2010/10/02 - 2010/10/02
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ヌールッディーンさん
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大正9年(1920年)竣工の木骨石造倉庫。旧日本郵船?の前にある運河公園の中にあります。
かつての運河周辺にたくさんあった木骨石造倉庫の典型例だとされています。現在は、公園の休憩室となっていますが、ほとんど使っている人はいないのでは?というくらい目立たないのですが、小樽で建築を見たり、人に紹介するには意外と役立つ建物だとわかったので紹介します。
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小樽の石造建築のほとんどは「木骨石造」という構造になっています。
これは外見は一見すると石造に見えますが、内部はこのように木で組まれており、その外側にカスガイで薄い石の板を貼り合わせているものです。
木骨石造の建築は明治時代には外国人居留地などで多く見られたそうですが、現在では群として見られるのは小樽だけだそうです。
木骨石造が小樽に多い理由のひとつは、石の産地が近隣にあり、短い工期で建設でき(北海道は冬は建設に向かない)、費用が安く、防火構造にできることだと言われていますが、一言で言うと非常に実用本位な構造だと言えます。
小樽では明治37年の稲穂町の大火の際に、木骨石造倉庫が焼け残ったという経験からその耐火性が認識され、急速に広まっていきました。 -
天井の小屋組は、クィーンポストトラスという洋風の構造を採用しています。
こうしたトラス構造を採用することで内部に柱を用いずに広い空間を確保することができるため、倉庫には適した工法だったようです。
この建物は他の観光地からはやや外れたところにあるので、車で小樽に行く方や日本郵船を見に行く方以外にとってはアクセスがあまりよくありませんが、小樽駅からまっすぐ下って、運河に当たる場所にある「運河プラザ」や「小樽市総合博物館運河館」などで実物を見ることができます。 -
写真は少しボケてしまいましたが、木の構造の外側に石が張られているのが分かると思います。
外から見ると、建物の端の部分の石の厚さで石造と木骨石造を見分けることができます。木骨石造は石の厚さが薄いのです。このため、工期も短く、費用も安くすることができました。 -
外側の石の板と内側の木の柱をこうしてカスガイで留めて固定します。
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