![ドイツ、スイス、フランスを巡る7日間。<br />最終日その2はヴェルサイユ宮殿から帰国の途までの様子を綴っています。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/44/23/650x_10442303.jpg?updated_at=1269527101)
2010/03/06 - 2010/03/12
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amefuriさん
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ドイツ、スイス、フランスを巡る7日間。
最終日その2はヴェルサイユ宮殿から帰国の途までの様子を綴っています。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
昼食後はヴェルサイユ宮殿へ。
ヴェルサイユはパリ中心部から40分くらい離れたところに位置していますので、しばらく車窓の写真が続きます。
(上)左奥、一部見えている白い建物がパリ東駅で、右の教会はサン・ローラン教会。
(下)写っているのは凱旋門。先ほど見た凱旋門はエトワール凱旋門ですが、これは違います。
軍事的勝利を勝ち取った将軍などがその記念に作る門は全部『凱旋門』と呼ばれるので、パリにはエトワール凱旋門の他にも凱旋門がいくつも存在しているんです。
やっぱりエトワール凱旋門と比べると見劣りがするものが多いですが、日本でもし普通の道路に聳え立っていたら感動するレベルのものではあります。 -
(上)マドレーヌ寺院。前にカメラを探した時、通りがかった寺院です。
今回も中に入ってみることは出来ませんでした。
(下)セーヌ川沿いを走った時に見えたエッフェル塔。
距離的に近付くと白く霞まないのできれいに見えますね。 -
私の車酔いも限界に達した頃、ようやくヴェルサイユ宮殿に到着ー。
地面に足が下ろせて心底ほっとしました…。
(上)ヴェルサイユ宮殿外観。やはり閑散期だから人が少ないです。
私たちはグループ入場だったので、ガイドさんがチケットを取りに行って下さっている間、写真撮影。
(下)近付くと彫刻がすごいんですよね…。
こんな間隔で並べるか!?と思う程たくさんの彫刻がテラスを埋め尽くしています。 -
宮殿内ではまた2グループに分かれ、それぞれのガイドさんについて説明を受けました。
まず最初に向かったのは宮殿内の王室礼拝堂。
ここでルイ16世とマリーアントワネットが結婚式を挙げたとされています。
吹き抜けになっているので、1階に下りなくても2階からお祈りが捧げられる造りになっています。
…にしても、ここだけ見たってホントに豪華。
お金があると人はものすごいところにつぎ込むんですね。 -
見て回る部屋がいくつもあって、それぞれ説明していくと長すぎるので、ここではいくつか特徴的な部屋だけ写真を載せていきたいと思います。
『ヘラクレスの間』。中央、左手に棍棒を持った男がいると思いますが、彼がヘラクレス。
ヘラクレスは神と人間の間に生まれた子供で、この天井画はヘラクレスが神格化するところを描いたものです。
ヴェルサイユ宮殿の天井画には様々な神々が描かれているので、入るたびに見上げるのをお忘れなく。 -
ヴェルサイユ宮殿の建設を考えた太陽王ルイ14世の彫刻。
『ヘラクレスの間』の隣、『ヴィーナスの間』に置いてあります。
彼は背が低いことを気にしており、厚底の靴をはき、もふもふしたカツラをかぶって自分を大きく見せようとしていたそうです。
フランスブルボン王朝絶頂期の王様でもそんなコンプレックスがあるんですね。 -
(上)『メルキュールの間』の天井。かつてはルイ14世の寝室でした。
現在でもルイ・フィリップが注文した寝台が置かれています。
(下)部屋の中より天井を撮りすぎて、何が何だか…笑。
恐らく玉座が置かれている『アポロンの間』かな?
玉座とかその他調度品の写真がなくても、天井を見上げるだけでどれだけ贅沢で豪華な宮殿か一目瞭然ですね。 -
ルイ16世やマリーアントワネットの過去、それぞれの部屋の説明などいろんなお話を聞きながら、豪華絢爛・目がギラギラするような部屋を通り過ぎるうちに、ヴェルサイユ宮殿のクライマックスにたどり着きました。
おそらく宮殿内で最も有名な『鏡の回廊』です。細長い長方形のお部屋で、73mの長さがあります。
(上)鏡の回廊全景。左の壁には一面に鏡、右は普通の窓で、窓から差し込んだ光が鏡に反射するように作られています。
当時はお金よりも鏡の方が貴重だったことを踏まえると、富と権力の全てが表れている部屋と言えます。
前に来た時より人がいない分、遠くまで見渡せて、圧倒されました。
(下)上からぶらさがる大きなシャンデリア、その更に上にはものすごい天井画がどこまでも伸びています。
太陽王ルイ14世の絶対王政が描かれているそうですが…もう、ありえない。この空間、ありえない。
"死ぬほどお金持ちだったんだな"というのが肌で感じられる場所です。
ヴェルサイユ条約の調印など歴史的な会談がこの広間でいくつも繰り広げられましたが、私だったら会談より部屋の方が気になって落ち着かないと思います。(笑) -
ヴェルサイユ宮殿はコの字型をした建物で、鏡の回廊は二辺をつなぐ一辺にあります。
鏡の間を過ぎたら宮殿内の3分の2は終わったという感じになります。
最後の一辺へと曲がっていくと、王妃の寝室があります。つまりマリーアントワネットの寝室です。
(上)王妃の寝室。花柄模様のかわいらしいお部屋です。
写真の真ん中左においてある茶色の調度品は当時のものですが、他は全部当時の様子を再現したものです。
(下)『貴人の間』。フランス王妃の接見などのために使われました。 -
(上)同じく貴人の間の天井。すごい。
(下)昔絨毯が石鹸工場跡で作られていたので、絨毯の隅をぐるりと取り囲むように石鹸の絵が刺繍されています。 -
最後に訪れたのは『戴冠の間』。
ルーヴルにも置いてあった、ダヴィット作『ナポレオン1世の戴冠式』が置かれている部屋です。
ダヴィットが1枚目に少し修正を加えた2枚目がこちらに飾られています。
ルーヴルの時に説明しなかった違いを、2枚並べてここで説明したいと思います。
上がルーヴル所蔵の1枚目で、下がヴェルサイユ所蔵の2枚目。
一番の違いは5人並んでいる女性の中で、左から2番目の女性の洋服の色が変わっていること。
2枚目ではピンクになっていますね。
彼女はナポレオンの妹で、彼女だけピンクのドレスを着せたことに対して、ダヴィットはナポレオンの妹に恋していたんじゃないかと言われています。
それにしてもこの絵は畳でいうとだいたい39畳分もあるのですが、よくそんな絵を2枚も書こうと思いましたよね…。
"大変"なんて言葉じゃ済ませられないくらいの大仕事ですよ。 -
くらくらするような宮殿の中を見学した後はお庭へ。
前回訪れた時は生憎の雨で、寒くて、とても外を見学する気になれなかったので、お庭に出るのは初めて。
お庭は自由散策なので、集合時間を言われて一旦解散。
解散したのは宮殿の正面。
階段の上の中庭には大理石が敷き詰められています。 -
自由時間はお土産などを買う時間も含めてわずか25分足らず。
それなのにヴェルサイユ宮殿の庭園はものすごい広さで、半日かけても周りきれないと言われています。どうすんのよ?
…仕方ないので宮殿がある敷地だけ散策。
(上)南花壇と呼ばれるお庭。お庭の入り口すぐのところに広がっています。
アラベスク模様になるよう手入れされています。
夏だったらお花が咲いているようですが、現在はまだ寒いので刈り込まれた草だけ。
(下)宮殿を中心にして、左右対称に2つの池が並べられています。
これはその池の片方。それぞれの池の周りにはぐるりと囲むようにブロンズ像が並べられています。
かわいらしい天使や女神の姿が彫刻になっていて、1体ずつがすごいクオリティ。 -
(上)池の端まで歩いて、宮殿側を振り返るとこんな感じ。
当時ヴェルサイユ宮殿は民衆にも見学が許されていたそうで、「庭園鑑賞法」というガイドブックが出たそうです。
それに従いながら庭園を見た民衆が王の偉大さや、力の大きさを感じ、圧倒されたのは言うまでもありません。
(下)2つの池を過ぎ、どこまでも広がる庭園を眺めてみます。
この直線は約2km先まで続き、『緑の絨毯』という散歩道や、遠くの『大運河』も全部庭園の敷地内です。
手前の丸い泉はアポロン神話に基づいて作られた『ラトナの泉』。冬季なので水も噴水もありません。
ラトナは村人から泥を投げ付けられながらも、自分の息子である太陽神アポロンを守ったというそのお話が彫刻として描かれています。
その足元にはカエルやトカゲに変えられた村人の姿もあり、民衆や貴族に「王に逆らうとこうなる」ということを見せつける意図もあったそうです。 -
(上)左右対称に置かれた2つの池。『水の前庭』と呼ばれています。
この写真で見える宮殿の2階がちょうど『鏡の回廊』にあたります。
つまり鏡の回廊から窓の外を覗くと、まっすぐにどこまでも続く庭園が見渡せるわけです。
時間がないので、このくらいの遠さまでしか歩けませんでした。
(上)南花壇側を違う角度から。
フランス式庭園の傑作と呼ばれるヴェルサイユ宮殿の庭園。出来あがるまでには40年もの歳月がかかったそうです。
宮殿の中も立派ならお庭も立派。
民衆が圧倒されたのと同時に、生活が困窮してくるとその宮殿の立派さや王妃たちの浪費ぶりに非難が集まったのも頷けますね。
自分たちが苦しい目にあって食べるものもないのに、煌びやかな宮殿では毎晩のように舞踏会や食事会が開かれ、楽しく過ごしているんですから…。 -
お土産屋もささっと覗いて、バスの停まっている駐車場へ。
でもあと5分くらいありそうだったので、走りにくい石畳の前庭をダッシュで走り、騎馬像を見にいきました。
(上)RERの駅から歩くと横を通り過ぎるのですが、駐車場からだと遠くからしか見えません。
宮殿を背にして左手にある旧大厩舎です。当時は4000頭近くの馬や馬車がここに控えていたそうです。
現在は乗馬学校として使われています。
(下)ルイ14世の騎馬像。左手奥に宮殿が見えてます。結構走ってるでしょ?(笑) -
ヴェルサイユ宮殿もバタバタの訪問でした。
でも中は端折らずに見られたし、庭園も少しだけ歩けたので、文句は言えないかな。
ツアーに含まれる観光地はこれで全て周り終えました。
あとはもう飛行機に乗るだけですが、最後に免税店に立ち寄らされるので、そこに向かいます。
(上)ルイ14世の王室建築家であったマンサールの像。
ヴェルサイユ宮殿の設計を行った人物です。手に設計図が描けそうな紙を握っていますね。
(下)セーヌ川に浮かぶ小さな島の上に自由の女神が立っています。
ニューヨークにあるものの4分の1の大きさで、フランス革命100周年を記念してアメリカが贈ったものだそうです。 -
立ち寄らなきゃいけない免税店というのは、オペラ座近くの三越。
そう、以前カメラが壊れた時に電機屋さんがどこにあるか教えてもらったあの三越なのです。
こうやって団体ツアーで来ると「この時間をもっと自由時間にあててくれれば…」と思ってしまうのですが、以前お世話になったので、いっぱい買い物してきました。何も知らない母が。(笑)
免税店での時間も集合時間だけ告げられて、あとは自由だったので、あらかじめ買うものに目星をつけた後、先に近くの散策をしました。
(上)シャルル・ガルニエ作、オペラ座。15年もの歳月をかけて造られました。
コリント様式やバロック様式といった様々な様式が取りいれられ、ファサードには有名音楽家の名前と胸像が並べられています。
内部は宮殿に負けずとも劣らないほど豪華らしいですが、時間がなかったので入れず…。
シャガールの天井画を自分の目で見る日はまだ先のようです。
(下)オペラ座前の階段で、楽器を演奏している人たちがいました。
かなりの音が大きかったので、オペラ座前は大通りで車がものすごく通っているにも関わらず響きわたっていました。 -
建物の左右、一番上には金色の像が据えられています。
外観だけだってすごく立派で、目を引く建物ですが、やっぱり中に入ってみたいですね。
オペラ座で公演を見るのも素敵だな〜と思います^^ -
散策の後、買い物を済ませ、シャルル・ド・ゴール空港へ。
もう帰国するんですねぇ…旅行中はあっという間に時間が過ぎていきます。
空港では1時間半以上の待ち時間があったので、チェックインした後、手元に残ったユーロを使い切るべく空港内のお土産屋さんをうろうろ。
かなりチープな時計を買ったりして(笑)全部きれいになくしました。
そしてようやく搭乗。機内食は2回。
(上)ビーフ。ビビンバが選択肢にあったんですが、行きに食べたので違うのを選びました。
食べられる味だったのはパンとアップルパイだけ。どうなってんのよ機内食…。
(下)2度目はおかゆにしました。日本のお茶漬けの素のようなものをかけていただきます。
たくあんは硬すぎてイマイチだったけど、お茶漬け粥は馴染みの味で結構おいしかったし、グレープフルーツもおいしくて、機内食の中では上位。 -
行きはずっと映画を見ていたのですが、帰りはぐったり&疲れすぎて延々と眠っていました。
機内食が出てきた時だけかろうじて目を開ける感じ。
飛行機もかなり揺れてなんか気分悪いし…。
飛行機は私が乗り物酔いを発症しない珍しい乗り物なのに、それでも気分が悪くなるとは相当の揺れです。
10時間半、死んだように眠り、ようやくソウルの仁川空港に到着。
3時間半の乗り継ぎ時間がありますが、仁川空港からソウル市内に行って戻る時間はありません。
6〜7時間くらいあれば行けたのかもしれませんが…。
空港でどうやって時間をつぶそうかな?と思っていると、韓国の文化が体験できるコーナーを発見。
最初は拓本体験。でこぼこの石碑に紙をかぶせ、上から墨をつけたタンポでぽんぽんと押して、型をつけるというものです。
(上)石碑。2つしかないんだけど、お客さんが誰もいなくてお姉さんもすっごく暇そうでした。
私たちが席に座ってやり方を習うことになると、親切にいろいろ説明して下さり、和やかな雰囲気で体験することができました。
(下)霧吹きで水を吹きかけた紙を乗せ、型を取ったところで一度うちわで乾かします。
乾いたらタンポで優しく端からトントンと墨をつけていきます。
この写真は墨をつけている途中。
完成したら仁川国際空港という文字と、作った人の名前、日付などをハングルで入れてくれて、記念に持ち帰ることが出来ます。
完全に乾いた状態では受け取れないので、くるくると卒業証書のように丸められても柔らかくて、あまり持ち運びには優れていませんが…良い思い出になりました。 -
でも拓本が意外にも早く終わってしまい、まだまだ時間が余っています。
文化体験コーナーは空港内に何カ所もあって、それぞれのブースでは違う文化体験が出来るようになっています。
私たちがいたところの近くにもう一ヶ所ブースがあり、そこは糸巻きや韓国たんすのミニチュアに色がつけられる体験をやっていました。
先ほど通りがかった時はものすごく混んでいて座席がなかったんだけど、拓本が終わって通りがかったら空いていたのでやってみることに。
(上)挑戦したのは糸巻きの色つけ。右上の色がついているものが見本。
ただの緑色の糸巻きに、6色の絵の具で色を塗っていきます。
(下)単純な作業だけど、意外と色を乗せるのが難しくて、はみ出さないよう慎重に塗っていたらかなりの時間が経っていました。
ここで50分もの時間が潰せるとは誰が予想したでしょうか。(笑)
この写真は私が塗った糸巻き。…いろいろはみ出してますけど… -
2人とも熱中しすぎて喉が渇いたので(笑)、スタバへ。
飲みつつゲート近くで待っていたらようやく搭乗出来ることに。
3時間半、ほとんど文化体験ばっかりで終わってしまいましたが、結構楽しめました。
でもまぁ本音を言えば、疲れているので待ち時間ゼロでさっさと日本に帰りたかったです。笑
(上)ストロベリーフラペチーノ。母はモカフラペチーノ。
1人で1つずつ頼んでしまったので、飲み干すのが結構辛かったです。
(下)ソウル−福岡間はたった50分しかないのに、なんと機内食が出ました。
飛行機が水平になるとすぐに出てきて、すぐにひっこめるという素早い対応でびっくり。
ちらしずしでした。多分機内食の中ではかなり食べられる味だったと思います。
空港に着いてから結局家に帰りついたのは日本時間でいうと12日の夜9時半すぎ。
思ったより早く着きましたが、疲れました…。
今回の旅行は家族でのんびり過ごせる最後の旅行、かも?ということで、難しい日程の中押し切って出発したのですが、ツアー中身は本当にバタバタのぎゅうぎゅうですごく忙しかったし、移動も長くてのんびりどころではありませんでした。(笑)
これはもう行き先の問題ですね。笑
7日間、実質5日半で3ヶ国を訪れようというのだから、必然的にタイトスケジュールになるのも仕方ないですね。
まぁでも毎日毎日これでもかという程天気が良くて、絶景もたくさん見られて、母とも楽しく旅行出来たので満足してます。
今後は取れるとしても短期の休みしか取れないと思うので、アジア圏の旅行が多くなりそうですが…そして恐らく一人旅復活だと思いますが、また機会があればヨーロッパにも行きたいです。
気分のリフレッシュも出来たし、また明日からがんばろう〜!
今回も長くなりましたが、ここまで読んで下さった方はありがとうございました!
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