鎌倉妙本寺－2010年春

2010/04 - 2010/04

　鎌倉の比企ヶ谷にある長興山妙本寺は日蓮宗の本山（霊蹟寺院）である。平成16年（2004年）4月に由緒寺院から霊蹟寺院に昇格したとのことだ。日蓮宗宗制では祖山、霊蹟寺院、由緒寺院、一般寺院に分けられ、寺格も総本山、大本山、本山の称号を用いている。鎌倉駅から本覚寺（日蓮宗の本山）前の夷橋を渡ればもう山門は近い。
　妙本寺にはこれまで何度も来ているが、今回は蛇苦止堂の屋根に上がる飾り瓦と祖師堂左手前の海棠（かいどう）の花を見るのが目的だ。
　境内の左手奥に蛇苦止堂があった。神社のように見えるが狛犬がない。お堂の流れの柱には獅子と象の木鼻があるが、お堂の柱には木鼻がない。まるで庫裏のようではないか。それでも柱と梁との間には船肘木が入れられ様式はそれなりに古風だ。飾り瓦は唐獅子でありきたりだ。妙本寺の伽藍にはこれしか飾り瓦が上がっていない。何度か来て確認済みだ。
　祖師堂左手前の海棠（かいどう）の花は5、6分咲きといったところか。それでも写真を撮りに来ている年配者が多くいる。鎌倉の町は車で来るのは敬遠され、電車で来るハイカーや写真を撮りに来る人も年配者ばかりだ。奈良や京都との違いはこんなところにもある。若いうちは所謂ブランド志向が強く、お寺でも名のある大伽藍の寺に引かれ、奈良や京都のお寺巡りになってしまう。リタイアした年配者であれば鎌倉のように伽藍の小さな寺で、狭い境内の庭園と呼ぶにはおこがましいような庭の草木やどこの民家の庭にも植えているような花にも趣を見出して心をときめかせることができるのだ。
（表紙写真は妙本寺の海棠（かいどう））

エリア 鎌倉(神奈川)

境内の椿。

境内の椿。

方丈門。

蛇苦止堂。比企の乱で井戸に飛び込んで自害したという若狭局（2代将軍源頼家の妻）を祀る。

蛇苦止堂境内の銀杏の木。

蛇苦止堂への参道。周辺民家への通り道でもある。

蛇苦止堂。

蛇苦止堂境内池畔の観音さま。

観音像。台座には「先祖源氏肉親相刻　宿業一切罪障消滅」と彫られている。

蛇苦止の井。若狭局(2代将軍源頼家の妻）が身を投げたという井戸。

傍の祠。

蛇苦止の井。

傍らに立つ五輪塔。

蛇苦止堂横の池。

蛇苦止堂屋根の唐獅子の飾り瓦（左）。

蛇苦止堂屋根の唐獅子の飾り瓦（右）。

蛇苦止堂の龍の彫刻。

蛇苦止堂の木鼻。獅子と象。

蛇苦止堂の木鼻。獅子と象。

蛇苦止堂には木鼻がない。

蛇苦止堂には木鼻がない。

額には「蛇苦止明神」とある。しかし、「蛇苦止大明神」と呼び習わされてきている。通常は額と呼び名は一致するものだ。

蛇苦止堂の扉。朱が塗られていた痕跡が見える。

蛇苦止堂参道脇の民家。

本堂。

境内の椿。

境内の七重塔。椿がバックに。

白の椿。

白の椿。

白の椿。

境内のつつじ。

境内の椿。

鐘楼。

二天門。

二天門横の桜。

二天門と横の桜。

二天門（右）の持国天（。毘沙門天かも知れない）。

二天門（左）の毘沙門天（。持国天かも知らない）。

二天門の彫刻。

二天門から祖師堂を見る。

境内、二天門から祖師堂の桜。

二天門と桜。

祖師堂と桜。

祖師堂と桜。

二天門と桜。

手水舎。

境内右手の海棠（海棠）。これが鎌倉三大海棠のひとつ。

手水舎と二天門。

二天門。

境内。

祖師堂と海棠（かいどう）。

祖師堂の龍の彫刻。

境内の日蓮聖人像。

祖師堂の彫刻。松に鳥。

祖師堂の彫刻。松に鳥。

獅子の木鼻。

組み手。

流れの木鼻。

牡丹の彫刻。

菊の花の彫刻。

祖師堂横の造り。

祖師堂前面の造り。

比企能員公一族の墓。

「比企能員公一族之墓」の石碑が立つ。

前田利家室塔。前田利家の側室千代保の方（加賀前田家三代利常の母）の供養塔と伝えられる大五輪塔。

やぐら跡かと思っていたが、横井戸であった。

祖師堂。

二天門から祖師堂。

本堂までの参道の緑。

境内の椿。

本堂。

裏山の山桜。

本堂の彫刻。

本堂の木鼻。禅宗様だ。

本堂玄関。

本堂。

境内の椿。

境内の椿。