とうとう緑島に辿り着きました。他のメンバーとも合流し６名でレンタカー観光です。<br /><br />　緑島に行く手段は飛行機か船なのですが、いずれも島西部の南寮村に到着します。空港から港は歩いて２０分くらい。ですから南寮に宿をとれば到着後歩いて宿に行けるでしょう。<br />　ただし、島にタクシーはないので雨でも歩くしかありません。一泊するなら宿の人に迎えに来てもらう段取りをつけておきましょう。<br /><br />　旅游服務中心は空港のすぐ北、それとは別に循環バス（緑島資訊服務網ＨＰ参照）の発着する旅客中心が南寮漁港にあります。<br /><br />　島はシーズンになるとバイクの渋滞が発生するほどの人出になるのだそうです。オフシーズンの４月ですらかなりの数のバイクが走っていました。台湾人にとっては緑島はダイビングのメッカなので若者のグループが多いのです。慣れない人がバイクや自転車で走り回るのは危ない気がするので、循環バスを利用するのがいいのではないかと思います。<br />　<br />　観光地は島の北部から東にかけて点在しています。漁港から北周りに小長城くらいまでなら、民家もあるので徒歩観光もできると思います。島の北東角は丘陵なので、アップダウンのある道を２〜３時間歩く覚悟が要りますが…<br />　逆に南側の道は平らですが、民家も少ないので歩くのには適していません。<br /><br />　朝日温泉はただ一つ南側にある観光地。南寮から歩くのは難しいです。私なら循環バスを利用するかなあ。さすがに日の出の時刻には間に合いませんが…。

２０１２年　台東緑島へ！　０９緑島その１

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2012/04/19 - 2012/04/23

271位(同エリア404件中)

#街歩き

エリア

台東(台湾)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: レンタカー

旅行の手配内容: 個別手配

＜緑島民宿少年の会館＞

　今回Ｂ氏が手配してくれた宿です。看板の色がすっかり褪せていて、外から見ただけでは民宿とはわかりません。
　
　入口で靴を脱いでスリッパに履き替えます。日本の旅館みたい。
＜フロント＞

　右の通路が客室への廊下です。
　フロントには給湯機があり、セルフでお水やお茶をいただけます。また夜にはここでマスターにおいしいお茶も入れていただきました。
＜女子のお部屋＞

　セミダブルベッドが５台入った大部屋を３人で使いました。

　クローゼットとか机、冷蔵庫といった設備はありません。

　お風呂もトイレとの間に仕切りのないシャワーのみ。お湯はちゃんと出ました。
　バスタオルがなかったのだけが想定外。フェイスタオルも紙製の使い捨て。地方の民宿に泊まる際はタオルを持参しないといけませんね。
　シャンプーや石鹸、歯ブラシ、ドライヤーはありました。もちろんエアコンも。

　一泊２食付き、二人に一台バイク（利用しませんでしたが）で一人1,460元。
　緑島は宿の相場が高めなので、これはお値打ちなのだそうです。確かに、食事まで付いてこの値段は安いです。
　場所は南寮漁港の目の前。ロケーションもいいですよ。
＜島の山羊＞

　宿にチェックインした後は車での観光を開始。
　南寮漁港前にある宿から環島路を左回りに。最初に朝日温泉で停車し、温泉の見学をしました。朝日温泉についてはその２で詳しく書きます。

　島の東側を北上中、山羊を発見。

　一定区間を自由に動けるようにうまいことつないであって、そこの草を食べられるようになっています。いわば、生物草刈り機。島のいたるところでこの半放牧がされています。
　かわいくてペットのようですが、緑島はヤギ肉料理がよく出されるのでこの子もいつかは…ですよね〜。
＜小長城＞

　このころにはすっかり雨が上がりました。ちょっと風はキツイけれど、がんばって展望台まで歩くぞ〜
＜睡美人岩と哈巴狗岩＞

　小長城からはこの二つの岩がきれいに見えます。
　
　展望台は風が強く吹き飛ばされてしまいそうでした。
＜柚子湖＞

　湖とありますが実際は入り江です。

　柚子（台湾でいう柚子はザボンとかブンタンの仲間のこと）のような形をしているのでしょう。
＜入り江の景観だけではなく…＞

　柚子湖は緑島でもっともはやく村落ができた場所だそうです。

　緑島はもとは無人島。本島からの移住者によって町が作られていったのですね。
＜初期の集落の跡＞

　古い建物が残されていました。日本人も住んでいたことがあるそうですよ。
＜観音洞＞

　洞の前には広めの駐車場と売店があり、軽い食事もできます。あとからガイドブックを見たら、ここでしか食べられない小吃もあるのだそう。

　熱帯魚さんはやっぱりアイスクリームを食べてました。
＜観音様＞

　観音様のような石筍（鍾乳石？）。海で遭難した船を導いてくれるそうですよ。馬祖様と似てますね。

　奥の方に洞窟が伸びているのですが、５メートルくらいで行き止まり。その先は水路になっていて先にはすすめません。
＜台湾人権緑島園区＞

　１９４９年から１９８７年に至る戒厳令下、多くの政治犯が緑島の監獄に送られていました。たとえ冤罪を何人出しても共産スパイを決して逃がしてはならないとの指導のもと、おびただしい数の囚人が送り込まれていたそうです。

　現在はこの監獄は閉鎖され、過去の人権侵害を考え直す場として公開されています。
＜緑州山荘＞

　これが政治犯監獄の名前。

　そして、ここを通れば生きては帰れないと恐れられた岩門がある道です。
＜反共スローガン＞

　台湾の離島に来るのは金門に続いて２つ目です。

　金門は大陸との最前線なので、いたるところに軍の施設、反共スローガンがありましたが、まさか緑島でもこれを見るとは…。
　最前線だったり、監獄島だったり、「離島」という場所の厳しさを思い知らされます。。
＜獄舎＞

　建物内部も公開されています。解説をする係員さんもいました。

　２０１２年現在の政権与党は戒厳令時代にこの監獄を運営していた政権と同じなので、展示などは少しまろやかにしてある気がします。説明文や解説をすべて読めたり聞き取れるわけではないのであくまで推測ですが…。
＜牛頭山＞

　緑州山荘前の海岸からは牛頭山が見えました。牛の頭に見えますよね。

　牛の頭の上は草地になっていて、そこまで登っていくことができます。
＜燈台＞

　今日最後の観光は緑島燈台。敷地内に入ることはできません。
＜夕陽がきれい＞

　まだ日没の時刻ではありませんが、だんだん日が傾いてきました。雲の間から差し込む夕陽が神秘的。
＜燈台全景＞

　燈台下の海岸から見上げたところ。

　今から７５年ほど前に建てられた燈台ですが、日本人が作ったわけではないようです。アメリカの客船が日本からシンガポールに向かう途中緑島近海で遭難し、島民がそれを助けたことをきっかけに、国際赤十字の援助で建てられたのだそうです。（ガイドブックの受け売り）
＜燈台下の海岸にて＞

　風が強くて少し寒いくらいでしたが、水着姿の若者もいました。台湾の若者にとっては、もう海の季節なのですね。
＜夕食＞

　夕食は宿指定のこのお店でバーベキュー。宿から５０メートルくらいのところにあります。
＜食べ放題＞

　冷蔵庫から好きな具材を持ってきて焼きます。

　一押し具材は鹿肉。柔らかくておいしかったです。
　熱帯魚さんがせっせと持ってきて焼いてくれるのをひたすら食べてました。(^^ゞ

　お酒はキャッシュオンでカウンターで買います。まあちゃんさん、Ｂ氏と３人で４本のビールを飲みました。ビールがあれば、ほとんどのバーベキューがおいしくいただけます。
＜夜のお茶＞

　民宿のマスターがお茶をふるまってくれました。Ｂ氏もお茶に詳しく、お気に入りの茶葉を持ってきていました。私も舞鶴で買った柚子茶を持ち出してみましたよ。

　写真左のおじさんは別の民宿の老板。途中からお茶会に参加していました。
　民宿の夜はこうでなくっちゃね。

　部屋に戻ってからは早々に眠ってしまいました。ガールズトークしようねと言っていた本人（私）が真っ先に。
　旅行３日目。そろそろ疲れがたまってきました。
＜離島のガイドブック＞

　台東の７−１１で買ったガイドブック。

　地図は旅游服務センターでもらう観光地図と大差ありませんが、観光地やお店について１０頁以上にわたって紹介されています。

　ちなみに六大離島とは、緑島、蘭嶼、小琉球、金門、馬祖、澎湖です。