北イタリアとオペラハウスのオーケストラコンサートの旅（5月1日：ピサ観光）

2011/04/27 - 2011/05/07

5月1日
フィレンツェから電車でピサへ
ピサの斜塔と周辺の観光
ピサの街歩き
すりにもあいました。
フィレンツェ経由でボローニャへ

エリア ピサ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　Montebello Splendid Hotel Florenceに宿泊しました。ベッドの質も良く安眠できました。朝になると小鳥の鳴き声が聞こえてきました。窓から外を見ると木は見えますが、鳥の声は録音のようでした。朝食は1回の中庭に面したテラスで食べることができます。ボローニャでは朝食に恵まれなかったため大変うれしかったです。

　朝食会場のレストランです。

　実際に食べた内容です。美味しかったです。気持ちの良いテラスでくつろいで食事ができました。こんなことなら、昨日は外で食べずにホテルのハッピーアワーを利用すれば良かったと後悔しました。ホテルの廊下は香水が置いてありいいにおいがします。さすが五つ星のホテルだと思いました。
　ホテルで荷物を預かってもらい、フィレンツェ中央駅から8時50分発（10時14分着）の普通列車に乗りました。売店で1人5.8ユーロの切符を買いました。1階建ての少し汚い電車でした。最初はアルノ川沿いに山の中を走りました。

　平野に出ても川沿いを走ります。ピサの手前からはアフリカからと思われる出稼ぎ労働者が大量に乗りこんできて満員になりました。イタリア人よりも、もっと騒がしい人たちで大騒ぎになりました。隣の若い女性は木の枝で歯を磨き始めました。アフリカの旅行番組で木の枝の歯磨きを見たことはありますが、実際に見たのは初めてでした。

　ピサ中央駅の次のPisa S. Rossore駅で降りました。この駅で降りると、斜塔のあるドゥオモ広場まで5分ぐらいで行けます。便利でした。

　Pisa S. Rossore駅から5分程度歩くと城壁が見えます。Nuova門からドゥオーモ広場に入りました。立派な城壁でした。

　お決まりの記念写真です。世界中の観光客が同じポーズで記念写真を撮っていました。この日は快晴で、広いドゥオーモ広場はとっても気持ちが良かったです。
　斜塔の左に写っている切符売り場で建物を3か所入場できる1人8ユーロの入場券(美術館は5月1日で休み）とインターネットで予約していた斜塔の見学券(1人17ユーロ）を購入しました。荷物を預かってくれるところがあったので、預けようとすると、斜塔見学時間の30分前にならないとだめだと断られました。

　洗礼堂です。

　ドゥオーモです。白色の大理石が晴天の光線を浴びてきれいでした。教会の中は日曜日でミサをやっていました。奥には入れませんでしたが、ミサの雰囲気を味わうことができました。

　周りの城壁です。結構存在感がありました。

　納骨堂です。芝生の中庭を廻廊が取り囲んでおり、回廊の壁にお墓らしきものがあります。お墓の彫刻も古びてい痛んでおり、ひなびた感じですが、かえって回廊と芝生を引き立ててきれいでした。バラがさいて、ちょうど良いアクセントになっていました。

　30分前に荷物を預け、斜塔の前に集まって待っていると、11時40分からピサの斜塔の見学ツアーが始まりました。ガイドの方に追い立てられながら斜塔を登って行きます。途中で写真を撮ったりしてぐずぐずすると注意されます。牧羊犬に追い立てられる羊のようでした。このような狭い通路をぐるぐる回りながら登って行きます。斜塔が傾いているため登る角度が急になったり、ゆるくなったりして変な感じでした。斜塔の傾きは下のほうがきついようです。

　この日は天気がよく絶景であった。周囲の街並みも良く見えました。

　ドゥオーモや納骨堂もはるか下に見えます。

　斜塔の頂上です。頂上部分でもかなり傾いていました。

　次に洗礼堂を見学しました。これは２階から洗礼盤を撮ったところです。

　１階で見ていると３０分に１回の音響パフォーマンスが始まりました。番人の制服を着た人が声を出すと、抜群の音響で１−２秒程度遅れて天井から音が返ってきます。この音と和音になるような声を出し見事なハーモニーを聞かせてくれました。小学校の音楽の時間にやった輪唱を１人でやってるようなものです。バッハ以前のモノフォニーの音楽でも、これならきれいだろうと思いました。感動のあまり、動画をとるのをすっかり忘れてしまし、後で悔やみました。
　パーフォマンスが終わっても皆感動して立ち去りませんでした。我慢しきれなくなった子供が真似をして歌いだし、また、大人も柏手を打ったりしましたが、番人に怒られました。私も童心に戻り、蛙の歌が聞こえてくるよと歌ってみたかったです。
　

　帰りはピサの中央駅まで街を歩きながら帰ることにしていました。このような４階建てのぐらいの建物が整然と並んできれいな街並みです。

　カヴァリエ―リ宮です。壁面に入れ墨のような模様が入って少し変な建物でした。

　ポルティコのようなところもありました。

　小腹がすいたので、Pasticcerria Salzaという店で、良く冷えPasticcerria Salzaたスプマンテとチョコレートケーキとアイスクリームを食べました。なかなか美味しかったです。もともとがお菓子屋さんのようで、お土産用にピサの斜塔の形をしたチョコレートなどもありましたが、暑い日だったので買って帰るのをあきらめました。

　メッツォ橋から見たアルノ川です。フィレンツェとは違いゆっくり流れています。

　市役所のようです。

　イタリア通りを歩いて帰りました。

　駅前のロータリーです。この写真を撮った後で、地球の歩き方に書いてある、段ボールの紙でかくしてカバンを開けるすりにあいました。太った若い女性が二人寄ってきて大きな声で話しかけます。次に５０センチ四方の四角い段ボールをカバンの上にかぶせ、段ボールの下でカバンのチャックを開けられました。家内が大きな声を出して引き返してくれたため二人は去って行きました。しかし、カバンの中の内側の袋の中にパスポートと予備のカードを入れていましたが、荒らされていました。ピサ中央駅で確認してみるとパスポートは無事でしたが、カードが1枚見つかりませんでした。カード番号の控えはフィレンツェのホテルに預けた荷物の中に入れていたためどうにもできず、ピサ駅からフィレツェSMN駅まで14時32分（15時32分着）の快速電車で戻りました。電車はぼろぼろでした。快速の方が普通電車より電車は古い気がします。行きとは線路が違うようでした。
　フィレツェSMN駅ではサンフィレッツェと良く似た紫色のサッカーのユニホームを着たフィオレンティーナのファンがたくさんいました。結構、子供もいて、これならサッカー観戦に行けばよかったと思いました。ホテルまで荷物を取りに戻りましたが、ホテルは公衆電話はなく国際電話はかけることができませんでした。駅のカフェから国際電話をかけカードの停止をしてもらいました。カード会社の人がまたピサかと渋い声をしていました。疲れてしまい、フィレンツェで観光をする気を無くしてしまいました。
　早くボローニャに帰りたくなり電車の指定席券を変更しようとしましたがMiniと言って、当日の変更ができない券でした。あきらめて予約してあった18時の特急に乗り18時37分にボローニャに着きました。一昨日のホテルに再度、チエックインしました。部屋は一昨日と同じ部屋を用意してくれていました。
　ホテルに着いて、もう一度確認してみると、無くなったと思ったカードはパスポートの中にあり安堵しました。
　夕食はホテルの近くのピザ屋に行きました。大きなピザで安くておいしかったのですが、疲れていたため夫婦で残してしまいました。ウエイターが大変悲しそうな顔をしていました。申し訳なくおもいました。
　ピサは観光地としては素晴らしいと思います。特にドゥオーモ広場と斜塔と洗礼堂のパフォーマンスは一生忘れられない思い出になりました。フィレンツェと違い海に近いせいか明るい印象を受けました。しかし、犯罪は何とかしてほしいものです。