2011/10/09 - 2011/10/09
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ドクターキムルさん
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東京都墨田区向島に鎮座する三囲(みめぐり)神社は宇迦御魂之命(うがのみたまのみこと)をまつる稲荷神社である。三圍神社略記には、「創建は明らかでないが、社伝によると古く弘法大師の勧進によるという。また、文和年間(南北朝時代)近江三井寺の僧侶源慶による社殿再建の際、出土した壷を開けると老翁の神像があり、どこからとなく白狐が現れ、神像を三度めぐって去っていったので「みめぐり」と呼ぶようになったと伝えられている。」
元禄6年(1693年)、旱魃の時、俳人其角が偶然、当地に来て、地元の者の哀願によって、この神に雨乞いする者に代わって、「遊ふ田地や田を見めくりの神ならは」と一句を神前に奉ったところ、翌日、降雨を見た。このことからこの神社の名は広まり、特に文人墨客たちの崇敬を集めた。そのために、境内には数10の句碑や石碑がある。
京都の豪商三井氏が江戸に進出するとその霊験に感じ、江戸における三井の守護神として崇めて社地の拡張、社殿の造営を行った。現在の姿はほぼこの頃に造営されたものである。なお、今も年3回は三井関連会社による祭典が執行され、また三越の本支店にも分霊を祀っている。
境内のある摂社の中でも、もと越後屋に祀られていた大国神・恵比寿神像は隅田川七福神の一つとして名高い。相殿の屋根には唐獅子の飾り瓦が上がっており、牛島神社に続いて神社社殿に飾り瓦が上がっているのを見付けた。
境内には石造りの三柱鳥居があるが、「三井邸より移す。原型は京都太秦・木嶋神社にある」と表示されている。
神社境内の狛犬のそばにはライオン像が置かれており、ライオンの狛犬がある神社として知られている。これは、かつては池袋三越店頭に設置されていたが、閉店に伴い、平成21年(2009年)に三越から奉納された。三囲神社拝殿前には狛犬、狛狐、狛ライオンが並ぶ賑やかさだ。ただし、狛ライオンだけは対ではない。
三囲神社の拝殿の屋根には飾り瓦は上がっていないが、裏に回ると本殿に狐の飾り瓦が上がっている。昭和40年頃に屋根瓦を葺き替えた時もものであるが、それ以前にも狐の飾り瓦が上がっていたと神社の宮司と思しき古老が言う。横浜市金沢区谷津町に鎮座する君ヶ崎稲荷神社にも真新しい狐の飾り瓦が上がっているが、今回が2例目である。
(表紙写真は三囲稲荷神社のライオン像)
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三囲稲荷神社の「三囲神社」の社号標石と鳥居。
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三囲稲荷神社の「三囲神社」の社号標石と銀杏並木。
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銀杏並木。
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「隅田川七福神 恵比寿神 大国神 三囲神社」の看板。
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三囲稲荷神社の門柱と鳥居。門柱が表門のようだ。
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神楽殿。
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神楽殿。
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「三囲稲荷大明神」の社号標石。
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三囲稲荷神社の二の鳥居。
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二の鳥居に掛かる「三圍社」の扁額。
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狛犬とライオン像。
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「由緒」。
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三囲稲荷神社の拝殿。前には銅燈籠、狛狐、石燈籠(片方は礎石のみ)、ライオン像(片方のみ)、狛犬が並ぶ。
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ライオン像。
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ライオン像。
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「三囲のライオン像
三越旧池袋店から移した 三越のシンボルであるライオン像は 大正3年 当時の三越呉服店を率いた日比翁助がライオンを大いに好み 三越本店に 一対のライオン像を据えたのにはじまる 戦後 本店の像をもとに各支店に設置されているライオン像の原形はロンドン・トラファルガ広場の有名なネルソン像をかこむライオンである なお「現金安売り掛け値なし」という三井の越後屋の画期的な商売の仕方は 大いに発展し 明治29年三越呉服店につながる」。
「三井の越後屋」は「三井越後屋」のことで、「三越」の名の語源となる。大正3年は1914年、明治29年は1896年である。 -
三越旧池袋店のライオン像の台座。
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三越旧池袋店のライオン像の台座。
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「(右)○越は三越の商標。客に出す茶の湯を沸かす銅壷(どうこ)の台座に彫られ、○越の範形といわれる。明治29年から昭和の初期まで実際に使われていた。
(左) ライオンは東洋的意匠の狛犬に変化したものだが、三越のライオン像も狛犬のように神前を守っている。」
「○越」は「○」の中に「越」の字が書かれている。 -
狛犬の後には雨乞いの碑。元禄6年(1693年)の夏、宝井其角(きかく)が、「遊ふ田地や 田を見めぐりの 神ならば」の句を詠むとあくる日雨が降ったという逸話による。「遊ふ田地」は「ゆうだち(夕立)」。
其角は、松尾芭蕉の高弟で初代雪中庵の服部嵐雪とともに蕉門の双璧と呼ばれていた人。 -
「三囲のコンコンさん
目尻の下がった温和な表情をここいら辺の職人言葉で「みめぐりのコンコンさんみてぇだ」と言ったそうである 向店は越後屋本店(ほんだな)の道をへだてた向かいにあって木綿を主に扱っていた
享和二年(1802)の奉納」。
「コンコン」の「ン」は小文字。 -
三囲稲荷神社拝殿。前には狛狐のコンコンさま。
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三囲稲荷神社本殿。
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三囲稲荷神社本殿。
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手水舎。鉄製のクロスの鎹(かすがい)が取り付けられている。
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手水舎。木の柵の扉が付いているのも珍しいか。
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大国神・恵比寿神社。
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鳥居に掛かる「大国神・恵比寿神」の扁額。
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大国神・恵比寿神社社殿。
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大国神・恵比寿神社社殿屋根に上がる唐獅子の飾り瓦。
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大国神・恵比寿神社社殿屋根に上がる唐獅子の飾り瓦。
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三本足の柱を持つ銅屋根に覆われた手水鉢。
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水神社。
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水神社。
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三囲稲荷神社本殿。
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三囲稲荷神社本殿屋根に上がる狐の飾り瓦。
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三囲稲荷神社本殿屋根に上がる狐の飾り瓦。
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三囲稲荷神社本殿屋根に上がる狐の飾り瓦。
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中門。
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参道。
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参道横の顕名霊社。三井家祖先を奉ったもので、明治7年(1874年)に建立され平成7年(1995年)に当地に移築されたもの。
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参道横の顕名霊社。
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石造りの三柱鳥居。
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石造りの三柱鳥居。
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「三角石鳥居
三井邸より移す。原型は京都太秦・木嶋神社にある」。 -
末社稲荷社。
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末社白狐祠の鳥居。
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老翁老嫗の石像。其角の「早稲酒や 狐呼び出す 姥がもと」の句によって知られている。
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「老翁老嫗(ろうおうろうく)の石像
元禄の頃、この三囲稲荷にある白狐祠(びゃっこし)を守る老夫婦がいました。願う事のある人は老婆に頼み、老婆は田んぼに向かって狐を呼びます。すると、どっからともなく狐が現れて願い事を聞き、またいずれかへ姿を消してしまうのです。不思議なことに、他の人が呼んでも決して現れることがなかったそうです。
俳人其角は、そのありさまを「早稲酒や狐呼び出す姥が許」と呼んでいます。老婆の没後、里人や信仰者がその徳を慕って建てたのが、この老夫婦の石像であると伝えられています。老嫗像には「大徳芳感」、唐翁像には「元禄14年辛巳5月18日、四野宮大和時永、生国上州安中、居住武州小梅町」と刻まれています。(平成18年12月 墨田区教育委員会掲示より)」。 -
末社稲荷社。社殿前の狛狐は玉(左)や子狐(右)を付けた狛犬に良くあるデザインになっている。
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末社白狐祠。
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末社稲荷社の鳥居。
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末社稲荷社の鳥居。
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末社稲荷社。
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末社稲荷社。
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境内。
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境内。
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