灼熱韓国・百済の旅　No.08 木浦編③

2011/07/18 - 2011/07/23

２年ぶりの韓国です。
今回は、ソウルを起点に南に下り、朝鮮半島西部のほぼ南端まで行ってきました。

ソウル→木浦→扶余→水原
を、まるまる６日間で。「まるまる」というのは、普通、出発日と帰国日はロスが多いけれど、今回は現地に朝着いて、現地から夜出国するという非常に効率のいいスケジュール。

ソウル梅雨明け直後、灼熱の韓国旅行６日間でした。テレビでは連日、猛暑の話題がトップニュース。暑いけれど、東京に比べれば湿度は低く、カラっとしていましたね。帰ってきてから３日後、韓国は大雨、大洪水に見舞われたとのこと。間一髪でした。

エリア 木浦(韓国)

４日目の朝。
新安ビーチホテルの宿泊は朝食付き。
４種類のスープから選択できます。干しタラスープと海鮮スープを頂きました。感想無し。

朝食のあと、ホテルのすぐ裏が儒達山なので登ってみようか思ってホテルの裏へ出ると、すぐこんなのがありました。
木浦共生園。児童養護施設です。存在は事前情報として知っていましたが、こんなすぐそばとは。

施設の看板の写真を撮っていたら、職員の方がたまたま建物から出てきたところと遭遇し、話しかけられました。中を案内してあげるとのこと。ラッキーです。

キリスト系の施設なので教会があります。壁にはこの施設の歴史を示す写真がたくさん。

職員の方が写真ひとつひとつ説明してくれるのですが、なにせ韓国語なので、雰囲気から言っていることを推定します。

妻が韓国語を多少わかるので断片的に訳して私に教えてくれます。逆に質問をしたりして。我が妻はすごい！

植民地時代の１９２８年にユンチホ牧師が７人の孤児を引き取ったところからこの施設が始まるそうです。朝鮮戦争後も奥様の田内千鶴子さんが引継ぎ、多くの孤児を養ったという。

最近撮られたらしい施設児童の集合写真。親が死んだ、離婚した、服役している、経済的に困難、などの理由でこの施設に入るようです。
写真前列右側に案内してくれた職員の方が写っていますね。

佐藤栄作総理から表彰状。

小渕恵三総理から寄贈。

敷地内の施設の案内板。
ＪＡＬ　ＨＯＵＳＥというのは日航からの寄付だそうです。

「ボラソティア」←誤字

ユンチホ牧師とオモニ田内千鶴子の銅像の前で記念写真を撮ってくれました。

木浦共生園を見たあと道路沿いの歩道兼サイクリングロードを少し歩いていくと、、

ユダルサンへの登山口となる青い階段。

多少整備された緩やかな坂を登っていきます。

１０分くらい登るとこういうあずま屋に到着。これは地上のホテルから見えていましたね。

下方に見える港と新安ビーチホテル。市街地はこの山の反対側になります。

ここはまだ山の中腹以下。上のほうに頂上が見えます。登ると李舜臣の銅像とかあるらしいのですが、、

これより先の道はこんな感じ。かなり険しく歩きにくそう。この暑さと履いている靴ではちょっと厳しい。断念。
市街地側からの登山入り口からの方が楽そうですね。

ホテルをチェックアウト、タクシーで市街地へ。また駅のコインロッカーに荷物を預けて市街地散策。
木浦文化院（旧木浦市立図書館）に来ました。

旧日本領事館。領事館ということは、日韓併合前ということですね。

なんと！　工事中で閉鎖。入れません。

仕方ないので、玄関ドアのガラス越しに内部を撮影しました。荒れています。

修復工事のようですが、予定では、今月初めに既に終わっているはずのようです。遅れているのに、挽回しようと一生懸命工事をしている風でもありません。何かの理由で中断？　中止？　予算が底をついたか？

そばには防空壕。

その横には大きな蔵。

「奉安殿は日帝の独占期、韓国人を皇国臣民にするため、創始改名、神社参拝を強制し、役所、学校などに天皇の写真、勅語を奉り、神社参拝が出来ない場合、かわりに参拝するようにしたところである。」

うーん、そうですか。

この石段の上に、その奉安殿があったというので登ってみたのですが、当然ながら何にもありません。やぶ蚊がすごい。だいぶ刺されてしまいました。