横浜近代建築めぐり(泉編)

2009/04/26 - 2009/04/26

泉区唯一(?)の近代建築は区の南の端、戸塚区に程近い天王森泉公園の中にある製糸工場の跡の建物です。

天王森泉館
http://www.city.yokohama.jp/me/izumi/suishin/meisyo.html#tennoumori

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

泉区唯一(たぶん)の近代建築、天王森泉館(てんのうもりいずみやかた)は、天王森泉公園の中にあります。
場所は旧ドリームランドの少し北あたり、駅から遠いのに公園には駐車場がありません。

入口に公園の案内図のパネルがありました。日当たりがよいせいか、上のほうの公園自体の説明などまるで字が読み取れなくなってしまっています。
ともかくこの公園は、「湧水の森」「くわくわ森」「見晴らしの丘」のエリアからなる、雑木林主体の公園のようです。

湧水の森エリアの入口に、この天王森泉館が位置しています。
旧清水製糸場本館の左側半分が保存されています。

1911(M44)年築。500mほど北に建てられていましたが、S6年頃に左側を移築して個人宅として使われていたそうです。
確かに入ってみると工場というより田舎のおじいちゃんちのような雰囲気でした。

大正初期に神奈川県内には45社の製糸場があったそうですが、ここ清水製糸場はその中で5番目の規模だったそうです。和泉川沿いには20もの製糸場があったのだとか。

けっこう立派な車寄せ。

建物の前には当時の写真も含む説明板が設置されていました。

市の認定歴史的建造物に認定されています。関内や山手にはたくさんありますが、泉区はここだけかな。

車寄せからみた縁側部分。

脇の道を入って裏側から見てみます。

さらに奥から。裏手には小さな池がありました。

裏手から見える縦長の窓が入った白いところは増築の階段部分です。

脇には水路があって、建物の中からきらきら光って見えていました。

では中に入ってみましょう。9時〜17時は開放されています。(第4火曜と年末年始は休み)

天王森泉館ですが、入口の上には泉館とのみはいっていました。そっか、なんとなく天王-森泉に思ってたけど、天王森-泉で切るんですね。

入ってすぐのところには公園内に咲いている花を紹介するボードがありました。
こちらの建物はスタッフの事務所スペースと団体用の貸しスペースになっています。

1階西側の廊下です。突き当たりの先の外が車寄せです。

1階の板の間から玄関方面です。
左手は帳場になっていて、1階の間取りが明治期のこのあたりの農家の四つ間取りの流れを組んでいる中で、商いの場として特徴的です。

畳敷きの和室がありますが、休憩スペースではありません。

増築の階段を上がると公園の模型がありました。左下に見えているあたりがこの建物周辺。

2階東側の窓からは池が見下ろせます。

2階西面には座敷が並びます。ちょっと旅館ぽい雰囲気。

床の間もあったりして和風です。

約100年前の建物なので丁寧に扱うようお願いしています。あんまりそんな古い感じでもないですが。

2階から車寄せを見下ろします。

同じく。
ご覧の通り正面は田んぼです。

2階の廊下です。やっぱりなんだか旅館ぽさを感じてしまいますが、接客の場として使われたそうなので、あながちはずれてもいないようです。晴れた日には富士山も見えるのだとか。

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2011/05/22 08:47:00

  建築とスヌーピィー

  べるつくさん
  
  今晩は。おサルの籠屋に乗って、べサルまで来ていただき有難うございました。　　あれ、どこかでお見かけしたお名前。。。と思ってたら”橋コミュ”で。　　
  
  べサルは投稿するために行ったのも半分。　ジローナからの人ごみから逃げるのもありましたが、行って良かったです。　　写真を２−３枚落としたので、追加しようと思ったらこれだ、調子悪く、何もできず。。。
  
  べるつくさんも建築がお好きなようで。　　私もバルセロナ市内、カタルニアの他の市のモデルニスムと現代と、分けて製作中ですが、ありすぎて、もう、どうでもしてくれ状態になっています。今日は橋も撮ってきましたが。
  
  あとになり申しわけありません。　拝見させていただいたこのお宅もいいですね。　元実家のようです。　座敷に床の間も、掛け軸もあり。その隣が仏間で。庭もあるでよ、と。　木の家は、住むのは寒かった。
  
  スヌ―ピィー、懐かしい！　中学生の頃に流行りましたわ。。。４０年前位？　　スヌーピィーって年、いくつですか？？
  
  　大将

  べるつくさん からの返信 2011/05/23 12:29:46

  RE: 建築とスヌーピィー

  大将さん、こんにちは。
  そうです、橋コミュの新着から拝見しに行ったのでした。
  
  ヨーロッパは古い建物好きにはたまらない場所でしょうね。きりがなさそうです。それこそ橋とかに絞っても見どころ目白押しでしょうし。
  
  そうですね、大きめの建物でしたが、ここは田舎のじいちゃんち的な雰囲気がありました。大きいといっても民家との比較ですので、お屋敷とかと比べると全然小さいですし。
  
  スヌーピーは去年還暦を迎えましたね。連載開始から60年になります。