2011/08/10 - 2011/08/17
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erifddさん
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8月13日
今日は実質初めての海外ひとり歩きとなる。ルートをシミュレーションしていると、部屋のドアをノックする音がした。開けるとフロントのお兄さんが「友達が来たよ」と。そこにいたのはラマダン青年、H君だった。「姉さん、今日聖地行きます?一緒に行きましょうよ」おお、ラッキー。ひとりでバス乗るの不安だったんだよね。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝8時に部屋を出ると、朝食の間へ案内された。食堂は欧米人の団体が使っているようでローテーブルのある個室へ案内されたのだが、これがとても可愛い部屋。私の部屋のベッドと同じ柄のクロスが掛けられ、民族衣装や古いタイプライターが飾られていた。こんなカワイイ部屋なら椅子なくても大歓迎。
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テーブルの上にはクレープ、フレンチトースト、チーズ、ヨーグルト、ジャム、そしてナン。乳製品と炭水化物ばっかりだな(笑)。お兄さんがお茶を運んできてくれた。ナンはヒヴァの平べったいものから、厚みのある形に変わった。サマルカンドのと同じ形だ。味もサマルカンドに近づくにつれて良くなっていくし、こりゃ本場が楽しみだ。
しかしウズベク料理はやっぱり油が多いのか、見かけよりもすぐにお腹がいっぱいになってしまうなあ。完食できない。ナンは紙に包んでこっそり部屋へ持ち帰った。 -
H君と、まずはスィトライ・マヒ・ホサ宮殿に行くことにした。彼の持ってた「歩き方」はお兄様から借りてきたちょっと前のバージョンで、宮殿行きマルシュルートカの停留所は当時と変わっている。現在の宮殿行きは鉄道チケット売り場の少し先。昨日たまたまオバチャンがいなくてチケットを買いそびれたH君にくっついて、先にチケット売り場へ。無事に買えたがやっぱり二等席で19500スムだった。
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70番のマルシュルートカに乗り込む。入り口の席に集金兼アナウンス係りの若者が座っていて、行き先を叫びながら乗客を募っているようだった。料金は1人500スム。安っ!タクシー乗るのが馬鹿馬鹿しくなる。やっぱ公共交通機関だね。
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宮殿は15分ほど走ったところの終点。宮殿の入場チケットは9000スム。高くない?
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しかし、入ってみると予想以上の素晴らしさだった。ブハラ最後のハンの宮殿であるここは100年ほど前のもので、比較的新しい。ロシア留学経験のあるハンはヨーロッパの文化も取り入れたとかで、宮殿はイスラムとヨーロッパが融合している。
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入っていきなり、中庭に何羽ものクジャクが放し飼いにされていた。こんなに近くで見たのは初めて。
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バラ園や葡萄棚がキレイに整備され、その間をクジャクが自由に歩き回っていた。
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お土産職人さんとか
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庭師のおじちゃんとか、色んな人の手で宮殿は美しく保たれている。
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凝った装飾の壁にシャンデリアもあり
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ステンドグラスの窓とスザニなど、本当にイスラムとヨーロッパが融合してゴージャス。
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日本の絵が描かれた壷も展示されていた。ここに置かれた経緯は書いてなかったのでわからず。
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宮殿に面して大きなプールがある。
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ハンは宮殿のバルコニーから水浴びする女性たちを眺め、その日の相手を決めたそうな。
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宮殿を後にし、70番マルシュルートカで元の場所へ戻る。間髪入れずに今度はイタリアンレストランの少し先にある停留所へ。
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たむろしていた若い男の子たちが、「ロシア語わかる?どこ行くの?」と寄ってくる。バハウッディンと答えるとタクシーを呼んでくれようとするので「いや、マルシュルートカで行きたいの」と片言ロシアンで制止。すると「125番だよ」と携帯で番号を打って見せてくれた。「歩き方」には60番とも書いてあったので確認すると、60番もおっけー。言ってるそばから60番が通ったので停めてくれようとしたけど、2台続けてミェスタ・ニェット(空席がない)。
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その後に来た316番を「あれもバハウッディン行きだよ」と停めてくれた。確かに書いてあるわ。親切な若者たちだった。
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バハウッディンまでは片道800スム(だっけな)。地元の人の好奇の眼差しの中、20分程の道のりを行く。やがて大きな公園のような施設が見えてきた。
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広い敷地内にモスクや事務所、小さなハウズもある。
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「願いの木」と呼ばれる大きな木の根っこの下を女性たちがくぐっている。安産祈願らしい。産む予定はないが、健康祈願にくぐっておく。
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敬虔なムスリムがお参りしていると聞いて身構えてうたが、案外観光客にも寛容な雰囲気。笑顔で「ハロー」と声をかけてきたオッチャンにH君が昨日知り合ったムスリムの人に書いてもらったというを見せると、事務所に連れていってくれた。日の出・日の入りの一覧表を貰いヒロ君ご満悦。これで正しくラマダンできるね。
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絨毯が敷き詰められた部屋をそっと覗くと、ムスリムたちが熱心にお祈りをしている。テレビと写真でしか見たことない風景。そのうちにH君が信者のひとりに手招きされ、中に入っていった。女性は入れないので待機。こっそり写真撮ってすみません。
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60番マルシュルートカに乗って街に戻る。
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マルシュルートカは運転手さんの隣の席だった。「ヤパン(日本)か?この車は日本製だぜ」車はトヨタ製だった。ウズベキスタンでは日本車を見るのは珍しい。
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。「すげーこの車、45万キロも走ってる、初めて見た」とH君は驚いていた。車を運転しない私はいまいち実感が沸かなかったが後で話した人みんな驚いていた。
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マルシュルートカは満員。
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H君とホテルの前でお別れ。明日、駅までのタクシーでまた一緒だ。今日はまだまだ見たいところがたくさんあるので、お昼ごはんは朝の残りのナンで済ませ、再び出かけることにした。手始めにチョル・ミナルへ。ひとつだけ街の中心部から離れたところにあり、ちょうど私のホテルの裏の住宅地の中にある。
初めてのひとり歩き。家の前で井戸端会議してるおばちゃんたちに「カレヤ?」と訊ねられる。こちらに来てからしばらく何がカレーなんだろうと思っていたけど(笑)、コリアのことだとようやく気付いた。ヤパンだよと言うと「コンニチワ」と笑いかけてくれる。 -
角を曲がると住宅地がポカッと空き、4つの塔に囲まれた小さな建物が姿を現した。
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向かい側の家から女の子が出てきた。「塔に登るのは1000スムだよ。あっちのミナレットがキレイに見えるよ」本当に小さな塔なので景色はたかが知れてるが、一応入ってみる。女の子はチョル・ミナルの真ん前に住んでいて、家族で土産物屋をやっているようだ。一緒に上まで着いてきて、「写真撮ってよ」と可愛いポーズ。見せて気にくわないと「もう一回」とおしゃまな子だった。
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時間がないので、人に捕まらないようにメインストリートを避けて住宅街の道をそのまま歩く。それにしても今日は暑い。首に巻いた冷感グッズもこの乾燥ですぐに乾いてしまうのであまり意味をなさない。
裏通りを抜けて、昨日の夕方に見た向かい合ったメドレセの所に出た。そのうちの片方、ウルグベク・メドレセを見学。だんだんメドレセへのありがたみがなくなってきた。焦っていたのもあって、早急に退散。今日行きたい所のいちばん遠い所はチョル・ミナルから2kmくらい離れているので、けっこう大変なのだ。昨日の押し売り少女たちが今日もいたが、立ち寄らずバイバイする。昨日強奪されたデジカメケースを肩から下げていた。気に入ってくれてるみたい。 -
ブハラの名所、カラーン・ミナレットとモスクは後回しにして、16時半に閉まるアルク(城)を目指す。旧市街の西側にあり、途中には商店街やバザールもあった。が、今は見てる場合じゃない。やがてヒヴァみたいな城壁が見えてきた。
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アルクのチケットも値段は忘れたが高かった。城門をくぐると坂に沿って土産物屋が並んでいる。
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登りきるとブハラの新市街が一望できる。敷地内にはモスクやハンの居室などの建物が並び、今は資料館になっている。
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各資料館では受付や掃除のオバチャンが働いている。また繋がり眉毛の人がいたので、写真を撮らせて貰った。オバチャン、「私でいいの?」とテレ気味。
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ハン専用のモスクだったというバラハウズ・モスクを右手に見ながら、街の更に西側を目指す。あー、疲れたなあ。もうちょっと頑張らなければ。
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右手に横に大きな門が見えたが素通りすると、向かい合った2つのメドレセが現れた。地図から判断するにアブドゥーラ・ハン・メドレセとモダリ・ハン・メドレセみたいだ。目当ての公園、通りすぎちゃったみたい。
アブドゥーラ・ハン・メドレセの中からおじいちゃんに「ジェブーシュカ、どうぞお入りなさい」と呼ばれた。ここ、「歩き方」でも見所として紹介されてなかったし見るつもりなかったんだけど、まあいいか。 -
このメドレセは屋根の形がどーたらこーたら、美しくどーのこーのと教鞭を振るってくれたが、オールロシア語なのでさっぱりわからなかった。しかしメジャー所と違って全く改修されてないところが味があって、それはそれで良い体験になった。
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たぶん、さっきの門が公園の入口だったんだろう。もう一度戻ると、門の奥は花壇が並び、舗装された道をカップルが歩いている。やっぱり、ここだ。
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靴下が合わず、いつのまにかかかとに靴擦れができていた。痛いけど、歩かなきゃ。公園の中にはコンサート会場のような所や遊園地もあった。
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ガラス張りじゃない観覧車が動いてる。
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奥の方にイスマーイル・サーマニー廟が。
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ここらは地元カップルのデートスポットになっているよう。
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更に奥にはチャシュマ・アイユブ。中は資料館になっていた。
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公園内の東屋ごとにカップルが肩を寄せ合っている。こんだけ大っぴらに恋愛されると、ほんとイスラム感ないなあ。
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街の中心部に戻り、カラーン・モスクを見学。
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大きな青いドーム屋根が美しい。
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46mのミナレットは今は修復中で登れないが、圧巻の迫力。
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ラビ・ハウズ脇のナディール・ディバンデキ・メドレセを見学。
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内部は土産物屋。
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本当はこのままタキで買い物して、ご飯食べて帰るプランだったが、もう体力が限界だ。昼もほとんど食べてないし。こういう時はホテルの微妙な遠さが憎い。アイス屋台で休憩してこう。
バニラ、チョコ、ストロベリー(かな、ピンク)の3種類で、1つ300スム。ええいここは思い切って3種類&チョコパウダー掛けの全部乗せにしたる。合計1000スム。
ちょうどお客さんが1人もおらずお兄さんも暇だったようで、向かいに座って色々話してくれる。またまたロシア語初級スタート。「今日は暑いね。何度あるのかな」「さあな、35〜40度くらいじゃないか」「日本も今暑いよ。37とか」「ここに住んでるの?」「いや、旅行だよ」「ロシア語はどこで覚えたの?」「ロシア人の友達が教えてくれるの」…おお、文法はメタメタだけど、けっこう会話できるぞ。 -
1時間ほど休んで再始動。タキに入ったところで、昨日会ったちょっと日本がわかる絵描き青年に声をかけられた。「オトモダチガサガシテマシタヨ」あ、Kちゃんのことだ。まだこの辺にいるのかな。と思ったらその10分後くらいに再会。日本人女性と一緒だった。彼女も一人旅だが、タシケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァという逆ルートのため旅仲間がなかなか見つからなかったらしい。
閉店間際のタキでお土産を探すが、良いものに巡り会えない。デジカメケースに代わるものが本気で欲しかったが、デザインとサイズが揃わなかった。 -
Kちゃんは既に済ませていたが、デザートだけ付き合ってもらって夕食へ。また遅くなって選択肢がなくなってしまったので、昨日と同じレストランに行った。
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ウェイトレスのお嬢さんが覚えててくれて、サービスでスイカをつけてくれた。
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今日はプロフをオーダーした…つもりだったけど通ってなかったみたいでなかなか出てこず、それを伝えるのもひと苦労。待たされたけど、ここのプロフはご飯が硬くパラッとしていて美味しかった。
明日7時にホテル合流を約束して、Kちゃんとお別れ。さっさと荷造りせねば。
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