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この冬、日帰り小旅行をいくつかしようと「青春18切符」を購入。<br />普通列車のちょっとハードな小旅行第2弾は三重県熊野市に進路をとりました。<br /><br />熊野市は大阪から見れば紀伊半島のまさに裏側。<br />志摩半島から続く険しいリアス式海岸から20km以上も続く砂浜に変化する接点に、凝灰岩が隆起してできた「鬼ヶ城」があります。<br />熊野古道の伊勢路のコース上をたどって訪れました。

青春18切符・冬の旅~熊野鬼ヶ城編~

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2009/12/19 - 2009/12/19

199位(同エリア310件中)

旅行記グループ 青春18切符・冬の旅

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キートン

キートンさん

この冬、日帰り小旅行をいくつかしようと「青春18切符」を購入。
普通列車のちょっとハードな小旅行第2弾は三重県熊野市に進路をとりました。

熊野市は大阪から見れば紀伊半島のまさに裏側。
志摩半島から続く険しいリアス式海岸から20km以上も続く砂浜に変化する接点に、凝灰岩が隆起してできた「鬼ヶ城」があります。
熊野古道の伊勢路のコース上をたどって訪れました。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル

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  • 紀伊半島の裏側までの旅路は長い。<br />始発で出発し、京都、草津、柘植、亀山、多気と乗り継いで紀勢本線を走ります。<br />写真は尾鷲市を過ぎたあたり。<br /><br />紀伊半島の海岸線をぐるりと周る紀勢本線は2009年で全通50周年を迎えましたが、尾鷲市から熊野市までは険しい地形が続く難所で、最後まで残っていた区間でした。

    紀伊半島の裏側までの旅路は長い。
    始発で出発し、京都、草津、柘植、亀山、多気と乗り継いで紀勢本線を走ります。
    写真は尾鷲市を過ぎたあたり。

    紀伊半島の海岸線をぐるりと周る紀勢本線は2009年で全通50周年を迎えましたが、尾鷲市から熊野市までは険しい地形が続く難所で、最後まで残っていた区間でした。

  • 熊野市駅のひと駅手前の大泊駅で下車。<br /><br />無人駅です。<br /><br />定刻通り12:44着。<br />ちなみに出発は始発電車で5時過ぎでした。

    熊野市駅のひと駅手前の大泊駅で下車。

    無人駅です。

    定刻通り12:44着。
    ちなみに出発は始発電車で5時過ぎでした。

  • 大泊駅から国道311号線を歩いて10分少々で、熊野古道の松本峠に通ずる登り口に至ります。

    大泊駅から国道311号線を歩いて10分少々で、熊野古道の松本峠に通ずる登り口に至ります。

  • 松本峠までは階段と石畳のきつい上りが続きます。<br /><br />中間くらいにベンチがありました。

    松本峠までは階段と石畳のきつい上りが続きます。

    中間くらいにベンチがありました。

  • 熊野古道にもあります「木の根道」

    熊野古道にもあります「木の根道」

  • 松本峠にある「峠の地蔵」<br /><br />登り口から休まず歩けば15分程度で到着。<br />大泊駅から30分弱でした。

    松本峠にある「峠の地蔵」

    登り口から休まず歩けば15分程度で到着。
    大泊駅から30分弱でした。

  • 松本峠にある説明版。<br /><br />今日はこのハイキングコースを歩きます。

    松本峠にある説明版。

    今日はこのハイキングコースを歩きます。

  • まめに道標が設置されているので迷うことはありません。

    まめに道標が設置されているので迷うことはありません。

  • ほどなく休憩所がある「東屋」に到着。

    ほどなく休憩所がある「東屋」に到着。

  • 東屋から北東側の湾を望む。<br /><br />良い天気ですが、このところ寒い日が続いています。<br />

    東屋から北東側の湾を望む。

    良い天気ですが、このところ寒い日が続いています。

  • 東屋から南西側を望む。<br /><br />延々と続く砂浜「七里御浜」と熊野市街。<br /><br />太陽高度の低い冬の午後は、この方角はきつい逆光となっていました。

    東屋から南西側を望む。

    延々と続く砂浜「七里御浜」と熊野市街。

    太陽高度の低い冬の午後は、この方角はきつい逆光となっていました。

  • 七里御浜には奇岩「獅子岩」があります。<br /><br />望遠があまりきかないので写真では解りにくいですが、砂浜内に突き出た岩です。

    七里御浜には奇岩「獅子岩」があります。

    望遠があまりきかないので写真では解りにくいですが、砂浜内に突き出た岩です。

  • ハイキングコースから東屋を振り返る。

    ハイキングコースから東屋を振り返る。

  • 鬼ヶ城城跡<br /><br />室町時代に有馬忠親が隠居城として山頂に築城したそうですが、城壁等の構築物はほとんど見られません。<br />ましてや天守閣はあとかたもない。

    鬼ヶ城城跡

    室町時代に有馬忠親が隠居城として山頂に築城したそうですが、城壁等の構築物はほとんど見られません。
    ましてや天守閣はあとかたもない。

  • 鬼ヶ城城跡の突端にある「鬼の見晴らし台」<br /><br />大泊駅から1時間弱、なかなか順調なペースです。

    鬼ヶ城城跡の突端にある「鬼の見晴らし台」

    大泊駅から1時間弱、なかなか順調なペースです。

  • 鬼の見晴らし台から太平洋を望む。

    鬼の見晴らし台から太平洋を望む。

  • 鬼の見晴らし台から望む大海原。<br /><br />こころなしか水平線が弧を描いているような・・・

    鬼の見晴らし台から望む大海原。

    こころなしか水平線が弧を描いているような・・・

  • 大泊方面を遠望。

    大泊方面を遠望。

  • 鬼ヶ城城跡から鬼ヶ城東口に下りて行きます。<br /><br />湾を眺めながらの快適な遊歩道です。

    鬼ヶ城城跡から鬼ヶ城東口に下りて行きます。

    湾を眺めながらの快適な遊歩道です。

  • 鬼ヶ城城跡から鬼ヶ城東口までの遊歩道は「桜の道」と呼ばれ、その名の通りたくさんの桜の木が植えられています。<br /><br />桜の花の咲く時期はさぞかしきれいなことでしょう。

    鬼ヶ城城跡から鬼ヶ城東口までの遊歩道は「桜の道」と呼ばれ、その名の通りたくさんの桜の木が植えられています。

    桜の花の咲く時期はさぞかしきれいなことでしょう。

  • 桜の道から見えた港町の風景。

    桜の道から見えた港町の風景。

  • 桜の道に落ちていた道標。<br /><br />どう見ても「落ちている」としか思えない。<br />逆さ向いてるし。<br /><br />問題は、どこにどの方向で設置されていたのか・・・<br />迷うような道ではないが、妙に気になる。

    桜の道に落ちていた道標。

    どう見ても「落ちている」としか思えない。
    逆さ向いてるし。

    問題は、どこにどの方向で設置されていたのか・・・
    迷うような道ではないが、妙に気になる。

  • 鬼ヶ城東口の駐車場まで下りて来ました。<br /><br />そこにあるおみやげ屋はその名も「鬼の家」

    鬼ヶ城東口の駐車場まで下りて来ました。

    そこにあるおみやげ屋はその名も「鬼の家」

  • 鬼ヶ城の「鬼」とは、やはりあなたのことでしたか。

    鬼ヶ城の「鬼」とは、やはりあなたのことでしたか。

  • 近年まれにみる衝撃の瞬間!<br /><br />鬼ヶ城のホームページまで見て下調べしたのに、そんな情報見てないよ〜<br />私の頭からは角が生えてきそうだった。<br />鬼ヶ城に来て鬼になるなんて、まるでミイラ取りがミイラになるやん。(いや、例えが似てそうでかなり意味違ってる)

    近年まれにみる衝撃の瞬間!

    鬼ヶ城のホームページまで見て下調べしたのに、そんな情報見てないよ〜
    私の頭からは角が生えてきそうだった。
    鬼ヶ城に来て鬼になるなんて、まるでミイラ取りがミイラになるやん。(いや、例えが似てそうでかなり意味違ってる)

  • 鬼ヶ城遊歩道全1.3kmのうち0.3kmが見学可能だったので、気をとりなおして散策開始。<br /><br />遊歩道には何か記念碑があるようです。<br /><br />ちなみに帰宅してからホームページをチェックしてみると「遊歩道一部通行止め情報」が出ていました。単なる自分のチェック不足に我ながら反省。

    鬼ヶ城遊歩道全1.3kmのうち0.3kmが見学可能だったので、気をとりなおして散策開始。

    遊歩道には何か記念碑があるようです。

    ちなみに帰宅してからホームページをチェックしてみると「遊歩道一部通行止め情報」が出ていました。単なる自分のチェック不足に我ながら反省。

  • ある観光客曰く「なんやこれ、トロロか?」<br />言いたいことはわかるけど、そのボケはわざとなのかマジなのか・・・<br />「いやいやトロロだったらとっくに溶けてますよ」などと突っ込む勇気は、言うまでもなくなかった。<br /><br />この記念碑の正体は、文豪井上靖が熊野在住の友人に贈った詩歌「―鬼ヶ城にて―」が刻まれてる由緒ある詩碑なのです。<br />その詩碑がなにゆえトロロの姿をしているかは謎です。(詩の内容からしてどう考えても鬼でしょ!)

    ある観光客曰く「なんやこれ、トロロか?」
    言いたいことはわかるけど、そのボケはわざとなのかマジなのか・・・
    「いやいやトロロだったらとっくに溶けてますよ」などと突っ込む勇気は、言うまでもなくなかった。

    この記念碑の正体は、文豪井上靖が熊野在住の友人に贈った詩歌「―鬼ヶ城にて―」が刻まれてる由緒ある詩碑なのです。
    その詩碑がなにゆえトロロの姿をしているかは謎です。(詩の内容からしてどう考えても鬼でしょ!)

  • 岩壁と青い海

    岩壁と青い海

  • 奇岩の始まり

    奇岩の始まり

  • トンネルの向こうは・・・海原

    トンネルの向こうは・・・海原

  • 逆光の造形 その1

    逆光の造形 その1

  • 千畳敷<br /><br />日本各地に「千畳敷」はありますが、海岸に限ると関西では白浜が有名です。白浜の千畳敷に比べると規模は小さめと言わざるをえません。<br />もっとも白浜の千畳敷は「万畳敷」と言った方がスケール的には合っていると思うのですが・・・

    千畳敷

    日本各地に「千畳敷」はありますが、海岸に限ると関西では白浜が有名です。白浜の千畳敷に比べると規模は小さめと言わざるをえません。
    もっとも白浜の千畳敷は「万畳敷」と言った方がスケール的には合っていると思うのですが・・・

  • 逆光の造形 その2

    逆光の造形 その2

  • 岩壁の遊歩道

    岩壁の遊歩道

  • 奥の木戸

    奥の木戸

  • 奥の木戸を過ぎたところで通行止めになっていました。<br /><br />どうでもいいことですが、このバリケードの文字がなんだか変?

    奥の木戸を過ぎたところで通行止めになっていました。

    どうでもいいことですが、このバリケードの文字がなんだか変?

  • この先がますますスリリングで面白そうな雰囲気。ここから約1.0kmが通行禁止とは・・・<br /><br />この光景を目にして折り返しだなんて、まるで「ご馳走を目の前にして食べさせてもらえないワン公」の気分・・・

    この先がますますスリリングで面白そうな雰囲気。ここから約1.0kmが通行禁止とは・・・

    この光景を目にして折り返しだなんて、まるで「ご馳走を目の前にして食べさせてもらえないワン公」の気分・・・

  • いつかきっとこの海岸線を制覇してやるぞ〜<br /><br />いつのことになるやら・・・

    いつかきっとこの海岸線を制覇してやるぞ〜

    いつのことになるやら・・・

  • というわけで鬼ヶ城の遊歩道を通り抜けできなかったので、徒歩で熊野市側へ行くルートを東口の窓口で聞いてみると、木本隧道というトンネルを抜けるルートを紹介されました。

    というわけで鬼ヶ城の遊歩道を通り抜けできなかったので、徒歩で熊野市側へ行くルートを東口の窓口で聞いてみると、木本隧道というトンネルを抜けるルートを紹介されました。

  • トンネルの風景<br /><br />ほかに自動車専用道の鬼ヶ城トンネルがあるので、こちらは歩行者、自転車及び車は一方通行のトンネルになっています。<br />推定延長約600mと結構長いトンネルですが、照明はそこそこ明るいので歩いていて怖い感じはありません。

    トンネルの風景

    ほかに自動車専用道の鬼ヶ城トンネルがあるので、こちらは歩行者、自転車及び車は一方通行のトンネルになっています。
    推定延長約600mと結構長いトンネルですが、照明はそこそこ明るいので歩いていて怖い感じはありません。

  • 「土木学会選奨土木遺産 鬼ヶ城歩道トンネル(木本隧道)」<br /><br />「尾鷲地方の煉瓦トンネル群の一つで、よく整えられたデザインの抗門を備えた、大正期最長の道路用煉瓦トンネル」だそうです。

    「土木学会選奨土木遺産 鬼ヶ城歩道トンネル(木本隧道)」

    「尾鷲地方の煉瓦トンネル群の一つで、よく整えられたデザインの抗門を備えた、大正期最長の道路用煉瓦トンネル」だそうです。

  • トンネルの中ほどには素堀りにコンクリート吹き付けしただけの部分もあります。<br /><br />おそらく岩を掘り抜いているのだと思われます。

    トンネルの中ほどには素堀りにコンクリート吹き付けしただけの部分もあります。

    おそらく岩を掘り抜いているのだと思われます。

  • 木本隧道を抜けてしばらく行くと、熊野市駅側から松本峠への登り口があります。

    木本隧道を抜けてしばらく行くと、熊野市駅側から松本峠への登り口があります。

  • 海岸方向に歩いて行くと木本神社があります。<br /><br />そこには一本の大木。

    海岸方向に歩いて行くと木本神社があります。

    そこには一本の大木。

  • 海岸に出ると鬼ヶ城西口あたりが見えます。<br /><br />通行止めでなければ歩いていた海岸です。

    海岸に出ると鬼ヶ城西口あたりが見えます。

    通行止めでなければ歩いていた海岸です。

  • 海の見える風景

    海の見える風景

  • 浜辺の風景

    浜辺の風景

  • 七里御浜<br /><br />広い砂浜です。

    七里御浜

    広い砂浜です。

  • 1km少し海岸沿いに歩くと「獅子岩」があります。<br /><br />けど、このアングルではどこが獅子なのかわかりません。

    1km少し海岸沿いに歩くと「獅子岩」があります。

    けど、このアングルではどこが獅子なのかわかりません。

  • 南側に回り込むとそれらしき形になります。

    南側に回り込むとそれらしき形になります。

  • 獅子岩と七里御浜

    獅子岩と七里御浜

  • 鳥類のくちばしにも見える。<br />頭部にある樹木はトサカに見えなくもない。<br />獅子にしても鳥にしてもかなり怒っているのは間違いなさそう・・・

    鳥類のくちばしにも見える。
    頭部にある樹木はトサカに見えなくもない。
    獅子にしても鳥にしてもかなり怒っているのは間違いなさそう・・・

  • 15:30前、紀勢本線熊野市駅に到着。<br /><br />鬼ヶ城遊歩道が通り抜け出来ず、見所が半減したこともあり、時間的には余裕をもって駅まで帰って来ました。<br /><br />復路のルートは、新宮⇒串本⇒和歌山と行きたいところですが、時間がかかり過ぎるので、往路のルートで帰ります。<br />とはいえ熊野市駅15:38発に乗っても家にたどり着いたのは22:00を過ぎていましたが・・・<br /><br />いつかリベンジしたいところですが、青春18切符で日帰りは結構ハードです。

    15:30前、紀勢本線熊野市駅に到着。

    鬼ヶ城遊歩道が通り抜け出来ず、見所が半減したこともあり、時間的には余裕をもって駅まで帰って来ました。

    復路のルートは、新宮⇒串本⇒和歌山と行きたいところですが、時間がかかり過ぎるので、往路のルートで帰ります。
    とはいえ熊野市駅15:38発に乗っても家にたどり着いたのは22:00を過ぎていましたが・・・

    いつかリベンジしたいところですが、青春18切符で日帰りは結構ハードです。

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