出石の町

2008/12/27 - 2008/12/27

　兵庫県豊岡市出石町は、出石城の城下町として整備された町割が碁盤の目状であることなどから、但馬の小京都と呼ばれている。豊岡市出石伝統的建造物群保存地区の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
　出石といえば出石そばと日本最古の時計塔である辰鼓櫓が思い出されようか。
　ぶらり散歩出石の町。出石の町を散策していると化粧地蔵が目に付いた。京都や小浜で見たが、ここ但馬は丹後を挟んで若狭、丹波を挟んで山城であるから、そうした地蔵盆のお祭りが一緒なのだろう。
　加藤弘之の生家があった。明治19年（1886年）に帝国大学となるまで、東京大学の総理、帝国大学に改制後も再び第二代総長を務めた。外様の但馬国出石藩士に生まれ、藩校弘道館から江戸に出て佐久間象山や坪井為春に学び、文学博士（1888年）と法学博士（1905年）を収得し、男爵の爵位を受けた。こうした田舎の町から初代東大総長を輩出していることに、正直なところ驚いた。
　沢庵漬けで有名な沢庵和尚もここ出石の生まれで宗鏡寺は沢庵和尚縁の寺で沢庵寺とも呼ばれている。東海寺大山墓地とここ出石の宗鏡寺に墓がある。
（表紙写真は辰鼓櫓）

エリア 出石・但東(兵庫)

辰鼓櫓。日本最古の時計塔。明治4年（1871年）、三の丸大手門脇の櫓台に建設され、明治14年（1881年）に、大時計が寄贈されて、時計塔として出石の町のシンボルになっている。

辰鼓櫓。

出石城下（した）の町並。

出石城下（した）の町並。

化粧地蔵。

岩鼻辺りのダム。治水・洪水対策であろう。

岩鼻辺りの遊水池。洪水対策であろう。

加藤弘之の生家。

加藤弘之は、明治19年（1886年）に帝国大学となるまで、東京大学の総理、帝国大学に改制後も再び第二代総長を務めた。天保7年（1836年）外様の但馬国出石藩士に生まれ、弘化2年（1845年） 藩校弘道館に入り、嘉永5年（1852年） 江戸に出て甲州流兵学を学ぶ。その後、佐久間象山に入門、安政元年（1854年）坪井為春に蘭学を学ぶ。学位は文学博士（1888年）、法学博士（1905年）で、爵位は男爵であった。

谷山川の流れ。

出石高校赤門。右に一瀬粂吉の記念碑が見える。赤門は一瀬粂吉が戦前に寄付したもの。一瀬粂吉（1870〜1943年）は三十四銀行副頭取、三和銀行取締役。

出石高校赤門。後は出石高校校舎。

石部高校赤門横。

願成寺手前の石仏群。

願成寺手前の石仏。

出石の民家。

化粧地蔵。

出石の民家。

化粧地蔵。

出石の民家。

町のお蕎麦屋さん。