北イタリアとオペラハウスのオーケストラコンサートの旅（5月２日：ラベンナ観光）

2011/04/27 - 2011/05/07

５月２日は今回の旅行で一番行ってみたかったラベンナに行きました。
　サン・ヴィターレ聖堂
　ガッラ・プラチーディア廟
　ネオニアーノ洗礼堂
　大司教博物館
　市場のセルフサービスレストランで昼食
　サンタポッリナーレ・ヌオヴォ聖堂
　クラッセのサンタポリナレ聖堂
モザイクは想像していたものよりずっときれいで
聖徳太子よりも前の時代に作られたものとは
とても思えませんでした。

エリア ラベンナ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　Starhotel Excelsiorの朝ご飯は相変わらずさびしかったですが、ホテルマンの対応は良く、駅前のためとても便利です。７時５８分ボローニャ発、９時１５分ラベンナ着の普通列車に乗るために早めに駅へ向いました。プラットホームの写真を撮ったりして待っていました。しかしながら、待てど暮らせど列車が来ません。不審に思って駅員に聞くとホームが違うようです。やっとこのホームは到着便専用ホームと気が付きました。走って、本来のホームに行きましたがタッチの差で間に合いませんでした。

　次の列車は９時６分発だったのでホテルに戻って一休みし１時間後に電車に乗りました。この電車は２階建てでピカピカの車両でした。少し気分が良くなりました。
　ちなみに電車の時刻はイタリア鉄道のホームページで検索できます。ローカル線に関してはあまり遅れもなく正確な時刻で運行されていました。切符は普通列車と快速列車はキオスクで行き先を言うと距離別の切符を売ってくれます(モデナ駅は除く）。日本より便利でした。
　

　列車は平原の中を走ります。

　シスターに引率された小学生の団体と一緒になりました。すぐ、大騒ぎになりシスターに怒られていました。

　1時間20分でラベンナ駅に到着しました。駅前は閑散としていて、変わった街路樹がありました。何の樹なのでしょうか？

　ガリバルディ広場に行きガリバルディの像と劇場を撮りました。ここでオペラや音楽祭もあるようですが、この日の催し物はないようでした。

　街の中心にあるポポロ広場です。

　ポポロ広場を右に曲がると市場がありました。写真の突き当たりに写っている建物です。　

　市場の中です。八百屋さんです。

　肉屋さんです。写真には写っていませんが鶏肉も皮の下に脂肪がなく美味しそうでした。

　チーズ屋さんです。

　惣菜屋さんです。

　季節のアスパラガスです。

　ねぎです。

　市場を出て、インフォメーションに向かい、ラベンナの地図をもらいました。サンヴィタ―レ教会はすぐ見えましたが、出口しかありません。そのまま道を進み、右に曲がると博物館しかありませんでした。この日は博物館は休みでした。その先は駐車場になっていて、綿のような花粉をつけた樹がたくさん植えてありました。入口が分からず、ドイツ人の夫婦とうろうろしていましたが、結局先ほどの出口まで戻りました。ドイツ人の夫が係員に聞いて、それから英語で教えてくれましたが、休みの博物館のドアを開けると入口があるそうです。聞いているうちにドイツ人の妻は花粉アレルギーが出たようで戻ることを断念し、私たちだけで教会に向いました。かわいそうでした。
　博物館の入り口のドアを開けると、右手に荷物検査場があり、勤労意欲の全くない係員がフリーパスで通してくれました。階段を下りていくと暗いがらんどうのような教会の中に見事なモザイクがありました。
　入場料は５か所のモザイクのある場所に入れる共通券が１人11.5ユーロでした。サンヴィタ―レ教会は現在の地面よりも5メートル位、低いところから建っており、現在地上に出ている部分だけ見ると小さく見えますが、中に入ると大きな教会でした。主祭壇にユスティニアヌス帝とその妃のモザイクがありましたが、暗い中でモザイクが光り輝き、その美しさに圧倒されました。

　天井部分です。

　横の部分もびっちりモザイクで飾られていました。

　反対側です。

　主祭壇の反対側です。ここも小学生の団体がいました。最初は神妙に説明を聞いていましたが、すぐ飽きて大騒ぎになり先生に怒られていました。

　地面もこのようなタイルのモザイクで飾られています。

　同じ敷地内にあるガッラプラチーディア廟に行きました。こちらは小さな建物で倉庫と間違えそうでした。

　最初は入口の扉のカーテンを開けたままで鑑賞していましたが、
小学生の団体が入ってきて、ガイドの人がきちんと閉めなきゃダメでしょうという感じでが暗幕を閉めてくれました。すると、薄い照明に照らされてモザイクが神秘的な光を放ち始めました。
　モザイクは薄明かりで見るべきものでした。中央に写っている窓は石英を薄く切ったものだそうです。そこから入って来る薄明かりと、ろうそくに似せた弱い光で見るモザイクは格別でした。

　装飾も見事です。光の揺らぎによってモザイクがとても神秘的に見えました。敷地を出て、モザイク屋さんでモザイクの写真立てを買いました。窓際に飾るときらきらと光って綺麗です（42ユーロ）。作っている人が売っているようで大変喜ばれました。

　少し歩いて、8角形のネオニアーノ洗礼堂に行きました。

　８角形の建物の洗礼堂は小さな空間でキリストと十二使徒のモザイクがありました。老人の団体客がいてオペラグラスを貸してあげると喜ばれました。
　隣にある大司教博物館に行きました。博物館の中は大したものはありませんでしたが、中にあるサンタンドレア礼拝堂のモザイクはきれいでした。ここは写真禁止でした。

　昼食は、市場にあるセルフサービスレストランで食べました（2人で16.6ユーロ）。朝食に野菜がないため野菜不足になっていましたが、このレストランで野菜をたっぷり補給できました。また、食事の量の調節が自分でできるため助かりました。
　野菜や特にナスを炒めたものが美味しかったです、豚肉も鶏肉も美味しかったです。イタリアは野菜や肉などの素材そのものが美味しいと思います。
　食べ過ぎておなかいっぱいになりました。

　サンタポリナーレ・ヌオーヴォ教会に行きました。ここではティーンエイジャーの団体客と一緒でした。

　長細い教会の両側に見事なモザイクが並んでいます。

　東方3賢王と聖女のモザイクが綺麗でした。

　トイレを借りましたが、奥にモザイクの学校があるようでした。

　サンタポッリナーレ・ヌオヴォ聖堂の前を通る4番か44番のバスに乗ってクラッセのサンタポッリナーレ聖堂に向かおうとしました。しかし、バスの切符の買い方が分かりません。通行人に聞くと切符を売っているところはないので、駅に行けと言われました。仕方がないので駅まで歩いて帰りました。駅前に4番のバスがいたのでこれでクラッセに行くかと聞くと、通りの向かい側からバスが出ると教えてくれました。これは、クラッセ行きのバス停からラベンナ駅を見たところです。結局40分程度待ってバスに乗りました。切符は駅の売店で買いました。朝買っておくべきだったです。

　バスは市街地の中をしばらく走り、最後にこのような草原の中を海に向かって走ります。２０分位乗っていました。

　クラッセの街中の停留所で降り、少し歩いて聖堂に着きました。

　サンタポッリナーレインクラッセ聖堂です。草原の中にぽつんと立っています。

　中はこのような落ち着いたモザイクで飾られていました。

　ヒツジのモザイクがほのぼのとしていました。周りが草原のためか心が安まります。先程の老人の団体客とまた一緒になりました。小一時間見て、聖堂を出てバス停を探しているとちょうどバスが来ました。手を振ると親切にもバスを止めてくれ乗せてくれました。運転手が親切な人で運が良かったです。

　ラベンナ駅前のケーキ屋さんです。

　きれいなケーキが並んでいました。

　アイスクリームとヨーグルトに力を入れてる店のようだったのでアイスクリームを買って食べましたがなかなか美味しかったです。

　16時33分の電車に乗りました。雨が降り始めました。これは帰りの電車から撮った平地のぶどう畑です。
　ボローニャに帰って、ホテルに入る時、遠近両用めがねをしていたため、入り口の段差で転倒し、回転ドアで首を挟みそうになりました。ホテルのフロントの人は大げさに心配してくれました。以後、回転ドアを通るたびにフロントの人が見ているような様な気がして非常に恥ずかしかったです。
　ホテルの近くのお店でバナナと牛乳を買って夕食にしました。
　かなり歩いて疲れたので早く寝ました。