鎌倉宇都宮稲荷神社

2010/01 - 2010/05

　鎌倉し雪ノ下1にある宇都宮稲荷神社は宇津宮辻子幕府跡の一角に祀られている。赤い宇都宮稲荷大明神の幟と鳥居の奥に小さな社があるだけだ。警察官立ち寄り所とあるが、お巡りさんと出会ったことはない。
　三代執権北条泰時は、北条政子が亡くなると、嘉禄元年（1225年）、源頼朝以来の「大倉幕府」から宇津宮辻子に幕府を移した。嘉禎２年（1236年）、四代将軍藤原頼経が若宮大路に幕府を移すまでの11年間、ここ宇津宮辻子幕府が政治の中心となる。
　狭い小路が不規則に曲がっているが確かに鎌倉の中心だ。幕府が無くなった後に跡地が分割されたからだろうか。鎌倉の街にインフラのなさを実感できる区域だ。
（表紙写真は宇都宮稲荷神社）

エリア 鎌倉(神奈川)

若宮大路にある案内板。これに気付く人はほとんどいないだろう。

宇都宮稲荷神社。

宇都宮稲荷神社。境内には八重桜の木も植えられている。

「宇津宮辻幕府旧蹟」石碑（大正10年3月、鎌倉町青年会）。鳥居の横に建つ。