2010/01/03 - 2010/01/03
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キートンさん
この冬、日帰り小旅行をいくつかしようと「青春18切符」を購入。
普通列車のちょっとハードな小旅行第4弾は、ちょっとパターンを変えて夜行のフェリーで出発し、1日かけてしまなみ海道をサイクリングします。
広島県生口島に上陸し、しまなみ海道サイクリングも後半戦に入りました。
世界有数の橋を渡りシーサイドを走り抜ける風光明媚な「しまなみ海道サイクリングロード」も、あと3つの島と2つの橋と1つの渡船で尾道ゴールです。
フィナーレは尾道の展望台から瀬戸に沈む夕日を眺める予定・・・なのですが、はたしてそんなにうまくことは運ぶのでしょうか・・・
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
-
[しまなみサイクリングロード]の半分弱の行程を消化し、いよいよ愛媛県から広島県に突入します。
広島県最初の島は「生口島」。 -
しまなみ海道に架かる橋の中でも、最も美しいといえる多々羅大橋に別れを告げます。
-
生口島に上陸すると、サイクリングロードは果樹園の斜面を横切って行きます。一見ミカンのようですが、よく見ると実が大きいのでハッサクではないかと思います。
いずれにしても、いわゆる「オレンジロード」ということに変わりはない。 -
フラットで気持ちいいシーサイドコースを走ります。
そのかたわらに不思議な物体が近づいてきます。 -
風見鶏のように風向きによってくるくる方向を変える変な物体。
後日調べてみると、生口島に点在する「島ごと美術館」の17作品のうちのひとつと判明。
新宮晋の「波の翼」という作品らしい。 -
生口島の中心地瀬戸田に近づいてくると、対岸には高根島がせまってきます。
海岸沿いの遊歩道の先に黄色いアーチ橋が見えてきました。 -
瀬戸田水道を渡る「高根大橋」
高根島もミカンの産地。黄色はそのイメージカラーってことかな? -
瀬戸田の「しおまち商店街」
「サイクリストオアシスへようこそ」
とはいうものの、商店街はまだ正月休みの様相。
実はこの商店街の「名物」をとても楽しみにしていたのです。
昼ごはんもコンビニのおにぎり2個でがまんして、ひたすらここを目指して来たというのに・・・
たかが「正月休み」にその願いもはかなく散ってしまうのでしょうか? -
あった!あった!オカテツあった!
しかも正月返上でやっていた!「岡哲商店」
それは「しおまち商店街」の終点が迫ってきて、店も発見できずに終わってしまうのかと思った頃、起死回生のごとく現れたのでした。
商店街が正月休みで静まり返っている中で、ここだけ営業している商売魂がまた素晴らしい。
ところで、その「名物」とは・・・ -
これですよ、これ。
たかがコロッケ。
されどコロッケ。1個80円。
寒風の中を走り抜けてきた体に染み入る揚げたてコロッケ。
「名物」とあって味も格別。特にこの季節ならなおさら。
ちなみに3個も平らげてしまいました。 -
「しおまち商店街」を抜けると現れるきらびやかな社寺。
「西の日光」とも呼ばれる、浄土真宗の仏教寺院「耕三寺」です。
この日はここで成人式が行われていたらしく、多くの新成人がたむろしていました。
1月3日に成人式とはえらく早い。若者が里帰りしているうちに成人式をしてしまおうということかな? -
「潮聲山耕三寺」の門
ここから先は入場料が必要なので、やむなく退散。 -
せめてきらびやかなディテールの一部を。
こんな扉でした。 -
瀬戸田市民会館前にサックスのモニュメント
これも「島ごと美術館」の作品のひとつ、「風の中で(瀬戸田)」(西野康造)
よく見ると会館の時計はなにげに14:00前をさしている。
???うっそ〜、12時の時報を聞いてから10kmも進んでない!
16:00過ぎに尾道到着したいという私の予定に黄信号が灯ってしまった。 -
瀬戸田では耕三寺は最初から入場する予定はなかったものの、せめて国宝の向上寺三重塔に寄ろうと考えていました。
その向上寺三重塔を探していると、高台に発見。
残りの行程を考えると、あの高台に寄っていると時間的にますます厳しくなってきそうなので、これも行くのはやむなく断念。 -
というわけで、サイクリングも少々スピードアップして第五の橋「生口橋」が見え始めてきた頃、またまた妙な物体発見。
やはり「島ごと美術館」の作品のひとつ、「地殻」(岡本敦生)でした。
もはや見た目だけでは作品なのか廃材が投棄されているのか判別できなかった。 -
生口橋は、全長790mの斜長橋。
1991年完成で、当時は世界最長の斜長橋だったらしく、この技術が当初吊橋で計画されていた多々羅大橋を斜長橋へと変更させたという。
多々羅大橋が1999年完成で全長1480m。8年で実に2倍の規模となるとは、凄まじい技術進歩です。 -
生口橋へのスロープ
急いでいるとはいえ、橋と島がおりなす風景についつい足を止めてしまうのです。 -
生口橋を行く。
これを渡れば因島。 -
因島に上陸すると生口橋の主塔近くをくぐります。
斜長橋は、ある意味やじろべえの様な状態で、主塔がケーブルで床版を吊っている形式。見た目吊橋と似ているようですが、アンカーレイジでケーブルを引っ張っている吊橋とは、力のかかっている方向が全く違います。
・・・と教えてもらった記憶がある。 -
因島に入ると、はやる気持ちとは裏腹に向かい風に苦しめられる。
途中からはなぜかコースが内陸部に入り、今度は上り坂に苦しめられる。
しだいに疲労の色も濃くなり、峠越えでは「しまなみクン」を降りて押して上ることに・・・
一度自転車を降りて押してしまうと、長い上りではくせのように二度三度と繰り返すようになってしまいます。
ただ、内陸部に入ると右手に白滝山を眺めながらのロケーションは悪くない。 -
因島で二度目の長い上りの途中に「因島フラワーセンター」があります。
サイクリングロードを海岸沿いではなく、わざわざ起伏のある内陸部に通しているのは、白滝山やこのような施設に寄りやすくしているのでしょうか。
しかし、もはや少しでも早く尾道までたどり着くことが主目的となった状況では、このルートはしんどいだけの「死のロード」となっているのでした。 -
上って行ったなら、下らないでそのまま次の橋につながってくれ〜
という願いもむなしく再びゼロメートル地帯へ下りてまいりました。
ただ、この風景は疲れた心を癒してくれる力を秘めている。 -
いよいよ第六の橋にして最後の橋「因島大橋」が見えてきました。
余談ですが、広島県に入ってからサイクリングロードが車道横の路側帯になっている箇所がしばしばみられ、車両の走行に気を使うことが多くなりました。 -
因島大橋を目の前にして、突如行く手を阻む巨大恐竜。
いえ、それはちょっと語弊がありました。
コースに「しまなみクン」を置いて、わざわざ写真を撮りに来たので・・・ -
巨大恐竜をあとに。
わるいけど、あまり君に係わっている暇がないのです。 -
さて、最後の橋「因島大橋」
全長1270mの吊橋。
1883年完成で、当時は日本最長だったそうな。
しまなみ海道に架かる橋の数々は、まさに近代橋梁技術の歴史を見ているようです。
ところでこの橋は、今まで渡ってきた橋と何だか雰囲気が違うような・・・ -
と思っていたら、なんじゃこら〜である。
これは変則的なダブルデッキというべきか・・・
自動車専用道の下に歩行者・自転車道・原付道が通っているのです。
瀬戸大橋はこのような下段をJRが走っていますが、こんなところを自転車で走れるとは思ってもいなかった。
ある意味、本日最大のサプライズです。 -
橋の途中からはこんな風景が眺められます。
-
といっても、こんなもの越しで・・・
-
こんなところから見ているわけです。
-
最後の島「向島」に上陸したのは16:00前。
上陸すると尾道とは反対側の方の海岸線に下りて行きます。
急いでいる時は、なんて大回りなコース取りをしていることかと不満を感じてしまいます。
しかしこのルートは橋の全景を眺めるには良いロケーションなのです。 -
遠ざかる因島大橋を振り返る。
-
その橋の上では大渋滞中。
自動車道「瀬戸内しまなみ海道」が渋滞するイメージはあまりなかったのですが、ドライバーはイライラだろうなあ・・・
それに比べてサイクリングロードは渋滞とは無縁。
ただ、私は違った意味でイライラしていた。
自分の体力不足ってヤツに・・・ -
行く手に見えるは岩子島に渡る「向島大橋」。
こうして見ると1本の橋のようですが、自動車用のアーチ橋と歩行者用のトラス橋が併行しているらしい。 -
御幸瀬戸のフラットなシーサイドを走ります。
向島のコースは幸運にもどうやら起伏はあまりなさそう。
そろそろラストスパートかけましょか。疲れた体に鞭を打つ・・・ -
最後の3km程は市街地の中を通り、16:35ようやく尾道駅前行き渡船のりばに到着。
-
5分程待っていると、やってきました。
なんだか操舵室の形状がこっけい。
尾道駅前まで、大人100円+自転車10円=110円。 -
この渡船は市民の足。
こんな光景、映画のシーンで見たなあ・・・
そう、尾道は小津安二郎の名作「東京物語」や大林宣彦の新旧尾道三部作の舞台になっていることは、よく知られているところ。 -
尾道の立体感のある街並みは昔から好きで、過去に2度くらい訪れたことがあります。
いずれも20年近く前のことですが、尾道三部作のロケ地めぐりもした記憶がある。
ロケ地めぐりなんてしたのは、その時が最初で最後です。今のところ。 -
千光寺方向。後ほど上る展望台も見えています。
渡船は5分程度で尾道駅前まで運んでくれます。 -
尾道駅前のレンタサイクルがわかりにくくて少し探しましたが(JR尾道駅の前というにはかなり無理がある位置なので)、1日お供してくれた「しまなみクン」を返却。
調子がイマイチだったものの、なんとか私を70kmも運んでくれました。
16:50、かくして無事「しまなみ海道サイクリングロード」走破とあいなりました。
観光はほとんど出来ず、ちょっとあわただしい行程でしたが、コース上の素晴らしい景色の数々はそれを補って余りあるものでした。
あとは、千光寺山の展望台に上って夕景を見れれば、この旅行の目的は達成です。 -
ということで、休む間もなく千光寺を目指します。
ロープウェイの乗り場まで歩く途中にあるスロープ。
これも映画「転校生」や「ふたり」のシーンででてきます。↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=9Pa40dHFHEk
https://www.youtube.com/watch?v=Ru_K8DtKiwk
個人的には大林監督作品の中では「ふたり」が2番目、「転校生」が3番目に好きな作品。
残念ながら1番好きな作品は、尾道ではなく、観音寺が舞台の「青春デンデケデケデケ」。
あしからず。 -
千光寺山のロープウェイの最終は17:15。
危うく乗り遅れるところでした。
これに乗るともう下りの便はないので片道のチケットを購入、280円。 -
尾道の街が眼下に広がってきます。
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展望台より新尾道大橋と尾道大橋。
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尾道市街、尾道水道、向島。
灯りがともり始めてます。 -
西の空は期待以上の夕焼けとなっていました。
夕日には間に合いませんでしたが、マジックアワーの残照は夕焼けのグラデーションをバックに海岸線と島々の稜線をくっきりと描き、この上ない夕景をつくりあげていました。 -
こんなにきれいに稜線が重なり合う夕景を、今まで生で見た記憶が私にはありません。
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尾道水道を挟んだ地形と市街地の形成も、独特の景観を生み出しています。
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街の灯も増えてきました。
尾道はこれでたぶん3度目だと思いますが、久しぶりに訪れて改めてまたゆっくり歩いてみたい気持に駆られました。 -
尾道市街の中心地あたり。
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東の尾道大橋方向の空は、どっぷりと闇に包まれました。
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展望台前のモニュメント「あけぼの」
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千光寺本堂のライトアップ
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天寧寺三重塔
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千光寺からの帰りの石段は街灯がついているものの、照明は薄暗く階段を踏み外しかけることが何度か。
危うく「転校生」石段落ちシーンになってしまいそうになりました。
失礼、それにはパートナーが必要でしたね。
それはさておき、石段の終わりを告げる踏切のカネの音を聞いた時には、少しホッとしました。 -
尾道駅までの帰り道は、明るい商店街を歩きました。
明治末期の建物といわれる「大和湯」
銭湯は20年くらい前に廃業し、現在は「喫茶ゆーゆー」として営業しているとか。 -
最後はJR尾道駅横の「尾道ラーメン」で締めくくりました。
これは実に美味かった。
ホントのところどうかわからないけど、少なくとも冬のしまなみ海道を自転車で駆け抜け、夜の尾道を歩いた身体は、それを美味しいと感じたのは確かです。
19:01発姫路行きの列車に乗り、最後の最後で青春18切符が本領を発揮しました。
帰宅したのは日付が変わる寸前。
とても長くハードで、それ以上に濃い1日がようやく幕を閉じるのでした。
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