
2011/07/21 - 2011/07/25
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shimonさん
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7月21日(木)、まだストックホルムの街を観光するよりも前に、以前から気になっていたゴットランド島の中心都市ヴィスビー(Visby)を日帰りで訪れました。ヴィスビーを知った直接のきっかけは、欧州便の飛行機のルートマップで頻繁にその名前が表示されていたから。
ストックホルムから200kmほど南、バルト海に浮かぶゴットランド島はスウェーデン最大の島で、日本人にはあまり馴染みありませんが北欧有数のリゾート地として有名です。その中心都市ヴィスビーは全周3.5kmの城壁に囲まれ、中世ハンザ都市の特徴をよく伝える街並みとして、ユネスコ世界遺産にも登録されています。魔女の宅急便で主人公が暮らす街も、ここがモデルとなったそうですよ♪ 街の至るところに咲く薔薇と教会の廃墟、赤い屋根の家々が印象に残る、とても素晴らしい街でした。
≪今回の行程≫
□2011/07/18:成田~ヘルシンキ乗継ぎ~コペンハーゲン
□2011/07/19:コペンハーゲン市内観光
□2011/07/20:ロスキレ観光~コペンハーゲン~ストックホルム
■2011/07/21:ストックホルム発、ゴットランド島日帰り観光
□2011/07/22:ストックホルム市内観光(市庁舎・旧市街等)
□2011/07/23:ストックホルム市内観光(ドロットニングホルム等)
□2011/07/24:ストックホルム~ヘルシンキ乗継ぎ~成田へ
□2011/07/25:成田到着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスターミナルへ
7/21(木)は朝4:15起床、このとき既に夜は明けてたのにびっくり。ストックホルム中央駅に隣接するシティ・ターミナルに歩いて向かいました。ゴットランド島まではバスと船を乗り継いで行きます。 -
機能的なターミナル
ターミナルの中はガラス屋根で自然光が差し込むような構造で、明るいイメージを受けました。行先掲示板で自分の乗るバスが何番スポットから発車するのか確認します。 -
早朝5:45発にて出発
最上段に出ている5:45のバスに揺られること1時間弱、ニネスハムン(Nynaeshamn)の港に到着します。フェリーターミナルに到着すると、既にゴットランド島・ヴィスビー行きの船が港内に停泊中でした。 -
いざ船旅へ
ニネスハムン港の出港時刻は7:30、ヴィスビー港の到着は10:45、3時間あまりの乗船になります。ストックホルムを出ると雨がポツポツと…ゴットランド島の天気を気にかけながら乗り込みました。 -
エコノミークラス
フェリーは上の写真をご覧になっても分かるとおり、とてつもなく大きな船で全長は195mもありました。運賃はいろいろとありますが、最も安いのにしたので、こちらのカフェテリアのテーブルの好きなところをキープします。 -
チケット一式
3人掛け丸テーブルを独り占めできました。チケットは以下のサイトから日本でインターネット予約、カード決済後に送付されるe-チケットを印刷していくだけで楽々乗船できます。最安値はバス代込みで片道439Kr(\6,000弱)でした。
http://www.destinationgotland.se/en/ -
船内を散策(指定席)
3時間以上の船旅でずっと席にいるのも退屈なので、船内をうろうろ歩き回ってみました。こちらはリクライニング・シートの指定席で、エコノミー席よりも運賃がアップします。 -
やや視界不良
サイド・デッキに出ることもできますが、弱い雨粒が吹きつけてきてあまり長居する気にはなれませんでした。 -
写真展示コーナー
カーフェリーなので低層階は駐車スペースになっています。上層階にはもっとハイクラスな座席があるのでしょうか…。連絡船に関する史料の展示もありました。 -
売店も完備
結構な長旅になるので、売店のアイテムはいろいろと充実しています。スモーブローなどの食事も注文できるようです。 -
ヴィスビーに到着
定刻の10:45きっかりに、フェリーターミナルに接岸しました。ヴィスビーの旧市街は全周およそ3.5kmの城壁に囲まれた楕円形の街ですが、フェリーターミナルはその南端に位置しています。 -
観光案内所にて情報収集
フェリーターミナルの前の道路を市街中心方面に向かって北に歩いていくと、かわいらしい建物の中にある観光案内所を発見しました。無料の市街マップをもらい、絵葉書と切手をセットで購入しました。 -
詳細マップ
観光案内所で無料配布している旧市街の地図は、込み入った路地の全名称が記載されているので、これさえあれば道に迷う心配はありません。もしこれからVisbyを訪れる方は、拡大してご覧ください。 -
旧市街散策スタート
ヴィスビー滞在中、纏まった雨には幸運ながら降られませんでしたが、もし空が青かったら…と思いました。写真は海岸にも近いDonners広場、雰囲気のいい街並みに期待度が高まっていきます。 -
ゴットランド歴史博物館(Gotland Fornsal)
まずはミュージアムを見学して街の歴史を知ることから始めました。中世の教会の彫刻コレクション、ヴァイキングの遺品、戦闘の歴史など、観光客にも分かりやすい展示でした。 -
歴史博物館 石碑
エントランスを入ってすぐのところには、絵や文字が掘り込まれた彫画石碑が数多く展示されていました。陽光きらめくリゾート地と、何百年、千数百年前から文明を持った古代都市、そのイメージのギャップが魅力でもあります。 -
歴史博物館 ヴァイキングの財宝
ヴァイキングが遺したシルバー製品、ローマやアラブのコインなど、ヴィスビーは古くから交易が盛んであったことを偲ばせるものばかりです。 -
城壁の南門
城壁の外側は、わりと近代的な、よく見かける普通の街並みが広がっています。1周すると3.5kmの城壁は、ところどころにこのような門が設けられ、城外との行き来ができるようになっていました。 -
セント・ハンス教会の廃墟(S:t Hans Ruin)
旧市街には教会の廃墟が点在しています。ヴィスビーの街が勃興したのはヴァイキングの時代で、12〜15世紀にはハンザ同盟の貿易港として繁栄しました。14世紀にはデンマークに征服され、17世紀には再びスウェーデン領に戻るという歴史を経て、ハンザ同盟の衰退と共に繁栄は終わりました…。 -
Adelsgatan通り
旧市街で最も賑わいのある通りで、中心にある大広場から城壁の南門へと延びています。両サイドには数々のレストランやショップがあり、人々の笑い声が店内から聞こえてきます。 -
薔薇が印象的な街
ヴィスビーは“薔薇の都”とも呼ばれているそうですが、街を歩いてみてすぐに納得。家の前にはいろいろな種類の薔薇が咲いていて、心を和ませてくれました。 -
中心部ほど賑やかに
大広場(Stora Torget)に近づくといっそう通りは賑やかになっていきました。ハンザ同盟の街なので、どことなくドイツの街を訪れているかのような感覚になります。 -
街のクレープ屋
城壁に囲まれた旧市街は意外と起伏があり、Y字路もたくさんあります。何とも狭い土地をいっぱいに使って、かわいらしいクレープ(ガレット)屋が建っていました。 -
大広場とサンタ・カタリーナ教会
旧市街の真ん中に位置する大広場の周りにはレストランも多く建ち並び、テラス席は観光客でいっぱいになっていました。大広場に隣接するのが、サンタ・カタリーナ教会の廃墟です。 -
サンタ・カタリーナ教会の廃墟(S:ta Katarina Ruin)
夏季は教会の廃墟の鍵が開けられていて、内部を無料で見学することができます。美しい柱とアーチを残すロマネスク様式の教会で、14〜15世紀に建造されたものが残っています。数ある教会廃墟の中では最も美しいものとされます。 -
大広場にて昼食
島内には高級レストランからカジュアルなダイニングまで、バラエティに富んでいます。お昼は大広場前のカジュアルなお店にて、ボロネーゼとビール(Carlsberg)にしました。 -
街歩きを再開
ほろ酔いになったところで、まだ足を踏み入れていないエリアを歩き回ることにしました。城壁の中には自動車が殆ど入ってこないので、安心して観光することができます。 -
サンタ・マリア大聖堂(Domkyrka Santa Maria)
ハンザ同盟の繁栄していた時期、1225年に創建された大聖堂は、城壁内に17あった教会のうち、唯一現在でも活動を続けているものです。高く聳える塔の上部だけ黒くなっていて、島のランドマーク的な存在です。 -
サンタ・マリア大聖堂
16世紀に入るとハンザ同盟の勢力が衰退しはじめ、ゴットランド島はリューベックからの攻撃を受けたといわれます。他の教会が破壊され廃墟となる中、こちらの大聖堂はもともとドイツ商人のために建てられた故か、破壊を免れたのでしょう…。 -
サンタ・マリア大聖堂
大聖堂の祭壇には精巧な細工が施された絵画が架けられていました。 -
大聖堂のステンドグラス
大聖堂の中は物静かな空間でしたが、そこに柔らかい光がステンドグラス越しに差し込んできていました。 -
ヴィスビー旧市街
城壁内の高台からは街並みを一望することができました。赤い屋根の中に、ところどころ教会の廃墟が入り混じっています。洋上には本土へと引き返すフェリーの姿も…。 -
宝石箱のような街並み
こちらも高台から撮影したものですが、レンガ造りのかわいらしい家々がとても印象深いです。これで晴天であったら最高なのですけれどね、、。 -
セント・ラース教会の廃墟(S:t Lars Ruin)
城壁内の北側にも歩みを進めてみました。それほど大きくはない旧市街に、これだけ多くの教会があったのが不思議ですね。 -
セント・ラース教会の廃墟
こちらの教会も夏場は無料で内部に入ることができます。オフ・シーズンは有料で教会の鍵を借り、自分で開け閉めして見学することになるそうです。 -
セント・ラース教会の廃墟
面白いのは、廃墟の壁にところどころ見えている階段を上っていくと、2階や3階部分へと繋がっているということ。階段は狭く迷路のように入り組んでいるところもあるので、足元には要注意!! -
セント・ドロッテン教会の廃墟(S:t Drotten Ruin)
ラース教会の真向いにあるのがドロッテン教会の廃墟です。教会にもいろいろな様式・形状があったのが偲ばれます。 -
セント・ドロッテン教会の廃墟
静かな空間に身を置いていると、街の繁栄と衰退がどのように繰り返されてきたのか、脳裏に浮かんでくるのではないでしょうか…。 -
ちょっとした広場の噴水
花壇や家の軒先などはよく手入れされていて、住民の方々の心遣い・温かみに触れることができました。 -
城壁の外へ
ヴィスビーの街の中では、至るところに羊のオブジェを見かけました。 -
アルメダール公園(Armedalen)
西側の城壁と海岸線に挟まれたところがアルメダール公園になっています。ここはかつて港であったようですが、現在は噴水、美しい花々越しに旧市街の街並みを望める、美しい公園になっています。 -
アルメダール公園
夏場はこの公園で野外劇やコンサートなども開催されるそうです。後世のいつまでも、残されてほしい風景です。 -
火薬塔(Kruttornet)
アルメダール公園の近くに、1100年代に造られたとされるヴィスビー最古の建造物がありました。18世紀には実際に火薬庫として使われたこともあるそうです。 -
漁師小路(Fiskargrend)
ヴィスビー定番の撮影スポット、漁師小路へとやって来ました。細い路地に建ち並ぶ家の軒先には、薔薇の花が見事なまでに咲き誇っています。 -
漁師小路(Fiskargrend)
薔薇は年中咲いているものでもないので、やはり訪れるのであれば花が見れるシーズンが良いと思います。 -
漁師小路(Fiskargrend)
家々は相当の年季の入ったものばかりですが、やはり手入れが素晴らしいのですね。古めかしさが良い感じに醸し出されています。 -
セント・クレメンス教会の廃墟(S:t Clemens Ruin)
こちらの教会は1100年代に建てられ、ヴィスビーに存在する教会の中では最古のものだそうです。 -
セント・ニコライ教会の廃墟(S:t Nikolai Ruin)
1230年に建造されたドミニコ修道会の修道院で、円状の花窓がアクセントになっています。窓の直径は3mもあるそうです。修道院は1525年に破壊されてしまいました。 -
セント・ニコライ教会の廃墟
コンサートのステージを準備中で内部に入ることができました。例年、夏シーズンにはこの教会で宗教オペラが上演されるようなので、その準備やリハーサルだったのかもしれません。 -
ボタニカル・ガーデン
セント・ニコライ教会から海岸方面へと下っていくと、植物園がありました。いろいろな種類の薔薇も見ることができます。 -
ボタニカル・ガーデン
植物園といっても入場料などは取られず、公園のようなイメージですね。旧市街には緑地も多く、ゆっくり時間をかけて散策するのがベターです。 -
城壁の外は海
すぐそこに海が迫っていました。城壁の外から眺める旧市街というのも絵になるんです…。 -
長閑な公園
最初に訪れた歴史博物館の近くにある公園ですが、ここも花が美しかったです。ベンチに腰掛けてボーっと過ごすだけでも気持ちがよいことでしょう。 -
瞳に焼き付けて
11時前に到着して、旧市街を歩き回っていたら夕刻に…。帰りはフェリーではなく、19時発の飛行機を予約していました。赤い屋根の街並みの風景を再度見たくて、高台へと足を運びました。 -
城壁の東門
東門は城壁を取り囲む新市街に通じていて、最も交通量も人出も多いエリアです。門を出てすぐのところにはバス停があり、フェリーターミナルと空港を結ぶリムジンバスも停車します。 -
空港アクセスバス
夏シーズンのみ空港と市街の間をリムジンバスが走っています。約20分でヴィスビー空港へと到着しました。それ以外の時期には、タクシーを利用することになります。 -
ヴィスビー空港
離島なので、びっくりするほど小さく簡素な空港です。土産物ショップなども当然なく、18時前に空港に着いてから19時のフライトまでは結構退屈な時間でした。 -
飛行機も小さい!!
エアラインはGotlandsflygでした。ストックホルムまではわずか35分です。空港はアーランダではなく、首都近郊のブロンマ空港に発着。チケット代は603Kr(\8,000)、Saab340、36人乗りの小型プロペラ機でした。
http://www.gotlandsflyg.se/mainmenu/book.aspx -
エアポート・リムジン
ブロンマ空港からは、この日の朝利用したストックホルム中央駅のバスターミナルまで15分程度で到着。運賃は79Kr(\1,000)でした。さすがに日帰りで往復とも船便を利用するのは体力的に厳しいと思われます。 -
神州飯店(China Wang)にて
そろそろご飯ものが恋しくなり、そんなときに中華は重宝します。中央駅からヒョートリエットに向かう途中にある神州飯店で、ナシゴレンというか、カレー風味のチャーハンをオーダー。長い1日が終わりホテルでゆっくり休みました。
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