2008/12/28 - 2008/12/30
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MIYUKIさん
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この頃、秋田に住んでいました。
秋田の乳頭温泉をものすごく気に入った私達夫婦は、
秋田にいる間に、他にも色々温泉へ行こうと、計画する。
乳頭温泉の鶴の湯は、
江戸時代そのままの温泉地だったが、
時代は少し進み、ここ銀山温泉は、
大正ロマンの温泉街である。
ここには“おかみの会”というのがあって、
各旅館の女将達がずらり並んだポスターがあった。
そんな感じだから、各旅館は相互に協力している模様。
1泊目の旅館、永澤平八の番頭さんが、
2泊目の銀山荘へサービスで荷物を運んでくれた。
外国人の女将がいることで有名な旅館、藤屋も、
ここ銀山温泉にある。
日産ティアナのCMで、
豊川悦司が行ったのも藤屋でしたね。
外国人女将は出演していなかったが。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
“秋田にいる間に”などと書いたが、
秋田市と銀山温泉は、全然近くない。
しかも、交通の便が悪い為、ほぼ各駅停車でてくてく行く。
ボックス席に座ったのだが、やたらと広い。
新幹線で座席を向かい合わせにしたくらいの広さ。
ただでさえ3時間以上かかる道のりなのに、
この日は強風の為、電車は何度も停止し、走り出しても徐行運転。
なんと、6時間もかかってしまった!!
旅館永澤平八では、駅への迎えが午後に2便ある。
その時刻に合わせて行くつもりだったのに、当然間に合わなかった。
路線バスもあるが、下調べをしていなかったので、
知らない土地だし不安だ。
でも、番頭さんが特別に来て下さいました。
感謝。 -
温泉街に着いたらすっかり暗くなっていて、
街並みを楽しむのは翌日に持ち越し。
雪も降り、とても趣があったけれど、
旅館を予約していなければ、行くのを中止したかもしれないなあ。
強風に雪、山形の真冬の温泉地をなめていたわ・・・。 -
「永澤平八」に1泊した。
これが旅館名なのよ。
銀山温泉の旅館群は、どれも大正的な古い建物で趣があるのだが、
特に有名でガイドブック等に載っているのは、大概他の某旅館。
でも私達は、永澤平八の外観がいちばん気に入ったなあ。
だから宿泊したわけではなく、たまたまなのだが。 -
この階段の感じとか、良くない?
こういう、明治・大正の建物の雰囲気、
好きだなあ。 -
旅館、永澤平八では、夕食は部屋に運んでくれる。
見て!この品数!!
お皿をずらして無理矢理お膳に載せたのだが、
載り切らないお皿もあった。
旅行情報誌で見るとどこの旅館も、
夕食の目玉として和牛の料理が書かれている。
ほんの2口ほどだったが、ステーキ、美味しかったよー!
他のメニューも、どれも美味しくて、実に贅沢な夕食だった。
仲居さんがお膳のお料理を運んでくれたのだが、
しばらくすると、女将が挨拶がてら、デザートを持ってきてくれた。
「女将でございます。」
なんて言われて、ちょっとビビる。
そういう経験、私達はなかったので。
そんな高級旅館に泊まったこともないしなあ。
永澤平八を始め、銀山温泉の旅館は、
料金はだいたいどこも同じで、
そんなにものすごく高級、というわけではないのだが、
“おかみの会”なるものを組織しているだけあり、
頑張っているのだな。
なんか、私達みたいな若輩者相手に、
すいません、って恐縮しちゃったりして。 -
ガイドブックや旅行雑誌を見ると、
露天風呂があるように書かれていても、
銀山温泉の場合、期待しない方がいい。
大正ロマンの街道にある旅館は、だってほら、
立地的に、露天風呂は無理でしょう。
「露天風呂」の定義は何なのか知らないが、
壁や天井の1部がなければ露天風呂なのかなあ。
永澤平八の場合、「半露天風呂」という言い方をしていたが、
普通に四方に壁のあるお風呂で、
壁と天井の間に隙間があり、空が見える。
しかし、冬だし夜だったせいか、ガラスがはめてあるので、
隙間風の入る寒い室内風呂、といった印象だった。
うーん、そんな造りで「露天風呂」を謳うくらいなら、
ちゃんと囲って内風呂にしてもらった方が・・・。
写真は、貸切の半露天風呂の入口。
特に予約は必要なく、空いていれば利用できる。
その際、この木札を「入浴中」にしておけばいいわけで。 -
半露天風呂はこんな感じ。
名前ばかりの露天風呂だが、結構気に入って、
2度も入っちゃった。
貸切浴室は2つあり、もう片方も入ったが、
そちらはちょっと狭かったな。 -
こちらは一般の女湯。
写真だけ撮って、実は1度も利用しなかった。
そもそも部屋数が多くないから、客も少ないと思うし、
タイミングも良かったのか、貸切浴室の順番待ちがなかったので。 -
すごい!こーんな氷柱、
朝起きると、昨日からの雪はやんでいたが、
建物も山も、雪に覆われていた。
こういう屋根の雪が、塊で落ちてきて、結構怖いのよね。 -
これ、普通の街灯なのだが、
凍って残った雪が龍みたいじゃない? -
朝食は、食堂でいただく。
こんな感じでシンプルであり、
いかにも“旅館の朝ご飯”といった感じだが、
その旅館の朝ご飯って、どうして美味しいんだろうねえ。
ああ、でも、朝から湯豆腐は、
私はちょっと食欲をそそらなかったな。 -
永澤平八をチェックアウトし、
番頭さんが次の旅館へ荷物を運んでくれると言うので、
のんびり温泉街を散策した。
外から観ても、永澤平八の建物は、やっぱりいいよねえ。
ここばかり写真を撮りたくなる。 -
はいからさん通りという喫茶店で、
名物のカリーパンとコーヒーのセットを。
このお店、2階からの眺めが良いとテレビで紹介されていたのに、
寄ったのが午前中だった為、
ランチタイムまで2階は準備中とのことだった。
テレビに出ちゃったせいで、みんなが「2階」「2階」と言うのかなあ。
なんだか迷惑そうな顔をされて、感じ悪くてがっかり。
仕方なく、1階でいただく。
カリーパンは、カリカリのほくほくで、
とても美味しかったよ。 -
温泉街に足湯もある。
前日の悪天候、この日も東京からの新幹線が遅れたらしく、
日帰り客が少なかったのか、
昼間でも、温泉街を歩く人の数は少なかった。 -
瀧見館で、
限定何食だったかの、お蕎麦のセットを注文。
つなぎを使っていないという、打ちたてのお蕎麦、
これが、すんごい美味しかった。
氷が張ってある器の1本だけのお蕎麦は、
まずは何もない状態で味を見てください、
的な感じだった、と、思う・・・。 -
2泊目は、銀山荘へ。
端から端まですぐ歩けちゃう温泉街なので、
散策したところで、だいぶ時間が余っちゃった。
しかし、銀山荘では連泊の私達に配慮してくれ、
早めのチェックインができた。
銀山温泉、どこの旅館も対応がいいなあ。
銀山荘は、
大正ロマンの温泉街からちょっと離れている。
なので、他の旅館と違い、普通の近代的な旅館だ。
最上階に泊まった。
広~い部屋に大きな窓。
なんだか贅沢だなあ。
目の前は山だが、少し距離があるので、圧迫感はない。
ホームページの写真を見ると、
緑の季節に泊まるのも良さそうだ。
そんな立地条件なので、
ここには広い露天風呂と、山を眺めての寝湯がある。
この寝湯が、私はものすごく気に入って、
早朝に1時間も浸かっちゃったよ。
まだ暗いうちから、空が明るくなるまで。
鳥が鳴き始めたりして、いい気持ちだった。
ちょっと温度は低めなので、
「寒くてダメ」とすぐ出てしまう客もあったが、
端っこなら、熱めのお湯の出口があるから、大丈夫。
それに、温度が低めでも、
じっくり浸かっていると次第に体内から温まったし、
熱すぎないからこそ、景色を眺めての長湯ができるので、
私は気に入ったなあ。
温泉街から離れている強みで、
リニューアルして新しい物を取り入れている模様。
岩盤浴とか、寝湯付きの客室とかもある。 -
銀山荘は、夕食も朝食も、食堂でいただく。
決められた時間内に適当に行けばよくて、
着いた客から食事を運んでくれる。
1~数品ずつ順番に出てくるので、
全メニューの写真は撮れなかった。 -
外形は丸なのに、中がハート形のお猪口。
可愛かったので、つい撮っちゃった。 -
こちらは、前菜とお造り。
前菜のお皿も、ちょっと洒落ているでしょう。
銀山荘は、ちょっとモダン。 -
地元産、尾羽沢芋を煮た汁。
寒い冬の山の旅館で、こういう料理はいいねえ。
ああ、でも、ごめんなさい、
乳頭温泉の山の芋鍋の方が、私は好きだった。
最初の何品かが運ばれた頃、
この旅館でも女将が挨拶に来た。
「お風呂はいかがでしたか?」
2泊目だもんね、心の準備はできている、
女将のレベルに合わせて、
大人の女性らしく会話しなければ!!
「ご配慮いただいて、早めにチェックインさせていただいたので、
露天風呂を貸切状態で、ゆっくり楽しませていただきました。」
こうして振り返ると、「いただいた」を多用しすぎだ。
・・・まあ、だから、私の女性の品格的なことは、
この際どうでもいいとして。
「他の所に宿泊されたんですよね。
1泊だけでは、温泉の良さを堪能できませんものね。」
食堂で他の客と一緒に食事するのだから、
女将が挨拶に来る様子は、
何度も目にすることになるわけだが。
やっぱりすごいな、女将って。
「お風呂はいかがでしたか?」
って、お決まりの質問だから、他の皆にも言うかと思ったのに、
2度と聞かれない。
客によって、話しかける内容が違うのだ。
親子4人連れの客には、
「ご家族でご旅行なんて、いいですね。」
とかね。
この日も新幹線が遅れたらしいのだが、
東京からの客には、まず労いの言葉とか。 -
イワナの味噌焼き。
山の料理でお得意のイワナだが、
この旅館で食べたら、ちょっと高級感が。 -
そして朝食。
品数が多めで、少しずつ色々盛られ、
色もきれいだし食欲をそそるメニューだった。
建物自体は、断然永澤平八が好きだが、
お風呂とか食事とか、相対的に見ると、
また泊まりたいのは銀山荘だなあ。
大正ロマンは、街の雰囲気だけ観て、
泊まるのは近代的な旅館、ということで。
あ、でも、温泉街にある古勢起屋別館は、
銀山荘の姉妹旅館であり、
大正ロマンの宿に泊まりつつ、
銀山荘のお風呂だけ利用する、という事もできるらしい。
だから、銀山荘はお薦め。
また銀山温泉へ行くなら、是非ここに泊まりたい。
が、銀山温泉、交通の便が悪すぎるので、
なかなか行けないなあ・・・。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- travel.reikoさん 2020/03/12 00:50:36
- 銀山温泉の動画がUPされていましたのでご紹介します
- [4K]JAPAN 東北の雪景色の風景 Winter travel in Tohoku region
東北の観光 大内宿津軽 鉄道ストーブ列車 角館武家屋 最上川舟下り
銀山温泉
https://www.youtube.com/watch?v=xZI6TtDBnZI&t=712s
長崎一人旅も沢山旅行記アップされていて
懐かしかったで賞☆
- MIYUKIさん からの返信 2020/03/12 11:27:41
- 雪景色◎
- ありがとうございます。
銀山温泉の雪景色!懐かしいです。
こういうのを観ると、また行きたくなります。
私が泊まった永澤平八が映った!とか(笑)喜んで観てました。
映像がきれいで、ますます素敵でした♪
-
- travel.reikoさん 2020/02/28 15:42:20
- 銀山温泉素敵で賞☆
- 4年前くらいに、蔵王の樹氷を見学するついでに
NHK朝ドラ『おしん』で出てきた銀山温泉に
泊まろうと計画した時がありました
ところがその年の蔵王の樹氷の成長が芳しくなく…
銀山温泉の女性1人で泊まれる宿を探しましたが
宿泊プランが乏しくて、交通も雪が降ると益々不便に
なりそうなので断念した記憶があります
特に『銀山荘』へは行きたかったので此方で拝見出来て
良かったです♪
- MIYUKIさん からの返信 2020/02/28 16:10:14
- 銀山荘お薦め
- そうですよね、銀山温泉は、そもそも交通の便が悪いし、
旅行記にも書きましたが、雪で電車が遅れて、本当に大変でした。
雪の時季の温泉地は、趣があって素敵なんですけどね、
遠くから行く者にとっては、難しいところですよね。
銀山荘は、山の風景を眺めながらの寝湯が良かったので、
緑の季節もよさそうだな、と思いますが。(^-^)
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