2009/12/29 - 2009/12/29
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ぬいぬいさん
年末年始にかけて18きっぷで出かけた旅の3日目は、何気に寄った高松港で、その日の予定がすっかり変わってしまいました。
そこで見つけたのは、瀬戸内海に浮かぶ島に向うフェリー乗場、最初に見つけたのは鬼ヶ島の名前。
そうです対岸の岡山は桃太郎伝説の発祥の地、鬼が島がここにあっても不思議ではないですね。
隣の船を見ると小豆島行き。
小豆島の醤油工場見学もいいかも・・・・でも年末のこの時期休みだろうなあ・・・
そんなことを思いつつ、次に見つけたのが直島。
以前4トラで見た赤や黄色のでっかいかぼちゃのオブジェの鮮明なイメージが浮かび、急遽こんぴらさんから、行き先変更で直島行きのフェリーに乗りました。
でも今日中に松山へ移動することを考えると、往復2時間の船旅に加え3時間の島での滞在が限度。
効率よく移動できる手段はやっぱりレンタサイクル。
島中を駆け巡ってベネッセの手掛ける世界が注目する現代アートを堪能してきました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 自転車 徒歩
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昨夜の高松の到着が9時過ぎと遅かったため、まだどこにも行っていません。
限られた時間を有効に使うためホテルを早々とチェックアウト。
高松で朝食と言えば、もちろん讃岐うどん。
食後の散歩に栗林公園を散歩した後は琴電に乗って「高松築港駅」に到着。
すぐ脇の玉藻公園の高松城でも見てから、予定よりも早くこんぴらさんへ向おうと思っていたのですが、公園は年末休園。
昨日の長浜から、彦根、近江八幡と行く先々でしまっている所が多くてこの先が思いやられます。 -
それなら港のほうを少し散策。
そこで見つけたのは昭和3年に建築された旧大阪商船高松支店。
今は使われていない空きビルになっていました。
高松は事前にチェックしていたのですが、意外に私の好きな近代建築は少なく、高松では見れないかと思っていたので、偶然見つけて得した気分。 -
フェリー乗場に停泊中の船を何気に見ると、「鬼ヶ島」行き。
そうです、対岸の岡山は桃太郎伝説発祥の地。
鬼ヶ島は瀬戸内海を隔てた対岸の香川県にあったのですね。 -
次に見つけたのはオリーブの産地、二十四の瞳の舞台となった小豆島行きの船。
船に乗って島に行くのもいいなあ・・・
そんな思いが頭をよぎりました。 -
小豆島は高校の修学旅行で行ったことがあったため、どうせ行くなら行ったことのない島がいいなあ・・・
などと思いながら見ていると直島行きのフェリー乗場を発見。
船のダイヤを見ると40分後に出航予定のフェリーが、しかも片道510円
ここ4トラで見た黄色いかぼちゃや赤の水玉のかぼちゃが妙に鮮烈に印象に残っていて、これでこんぴらさん行きの予定の変更が決定。
一人旅はいつでもこうして思いつくまま予定の変更ができるので、気楽でいいですよね。 -
フェリーに乗っている時間は約1時間。
それほど混雑していなくて窓際の4人掛けのテーブル席を独占 -
今日は抜けるような青空
こんな日のクルージングは最高にいい気分
向こうに見えるのが鬼ヶ島
正式名称は女木島
鬼が住んでいたと言う洞窟もあるそうな -
おっと鬼ヶ島の看板発見
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船の展望デッキからは瀬戸内海の360度の展望が楽しめます。
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途中こんなへんてこな形をした山のある島が見えたりして1時間足らずのクルージング飽きることなく楽しめます。
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40分くらいで直島が見えてきます。
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赤の水玉のかぼちゃが見えてます。
港にあったんですね。 -
結構大きいですね。
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1時間足らずで直島に上陸。
まずは人に取り囲まれないうちにかぼちゃのそばに -
中はがらんどうになっていて入れます。
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直島と言えば真っ先に思い浮かんだのがこの草間彌生さんのかぼちゃ
黄色よりも赤のほうが大きくて草間さんが手掛けたたくさんのかぼちゃの中でも最大のものだとか。 -
ちょっと変形した大きなてんとう虫にも見えないことはないですが・・・
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ヘタの部分はクロと赤が逆転
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港の脇には小さなプレジャーボートの係留場所もあります。
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その先には今度は青い作品が
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瀬戸内海に浮かぶ島の直島の特産物はたこ
港の前のたこ焼きやさんには干したばかりの蛸がぶら下がっていました。
直島の滞在時間は3時間。効率良く島を回るにはバスではなくやはりチャリ
レンタサイクルは2軒あるようでさっそく足を確保 -
レンタサイクル屋さんに向う途中見つけた銭湯
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思いっきりアートしてます。
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どこの面を見てもすごい
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この銭湯「直島銭湯I♥湯」
アーティストの大竹伸朗氏が手掛けたもので実際に銭湯として営業しており、中には小象がいたりして入ってみたかったのですが営業開始が帰りの船の時間の少し前なので残念ながら入れませんでした。 -
でも、こうやって表から眺めているだけでも十分楽しめます。
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自転車を借りて最初に向ったのはすぐそばにあった「007赤い刺青の男記念館」
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007の小説「赤い刺青の男」に直島が実名で登場しているそうですが原作に登場する架空の心臓のオブジェ
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入り口付近にはちょっと笑ってしまいそうな思いっきりチープなボンドの姿が
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裏のがけに掘りこまれた室の入口に立つ防空頭巾をかぶった怪しげなマネキンは何?
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この一角は道が狭く路地に沿ってこんな建物が建ち並んでいます。
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現代アートもいいけれどこんな町並みもまたいいもんですね。
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先ほどから気になっていたのですが、何軒かの普通の民家にこんな暖簾がかかっています。
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ちょっと覗いてみると綺麗な庭が
これって一般の民家ですが見てもいいですよというサインなのでしょうか? -
こちらは民家を改装した喫茶店
結構繁盛していますね。 -
何気に見つけた看板に惹かれて路地を入っていくと
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普通に民家の玄関先がお店に
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空き缶を加工したこんな作品を作って販売しているようです。
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ここから黄色いかぼちゃを探して移動します。
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海がきれいだなあ・・・
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次に訪れる時は夏にベネッセハウスで一泊してのんびりしたいもんだなあ
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チャリに乗って走っていると前方より昔はやった「おやじの海」が聞こえてきました。
記念碑を見ると、この曲を歌った村木賢吉は三菱マテリアル直島製錬所に勤務中、同じ職場で直島出身の佐義達雄と意気投合し佐藤の作詞作曲した「おやじの海」を500枚自主制作し、何故か釧路の有線放送で流れたことがきっかけで140万枚ものミリオンセラーの大ヒット曲になったそうです。 -
ようやく黄色いかぼちゃを見つけました。
これも先ほどの赤いかぼちゃと同じ草間彌生さんの作品 -
赤かぼちゃと違って小ぶりで中には入れません。
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なんかすごい気に入ってしまいしばらくいろんな角度から眺めていました。
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海に突き出た小さな埠頭の先端にある黄色いかぼちゃは、赤よりも先にできた作品だそうで赤ができるまではこれが一番大きかったそうです。
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これらのカラフルな作品の作者は
ニキ・ド・サン・ファール
「腰掛」1989年 -
カレル・アペル《かえると猫》1990年
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かえるの上に猫が乗ってちょっと不思議なオブジェ
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「会話」1991年
何匹かのヘビが絡まっています。 -
「象」1991年
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「猫」1991年
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「らくだ」1991年
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奥に見える建物は、宿泊施設のベネッセハウス・パーク棟
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こちらはレストラン棟
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この建物も宿泊棟のようですね。
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向こうに桟橋が見えます。
あとで行って見ましょう。 -
ジョージ・リッキー《三枚の正方形》1972-82年
これは3枚のステンレスパネルが風にそよぐように右に左にスイングしていました。 -
これはベネッセハウス専用の桟橋。
クルーザーできた宿泊客はここに係留させるようです。 -
リッチなリゾートホテルですね。
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山の上に見えるのが宿泊棟のベネッセハウス
安藤忠雄の設計の建物です。 -
桟橋の反対側のビーチにあった先ほどの「銭湯」や「はいしゃ」の大竹伸朗氏の「船のカケラ」という作品
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メタルに大小の丸い穴をパンチングしていますが、どう見ても船のカケラには見えませんでした。
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座礁した船の残骸かと思いきや・・・
これも「船のカケラ」とセット物の「切断された船首」と言う作品 -
これもれっきとしたアートなんですね。
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直島での移動の手段として使ったレンタサイクル。
3時間しか使いませんでしたが一日借りても500円でした。ちなみに6段変則です。 -
次回訪れる際は、やっぱりベネッセハウスに宿泊してこのあたりをのんびりと散策してみたいですね。
階段の上から眺める夕景はどんなにきれいなものか・・・
見てみたいですね。 -
桟橋の上で釣り糸をたれて、のんびりするのも贅沢な時間の過ごし方ですね。
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ベネッセハウスから地中美術館を抜けて港に戻る道はアップダウンの連続で、自転車で移動した中で一番しんどい部分でした。
でも、きつい分だけ眺望も良い場所でしたが。 -
こちらは中国人アーティスト、蔡國強氏の文化大混浴と言う作品。
大小36個の中国から運ばれた太湖石をストーンサークルのように並べて真ん中にある四角く囲われたものは、冬のこの時期はカバーがかかって使われていませんがジャグジーになっています。 -
葵氏いわく、ここは風水的に直島でもっとも「気」が集まる場所だそうです。
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背後の山から「気」が駆け下りてきて この広場に流れ込み、太湖石にぶつかって跳ね返りジャグジーバスに集中して目の前にある海に流れていく。
そんなイメージだそうです。 -
そう言えば、蘇州にある世界遺産に登録された庭園にはこんな太湖石が並んでいましたね。
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時間がなくてチケット売り場と入り口ゲートしか見れなかった地中美術館。安藤忠雄氏の作品です。
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先ほど見た「南寺」は木造でしたが、やっぱりこっちらは打ち放しの安藤作品ですね。
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帰りのフェリーの出航まで後30分。
島をちょうど3分の一周してフェりー乗場へと戻ってきました。 -
港に戻ってフェリーの出発までまだ30分あります。
食事をするには中途半端な時間のため、自転車を返して直島銭湯をもう一度見に行きました。 -
今朝到着した際に見たときは、年末で休みなのかと思っていましたが、2時から営業開始のようで、既に表で何人か開店を待って並んでいました。
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ボイラーの調子が悪くてまだ温度が低いようですがとりあえず開店のようです。
時間があれば是非入って見たいのですがさすがに30分ではちょっと無理。 -
上にのっているのは船の一部のようです。
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丸い円筒のようなものはなんでしょう?
煙突にしてはちょいと短いし・・・ -
建物のトッピングは盛りだくさんで、何が乗っているのかを見ているだけででも楽しくなってきます。
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電飾の入った「ゆ」の文字
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屋上には展望台にあるような双眼鏡と地球儀も乗っています。
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パームツリー屋船の残骸があったりしてトロピカルな雰囲気も醸し出しています。
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周りの植栽もアートしてます。
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番台にはハートのマークが
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銭湯を眺めていて気が付けば、フェリーの出航時間まで後10分。最後に路地裏の光景を
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かぼちゃのオブジェもこれで見納め。
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帰りは西側の席を確保し、瀬戸内の西側の海をぼんやり眺めていました。
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電車での移動と違ってデッキに出て、あちこち眺めることができて、退屈しませんね。
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船旅の一時間はあっという間ですね。
気まぐれで行き先を変えた直島でしたが、予想以上に楽しめました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- トラッキー☆さん 2010/01/06 11:28:05
- アートだぁ!!
- ぬいぬいさん、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます♪
日本にこんなトコがあったんですねぇ。
私、こういったアーティスティックな建物やオブジェ、大好きなんです!!
しかも、写真のアングルもおもしろっくて、さらに芸術的に見えました。
私も、ぬいぬいさんを見習って、いろんなトコ行きたいなぁ。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
とらっきー
- ぬいぬいさん からの返信 2010/01/06 23:16:12
- 直島 最高!
- とらちゃん こんばんは
あけましておめでとうございます。
直島の存在をここ、4トラで見つけたのが2年前の事。
以来、機会があれば行ってみたい場所のひとつとしてずっと気になっていた存在でしたが、ひょんなことから直島行きが実現できました。
直島そのものが香川県ではなく岡山県だとばかり思っていたので、偶然寄った高松港で「直島」の名前を見つけたときは、迷うことなくその日の予定を変更してフェリーに乗り込んでいました。
写真で見ても中々のものでしょう。
あまりの面白さに、700冊近くある旅行記の中で90枚を越える最大の写真を載せたものになってしまいました。
ここ3年間は国内に焦点をあわせたドメスティクな旅を中心に動いていましたが、今年はヨーロッパに行きたいものですね。
今年もよろしく!
-
- ちふさん 2010/01/03 11:27:01
- アーティストですねぇ〜
- 島全体がアートで町おこし、素敵な島ですよね。
まだ、行ったことないけど、楽しそうです。
瀬戸内の海は、穏やかで冬も良いですよねぇ〜
それにしても、高松で一緒に飲みたかったわ〜
ちふ
- ぬいぬいさん からの返信 2010/01/05 08:46:45
- 不思議な光景
- 瀬戸内の素朴な島に、現代アート
なんかミスマッチナ感じがしますが、その光景が不思議にしっくりとなじんでいる
不思議な島でした。
ベネッセ 恐るべしと言った感じでしたね。
高松で飲めなかったのでまた近々やりましょう。
今年もよろしく。
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