高層湿原の「栂池自然園」を散策

2011/08/12 - 2011/08/17

　夏休みを利用して、車で中央道から北陸道に抜け、途中長野県と新潟県、富山県の山に登る計画を立てました。その旅行記を３部に分けて紹介します。高層湿原の「栂池自然園」を散策は、その１です。
　
　中部山岳国立公園に属する高層湿原の栂池自然園は、栂池高原駅から栂池パノラマウェイで登った標高約１８５０ｍ〜２０５０ｍの山の上にあります。
　今回、蓮華温泉から小蓮華山への登山を計画した私達夫婦は、その前日を使って、栂池自然園の散策をしたのです。
　蓮華温泉から小蓮華山に登った：http://4travel.jp/traveler/nnkojima/album/10596027/も一緒に見てください。

エリア 栂池・白馬乗鞍(長野)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　１枚目から、いきなり食べ物のフォトで失礼しました。

　ＡＭ３時に自宅を出発、車で高速道を走り継ぎ、中央自動車道を利用して長野県へとやって来た私達。岡谷ＪＣＴからは長野自動車道へと進み、豊科ＩＣまで。ここからは一般国道１４７号線で、穂高町、松川村、大町市と走り抜け、白馬村までやって来ました。
　ここは道の駅「白馬」です。お昼には少し早いのですが、「食べられるところで食べておかなければ。」と、ここで食事にします。これは私の食べた「夢白馬定食」￥1000です。

　これは道の駅「白馬」で夫の食べた「ざるそば定食」￥900です。

　この後は、国道１４８号線を進み、岩岳入口から栂池高原にと登って行きます。
　私達は、１３日には蓮華温泉から小蓮華山に登る予定ですが、１２日は白馬村まで早く着けたら、栂池自然園を散策しようと考えたのです。

　栂池高原にやって来ました。
　
　ここは、栂池高原の栂池パノラマウェイのゴンドラリフト「イブ」の乗り場、栂池高原駅です。
　
　栂池自然園の入口まで登るには栂池パノラマウェイを利用しなければなりません。平成５年以前は車でも上がれたのですが、今は車での乗り入れは禁止になっています。
　
　そういうわけで、私達も栂池パノラマウェイを利用します。栂池パノラマウェイは、ゴンドラリフト「イブ」と、ロープウェイを乗り継ぐようになっています。利用金は往復で、栂池自然園の入園券も含めて、￥3300（小人￥1750）です。ただし、道の駅などで、前売り券が手に入ると、￥2950（小人￥1550）になります。

　ゴンドラリフト「イブ」に乗って上がって行きます。途中の「白樺駅」を通過、「栂の森駅」まで登ります。その間、２０分です。

　これもゴンドラリフト「イブ」です。
　ふり返れば、栂池高原の家々、ゆく手に北アルプスの山々が見えています。白馬三山や五竜、鹿島槍も見えました。

　栂池パノラマウェイは「栂の森駅」で、ゴンドラリフト「イブ」から、ロープウェイに乗り換えになります。ロープウェイの駅「栂大門駅」は標高１５６０ｍ地点で、ゴンドラリフト「イブ」の「栂の森駅」から歩いて５分程の所にあります。
　
　栂池ロープウェイは５分で、「自然園駅」まで私達を運び上げてくれます。ロープウェイの中からの眺めも最高で、北アルプスの山々の雄大な展望を楽しむことが出来ます。午後になるとよくガスが出てこの展望も見えなくなるのだそうですが、この日は最高で、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳の三つの百名山も綺麗に見えていました。

　ロープウェイの着いた「自然園駅」はもう１８２９ｍ地点です。

　２軒の山小屋の奥にあるのが、ビジターセンターです。ビジターセンターでは栂池自然園周辺の動植物、気象、地質などが標本やパネルなどで紹介されています。またここが、自然園の入口となっています。
　
　その奥に見えているのは、「栂池ヒュッテ記念館」です。ここは旧栂池ヒュッテで、７０年以上の長きにわたり愛されてきた山小屋ですが、今は登山用具などが展示され、記念館となっています。

　栂池自然園駅でロープウェイを降り、少し歩くと、村営栂池山荘と栂池ヒュッテの２軒の山小屋があります。ここに泊まって、白馬乗鞍岳から白馬大池を経由して、白馬岳に登ることも出来ます。

　栂池自然園にやって来ました。栂池自然園は、白馬乗鞍岳の東南山腹に位置する高層湿原で、標高は１８６０ｍ〜２０２０ｍ、広さは約１００ヘクタールあります。園内を一周すれば５．５ｋｍあり、３〜４時間かかります。これは栂池自然園の案内図です。

栂池自然園の中を、ビジターセンターの所から歩き出し、風穴へと向かいます。

　栂池自然園を散策します。このあたりはしっかりとした木道がつけられています。ビジターセンターの近くには、バリアフリーで車椅子でも回れる一角もあります。
　シモツケソウが咲いています。

これはヒオウギアヤメです。

　ニッコウキスゲやシモツケソウが咲く栂池自然園からの展望は素晴らしく白馬岳２９３２ｍ、杓子岳２８１２ｍ、白馬鑓ヶ岳２９０３ｍの白馬三山が望めます。

　ここには風穴があります。

　風穴の中には夏でも雪が残り、周りには６月から７月にかけて咲く花々が、８月なかばに咲き残っています。

　風穴の近くにはマイズルソウ、ゴゼンタチバナなどが咲き残り、キヌガサソウの群落もありました。

　エンレイソウですが、栂池自然園のほかの場所では６月から７月上旬にかけて咲く花です。

続いてやってきたのは、１８７０ｍ栂池自然園のわたすげ湿原です。

わたすげ湿原に咲くイワショウブです。

これはモウセンゴケです。

　ニッコウキスゲやヒオウギアヤメが咲く栂池自然園を散策します。

　ニッコウキスゲです。

　楠川へと階段を下ります。

　楠川の水はとてもきれいで冷たいです。

　これは浮島池への登りで見つけたクルマユリです。

　カラマツソウです。

　タテヤマリンドウです。

　チングルマは種になっていました。

　これも栂池自然園からの白馬三山です。

　どこまでも続く栂池自然園の木道を辿れば、ワタスゲが風にゆれています。
　ぐるっと一周と言いたいのですが、最終ロープウェイが５時２０分と聞いたので、それに間に合うように２時間半だけ歩き回り、ビジターセンターの所に帰って来ました。

ビジターセンターに飾ってあった熊の剥製です。

　栂池自然園の散策を終え、また栂池パノラマウェイでロープウェイ、ゴンドラリフトと乗り継ぎ、栂池高原駅へと降りてきました。
　ここは栂池高原駅にある足湯です。もちろん入って行きます。

　ここは、この夜に私達が泊めて頂いた栂池高原ロッジ「ウィザード」です。

　栂池高原ロッジ「ウィザード」での夕食です。

　栂池高原ロッジ「ウィザード」での朝食です。

　美しい花か、自然の風景で終わるつもりでしたが、やっぱり最後も食べ物で終わることになってしまいました。私にはどうやら花より団子が似合うようです。(^.^)

この旅行記へのコメント （2）

• ゆっこさん 2011/08/27 14:21:50

  お久しぶりです！

  ナオさ〜ん
  
  ご無沙汰でございます。
  お変わりなくお元気そうでなによりです。
  ４トラすっかり放置気味な私です（笑）
  
  栂池自然園は行きたいところの
  トップページにあるものの
  中々行けなくて。
  
  湿原に咲くお花たちいっぱいでいいですね〜
  モウセンゴケ　この目で見てみたいんです！
  
  涼やかな白馬の空気感じさせて頂きました（＾＾）
  
  
  
  

  ナオさん からの返信 2011/08/27 23:24:23

  ありがとう！

  >フラニーさ〜ん
  >
  >こちらこそすっかり ご無沙汰してしまいました。
  >旅だけは続けているものの、なかなかブログまでできない状態が続いております。実は今一番凝っているのがパッチワークで、それにかなり時間を取られています。
  > 栂池自然園編、見てくださってありがとう！今年は８月にかなり花が残っていていましたよ。モウセンゴケなんかいっぱい！ぜひ行ってください。
  >でも今回の旅のメインはこれから作る小蓮華山編、もっと山らしい風景をお届けできると思います。私のことだから一つ作るにも時間がかかりますが、これはフラニーさんに見て欲しいです。
  > お陰さまで少し頑張ってブログ作る気になりました。
  > どうぞ元気で旅を楽しんでください。
  > ありがとうどざいました。(^.^)