京都を歩く(20)　京の夏の旅2009　旧嵯峨御所大覚寺と大沢池

2009/08/03 - 2009/08/03

正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡」といい，真言宗大覚寺派の本山で，心経写経の根本道場，いけばな嵯峨御流の総司所です。

嵯峨天皇が造営した離宮嵯峨院に起源し，後に寺に改められました。初代の門跡に嵯峨天皇の孫が就いた，日本でもっとも古い門跡寺院です。

元の旅行記
嵐山・嵯峨野めぐり
http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10364410/

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

清涼寺から歩くこと約10分，大覚寺へとやってきました。

もともと大覚寺を訪ねる予定はなかったのですが，
祇王寺で共通チケットを売っていたので，急遽訪問することに。

水が綺麗です。
炎天下の中歩いてきたので，こういう景色は見るだけで涼しくなります。

大門を通って中に入ります。
予定外の訪問だったので，何があるのか全く知らなかったんですよね。

式台玄関です。
この横が拝観受付です。

式台玄関です。
狩野永徳「松ニ山鳥図」が描かれています。
置いている輿には後宇多法皇の九曜菊紋が描かれています。

玄関から宸殿へとやってきました。
江戸時代，後水尾天皇より下賜された寝殿造りの建物です。

宸殿の前庭には一面に白砂が敷かれており，大海をあらわしています。

また「左近の梅」「右近の橘」が古式正しく配置されています。
「左近の梅」なんですね。勉強になりました。

宸殿の中は覗くことが出来ます。

部屋の襖には，狩野山楽筆の「牡丹図」が飾られています。

衣装も飾られていました。

釈迦の生誕を記念して行われる灌仏会(かんぶつえ)の
様子を人形で再現しています。

中央にいるのは生まれたばかりのお釈迦様。
「天上天下唯我独尊」と説いた姿をあらわしています。

奥に見えるのは唐門です。
その前にある車は何なのかわかりませんでした。

こちらの庭も綺麗に手入れされています。

渡り廊下を歩いて先へと進みます。

左奥に見えるのは御影堂です。
嵯峨天皇，後宇多法皇，恒寂入道親王，弘法大師の尊像をお祀りしています。
このときは本堂の五大堂が工事中であったため，五大明王像も置かれていました。

工事中の五大堂の裏側に回れるということで，行ってみるとこんな景色が待っていました。

大沢池です。
予備知識なしで来ているのでその大きさに正直驚きです。

嵯峨院の庭池で，周囲1キロの日本最古の庭苑池です。
水面がまるで鏡のようです。

大沢池には後ほど訪れるとして先へと進みます。
百日紅の花が咲いていました。

正寝殿です。
12室ある桃山時代の書院造りの建物です。

奥に見えるのが御冠の間です。
後宇多法皇が院生を執られたところです。

渡辺始興「野兎図」です。

一通り見終えたので，大沢池へと向かいます。

大きな池なのでとりあえず北側へと向かいました。

雲まで映っています。

桟橋から大沢池を見渡します。
来て良かった。

大沢池の蓮は名古曽と命名されています。

春には桜が湖面に映るみたいです。
見てみたいですね。