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※2020.08.11 再編集(表題変更、写真の差し替え、文章の見直し)の上、改めて公開しました。<br /><br />この夏も、青春18きっぷを利用してぶらり旅。<br />まずは、夏の房総半島を列車旅。<br />海水浴の季節なので、宿を千葉市内に取り、外房と内房を1往復ずつすることにした。<br />初日は、外房を途中下車しながら安房鴨川を目指す。<br />そして、二日目は内房線沿いに館山駅まで行くことにした。

夏旅房総半島・青春18きっぷの旅

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2009/08/01 - 2009/08/02

34位(同エリア680件中)

旅行記グループ 【安房国】

10

48

旅猫

旅猫さん

※2020.08.11 再編集(表題変更、写真の差し替え、文章の見直し)の上、改めて公開しました。

この夏も、青春18きっぷを利用してぶらり旅。
まずは、夏の房総半島を列車旅。
海水浴の季節なので、宿を千葉市内に取り、外房と内房を1往復ずつすることにした。
初日は、外房を途中下車しながら安房鴨川を目指す。
そして、二日目は内房線沿いに館山駅まで行くことにした。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.0
グルメ
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 徒歩

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  • ところが当日、指定席券を自宅に忘れてしまい、一旦家に戻ったため、予定していた列車に乗り遅れてしまった。<br />仕方が無く、東京発の外房線直通快速列車に乗車。<br />予定より1時間近く遅くなってしまったので、乗った列車の終点上総一ノ宮駅で途中下車することにした。

    ところが当日、指定席券を自宅に忘れてしまい、一旦家に戻ったため、予定していた列車に乗り遅れてしまった。
    仕方が無く、東京発の外房線直通快速列車に乗車。
    予定より1時間近く遅くなってしまったので、乗った列車の終点上総一ノ宮駅で途中下車することにした。

    上総一ノ宮駅

  • 一宮は、2年前にも訪れた街。<br />その時も、青春18きっぷの旅だった。<br />そして、この街には、その時食べて気に入った『みかん大福』があるのだ。<br />駅前には、その2年前の旅でかき氷を食べた食堂が、変わらぬ佇まいで建っていた。<br /><br />※名糖食堂は、現在建て替えられ、料理等も変わっています。

    一宮は、2年前にも訪れた街。
    その時も、青春18きっぷの旅だった。
    そして、この街には、その時食べて気に入った『みかん大福』があるのだ。
    駅前には、その2年前の旅でかき氷を食べた食堂が、変わらぬ佇まいで建っていた。

    ※名糖食堂は、現在建て替えられ、料理等も変わっています。

  • 『みかん大福』を扱っている和菓子屋は、玉前神社の門前にある。<br />そこへ向かう途中、民家の庭先に、八重のクチナシが咲いていた。

    『みかん大福』を扱っている和菓子屋は、玉前神社の門前にある。
    そこへ向かう途中、民家の庭先に、八重のクチナシが咲いていた。

  • 『みかん大福』を購入する前に、玉前神社を参拝することにする。<br />鳥居へと続く参道沿いにあった和菓子屋は、江戸時代から続く老舗だそうだ。

    『みかん大福』を購入する前に、玉前神社を参拝することにする。
    鳥居へと続く参道沿いにあった和菓子屋は、江戸時代から続く老舗だそうだ。

  • 玉前神社は、上総国の一宮。<br />拝殿は工事中だったので、横から本殿を拝観させていただいた。<br />本殿を囲んでいる朱塗りの透塀がとても美しかった。

    玉前神社は、上総国の一宮。
    拝殿は工事中だったので、横から本殿を拝観させていただいた。
    本殿を囲んでいる朱塗りの透塀がとても美しかった。

    玉前神社 寺・神社・教会

  • 参拝後、境内の周辺を散策。<br />まず目に付いたのは、玉前神社の南西に位置する玉埼山観明寺の四脚門。<br />道路を塞ぐに建っていたが、元々は、参道だったのだろう。<br />屋根は銅板葺きだったが、昔は茅葺だったそうだ。<br /><br />※現在、四脚門は撤去され、観明寺の石段上に移設されています。

    参拝後、境内の周辺を散策。
    まず目に付いたのは、玉前神社の南西に位置する玉埼山観明寺の四脚門。
    道路を塞ぐに建っていたが、元々は、参道だったのだろう。
    屋根は銅板葺きだったが、昔は茅葺だったそうだ。

    ※現在、四脚門は撤去され、観明寺の石段上に移設されています。

  • 玉前神社の脇を通る道沿いでは、趣のある古い建物を見つけた。<br />床屋さんのようだが、現役ではないようだ。<br />旅先では、つい古い建物を撮影してしまう。<br />特に、木造の民家は好きである。

    玉前神社の脇を通る道沿いでは、趣のある古い建物を見つけた。
    床屋さんのようだが、現役ではないようだ。
    旅先では、つい古い建物を撮影してしまう。
    特に、木造の民家は好きである。

  • 駅へ戻る途中、参道の入口にある和菓子屋に立ち寄り、名物の『みかん大福』を買い求めた。<br />駅へ戻り、ホームの椅子に座り、早速いただくことにする。<br />しゃりっとした食感を期待してかぶりついてみたら、みかんが生だった。<br />二年前に食べた時は、みかんがシャーベット状だったのだ。<br />今回は、出来立てだったのかもしれない。

    駅へ戻る途中、参道の入口にある和菓子屋に立ち寄り、名物の『みかん大福』を買い求めた。
    駅へ戻り、ホームの椅子に座り、早速いただくことにする。
    しゃりっとした食感を期待してかぶりついてみたら、みかんが生だった。
    二年前に食べた時は、みかんがシャーベット状だったのだ。
    今回は、出来立てだったのかもしれない。

  • 11時1分発の普通列車に乗車。<br />2つ目の大東駅で、後から来た特急列車に抜かれる。<br />こちらはのんびり各駅停車の旅だ。<br />大原駅の一つ先の浪花駅では、房総らしいたおやかな景色が望めた。

    11時1分発の普通列車に乗車。
    2つ目の大東駅で、後から来た特急列車に抜かれる。
    こちらはのんびり各駅停車の旅だ。
    大原駅の一つ先の浪花駅では、房総らしいたおやかな景色が望めた。

    浪花駅

  • 11時38分に勝浦駅に到着。<br />ここで5分停車するというので列車の外へ出てみる。<br />ふと、子供の頃、家族で勝浦の海中公園へ来たことを思い出し、懐かしさもあって行ってみることにした。<br />勝浦海中公園の最寄り駅は、勝浦駅の一つ先の鵜原駅。<br />降り立った鵜原駅は、山間の小さな駅だった。

    11時38分に勝浦駅に到着。
    ここで5分停車するというので列車の外へ出てみる。
    ふと、子供の頃、家族で勝浦の海中公園へ来たことを思い出し、懐かしさもあって行ってみることにした。
    勝浦海中公園の最寄り駅は、勝浦駅の一つ先の鵜原駅。
    降り立った鵜原駅は、山間の小さな駅だった。

    鵜原駅

  • 駅から10分ほどで勝浦海中公園が見えてきた。<br />夏休み中の週末だと言うのに、浜辺には人影は少なかった。

    駅から10分ほどで勝浦海中公園が見えてきた。
    夏休み中の週末だと言うのに、浜辺には人影は少なかった。

    かつうら海中公園 海中展望塔 公園・植物園

  • 海岸から、橋のような遊歩道を歩いて行く。<br />下を覗き込むと、岩を削って作られた四角い穴が見えた。<br />その穴は、生簀の跡だそうだ。<br />大きいのがイワシ用で、小さいのが海老用とのこと。

    海岸から、橋のような遊歩道を歩いて行く。
    下を覗き込むと、岩を削って作られた四角い穴が見えた。
    その穴は、生簀の跡だそうだ。
    大きいのがイワシ用で、小さいのが海老用とのこと。

  • しばらくすると、海中展望塔が見えてきた。<br />子供の頃、この辺りで家族で写真を撮ったのが思い出される。

    しばらくすると、海中展望塔が見えてきた。
    子供の頃、この辺りで家族で写真を撮ったのが思い出される。

  • 展望塔は海に突き出しているので、そこからは外房の海が大きく見えた。<br />複雑な外房の海岸線がよくわかる。

    展望塔は海に突き出しているので、そこからは外房の海が大きく見えた。
    複雑な外房の海岸線がよくわかる。

  • 外房は、太平洋に面しているため、波が穏やかでもどこか荒々しい感じがする。<br />海に落ち込むような断崖も多く、景色に変化を付けている。

    外房は、太平洋に面しているため、波が穏やかでもどこか荒々しい感じがする。
    海に落ち込むような断崖も多く、景色に変化を付けている。

  • 海中展望塔へ入り、長い階段を降りていく。<br />展望室には窓がいくつかあり、そこから海中を見ることが出来るようになっているのだ。<br />この日は透明度が良くないと聞いていたが、それでもたくさんの魚が窓から見えた。

    海中展望塔へ入り、長い階段を降りていく。
    展望室には窓がいくつかあり、そこから海中を見ることが出来るようになっているのだ。
    この日は透明度が良くないと聞いていたが、それでもたくさんの魚が窓から見えた。

  • 海中の景色を楽しんだ後、駅へと戻る。<br />途中、路地の向こうに鵜原の漁港が見えた。

    海中の景色を楽しんだ後、駅へと戻る。
    途中、路地の向こうに鵜原の漁港が見えた。

  • 12時43分発の普通列車は、特急車両でやってきた。<br />その列車は、勝浦駅までは正真正銘の特急だが、勝浦駅から終点の安房鴨川までは普通列車になるのだ。

    12時43分発の普通列車は、特急車両でやってきた。
    その列車は、勝浦駅までは正真正銘の特急だが、勝浦駅から終点の安房鴨川までは普通列車になるのだ。

  • 安房鴨川駅では、6分の待ち合わせで館山行きに接続するので、一度行ってみようと思っていた仁右衛門島へ向かうことにした。<br />最寄りの太海駅は隣の駅だ。<br />太海駅には、13時17分に着いた。<br />水色の屋根に白壁の木造の素朴駅舎が素敵だ。

    安房鴨川駅では、6分の待ち合わせで館山行きに接続するので、一度行ってみようと思っていた仁右衛門島へ向かうことにした。
    最寄りの太海駅は隣の駅だ。
    太海駅には、13時17分に着いた。
    水色の屋根に白壁の木造の素朴駅舎が素敵だ。

    太海駅

  • 仁右衛門島への渡船乗り場は、駅から歩いて15分ほどだった。<br />乗り場からは、すぐ目の前に仁右衛門島が望めた。<br />泳いでいけそうな距離だ。<br />しばらく待つと、島のほうから渡船がやってきた。

    仁右衛門島への渡船乗り場は、駅から歩いて15分ほどだった。
    乗り場からは、すぐ目の前に仁右衛門島が望めた。
    泳いでいけそうな距離だ。
    しばらく待つと、島のほうから渡船がやってきた。

    仁右衛門島 名所・史跡

  • やってきた渡船に乗り込む。<br />その渡船は、手漕ぎだった。<br />二人の船頭の鮮やかな艪捌きで、結構船足が速い。<br />5分ほどで島に着いてしまった。

    やってきた渡船に乗り込む。
    その渡船は、手漕ぎだった。
    二人の船頭の鮮やかな艪捌きで、結構船足が速い。
    5分ほどで島に着いてしまった。

  • 島に上陸すると、紅色の花が出迎えてくれた。<br />可憐な花とは対照的に、葉は肉厚で、海浜植物なのだと教えられる。

    島に上陸すると、紅色の花が出迎えてくれた。
    可憐な花とは対照的に、葉は肉厚で、海浜植物なのだと教えられる。

  • 仁右衛門島は個人の所有である。<br />地図に従って歩いて行くと、島主・平野仁右衛門邸が現れた。<br />当主は、代々仁右衛門を名乗り、現在の当主は推定38代目だそうだ。

    仁右衛門島は個人の所有である。
    地図に従って歩いて行くと、島主・平野仁右衛門邸が現れた。
    当主は、代々仁右衛門を名乗り、現在の当主は推定38代目だそうだ。

  • 立派な石垣に囲まれた門を入ると、平屋の住居があった。<br />その建物は、宝永元年(1704)に建て直されたものだそうだ。

    立派な石垣に囲まれた門を入ると、平屋の住居があった。
    その建物は、宝永元年(1704)に建て直されたものだそうだ。

  • 島の中には、源頼朝のかくれ穴と言う場所もあった。<br />石橋山の合戦で敗れた源頼朝が身を隠したと伝えられる洞窟らしい。

    島の中には、源頼朝のかくれ穴と言う場所もあった。
    石橋山の合戦で敗れた源頼朝が身を隠したと伝えられる洞窟らしい。

  • 仁右衛門島は、小さな島ながら、花の種類は多かった。<br />でも、海浜植物が多いので、名前が分からないものも多い。<br />そんな中で、ハマカンゾウが大きな花を咲かせていた。

    仁右衛門島は、小さな島ながら、花の種類は多かった。
    でも、海浜植物が多いので、名前が分からないものも多い。
    そんな中で、ハマカンゾウが大きな花を咲かせていた。

  • 30分ほどで島を一周。<br />渡船乗り場では、甲冑武者が客を出迎えていた。<br />訊けば、源頼朝とのこと。<br />それにしても、かなり頼り無げな感じだった。

    30分ほどで島を一周。
    渡船乗り場では、甲冑武者が客を出迎えていた。
    訊けば、源頼朝とのこと。
    それにしても、かなり頼り無げな感じだった。

  • 島から戻ると、乗り場近くでは猫さんが出迎えてくれた。<br />かなり寛いだ姿で、顔だけ向けてくれた。

    島から戻ると、乗り場近くでは猫さんが出迎えてくれた。
    かなり寛いだ姿で、顔だけ向けてくれた。

  • 駅への帰り道、丸い顔の猫さんにも出会った。<br />「他所もんだニャ」と睨まれてしまったのだが。

    駅への帰り道、丸い顔の猫さんにも出会った。
    「他所もんだニャ」と睨まれてしまったのだが。

  • 港町らしく、この街には猫が多い。<br />飼い猫らしい、毛並みの良く凛々しい奴もいた。<br />その猫は、野性味のある顔をし、落ち着きがあった。<br />只者ではない貫録だ。

    港町らしく、この街には猫が多い。
    飼い猫らしい、毛並みの良く凛々しい奴もいた。
    その猫は、野性味のある顔をし、落ち着きがあった。
    只者ではない貫録だ。

  • すぐ近くに海水浴客で賑わう浜辺があるのだが、ここでは時間がゆっくりと流れているようだった。<br />安房鴨川駅へ戻り、往きに乗り損ねた臨時快速『白い砂』の指定席を確保。<br />この列車は、子供の頃、外房に海水浴に行く時によく利用した、とても懐かしい列車なのだ。

    すぐ近くに海水浴客で賑わう浜辺があるのだが、ここでは時間がゆっくりと流れているようだった。
    安房鴨川駅へ戻り、往きに乗り損ねた臨時快速『白い砂』の指定席を確保。
    この列車は、子供の頃、外房に海水浴に行く時によく利用した、とても懐かしい列車なのだ。

  • 11年ぶりの運転だったが、残念ながら、当時とは違う車両だった。<br />海水浴客で賑わった列車も、この日は1両に数人しか乗っていない状況で、あまりにも寂しかった。<br />鉄道で海水浴に行くのは、すでに過去のものなのか。<br />そんなことを考えながら、今宵の宿がある千葉駅へと向かった。

    11年ぶりの運転だったが、残念ながら、当時とは違う車両だった。
    海水浴客で賑わった列車も、この日は1両に数人しか乗っていない状況で、あまりにも寂しかった。
    鉄道で海水浴に行くのは、すでに過去のものなのか。
    そんなことを考えながら、今宵の宿がある千葉駅へと向かった。

    安房鴨川駅

  • 千葉駅の近くにあった宿に荷物を置き、夕飯を食べに街へ出た。<br />迷った挙句に入ったのは、駅の地下街にあった和食の店。<br />美味しい料理と旨い酒を堪能。<br />旅先でのこの時間が大好きだ。<br /><br /><炭家米蔵 千葉ペリエ店>は閉店となっています。

    千葉駅の近くにあった宿に荷物を置き、夕飯を食べに街へ出た。
    迷った挙句に入ったのは、駅の地下街にあった和食の店。
    美味しい料理と旨い酒を堪能。
    旅先でのこの時間が大好きだ。

    <炭家米蔵 千葉ペリエ店>は閉店となっています。

  • 夕食が早かったので、21時過ぎになって小腹が空いてしまい、夜食を探しに外へ。<br />そして、宿の裏手で見つけた洒落た感じの蕎麦屋に即決。<br />結局、ここでも、お酒をちびりとやってしまった。<br /><br /><蕎麦季寄 仲かわ>は閉店となっています。

    夕食が早かったので、21時過ぎになって小腹が空いてしまい、夜食を探しに外へ。
    そして、宿の裏手で見つけた洒落た感じの蕎麦屋に即決。
    結局、ここでも、お酒をちびりとやってしまった。

    <蕎麦季寄 仲かわ>は閉店となっています。

  • 翌日、どんよりとした天気の中、7時45分発の列車で内房線を南へと向かった。<br />昨夜、ガイドブックを眺めて色々考えていたのだが、天気が悪いのでどうも気が乗らない。<br />竹岡、浜金谷など、降りようと思っていた駅を通過し、結局下車したのは保田駅だった。

    翌日、どんよりとした天気の中、7時45分発の列車で内房線を南へと向かった。
    昨夜、ガイドブックを眺めて色々考えていたのだが、天気が悪いのでどうも気が乗らない。
    竹岡、浜金谷など、降りようと思っていた駅を通過し、結局下車したのは保田駅だった。

    保田駅

  • 保田に来たのは2度目。<br />前回訪れたのは、水仙の咲く季節だった。<br />駅前の観光案内所で地図をもらい、まず足を向けたのは、浮世絵の祖・菱川師宣誕生の地。<br />菱川師宣は、保田で縫箔刺繍を生業としていた菱川吉左衛門の長男としてここで生まれたそうだ。

    保田に来たのは2度目。
    前回訪れたのは、水仙の咲く季節だった。
    駅前の観光案内所で地図をもらい、まず足を向けたのは、浮世絵の祖・菱川師宣誕生の地。
    菱川師宣は、保田で縫箔刺繍を生業としていた菱川吉左衛門の長男としてここで生まれたそうだ。

  • 生誕地から、海沿いの道を歩いて菱川師宣記念館へと向かう。<br />いつしか、小雨が降り始めていた。<br />20分あまりで辿り着いた記念館の入口には、代表作『見返り美人図』を模した像が建っていた。

    生誕地から、海沿いの道を歩いて菱川師宣記念館へと向かう。
    いつしか、小雨が降り始めていた。
    20分あまりで辿り着いた記念館の入口には、代表作『見返り美人図』を模した像が建っていた。

    菱川師宣記念館 美術館・博物館

  • 記念館を見学した後、保田駅に戻り館山行の列車を待つ。<br />雨が激しくなってきたので、待合室で雨宿り。<br />30分近く待つと、大雨の中を列車がやってきた。<br />雨は止む気配が無いので、那古船形駅での途中下車を止め、そのまま館山駅まで行くことにした。

    記念館を見学した後、保田駅に戻り館山行の列車を待つ。
    雨が激しくなってきたので、待合室で雨宿り。
    30分近く待つと、大雨の中を列車がやってきた。
    雨は止む気配が無いので、那古船形駅での途中下車を止め、そのまま館山駅まで行くことにした。

  • 雨宿りを兼ねて、接続する安房鴨川行に乗ることにし、待ち合わせ時間を利用して、構内で駅弁を購入。<br />その弁当は、県産の元気豚なるものを使用した『千葉元気豚めし』というもの。<br />生姜焼きのような味わいで、肉も暑く、なかなか美味しかった。

    雨宿りを兼ねて、接続する安房鴨川行に乗ることにし、待ち合わせ時間を利用して、構内で駅弁を購入。
    その弁当は、県産の元気豚なるものを使用した『千葉元気豚めし』というもの。
    生姜焼きのような味わいで、肉も暑く、なかなか美味しかった。

  • 結局、安房鴨川駅まで乗車。<br />単線なので、途中の駅で行き違いのためしばらく停車する。<br />その時間は、ホームに降りて気分転換するのが気持ちよい。<br />安房鴨川駅で折り返し、館山駅へ戻る頃には雨は上がっていた。

    結局、安房鴨川駅まで乗車。
    単線なので、途中の駅で行き違いのためしばらく停車する。
    その時間は、ホームに降りて気分転換するのが気持ちよい。
    安房鴨川駅で折り返し、館山駅へ戻る頃には雨は上がっていた。

  • 雨が止んだので、館山駅周辺を歩いてみることにした。<br />館山の住宅地には、イヌマキで作られた生垣が多く見られる。<br />防風や防砂などのために植えられたもので、『ちば文化的景観』にも指定されているものだそうだ。

    雨が止んだので、館山駅周辺を歩いてみることにした。
    館山の住宅地には、イヌマキで作られた生垣が多く見られる。
    防風や防砂などのために植えられたもので、『ちば文化的景観』にも指定されているものだそうだ。

  • 歩いていると、塀の上にちょこんと座っていた猫がいた。<br />太海で見かけた猫たちと違って、ちょっと精悍さに欠ける。<br />港町と市街地の生活環境の違いなのだろう。

    歩いていると、塀の上にちょこんと座っていた猫がいた。
    太海で見かけた猫たちと違って、ちょっと精悍さに欠ける。
    港町と市街地の生活環境の違いなのだろう。

  • そろそろ帰りの列車の時間だ。<br />駅へ戻ると、15時27分発の臨時快速『青い海2号』がすでに入線していた。<br />昨日乗った『白い砂』は外房線を走るが、この『青い海』は内房線経由の列車だ。<br />車内は、4人掛けの座席が並んでいたが、乗客は疎らだった。

    そろそろ帰りの列車の時間だ。
    駅へ戻ると、15時27分発の臨時快速『青い海2号』がすでに入線していた。
    昨日乗った『白い砂』は外房線を走るが、この『青い海』は内房線経由の列車だ。
    車内は、4人掛けの座席が並んでいたが、乗客は疎らだった。

  • 車内では、売店で買ってきた麦茶とつまみを楽しむ。<br />麦茶は、千葉県産の原料を使ったもので、つまみも、地元で作られたその名も『いかにもそぎだこ』と言う変わった名前のものだ。<br />そのたこのつまみは、お酒が欲しくなるほど旨かった。

    車内では、売店で買ってきた麦茶とつまみを楽しむ。
    麦茶は、千葉県産の原料を使ったもので、つまみも、地元で作られたその名も『いかにもそぎだこ』と言う変わった名前のものだ。
    そのたこのつまみは、お酒が欲しくなるほど旨かった。

  • 17時37分に、 終点の両国駅に到着した。<br />両国駅は、かつて、房総へ向かう列車が発着していた駅だった。<br />今は、東京駅にその役を譲ってしまったものの、未だに往時の名残をとどめる駅舎とホームが残っている。<br />旧駅舎の通路には、赤い絨毯が敷かれていた。<br />定期列車が無くなってしまったため、ここを通る機会は滅多に無い。

    17時37分に、 終点の両国駅に到着した。
    両国駅は、かつて、房総へ向かう列車が発着していた駅だった。
    今は、東京駅にその役を譲ってしまったものの、未だに往時の名残をとどめる駅舎とホームが残っている。
    旧駅舎の通路には、赤い絨毯が敷かれていた。
    定期列車が無くなってしまったため、ここを通る機会は滅多に無い。

    両国駅

  • 懐かしい列車で巡った房総半島の旅。<br />天気がいまひとつで、懐かしい列車も名前だけだったが、思い出の景色も見られ、悪くはない旅だった。<br />最後は、乗ってきた列車を帰りのホームから眺めて、旅の終わりとした。

    懐かしい列車で巡った房総半島の旅。
    天気がいまひとつで、懐かしい列車も名前だけだったが、思い出の景色も見られ、悪くはない旅だった。
    最後は、乗ってきた列車を帰りのホームから眺めて、旅の終わりとした。

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この旅行記へのコメント (10)

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  • hot chocolateさん 2020/08/13 01:33:45
    夏の房総半島列車旅♪
    こんばんは。

    夏の房総半島列車旅、楽しませていただきました。
    房総半島を、外房と内房と2つに分け、それぞれ1往復づつし、宿は千葉市にとるというのがユニークですね。

    丁度昨日、青春18きっぷの旅行記をUPしたところです。
    初めての18切符だったので、近間の奥多摩にしました。
    房総半島は大きいので、日帰りでは結構きついかも。

    子供の頃、親に連れられて、鴨川とか勝浦に海水浴に行った記憶があります。
    泊まった宿で、夜、寝て天井を見たら、大きな蜘蛛がいたのが印象に残っています。
    仁右衛門島も有名ですが、個人所有の島だったのですね。

    みかん大福も味わえたし、猫さん達にも出会えて、いい旅でしたね。

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2020/08/14 21:49:39
    RE: 夏の房総半島列車旅♪
    hot chocoさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    夏の房総は、海水浴客で混み合うので、宿は千葉市内にしか取れませんでした。
    おかげで、二往復(笑)
    でも、みかん大福は美味しいし、仁右衛門島もなかなか面白かったです。
    猫さんたちにも会えましたしね。

    青春18きっぷ、初体験なのですね!
    使い方によっては、かなりお得ですが、東海道線(熱海以南)や東北線(黒磯以北)は恐ろしく混むので、かなり疲れます。。。
    房総半島は、頑張れば1日で回れますが、あまり下車観光が出来ません。
    やはり、お得にこだわり過ぎず、ほどほどで楽しむのが良いかと。
    往きはのんびり各駅停車で、帰りは新幹線で楽々帰宅と言うのもおすすめですよ。

    旅猫

  • ツーリスト今中さん 2009/11/23 17:25:18
    鵜原に仁衛門島!
    雲仙帰り、飛行機乗り継ぎの羽田空港ラウンジのネットです。
    距離はあっても列車乗り継ぎよりはずっと楽チンです。

    8月の房総、、、暑そうだけれどのんびりした時が流れているように
    感じました。
    すっかり鉄路での旅から遠ざかってしまいましたが
    旅猫さんの旅行記を拝見するといつもそそられます。

    一昨年二月に久しぶりの房総半島。
    花を楽しんできました。
    仁衛門島にも渡りましたが「夏は賑わうんだけれど居間の時期はねぇ」と
    言われましたが旅猫さん、夏でも静かな時間だったとお見受けしました。

    列車で海水浴、、、、鵜原は中学校の臨海学校の場所だったので
    懐かしい、、、、。
    確かに東京方面から海水浴に行くのには列車がメインでは
    なくなったかもしれませんね。

    夏の海はなんだかあまり得意ではなくってその他の季節に
    海辺に訪れることが多いようです。
    今日も大村湾が穏やかで綺麗でした。

    ではでは一票投じて失礼します!

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/11/25 00:07:40
    RE: 鵜原に仁衛門島!
    ツーリスト今中さん、こんばんは。
    いつもありがとうございます!

    雲仙はいかがでしたか!
    旅猫は、雲仙温泉街が結構お気に入りです。

    鉄路は飽きません。
    いつまでも乗っていたくなります。
    この時も、2日は雨がずっと降っていたので、列車に乗っている時間のほうが長かった。
    でも、列車の揺れに身を任せているだけで幸せな気分です。

    夏の海、確かに行かなくなりましたね。
    静かな海の景色のほうが性に合っているのかも。

    旅猫
  • rokoさん 2009/11/20 22:39:23
    青春18きっぷの旅
    旅猫さん こんばんは〜

    18きっぷの旅、
    まるで物語を読んでるような感覚で見せていただきました。

    上総一ノ宮でのみかん大福、美味しそう〜

    子供のころに海水浴で乗られた電車が今も。。。

    旅先で見つけた美味しい料理と旨いお酒を堪能され、
    いい旅を続けておられますね。

    楽しませていただきました。


       roko





    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/11/21 09:14:20
    RE: 青春18きっぷの旅
    rokoさん、こんばんは。
    いつもありがとうございます!

    > まるで物語を読んでるような感覚で見せていただきました。
    そう言っていただけるととてもうれしいです。
    4トラをやる前までは、まさに旅行記を書いていました。
    文のほうが長くて、写真は数枚しかなくて。

    『みかん大福』は、上総一ノ宮の名物といっても過言ではないですよ。
    取り寄せも出来るようなので、ぜひお試しあれ。

    快速『白い砂』と『青い海』、どちらも久しぶりの復活でしたが、
    車両が旅情の感じられないイベント車両だったのが残念でした。
    冬の18きっぷの季節も近付いてきたので、またぶらりと旅に出ます。

    旅猫
  • annakさん 2009/11/17 02:05:27
    annakも18切符で
    旅猫さん、今晩はannakです。

    房総を18切符でですか。いいですね。
    実はannakも数年前、息子の下宿を起点にして
    18切符でグルーっと訪れました。

    途中ちょっと大変でしたが鋸山に行きたいと途中下車。
    そのあと各駅停車で若干の途中下車をしながら車窓を楽しみ
    私の住む日本海とは違った海を思い出しました。

    いかにも旅猫さんらしい18切符の旅最高です。
    annak今年の夏は台風被害で智頭急行が不通となり
    1回使っただけでヤフオクで売り払いました(悲)

    続編もまたお邪魔させてください。

    annak

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/11/19 21:16:22
    RE: annakも18切符で
    annakさん、今晩は。
    書き込み&投票をありがとうございました。

    房総の海は、日本海とはまったく違いますね。
    冬でも寒々しさを感じない風景だと思います。
    日本海の澄んだ水と冬の荒らしさは好きです。

    旅猫は、まだ鋸山には行ったことが無いのです。
    房総半島もまだまだ未踏の地が多い。

    > いかにも旅猫さんらしい18切符の旅最高です。
    ありがとうございまず!
    今年の夏は、何とか使い切りました。
    茨城・福島の旅も見てやってください。

    旅猫
  • Noririnさん 2009/10/25 14:32:28
    快速青い海!?
    旅猫さん こんにちは!

    両国駅は良く電車で通るので見ているのですが
    両国発着のステキな電車があるんですね。
    知りませんでした・・・
    レッドカーペットの上を歩くにはどうしたら良いのかと思っていたのですが。
    これに乗って房総半島へ!
    帰りは「いかにもそぎだこ」片手に呑みながら乗りそうですが(笑)

    ディナーは定番の焼き鳥とお蕎麦♪
    私も最近、この組み合わせが多くなって来ました。
    ワサビが本格的で美味しそう。
    ふらっと1泊しに行く楽しみが出来ました。

    Noririn

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/10/25 19:30:45
    RE: 快速青い海!?
    Noririnさん、こんばんは!
    いつもありがとうございます。
    最近、閑古鳥が鳴いているのでとってもうれしです(^^;

    この列車は、臨時列車なので特別なのです。
    今年の乗車率からすると、来年は運転されないでしょう。
    「いかにもそぎだこ」は美味しかったですよ!
    日本酒にとっても合いそうです♪

    > 私も最近、この組み合わせが多くなって来ました。
    年を重ねると、段々そうなるようですね(笑)
    〆にラーメンというのも好きなのですが、最近は健康を考えて控えてます。

    ぜひ、ふらりと房総へ!
    1月あたりは、水仙も咲いていいですよ。
    旅猫

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