盛徳寺（横浜市戸塚区）

2010/11/28 - 2010/11/28

　横浜市戸塚区上倉田町にある盛徳寺は曹洞宗のお寺で福聚山盛徳禅寺という。阿波富田藩（阿波徳島藩の支藩）の初代藩主蜂須賀隆重（徳島藩三代蜂須賀忠英の次男）一行が参勤交代のため東海道戸塚の宿に着いた時、正室盛徳院ならびに次女のアリカ姫（法霊院）が病気になったので、戸塚宿の盛徳寺の前身である尼寺養東院にて養生したが看病の甲斐なく貞享元年（1684年）に亡くなった。蜂須賀家分家では、この養東院に盛徳院と法霊院（アリカ姫）のお墓を建て田畑を与え、4人の家来（全員鈴木姓）にお守りさせた。開山は高杉晋作の挙兵で有名な山口県にある功山寺の大旗義徹大和尚がなり盛徳寺と改称した。本尊は聖観世音菩薩である。
　大川観音霊廟が建ち、夜間もライトアップされる。また、昨年に裏山の墓地の南端に建立された六角のお堂もライトアップされている。近年ではビルに邪魔されるようになったが、このあたりからはまだ富士山が望める。
　盛徳寺の景観が素晴しいのは山門前の2本の銀杏が紅葉したときであろう。
（表紙写真は盛徳寺山門前の2本の銀杏の木）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

大船街道沿いに建てられた寺号標石。かつては戸塚宿から日立正門前を通る鎌倉道の辻があった。東海道線に架かる盛徳寺跨線橋はその名残か。人が渡ることは少ないが電車の写真撮影では重宝されているようだ。

寺号標石。山門石段下に建つ。「福聚山」という山号は蜂須賀正勝（小六）の法名「福聚院殿良巌浄張大居士」の院号から付けられたもの。

盛徳寺の2本の銀杏の木。樹齢300年余りか。直径1mほどある。

盛徳寺の2本の銀杏の木。

盛徳寺の2本の銀杏の木。

盛徳寺の銀杏の木。

盛徳寺の銀杏の木。

盛徳寺の2本の銀杏の木。

盛徳寺の2本の銀杏の木。

盛徳寺山門。

盛徳寺山門左横の観音菩薩像。

盛徳寺山門右横の子どもを抱いた観音菩薩像。

盛徳寺山門。

盛徳寺山門前の石段。

盛徳寺山門前の石段。

大川観音。

大川観音。

大川観音。

大川観音。世田谷弦巻の禅寺「実相院」から嫁いだ佐々木ノブがこつこつと１００年貯めたお金で建立した。100歳の誕生日のときに開眼供養が行われた。「志さえ失わなければ、何れ良くなる、幸福になれる。大川の流れのように…」という思いが込められているそうだ。佐々木ノブは昭和62年（1986年）に103歳で大往生した。

大川観音。

大川観音。

大川観音。

大川観音横の句碑。

大川観音前に建つ十三重塔。

大川観音前に建つ十三重塔。

十三重塔と大川観音。

盛徳寺本堂。

盛徳寺庫裡。

「宣泉堂」。

「曹洞宗福聚山盛徳寺」碑。

宣泉堂。六角堂だ。

宣泉堂。

盛徳寺遠望。

盛徳寺遠望。

盛徳寺遠望。

盛徳寺遠望。

裏山から見る盛徳寺の銀杏の木。

盛徳寺裏山から見る富士山。