2008/03 - 2008/03
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ドクターキムルさん
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鎌倉極楽寺の山門脇の桜はWebなどには桜の名所であるかのように掲載されているが、いかがなものか。極楽寺で見るべき桜は染井吉野の桜並木ではなく、地主桜である。極楽寺では、「八重一重咲き分け桜と呼んでいるが、御車返しの桜とも呼ばれている。」といっている。また、「自分で調べなさい。」とも付け加えられた。この鎌倉極楽寺の桜について話たい。極楽寺の宝物館の前には、北条時宗手植えといわれ、鎌倉原産で市内に現存する唯一の「八重一重咲き分け桜」の古木がある。極楽寺のこの桜は「地主桜(じしゅざくら)」であろう。梅や椿にもこれに似たものがありそうではあるが、まだお目にかかっていない。「地主桜」とは古来地主権現(地主神社)の境内にあった桜で、一本の木に八重と一重の花が同時に咲く珍しい品種であった。地主神社は清水寺の横にある神社である。境内には10メートルほど離れて建つ2つの守護石「恋占いの石」があり、目をつぶって、その石から石に辿り着けば恋が叶うとされている。若者、特にティーンエイジャーの中学生や女子高生が多くお参りするメッカとなっている。弘仁2年(811年)に嵯峨天皇行幸の折、この桜のあまりの美しさに、三度、御車をお返しになった故事より、別名「御車返しの桜」とも呼ばれ、明治維新までは毎年花時にこの一枝を「白川女の花使い」が宮中に献上する慣わしになっていた。現在の地主神社の桜は、近年になって、円山公園のしだれ桜等の桜守として知られる佐野藤右衛門(考証:井上諍蔵)によって献木されたもので、八重一重の咲き分けを判別することは難しく、古代からの地主桜とは異なるものである。極楽寺の桜は写真のように、ピンクの八重と白の一重が同一の枝に咲く、まさに「地主桜」そのものである。後代、京都からこの地鎌倉にもたらされたものであろう。
余談になるが、極楽寺は「境内撮影禁止」である。寺の受付をしている息子さんにこのことを尋ねると、「庭に入って草花を踏み倒すカメラマンがいるので撮影禁止にしているが、スナップ程度なら大目に見ている。」とのことであった。それで貴重な写真が撮れました。寺の伽藍内にある「堂内撮影厳禁」の張り紙とはどうやら意味が多少異なるようだ。
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極楽寺山門。
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八重一重咲き分け桜。
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2010年4月。2008年の咲き始めは、表紙写真のようにピンクの八重が1輪、白の一重が1輪だけ咲いていた。写真のように咲きだすものと思っていたが、極楽寺の法被を着て、毎年行事の写真を撮っている人が言うには、「毎年見て探しているが、そんなのは1枚も撮ってはいない。よっぽど運が良かったのですね。」とのこと。なるほど、今年は境内に植えてある3本の木を30分以上探してこれが一番だった。右端が八重、左から2番目が一重。桜は1つの芽から4、5輪の花が咲くが、この花は芽で八重と一重が分かれている(。木は2008年と同一)。
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2010年4月。同一の枝。
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2010年4月。左が一重、真ん中が八重。このように枝で八重と一重が分かれているものが多かった(。木は2008年と同一)。全体的には八重が多い。
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2010年4月。2008年と同一の木。
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2010年4月。2008年と同一の木。
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2011年4月。2008年と同一の木。今年は山門を修理していた。職人に聞くと、NHKで放映された瑞泉寺の山門を修理した宮大工はかつての会社の先輩だという。鎌倉にも宮大工はいるようだ。
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2011年4月。2008年と同一の木。
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2011年4月。2008年と同一の木。
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