは新市街の夜景。
じつはうっすら真ん中に花火があがってるんですが・・・小さくてみえないなぁ・・・ -
イスラエルのビール!
ゴールドスターのダーク・ラガーです。
濃くて美味しです -
シャバット・エレベーターの表示。
ユダヤ教の安息日・シャバットには労働をしてはいけません。
エレベーターのボタンを押すのも、立派な労働。
なので、ボタンを押さなくて済むように、各階停止して、一定時間扉が開いてます。 -
各階停止、誰も乗らなくても、降りなくても。
そしてなかなか扉は閉まらない・・・
人が来ないとすぐ閉扉ボタン押しちゃう私のような人間は、ちょいとイラっとしてしまいます(笑)
エレベーターが複数あるような時は、普通のボタンを押せる設定のものと、シャバット専用設定のものに分かれてます・・・が、よくわかんない。表示がないほうに乗ったら、各階停まったりして。
シャバット・エレベータだとけっこう時間かかるので、乗り換えたほうが早いです。イライラしなくて済むし(笑) -
シャバットの朝がやってきました。
運転も労働にあたるので車も少なく、だいぶ道がすいてます。
Chapel (Mosque) of the Ascension
昇天教会前。
あぁ〜時間無いから通過です・・・(泣) -
旧市街の展望ポイントへやってきました。
朝も早い(まだ8時過ぎくらい)のに、けっこうな人がいました。巡礼団の人たちが、大型バスぎゅうぎゅうで大挙して押し寄せて来ます・・・。どうもシンガポールからのムスリム巡礼団の方々だったようです。
それにしてもすごい人数・・・ -
イチオシ
黄金のドーム
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手前の箱が並んでいるような場所がユダヤ人墓地。神殿の丘が見えるここは、超高級墓地だそうです。
ケデロンの谷を挟んで旧市街城壁の下は、ムスリム墓地。 -
聖墳墓教会のドームが見えます
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考古学公園方面
神殿の丘(南壁)がよく見えます。 -
Sha'ar HaRahamim (Gate of Mercy, the Gate of Eternal Life)
旧市街の門の一つ、黄金門。
現在は塗り固められているので、通ることは出来ません。
終末に救世主がこの門からエルサレムに入城するという伝説から、イスラム教徒によって封鎖されたんだとか。 -
シオンの山方面
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門扉にあった意匠
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展望ポイントわきの細い道を下っていきます。
物売りも居ますが、スリの場合もあるので要注意。
観光客の多い場所には、どこ行っても世界中スリがいますね。。。 -
5分ほど歩いて、主の泣かれた教会へやってきました。
オリーブ山周辺の見どころは充分徒歩圏内なので、歩いたほうが便利です。 -
オリーブ山なだけに、オリーブの木が沢山
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Dominus Flevit Church
主の泣かれた教会
フランシスコ会が管理しています。 -
内部は質素で、小ぢんまりしてます。
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天井
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きれいな窓
旧市街方面にあります -
イチオシ
窓を通して、黄金のドームが見えます。
クリスチャンの十字架と、ムスリムの聖地・黄金のドームがばっちり重なっちゃったなー・・・。
ま、いっか・・・
って、無信教な人間は気にしません。。。 -
主の泣かれた教会からも、旧市街がよく見えます。
金色のネギ坊主みたいなのは、聖マグダラのマリア教会(Russian Orthodox Church of St. Mary Magdalene at Gethsemane)。
ロシア正教会の教会って分かりやすいですね。ネギ坊主みたいなのが可愛いです。 -
さっき窓越しに見た黄金のドーム
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ちょっと小さいですが、主の泣かれた教会からのパノラマはこんなかんじ。
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更に道を下っていきます。
左手はずっとユダヤ人墓地。
古くなった墓は片づけられ、墓地は新たに売り出されるそうです。 -
小道の花
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小道をずっと下ってきました。
けっこう急・・・
無いでしょうが、雪降ったりしたら大変なことになりそうな急な坂道です。 -
ゲッセマネの園(the Garden of Gethsemane)へやってきました!
立派なオリーブの木がたくさんあります。
樹齢2000年のものもあるとか!? だとすると、間近でイエス・キリストを見ていた木もあるってことですね・・・。 -
ゲッセマネの庭園を廻るようにして歩いて行くと、万国民の教会へ出ます。
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教会の通用扉
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ステンドグラスの外側
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イチオシ
万国民の教会
Church of All Nations (Basilica of the Agony of the Lord)
こちらもフランシスコ会の管理下にあります。
さすがカトリック随一のお金持ちと言われる修道会、立派なモザイクのファサード。 -
イスラエルの教会は、欧州なんかに比べると意外に新しくて質素なものが多いけれど、この教会のファサードは本当に豪華。
実際新しくて、1925年に作られたそうです。 -
世界各地で見かける、禁止事項の看板。
銃火器持ち込み禁止、っていうのは初めて見たな・・・。
観光客や巡礼者で賑わう聖地に、こうした表示が必要だという現実。 -
教会内部
内部ではガイドの説明も禁止なので、みんな静かに見学したり、祈ったり。
蒼い天井が、より静謐さを際立たせる -
内部はモザイク画や壁画で色鮮やか。
沢山の小さなドームで構成された、珍しい形。
この蒼い壁画のドームの下に、イエス・キリストが祈ったとされる岩があります。 -
聖水盤
何故かこれは撮ってたのに、肝心のイエス・キリストが祈ったといわれる聖なる岩を撮ってなかった(泣)。ありゃー・・・ -
正門
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万国民の教会の正面。
正面の門は閉じられていて、普段はここから出入りできません。教会へ行くにはゲッセマネの園のほうから入ってきます。
精緻な意匠の向こう側には、塗り固められてしまった黄金門があります。 -
道の向こう側から撮った、万国民の教会
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聖母マリアの墓
Tomb of the Virgin
ゲッセマネの園の、道を挟んではす向かいにあります。
階段を下りた所にあるので分かりにくいかもしれません。
上にあった教会は、12世紀に十字軍の撤退後、ムスリム側のサラディンによって破壊され、城壁の修理等に使われてしまったそうです。でも下の部分はほぼ無傷で残されていたので、現在でも見ることができるんですね。。。
トルコのエフェソスにも聖母マリアの墓と言われているものがあります。いずれにしろ、2000年も前のことなので断定は不可能ですね・・・ -
わかりづらい場所にあるためか、あまり人はいませんでした。
ちょっと入りづらい雰囲気もあるし、入口を入るといきなり深い地下まで階段になってます。
・・・入っていいのかな?? みたいな。
いーんです。 -
下からだとこんな感じ。
緩やかだけど、けっこう段があります。
薄暗いです。
やっぱり入るのに勇気いるかも・・・ -
天井からたくさんのランプがぶら下がっています。
-
薄暗い地下に、たくさんの絵画があります。
ちょっとコワイ? -
聖母マリアの墓の内部
地下の教会内にさらに祠があって、その中にマリアの墓があります。 -
立派な祭壇。他にも幾つかあります。
この聖母マリアの墓と総称して言われる建物(地下の穴倉みたいなとこだけど・・・)は、部分によってキリスト教各宗派とイスラム教徒でシェアされているようです。
十字軍撤退後はフランシスコ会、その後はギリシア、アルメニア、シリア、コプト、アピシニア、そしてイスラム教。
預言者ムハンマドがメッカへ向かう途中、この聖母マリアの墓に明かりに照らし出されているのを見たとされていることから、ムスリムの崇敬も集めているようです。
なんかスゴイな・・・ -
薄暗い地下から出てくると、太陽が眩しい!
そして暑い!
まだ朝なんだけどなぁ・・・
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