2008/03/11 - 2008/03/15
780位(同エリア1432件中)
タックさん
(銀婚式記念)九州旅行の最終日はとても素敵な朝から始まった。
湯布院といえば秋から冬にかけて「朝霧」が有名。それも気温など条件が揃わないと見られないと聞く。私たちは珍しくも早春の3月に、いわば季節外れの朝霧を体験できたのです。
前日が小雨まじりで一日中由布岳も見られず、良い景色をこの日に期待を掛けておりましたがまさかこんな素敵な贈り物をいただけるとは・・・。
朝霧のあとは一転して雲ひとつない晴天のなか雄大な由布岳を見ながらの散策ができました。
終わりよければすべてよしといいますが、この九州旅行は銀婚式記念の良い思い出となりました。
<五日目行程 3月15日(土)>
(宿:ほてい屋)~湯布院散策~大分空港~羽田空港
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
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今日は朝早く起きて妻と早朝の金鱗湖周辺を散歩しようと思っていた。
夜明け前に目を覚まし、廊下の窓から天気を確かめようと見たら、昨日あんなに星がきれいに出ていたのにまた曇りか〜!、とがっかり。
でもなんか違う! -
慌てて廊下を走り、風呂場から由布岳の方角を見てみると、昨日は一回も見られなかった由布岳がすぐそばで朝日を浴びてきれいにその姿を見せている。
-
もう一度廊下の窓から眺めると、先ほどの「霧らしきもの」がすでにほてい屋をも包み込もうとしていた。
前の茅葺きの屋根には霜が降りている。
夜から朝にかけて大分気温が下がった証拠。 -
すぐに妻を連れて宿の母屋へ。
すでに宿の方がお仕事をしていたので「霧ですか?」と聞くと、「珍しいですねえ、この時期に朝霧が出るのは」ときましたねえ。
すぐに二人で駐車場まで走り、出発しようかとしたら、なんとフロントガラスが凍っている。
それぐらい冷え込んだのだ。
とりあえず水をもらって溶かしてからすぐに出発。 -
写真右下の車の液晶パネル見えますか?時間7時11分そして気温<-1℃>です!
私があまりに朝霧に興奮していたもので、妻から「よそ見しない!」と怒られた(笑)。 -
そう、この辺まで来るとガードレール越しに見えているのです「朝霧」が!
よく知らないものですから「消えてしまうなよ〜!」と叫んでましたね(笑)。 -
到着するまで5分ぐらいでしょうか、長く感じましたが着くやいなや写真撮りまくりです。
ここは湯布院のはずれにある展望所「狭霧台」、湯布院の町が一望できるところです。 -
湯布院の町全体が端から・・・、
-
・・・端まで、すっぽり霧に覆い隠されています。
そして上空はまさに雲ひとつない状況で朝日が燦々と輝いていますので霧の上に山の影ができてます。
素晴らしいコントラストでした。 -
中心部がこんな感じ、霧の端っこがまた素晴らしいのです、まさに生きてます。
刻々と霧の状態が変化してます。
霧の中央にすこし見えている小高い山がこのように見えたり、すっぽり隠れたりします。 -
右側を見ると晴天の下に由布岳がでで〜んと鎮座ましましております。
実に見事な勇姿ではないですか。 -
狭霧台にてひとしきり朝霧を堪能した私たちは宿の朝食までまだ30分ほどあるので、車を宿の駐車場へ戻し、まだ残る朝霧の中散策へ出かけることに。
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まだ人もほとんど出てきていない朝霧の中の湯布院・・・幻想的でした。
-
亀の井別荘界隈。
霧のなか茅葺き屋根がいい味出してます。 -
絵になる橋から天井桟敷方面を見る。
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鍵屋さんにもまだ人影はなし。
-
金鱗湖へ着きました。
ほかの観光客も朝霧を見にそろそろ出始めていました。
湖面からはもうもうと湯気のように霧が上に向かってみるみる立ち込めていきます、まさに朝霧の発生源のよう。
金鱗湖は湖に温泉が湧き出ているため水温が高く、外気が低い時湯気が立ち上がる。よくこの湯気と「朝霧」を勘違いしている方がけっこういるようだ。 -
霧のため対岸どころか10メートル先も見えません。
でもこの雰囲気伝わりますでしょうか?
そりゃもう、言葉では表現できないくらい幻想的でした。 -
湯布院の「季節はずれの朝霧」を内と外から堪能した私たちはほぼ予定時刻に宿に戻り、
母屋の2階で朝食をいただいた。
8時頃だったが、もうこのころには霧がはれている。
一時間ほど別世界へタイムスリップをしたかのようだった。 -
けっこう広い食事処には昨日露天風呂であった韓国の旅行者も食事をしていた。
韓国からのグループツアーのようで、広間には私たちともう一グループしか日本人はいなかった。
食事の方はとてもヘルシーな感じ、右の棒状のものはほてい屋自家製の「手作りちくわ」。
歯ごたえしっかりの美味しいちくわでした。 -
それとこちらの豆腐が作り立て、火が消えるころ豆腐の上澄みを箸でからめ取るようにすると湯葉ができてました。
なかなか変わった趣向で美味しかったです。 -
朝食を済ませ下の階でゆっくり珈琲をいただきました。
一階にはグループで囲める囲炉裏がいくつもあり、窓の外には出迎えてくれたつがいのちゃぼが・・・、ほてい屋はどこにいてものどかです。 -
部屋に戻り荷物を整理してクロネコの大きな段ボールいっぱいになったお土産の配送手続きとチェックアウトを済ませた。
いろいろお世話になった親切な仲居さんと「ほていの間」をバックに記念写真を撮っていよいよほてい屋さんともお別れ。。 -
ただひとつほてい屋で心残りだったのがこの絶景露天風呂。
帰る前の写真だが、この由布岳のきれいな景色を見ながら風呂に入っていない!
朝風呂に浸かるつもりだったのだが、今朝の「朝霧騒動」で風呂どころではなかった。
いい思い出がいっぱい残せた湯布院「ほてい屋」でした。 -
ほてい屋をあとにした私たちは金鱗湖近くのパーキングに車を停め、お天気のなか散策へ。
木も川の水も太陽の光をうけて輝いています。
昨日とはうって変わって素晴らしい景色となりました(朝霧の中の写真とも全く違います)。 -
今朝の「朝霧」そしてその源ともなっている金鱗湖、そこから流れ出す大分川。
湯布院にとってなくてはならない大切な宝物ですね。 -
鍵屋さんへ寄ってみる。
こちらの白磁器で気の利いた湯飲みを探していたのですが、見つからなかった。
奥の調理場ではスタッフの方が一心不乱におはぎを作っておりました。
そういえば今日は土曜日、いっぱいお客さんが来られるのでしょうね。 -
相変わらずきれいな水をたたえた大分川を見ながら歩いていると不意に「由布岳」が視界に。
「おいおい俺を忘れるなよ」と言っているよう。 -
情緒のある白壁を見ながらの散策、車屋さんもお客を乗せて通ってました。
私は歩くことが大好きで、ましてこんなに素敵なところだと一日中歩いても大丈夫だが、妻は毎朝早起きで今朝も朝霧騒動で早くからけっこう歩いてすでに疲れ気味。
ほんとはこの先の秋にはわらこづみが見られる田園地帯を抜けて、絶品の由布岳を見せたいのだが、まだまだ緑が少ないので城橋まで近道。 -
そうこうしているうちに「アトリエさき」に着いた。
いかにも自然を大切にしている研究所らしい素敵なエントランスである。 -
こちらが工房脇のギャラリー(兼ショップ)。
素敵な器が所狭しと並べられている、見るものすべて欲しくなります。 -
その中で私たちの目をひときわ引いたのがこの(左の濃い茶の)お椀。
自然の木目をきれいに出しているほかのお椀もよかったのですが、これには一目惚れ。
夫婦で揃えました。 -
良い買い物もしたし帰ろうかとしたら、妻が「私これ買ってもいい?」と、手に茶筒。
やはり茶色でシンプルなデザインのもの、いいお値段です・・・。
二人で満足して横のテラスで記念写真。 -
雲ひとつない青空を見ながらアトリエときからの帰り道、きれいな庭の民家を見つけました。
それにしてもこの由布岳を借景とした庭、贅沢すぎますよね。
由布岳の大きさを見て下さい!
羨ましいかぎりです。 -
玉の湯の広い雑木林を見ながら歩きます。
朝からいろんな事があって、もう一日分楽しんでしまったかのような時間の感覚ですが、
まだお昼前でした。 -
ゆっくり歩いて来ました「城橋」まで、絶景です。
右から大分川、左から白滝川が合流し中洲(?)には遊歩道、そして雄大な由布岳。
最高のロケーションですよね。 -
広い城橋の上でゆっくり景色を楽しみ、妻と記念写真を撮り終わると、妻が欲しいものがあるというので方向は妻にお任せしゆっくり歩き出しました。
素敵な茶筒を手に入れたので知覧に続き、ここ湯布院でも旅の記念のお茶をということで「麻生茶舗」に。
お店を出たところで「パカッ、パカッ」という音が。
見ると観光名物「辻馬車」でした、こんな天気のいい日に辻馬車観光は最高ですよね。 -
そろそろお昼時、予約していたレストランへ向かうことに。
途中珈琲用のマグカップやついでに娘たちへの木でつくられたお洒落なストラップなどをこちら「蜂の巣」で購入。 -
大分川沿いに湯の坪街道東のはずれまで歩きます。
きれいな川の水の中、長い水草がゆらゆら揺れてました。 -
こちらは蛍観橋での一枚。
このころになるとさすがに土曜日、湯の坪街道にはまさに人があふれてきました。
昨日着いた時の人の少ない小雨の昼時とえらい違いです(笑)。昨日のうちに湯の坪街道での買い物を済ませておいて大正解でした。 -
こちらが九州最後の食事処「レストラン夢鹿」。
お洒落な外観です。
湯の坪街道の一番東寄りにあるのですが、木に囲まれた佇まいでとても静か。
昨夜夜の由布院駅へ行くときに「夢鹿」の前を通ったのですが、この窓から見える隣のカントリーイン麓舎のほのかな灯りだけが見えました。 -
予約の旨伝えると、庭の樹木がよく見える窓際の席に案内されました。
-
こちらでは3つの昼のコースの中から、二人で「魚の小さなコース」を頼みました。
まず出てきたのは、「かんぱちのカルパッチョ」。
ほどよい酸味と新鮮なかんぱちのお味がとても美味しかったです。 -
そして、こちらがなめらかな舌触りがなんともいえない「野菜のポタージュ」。
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地採れの野菜を使ったサラダも付いてきます。
しゃきしゃき感は最高です。 -
メインディッシュは白身魚の揚げ蒸し。この日の魚はスズキでした。
お皿に塗られたバルサミコ酢を付けて食べると最高でした。
小さなコースとはいえ、これにお付け物・湯布院産の米を使ったご飯でおかわり自由。
男の私でもおかわりなしでもちょうどいい量でした。 -
最後に珈琲とこの自家製デザートまで出てきます。
これで一人1,680円はリーズナブルでは。 -
昼食後由布岳が近くきれいに見える「ガラスの森」のベンチでゆっくりした後、いよいよ湯布院ともお別れです。
昨日からまる一日半、しっとりした小雨の湯布院と朝霧に包まれる湯布院、そして雲ひとつない晴天の湯布院・・・、二人とも神様っているのかね〜というぐらい自然に祝福されたような感動でした。 -
帰路の高速は土曜日の午後でも両方向ともずいぶんとすいてました、こんなものなんですかね。
ふと見ると、由布岳の真上に月がけっこうはっきり見えていました。 -
空はどこまでも青く、山並みもとてもきれいな姿で見送ってくれてます。
-
無事レンタカーを返車し大分空港へ到着、二人とも機上の人となる。
窓の外を眺めながらこの五日間に行ったいろんな所が走馬燈のように浮かんできます。
ふと隣を見ると妻はすでに幸せそうに寝ていました。
30周年(真珠婚式)にはまた素晴らしい旅行がしたいものです。
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