ローカルな街並みをめぐる冬旅 in 台湾★2010　07　3日目【基隆⇒台北】　

2010/01/03 - 2010/01/06

小雨が降るなか向かったのは、台湾北部で最も活気のある夜市の１つ：基隆夜市。香ばしい台湾B級グルメの匂いに誘われ、屋台飯を楽しんだ。
そのあと台湾鐵路で台北市内へ戻り、そのまま隠れ家的なBarに行ってみる。
台湾のプロミュージシャンも集まる小さくて懐かしさを覚える店内は、膨大な量のLPレコードが飾られ、雰囲気も抜群♪　思いがけない出会いもあり、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。

エリア 基隆(台湾)

基隆夜市は、奠齊宮前の仁三路：食べ物屋台エリアと、衣料品の露店が集まる愛四路が中心に成り立っている。
冬なので外は暗いけど、まだ18時を過ぎたばかりなので人の姿もまばら。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

雨の多い基隆夜市では、屋台のテーブルに大きなパラソルが付いているので、急な雨でも安心♪

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

まだあまりお腹が空いていなかったので、夜市内にあった奠齊宮に入ってみる事に。
食べ物屋台のちょうど中心辺りで、提灯と明るい照明に囲まれた奠齊宮は、敷地入口にも食堂が何店か軒を連ねていて夜市の雰囲気に溶け込んでいる。

奠濟宮 寺院・教会

重厚感あふれる廟内に漂う線香の匂い。

奠濟宮 寺院・教会

天井はとても高く、見えない場所にも飾りが施されていた。

奠濟宮 寺院・教会

小さな部屋になっていて、黄色く小さな山形をしたモノがびっしりとはめ込んであった。

奠濟宮 寺院・教会

そして壁には、今年(2010年)の干支別運勢が。
漢字で何となく察して…フムフム♪

奠濟宮 寺院・教会

浮かび上がるような幻想的な光景。
どこか懐かしさもあって、古い中国映画を見ているような気分になる。

奠濟宮 寺院・教会

髭を蓄えた赤ら顔の神様がズラリと並んでいたけど、みんな同じ顔。

奠濟宮 寺院・教会

奥へ進むと、石彫の龍が中央に構える祭壇を発見。
脇の階段から登ってみると…

奠濟宮 寺院・教会

繊細かつ緻密に施された細工が、天井と壁一面を覆っていた。
その迫力に言葉が出ない…今まで数々の廟を見てきたけれど、こんなに近くでこれほど素晴らしいものを見るのは初めてかも！

奠濟宮 寺院・教会

扉には立体的な神様の像が施してあった。
酔っぱらったような表情がイイ感じ。

奠濟宮 寺院・教会

外に出ると、屋台ゴハン目当てのお客が行き交う賑やかな時間帯に。
まず最初に立ち寄ったのは、基隆夜市と言えばコレ！と言われる名物料理：天婦羅の店“王記天婦羅”へ。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

【天婦羅（小)】60NTドル
天婦羅と言っても日本の見慣れたものとは違い、敷いて言うなら薩摩揚げに近い感じ。
魚のすり身っぽい味のさつま揚げを、添え付けの胡瓜と共にスウィートチリソースを付けて食べるのが台湾スタイル♪

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

続いて訪れたのは、学生が屋台カウンターを埋め尽くしていた人気店“肉●油飯　魯肉飯専家”。
パラソル付きのテーブルが空いていたので、ここをベースに交代で色々回に行く事に。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

【魯肉飯】20NTドル
濃いめの味付けが食欲をそそる肉そぼろ飯。
カロリー高いと思うけど、美味しくて箸が止まらない(笑。
ビールは置いていないからコンビニで調達した。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

【油豆腐】10NTドル
こってり目の味付けがされた厚揚げ豆腐。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

【笹絲】15NTドル
優しい味付けの筍の煮物で、日本人には食べやすい味。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

【一口台湾ソーセージ】1個７NTドル×８個
【台湾龍泉ビール】
生ニンニクが入った小さなソーセージ。一緒に食べると絶妙なハーモニーを奏で、ビールによく合う♪
その時に合わせたのは、ちょっと珍しい高雄のビール。タイのビールに近い感じで、南部が産地だからか軽めの味。
衣料品屋台街を抜けて、散歩がてら基隆車駅まで戻った。

基隆夜市 (廟口夜市) 市場

基隆駅に到着。

基隆駅 駅

台湾鐵路西部幹線で台北車駅へ。
乗車前に時間があったので、ロータリー内のカフェスタンド“COMEBUY”で、2度目の東方美人茶(35NTドル)を購入♪
身体の芯から温まる。

この時間帯に、台北へ向かう人は少ない。

悠遊カードの残金が少なくなったので、再チャージ。
カード内に１NTドルでも残金があれば改札を通過出来るけど、チェックする機械は色々な場所で見かけるので時々確認を。
駅内の機械なら100NTドル単位で、コンビニなら500NTドル単位でチャージが可能。支払いも現金 or クレジットカードの選択が出来る。

台北車駅から、そのままMRTで台電大楼駅へ。
１番出口を出て、羅斯福路三段⇒羅斯福路三段244巷9弄7号⇒左へ進むと…

台電大楼駅 駅

雲南料理の音楽Bar“巫雲”に到着。
大通りからは距離があり、大きな看板が出ている訳でもないので素通りしてしまいそうな隠れ家風。

巫雲 中華

入店した21：00はほぼ満席で、それでも常連っぽいお客が次々と入ってくる。
壁一面には雑然と並べられたLPレコードの数々…

巫雲 中華

どこか懐かしく落ち着く雰囲気のこの店は、ミャンマー出身の華僑のオーナー(老五さん)が１人で始めたのだそう。
私たちが日本語で話すのを聞きつけて、一緒に店を手伝っている老五さんの弟：老八(ロパ)さんが接客してくれた。
ロパさんは少数民族：白族。
10人兄弟の８番目で、末妹と一緒に12年東京に住んでいたので日本語ペラペラらしく、現在はシェフとしてお兄さんを手伝っているんだそう。
旅好きなのでいつも店にいるとは限らないし、定住もしないので、今は台湾にいるけど気が向いたら別の国で急に暮らすかもしれない…と真剣に話すユーモア抜群の人。
ミャンマーに残っている家族も居るし、雲南省にも、台湾にも、東京にも…行くところが沢山あるんだそう。

巫雲 中華

Menuはレコードに直接描かれていて、もちろん漢字だけなので読めないからロパさんに聞きながらオーダー。
「酸っぱいのや、辛いのもOK？」と聞かれたので、初雲南料理はおまかせする事に。

巫雲 中華

【台湾Beer（小缶)】60NTドル
【台湾ウィスキー（ダブルのロック)】
ウィスキー好きな夫は、台湾ウィスキーのアッサリとした口当たりで癖が無いところが気に入った様子。お土産に探そうと思い、瓶を見せて貰ったら【威士忌】と書いてあった(笑。
私たちの隣席の若い男性は台湾で有名なミュージシャンなんだそうで、ロパさんがこっそり教えてくれるけど、台湾の芸能界に無知な私たちは「へぇ…」としか言えなく残念。

巫雲 中華

【大薄片】120NTドル
歯ごたえのある豚肉に酢っぱ辛い不思議なソースが絡めてあって、パクチーとの相性が良く、あっさりとしている。
肉だけど漬物みたいな感じ。

巫雲 中華

【雲南スパイシービーフジャーキー】
これは、絶品おつまみでとても気に入った♪

巫雲 中華

【乳膳】100NTドル
カリカリ・サクサクの雲南省の揚げチーズ。
とても濃厚で、チーズ好きにはたまらない１品。
ロパさんは、オーダーが入った時以外ずっと私たちのテーブルにいて、面白い話に華を咲かせてくれた。
そして「これ食べてみる？」と、雲南豆腐や雲南料理の珍しいおつまみをサービスしてくれたり…楽しい時間はあっという間！
また、台湾に来た時に行きたいお店が出来たのは嬉しい♪
全体的にお値打ちなので、合計：560NTドルだった。

巫雲 中華

つい話し込んでしまい、MRTの駅まで猛ダッシュし、最終にギリギリ間に合って無事HOTELへ。
続きは08へ。

台電大楼駅 駅