2008/04/14 - 2008/04/14
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ソフィさん
2008年4月14日(月)
われわれを乗せ、全員の無事を確認したモジリアーニ号は、ケルンへの心残りを後にしながら、薄暮の岸壁から離れる。
ケルンでの上陸時間は、3時間余りだったろうか。
デッキでケルンとの別れを惜しんでいると、まだ明るさが残っている空に、ケルン大聖堂のゴシック・タワーが、徐々に徐々に小さくなってゆく。
「アウフ・ヴィーダー・ゼーエン・ケルン(さよならケルン)」
「さよ〜うなら〜」
またいつの日かこの町と出会えるだろうか。
暗さを増す夕刻、その上雨天と来ていて、心が感じやすくなっている。
船による決別は、とてもメランコリックで、髪ひかれる思いが強い。
船内の食事は、クルーズの大きな楽しみの一つである。
毎食シェフは新たな趣向を凝らして、御馳走を作ってくれる。
クルーズ期間中何日にも及んで、客に飽きさせないメニューの作成は、至難の技だろう。
そして新鮮で味の良い食材を、過不足なく、寄港地でタイミングよく積み入れなければならない。
わがモジリアーニ号のシェフは、その点しっかりやっている。
頭の下がる思いだ。
140人の客が、一度にテーブルにつく。
それに合わせて料理を作り、客席に配らなければならない。
配膳のお嬢さんたちにも、すごいロードがかかることだろう。
だから、最初のころは彼女たちに頼っていた、キープしたワイン・ボトルの運搬は、次第に客全体の仕事となった。
何しろ食事ごとに客の座る場所が異なるものだから、いくらボトルにしっかり大きく名前を書いていても、どこに持って行っていいのか分からない。
コンダクターは、140人の客を20人ずつ7グループに分け、各グループごと食事ごとに席を指定している。
しかしグループ内20人の席は、あちこち変わることを勧めている。
なるべく多くの友人を作らせようとする配慮からである。
しかし三日目ともなると、同席者7人のメンバーが決まって来た。
客の方に、新しい人を敬遠する傾向があるからだ。
仲良しグループが出来て、どうしても慣れた人の近くに座りたいと考える人が多いようである。
写真は「ソフィさんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/katase/
をご覧ください
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