2011.7 スイス・ハイキング三昧の旅2011【８】…「シーニゲ・プラッテ～ファウルホルン～バッハアルプゼー～フィルスト」縦走《前半》

2011/07/14 - 2011/07/23

★７月１９日・５日目★

前半、ツェルマットでのメインハイキングは「逆さマッターホルン」
グリンデルワルトでは、どこにしようかな～。

２年前、フィルストからバッハアルプゼーに行った時、そこからさらに山を目指す人がいた。
どこに行くんだろうと思ったら、ファウルホルンに向かうよう…

今回、コースをよ～くよく検討し、ちょっとロングコースになるけど「シーニゲ・プラッテ」からファウルホルンを通って縦走するコースが面白そう♪
何を隠そう、ヘタレのゆんこさん、「縦走」が結構好き。
先がどうなっているか分からないコースは不安なくせに、なぜだか好き。
その代わり、途中で何があっても前に進むしかない！
（戻ることも出来ますが）
心配なのは、天気と元気！←ツーリスト今中さんの口癖。（笑）

元気は気合いで、天気は「晴れ女」の意地を見せるべく、出撃じゃ～！

★写真は、シーニゲ・プラッテ山頂付近からの眺め
　　左から、アイガー、メンヒ
　　ユングフラウは雲に隠れて見えない…

エリア シーニゲプラッテ周辺(スイス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: エールフランス JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前６時半過ぎ、カップめんで朝食。

今日のコースのスタート地点、シーニゲ・プラッテへは電車を乗り継いで１時間半ほどかかる。
歩く時間自体も約７時間と、超ロングコース。

早くスタートするに越したことはないので、午前７時過ぎの電車に乗るためお部屋で食事。

午前７時１９分、グリンデルワルト駅発インターラーケン・オスト行きに乗ります。

インターラーケン・オストのひとつ手前の駅、ヴィルダース・ヴィル。

ここから、シーニゲ・プラッテ行きの登山電車が出ます。

可愛らしいお出迎え。

これが、シーニゲ・プラッテ行きの登山電車。

ユングフラウパスが使える区間なので、切符を買う必要はありません。

昨日、グリンデルワルトに向かう途中で見かけた可愛らしい電車ではないようです。

それよりはちょっと新しいのかな。

特定日に、ＳＬも走ると言うことです。

何気なく、向かい合わせに座ったら、夫が「座りにくい」と…

よくよく見てみたら、いすの形が全然違う。

何でだろう〜、何でだろう♪

午前７時２５分、シーニゲ・プラッテに向けて出発〜。
所要時間は５２分。

ここで注意！
向かい合わせの座席ごとにドアがあり、出発したら座席をあちこち移動できません。
それに、トイレも付いていないので済ませてから乗車ですね。

眼下に見える街並み。

でも、写真が何かバランスが悪いみたいでちょっと気持ち悪い。
急斜面を登っていくからだけど…

下に見える湖は、トゥーン湖。

隣り合ってこの右手側にはブリエンツ湖もあります。

結構な傾斜だと思いませんか？

あっという間に、町がどんどん下に！

眺めがよくなってきたので、右に左に大忙しです。

ここで、７枚目の写真、向かい合わせの座席の形が違うわけの回答。

フラットの通常の座席は、進行方向に向いています。
進行方向を背に座るほうは、フラットだと滑り落ちちゃうからです。
だからひざのほうがちょっと高くなっていると言うことです。

なるほどね〜。
動き出して傾斜になって初めて納得。

車両のあちこちでも、立ち上がって撮影に夢中。

おいおい、皆して同じほうに立ち上がらないで〜。

途中にひとつだけある「ブライトラウエネン駅」

こんなところで乗り降りする人いるのかな〜、と思ったら…

ものすごく大きなリュックを背負った若い女性が一人…

ここからどうするのか、人事ながら興味津々。

そして、この駅は上から来る列車との通過待ちの場所でもあるようです。

さすがにこの時間、シーニゲ・プラッテから降りてくる人はいませんね。

今度はブリエンツ湖が、はるか眼下に見えています。

うわ〜、ものすごい傾斜を登っていく！

なので速度は、ゆっくり、ゆっくりです。

トゥーン湖の湖の形も分かるくらい上に来ました。

アイガー・メンヒ・ユングフラウなど、ベルナーオーバーラント三山を始め、山々が見えてきました。

左に見えるのは、ユングフラウの氷河でしょうか。

真ん中に白くぽつんと見える三角の山は、シルバーホルン。

ユングフラウの氷河もくっきり。

雪をかぶった美しい山並みと、青空に浮かぶ白い雲が美しい〜！




　　この言葉、よく覚えておいてください。（笑）

午前８時５７分、シーニゲ・プラッテ到着。

一台は、日本の団体さんの貸切だったようです。

まずは、恒例のバンザイから♪

青空がまぶしく気持ちよく万歳ができました♪

ここシーニゲ・プラッテには、高山植物園があり５００種以上のスイスアルプスの高山植物があるそうです。
植物園の反対側にあるシーニゲ・プラッテ山岳ホテルには、１６００体のテディベアコレクションもあるとか。

時間があれば、寄って見たいところですが、今日はこれから７時間以上のロングコースを歩くので残念ながらパス。

さ、それではいよいよ出発です。

左側上から２番目の標識、「ファウルホルン、フィルスト」方面を目指します。
最終目的地フィルストまで、５時間１５分となっていますが、それは健脚なスイス人の標準時間です。
とってもとっても無理！
日本人は、２、３割り増しというので我が夫婦は７時間を目標に！

現在、午前９時なので午後４時を目標とします。
とりあえず第一目標のファウルホルンには、午後２時には着くつもりで。

この看板が、シーニゲ・プラッテ山岳ホテルの入り口。

ハイキング・コースはこっちじゃありません。

ホテルの看板の左手、線路を渡ります。

そして、まず確認しなくちゃならないのは…

最終目的地のフィルストから乗るテレキャビンの、最終時刻が表示されているので必ず確認。
最終時刻は、午後７時！

フィルストからグリンデルワルトまで歩いて帰れないこともないし（２時間半くらい）、午後９時を過ぎても明るいとはいえ、ちょっと無謀ですね。

軽快な足取りで出発♪

結局同じ登山電車から、このハイキングコースに出発したのは３〜４組と言ったところでしょうか。

よく分からないお花だけど、この辺りでかなり見かけた、にょきにょきとした花。

う〜ん、アイガー、メンヒがよく見える〜♪

同じ景色を何枚も何枚も撮っちゃうよ〜。

ハイキングコースには、必ずあるといっていいゲート。

何のため？

それは、牛さんの侵入防止のため。
でも、道路にしかついていない…
本当にこんなんで役に立つのかな〜。

メンヒだけきれいに見える。

ユングフラウは相変わらず雲の中。
今日ユングフラウ・ヨッホに上った人はかわいそうだな〜。

青空に映える標識〜♪

ここまでハイキングして戻る人もいるみたいです。
シーニゲ・プラッテからパノラマコースと言われているハイキングコースのようです。

これから歩く道が、山肌に沿ってついているのが見えます。

目の前にアイガーがそびえる風景。

メンヒも雲に隠れてきちゃった。

スタート地点の、シーニゲ・プラッテは遥か下。

ここまでで約１時間。

見えているのは、ブリエンツ湖でしょうか。

ここにも、色とりどりお花が。

どうしてスイスはこんなにお花が多いんだろうな〜、とつくづく思う。

スイスアルプスの高山植物ガイドブックを見ても判別できず…

ま、いいっか、きれいなお花というだけでも♪＾＾；

ちょっと足元が悪くなりましたが…

少しの間、ガレ場が続くけどそんなに歩きにくいことはないです。
でも、ガスってたりして視界が悪かったらやっぱりちょっと危ないかな。

山肌をトラバースしてきた道が延々と見えます。

極端な登りはないので今のところ楽な道ですが。

と言ったそばから、ジグザグの急登が待ち受けていて、上りきったら草原が続いていたので、ちょっと一休み。

ロッヒャーホルンと思われる岩山をバックにバンザイ♪

あら、あんなところに小さな湖が。

湖と言うより、池、水溜りの大きいのと言ったほうがいいのかな。

避難小屋。

隠れるところも何もないので、このあたりには必要だろうね〜。

さ、又トラバースの道が続きます。

ちょっと景色的には面白くない場所です。

そんなこといわないで〜、とばかりに突然見え始めたお花。

これは名前が分かった♪

★「ドロニクム・グランディフロルム」　キク科

このコースを歩き始めて、初めて向こうファウルホルン側から来る人に遭遇。

出発して２時間、フィルスト側からはもっと早く登れるからそんなもんかな。

人に出会うととても嬉しい。

だって、スタートしたとき後ろにいた人たちかなり後ろになっちゃっているんだもん。
私たちが早いのか？

それにても、ものすごい装備。
本格的というか…
私たちが軽装過ぎるのか…

一応それなりに７時間歩く縦走の装備はしてはいるんですよ。

苛酷な環境に、可憐な花。

やっと上りになりました！

山をひとつ越さないとファウルホルンにはいけないので、上りでも待ちに待った登りです。

さっき見えていた小さい池のような湖の向こうに、ブリエンツ湖が見えます。

岩の階段を登ったら…

ちょっとむこうに、山小屋が！

よし、あそこまで頑張ろう♪

お〜、スイスの国旗も上がっているし、誰か人もいる！

時間もちょうど１２時近くだし、あそこで休憩しよう♪

午前１１時５０分、ヴェーバーヒュッテ（２３４４ｍ）到着。

ふぅ〜っ。

そんなに疲れてはいないけど、とりあえずは区切りです。
ハイキング・ガイドでは、３時間半の予定だけど、２時間半で到着。
今のところは順調だね〜。

さ、ここでエネルギー補給して、後半戦も頑張るぞ〜！

　　　　　　　　　　　　《後編へ続く》