2006/08/19 - 2006/08/25
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ライオンベラーさん
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※ 2 (http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10323205/) の続きです。
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- タクシー
- 航空会社
- ケニア航空
-
さて、荷物は無事に出てくるだろうか。
ムンバイの空港では、確かに確認したのですが・・・
かなり待ちましたが、まだ出てきません。
少し、不安になってきました。
あまり遅いと、現地スタッフの人たちが、もう来ないだろうと思って帰ってしまうのではないでしょうか?
気持ちが焦ります。
あっ、出てきました!
確かに私の旅行カバンです!
やれやれ、ほっとしました。
さてこの後は、どうすればいいのでしょう?
どこへ行って誰と会えばいいのでしょうか?
日本ではこれからのことは、まったく聞いていません。
出発前は他のことにばかりに気をとられていて、そこまで尋ねるゆとりはありませんでした。 -
でもまあ、何とかなるでしょう。
とにかくゲートを出てみました。
するとそこに張られたロープの向こうでは、たくさんの人がひしめき合いながら我々を出迎えていました。
旅行社の人やら、宿の人やらのようです。
さて、こんなに大勢の中から、顔も何もわからない人を探し出すことができるのでしょうか。
私は旅行社からもらっていた、ツアー名を書いた札を取り出しました。 -
そして、それを掲(かか)げながら端から順番に、出迎えている人たちに見せていきました。
おお、その人たちはやはり、旅行者慣れしているようで、にこにこと笑いながら、愛想よく、私の札を確かめてくれました。
自分の客でないとわかってからも、親切に接してくれるので、この人たちはいい人たちだとわかって、ほっとしました。
そのようにして、相手の持っている旗やらカードやらと見比べていきましたが、なかなか一致しません。
結局、この中にはいないのかと思って、不安になりかけたそのとき、ようやく最後の一人に声をかけられました。
彼が、ツアーの現地スタッフで、名前をロイ(仮名)といいました。
大柄な人で、風貌(ふうぼう)はまるでプロレスラーのようでした。
握手をして挨拶をした後、一緒に空港を出ました。
ロイさんは日本語を話し、日本にも行ったことがあるといいました。 -
しかし、どことなく無愛想で、威圧的な態度さえ感じられます。
そしてそのギョロッとした目でにらまれるとギョッとします。
ケニアの習慣やケニア人の気質などは何も知らなかったので、いろいろと探りを入れながら話していきました。
そして少しずつ慣れていきました。
まずは、銀行でケニアシリングに両替しました。
両替はロイさんに任せました。 -
ここでは、何かしてもらう度にタイミングよくチップを渡していかなければなりません。
このことは、旅行社の資料やガイドブックに書いてあったので、タイミングよくスマートに渡せるように、頭の中で何度も練習していました。
額は1回100シリング(約160円)です。
この旅行で20回渡すとすれば3200円になります。
これはこちらの習慣だし、気持ちよく旅をしようと思えばどうしても必要な出費として、割り切って考えた方がよいでしょう。
しかし、物価の違いを考えると、もしこれが日本だとしたらもらう側は1回何かするごとに、千円ずつもらっているような感覚なのでしょう。
両替してもらった後、ロイさんに100シリングを渡すと、ごく自然に礼を言って受け取ったので、額やタイミングとしてはこれでいいのでしょう。
彼がこれからずっと案内してくれるのかと思っていたら、ジープ風のサファリカーの所に行き、そのドライバーを紹介してくれました。
名前をジェフ(仮名)といいました。
どうやら案内してくれるのは、このジェフさんのようです。 -
ジェフさんはロイさんよりも、だいぶ温厚な人柄でした。
日本語はあまり話せないということなので、とりあえずは英語であいさつしました。
私もジェフさんも、英語は日常語ではないのですが、何とか言いたいことを伝え合うことはできました。
ロイさんと別れた後、私たちは車で、空港からナイロビ市内へと入って行きました。
ナイロビの街は危険なので、決して一人で歩いてはいけないと、いろいろな書籍やサイトに書いてありました。
これからそんな所が見られると思うと、怖いながらも楽しみでした。 -
街中は、石造りの西洋風の建物が続いていましたが、それほど新しいものは少なくて、路地を入ると、昔のニューヨークかどこかの下町のような風情が感じられました。
風情といっても、殺伐(さつばつ)とまではいかないにしても、どことなく退廃したような、様子でした。
カメラを構えるとすぐにでもトラブルになりそうな雰囲気だったので、写真は一枚も撮れませんでした。
ジェフさんはこの街のあちこちに知り合いがいるようで、盛んに声をかけられていました。
街の中には、目つきの鋭(するど)そうな人たちもたくさんいました。
サファリカーなので、当然、私が観光客であることは、誰から見ても明らかです。
私はトラブルが起こらないことを願いながらも、平然とした表情で、ちらちらと街の様子を眺めていました。 -
ナイロビの街を抜けると、大雑把(おおざっぱ)に舗装(ほそう)された一本道となりました。
道の両側は小高い丘が続いていました。
丘の風景が続きます。
丘は畑として利用されているようです。
畑といっても作物が細かく丁寧(ていねい)に植えてあるのではなくて、ごく大雑把に種を巻いてそれを収穫しているという感じでした。
作物にはあまり詳しくないので何が植えてあるのかはわかりません。 -
ジェフさんがここはグレートリフトバレー(大地溝帯)ですというのでよく見ると、左手は大きな谷になっていました。
大地溝帯とは地球の奥深いところから、岩石がせり上がってきている溝状のところです。
溝といっても巨大なもので、この写真の正面の、壁のような山と、今いるこちら側の同じような山とにはさまれた部分のことをいいます。
この溝は、北は紅海から南はマダガスカル島の南まで続いています。
紅海の部分は、紅海そのものがこの溝の続きです。 -
地の底から湧き上がってきた新しい大地は、この溝の部分で地表に姿を現します。
年間数cmほどのゆっくりした速さで上がってくるので、その部分はこのように、すぐに草木に覆われてしまいます。
土砂の堆積とか、人工の埋立地とか、火山の噴火をなどを除いては、今目にしているこの溝の部分が、今の地球上で最も新しい陸地だといえるでしょう。
その後、この地面は、溝を押し広げるようにして、両側に動いていきます。
つまり、この写真の向こう側の山と、こちら側の山は、だんだん離れていくことになります。 -
そして、将来はここに海水が入り込んで来て、紅海のような海になってしまうということです。
そうなれば、このアフリカ大陸は大きく東西に分断されてしまって、今いるところが東アフリカ大陸で、向こう側が西アフリカ大陸ということになってしまいます。
そしてその両大陸は、その後、次第に離れていってしまいます。
またこの地溝帯は、最古の人類が誕生して、進化したところだとも言われています。
そのことでもここは今、世界中の注目を集めています。 -
でも、どこか(例えば、西アフリカなど)で、さらに古い化石が発見されると、その説は覆(くつがえ)されてしまうと思いますが・・・。
この地溝帯を見ることも、今回の旅の大きな楽しみの1つでした。
そのために、出発前にわざわざ博物館まで行って、そのことについて調べて来たほどです。
その大地溝帯が今、目の前に広がっています。
この感動は、とても言い表すことができません。
もし、敢えて言い表すとしたら、こんな感じです。 -
あああああ・・・・・!
-
やがて、車は展望台に着きました。
そこには素晴らしい光景が広がっていました。
これが大地溝帯のスポット(観光に適した場所)だと思うと、思わず(オオオッ!)と叫びたくなるような気持ちでした。
すぐにでも車から降りようとした、そのときです。
その眺望と同時に目に飛び込んで来たものがありました。
土産(みやげ)物店です! -
お、おおおお〜〜っ!
こ、こんなところに・・・!
付近は崖で交通量も多いために、途中で車を停めることはできません。
大地溝帯の風景をゆっくり見ようと思えば、まさに、この広場に車を停めるしかありません。
そして、その店はそこにありました。
そこはまるで、風景という餌場にやって来る観光客を捕らえて逃がさないような、そんな場所のように思えました。 -
もしこのまま、浮かれた気持ちで車を飛び出してしまったら、その後、ゆっくり景色を見ることなど、とてもできなくなってしまうでしょう。
しつこくまとわりついてくるであろう売り子を、振り切り続けなければならなくなるからです。
売り子は、彼が満足する量の買い物をするまでは、けっして自由にしてはくれないでしょう。
そして、結果として、不要な土産を大量に買い込むことになってしまいます。
そうすればその後、帰国するまで、その大量の土産を持ち運ばなければならないことになってしまいます。 -
そのため、このまま無防備に降りていくことは、決してできません。
と、いっても車の中でもたもたしていては相手がここへ攻め込んで来ることは目に見えています。
店側としては当然、何も買わない客に風景だけ見せて、そのまま自由に立ち去らせていては、商売になりません。
もしここが店の駐車場なら、買わないのならここに停めてはいけないと言ってくるはずです。
そのためここでもたついていては、一度も車から降りないまま、風景も十分に見ないまま、ここを立ち去ることになってしまうかもしれません。 -
この大地溝帯を見ることは、出発前から楽しみにしていました。
このまま十分に見ないで立ち去ってしまえば、帰国後に大きな悔いを残すことになります。
ああ、どうしようか・・・、と迷っている間に、闘いのゴングが鳴ってしまいました。
売り子がこちらにやって来ました。
車から降りながら、瞬時に3つの目標を立てました。
1.十分に大地溝帯の景色を堪能(たんのう)する。
2.ここでは土産物は一切買わない。
3.店の人間とは友好的に接する。 -
しかし、3番目の目標はかなり難しいと思いました。
なぜかといえば、ここでは物価の違いから、こちらの感覚で千円分の買い物をすれば、相手にとっては1万円分ぐらいの売り上げになるでしょう。
つまり、千円分売るだけで、従業員1人を数日雇えることなります。
私が買うか買わないかは、店員の暮らしに、大きく影響するかも知れません。
そんなことを頭において、慎重に対応しようと思いました。 -
まずは、売り子にはまったく気づかないふりをして、展望台まで歩きました。
そしてそこで、ゆっくりとその風景をビデオカメラに収めました。
そうしていると予想通り、売り子がこちらにやってきました。
少年でした。
しかし、少年といってもナメてかかってはいけません。
その背中にはしっかり糸がついていて、その糸は店の中から伸びています。 -
といっても、ここできっぱりと断ってしまったら、地元の人と触れ合うせっかくのチャンンスを逃してしまうことになります。
また、少年が商売を忘れてしまっては、後で叱られるかクビになってしまうかも知れません。
そんなことにならないように、結局は買わないにしても、売ろうと努力しているような状況だけはつくってあげることも必要でしょう。
まず、ビデオカメラを回しながら感情を込めて、ゆっくりと台詞(せりふ)をしゃべりました。
「大地溝帯で〜す。素晴らしい〜。」 -
売り子の少年が割って入ってきました。
「ビューティフルワイドビューポイント。(とても眺めのいい展望所です。)」
「ウヮッツネイム、ユー?(名前は?)」
「ミー?(僕?)」
「イャー。(そう)」
「クリス。(仮名)」
「クリス? ほぉーぅ。・・・フ、ジャンボ。(こんにちは)」
「ああぁー、ジャンボ・・・ジャンボ・・・アンドカリブ!」 -
「カリブ?」
「カリブ!」
「カリブ?・・・あっ、ああ、ああ、おお、おお。」
確か、カリブはようこそという意味だったと思い出しました。
「カリブ、ウェルカム。(カリブはようこそ。)アンド、ハクナマタタ!」
「はぁ?」
「ハクナマタタ。」 -
「ハクナマタタ?」
「ヤー、ハクナマタタ。」
「ハクナ・・・マタタ?」
「ヤー、ハクナマタタです。(←日本語を使っている!)ハクナ・・・」
「ハクナ?」
「マタタ・・・」
「マタタ?」
「ノープロブレム。(心配ない。)」 -
「おおぅ・・・ノープロブレム。」
「アンド、アサンテ・・・サンキュー。(アサンテはありがとう。)」
「アサンテ? ああ、イエスイエス。 アサンテ、ハクナマタタ・・・」
「アンド クワヘリ、クワヘリ・・・・グッドバイ(クワヘリはさようなら。)」
「グッドバイ、ヤァー、クワヘリ・・」
「アンド、ルデテーナ・・・カムアゲイン(ルデテーナはまた来てください。)」 -
「ああ、カムアゲイン・・・。」
「ハブユーシーディス?(わかりましたか?)」
「アンド・・・」
という感じで、こちらが言い終わらないうちに次から次へと矢継ぎ早に言ってきます。
日本でも勧誘電話などでよく使われるような、セールストークそのものでした。
相手に考えるすきを与えないで自分のペースに引き込むという方法なのでしょう。
このような話し方をする相手は100%警戒しなければ -
なりません。
が、せっかくの機会だから、ここで会話の学習をして、同時にセールストークを受けることにも、慣れておきたいと思いました。
また、クリスは今、仕事には徹しているけれども、根っからの極悪非道な人物という風には見えませんでした。
「アンド マサイマラ(動物保護区の名前)・・・マラ・・・ハブエレファント(マラには象がいる)」
「はぁ?・・・はぁ、はぁ。」
「エレファント?(象ですよ、わかりますか?)」 -
と、言いながらクリスは私に、象の木彫りの置物を見せました。
「ああ、ああ。」
「ユーノー? リノサラス? (わかりますか?リノサラスは?)」
と言いながら、今度はサイの置物を見せました。
「キファル?(サイ?)」
と、言いながら今度は私がスワヒリ語の話題に引き込もうとしました。
今こそ、スワヒリ語を試す絶好のチャンスです。 -
一生懸命覚えた動物の名前がすべて通じています。
だんだん嬉しくなってきました。 -
「ヤー、ハブユーシー?(そう、見ましたか?)」
「ノー。(いいや)」
「ノー?」
ライオンの置物も持っていたので私から、それを指して言いました。
「シンバ?(ライオン?)」
「ヤー、シンバ。 アンド・・・」
「キボコ!(サイ!)」
「キボコ・・・。」 -
もっと、何かスワヒリ語を話してみたいと思いましたが、クリスも商売を忘れません。
「グッドプライス、グッドプライス。(お買い得です、お買い得です。)」
と言いながら、手の平を下に向けたまま、手を上下に振るように動かしながら、
「グッドプライス、ハブユーシー。(お買い得ですよ、わかりますか?)」 -
そして写真のような置物を出して言いました。
「セブンエレファント。」
なるほど、象が横に7頭並んでいます。
「サバ、テンボ?(七頭、象?)」
「ヤー、サバテンボ。」
やったー、また通じました。
一生懸命に覚えた動物の名前が通じるなんて、こんな嬉しいことはありません。 -
感激しました。
クリスはさらに何か言っていましたが、あまりに嬉しくて何を言っているかわかりませんでした。
あまりにしつこいので、話題を変えるために、風景を見ながら言いました。
「グレートバリアリーフ、インスワヒリ?」
「???」
「あ、いや、キスワヒリ?(スワヒリ語?)」 -
「キスワヒィリ?」
「グレートバリアリーフ。」
「グレートバリアリーフ、ノーキスワヒリ。(グレートバリアリーフはスワヒリ語ではありません。)
」
「ノー、キスワヒリ?」
「ノー、ノー、ノー。」
後で、考えると私も何とバカな質問をしているのでしょう。恥ずかしくなってしまいます。 -
グレートバリアリーフは列記とした英語です。
そして、そもそも私が聞きたかったのはグレートバリアリーフ(大サンゴ礁)ではなくて、グレートリフトバレー(大地溝帯)です。
また、風景をビデオカメラに収めながら台詞を言いました。
「素晴らしいー。」
クリスがまた、口を挟んできました。
「ハブユーシー?」 -
「ヤー。」
「ラブリー。」
「ヤー。」
クリスはさらに別の物を見せてきました。
「はははは。」
あまりのしつこさについ笑ってしまいました。
「スネイク。(ヘビです)」
「ヤー。」 -
そして、その後、今日着いたばかりなので、今、土産を買うことはできないということを丁寧に説明しました。
クリスはそれはわかっているが、でも買い得だと言ってきました。
本当は値段だけでも聞いて相場を確かめたかったけど、まったく買うつもりもないのに、そんなことをしては悪いと思って、そのまま車に乗り込みました。
後で考えると、これだけ愛想よくつき合ってくれて、スワヒリ語の勉強にもなったので、荷物にならないもので、数百円程度のものでも買ってあげればよかったなとも思いました。 -
ここでの百円は日本の千円ほどの価値になるのではないでしょうか?
と、いうことは、私たちがここで数千円の買い物をすれば、相手側からみれば、ここを日本だとすると、観光客が数万円の買い物をしてくれたということになるでしょう。
日本にアラブかどこかの観光客が来て、数万円払って、土産を買っていくというような感覚ではないでしょうか。
商売に熱が入るのも、うなずけます。
真面目で純粋な人たちが、欲に目がくらんでスポイル(汚染)されてしまうことのないように気をつけなければなりません。 -
展望所を出ました。
沿道は農地が続いています。
ときおり、放牧をしている人やら農作業をしている人たちとすれ違いました。
この人たちはきっと、時計などまったく使わない生活をしているのだろうな、と思いました。
私たちの車は、国道をナクル湖へ向かって走り続けました。 -
ドライバーのジェフさんは簡単な日本語で案内してくれています。
時々聞き返すことはあるけれども、そのほとんどは理解できます。
こちらが話すときは、簡単な単語や表現を使えば、理解してくれます。
どうしても通じないときは、必要に応じて簡単な英語に置き換えたりしますが、言いたいことはほとんど伝え合うことができます。
今日は日曜日なので、残念ながら沿道の店は閉まっているところが多いようでした。 -
ジェフさんが
「日曜日は皆、教会に行きます。」
と言いました。
この国は昔、イギリスの植民地だったこともあって、キリスト教の信者が多いようです。
出国前に調べると、3割と書いてあるものや、7割と書いてあるものなどまちまちでした。
日本でも、仏式の葬儀をする人を仏教徒とすれば7割以上になるでしょうし、毎日仏壇を拝んだり、毎年巡礼をしたりする人を仏教徒とすれば3割以下になるでしょう。 -
また、熱心な信者の人の周りは、そのような人が多いので、そんな人に尋ねれば、かなり多めに答えるでしょう。
とりあえずは、ジェフさんに尋ねてみることにしました。
「ケニアではどのくらいの割合の人が教会に行きますか?」
「どのくらい?」
「ハウメニパセントゥ?(何パーセントですか?)」
「オオ、ウーン・・・・90パーセントぐらいです。」 -
ジェフさんが
「ナイバシャ湖!」
と言いました。
ナイバシャ湖はよく聞く名前の湖です。
すぐに、ビデオカメラを回しました。
「ナイバシャ湖で〜す。」
ケニアは、火山噴出物の塩分によって、多くの湖の水は塩水になっています。 -
ほとんどの陸上動物は塩水は飲めませんが、フラミンゴは塩水の湖に集まります。
独自の方法で、えさの珪藻(ケイソウ)を食べることができるからです。(くちばしの毛でこしとる)
これから行くナクル湖はたくさんのフラミンゴがいるので、そこは塩水の湖だということがわかります。
では、このナイバシャ湖は塩水でしょうか、それとも淡水でしょうか?
ビデオカメラを回しながら、台詞(せりふ)として言ってみました。 -
「このナイバシャ湖は・・・淡水・・・の湖です。」
ジェフさんが、それを訂正しないところをみると、やはりここは淡水の湖なのでしょうか?
「多くの動物が集まってきま〜す。」
ここも確か、観光地の1つになっていたと、思います。 -
ケニアは部族社会です。
部族ごとに風俗や習慣が違うようです。
ジェフさんの説明によると、ケニアの部族は昔は47あったけど、今は42部族に減ってしまったそうです。
そしてその最大部族がこの辺りに住むキクユ族だということです。
キクユ族はケニア人全体の30%ぐらいだそうです。
となりのタンザニアは百を越える数の部族があるそうです。 -
部族といえば、ツチ族、フツ族が対立したルワンダを思い出します。
1994年に多数派のフツ族が、少数派で政権をにぎるツチ族をカマなどで殺戮(さつりく)した事件は、思い出すたびにぞっとします。
犠牲者の数は50万人を越えるようです。
このルワンダもケニアのすぐ隣の国です。
実に恐ろしいことです。
このように、アフリカの国の部族の数は、国によってまちまちなのです。 -
ジェフさんによると、ケニアはときどきライオンが人を襲うこともあるということです。
日本で、熊が出るのと同じようなことなのでしょうか。
しかし、恐ろしいことです。 -
家畜の牛の群れが道路を横切りました。
ここでは、そんなこともごく自然に感じられます。
ガソリンスタンドに入りました。
ほとんど日本と同じです。
併設(へいせつ)するコンビニで水のボトルを買いました。
店員は若い女性でしたが、外国人の私に対しても、親切にスマートに対応してくれました。
ガソリンスタンドを出発しました。 -
先ほどまで左手に見えていたナイバシャ湖が見えなくなっていました。
しばらく行くと、ジェフさんが
「フラミンゴがいます。」
と、言うので、見ると左手にまた、湖が見えていました。
フラミンゴがいるということは、これは塩水の湖だということになります。
湖岸の辺りは白くなっていました。 -
最初はそれはフラミンゴの色かな、と思ってよく見たけど、わかりませんでした。
白い部分は、塩かも知れません。
と、いうことはこれは、ものすごい量の塩だということになります。
残念ながら、フラミンゴがいたかどうかは、遠すぎて、確認できませんでした。
フラミンゴは、これから行くナクル湖で、見られることを期待しました。 -
沿道で人や馬車や自転車とよくすれ違います。
しかし辺りは、延々と畑が続いていて、ときおり農家があるだけです。
どうやらこの人たちは、目的地に到達するまで1日中、このようなところを移動し続けているようです。
私も旅をしていた頃は、リュックを背負って、このような道を延々と歩き続けていたこともあります。
しかしそのときは、飽くまで旅が目的でした。
日常生活の中で、このように、毎日毎日、延々と移動し続けているということではありませんでした。 -
こう毎日歩いていると、足腰はかなり鍛(きた)えられるはずです。
ケニアがトップアスリートを輩出する理由がよく分かりました。
周辺の国のことについても、ロイさんに尋ねてみました。
ケニアとエチオピアはどちらの国も、昔から陸上競技で活躍していたので、お互いに親近感を持っているのだろうかと思っていました。
でも尋ねてみると、ケニアはエチオピアよりもタンザニアの方が、ずっと親近感があるということでした。 -
タンザニアについては、それまでは、まだ未開で野蛮なところがあるのかと思っていました。
しかし、帰国後に知ったことだけど、国民が感じている幸福感は、タンザニアは世界でもトップクラスで、日本よりも遥(はる)かに高いということでした。
ウガンダについては、昔のアミン大統領の強烈な印象があったし、ルワンダについては、虐殺事件の尾を引いているようで、どちらもとても恐ろしい国だという印象がありました。
しかし、ケニアの人々は、これらの国に、普通に行き来しているということなので、とても驚きました。 -
トイレ休憩ということで、車はみやげ物店の前に停まりました。
降りるとき、ジェフさんが、
「何も買わなくてもいいです。」
と、言いました。
トイレは店の中を通って行くようになっていました。
この店員たちはジェフさんの知り合いのようで、親しそうに話していました。 -
地元の人とのコミュニケーションを図るには絶好の機会ですが、やはりまだ最初なので、少し緊張します。
とりあえずは、一般的なあいさつを交わしながら、店の奥にあるトイレに行きました。
せっかくの機会なので、帰りに店内を見てまわりました。
ここはめずらしく、店員はマンツーマン体勢をとってきません。
こちらから声をかけて、品物について尋ねると、普通に親切に答えてくれました。 -
でも、特に売りつけようというような態度ではありませんでした。
客の気持ちを大切にしているようにも思えましたが、このような店にしては、あまりにも淡白なので、少し物足りないようにも思いました。
ジェフさんによると、まだまだ、買うチャンスはあるというので、ここでは見るだけにしておきました。
いろいろ興味深い品も多かったので、帰る前には、どこかで買って帰ろうと思いました。 -
ナクル湖国立公園の入り口に来ました。
そこには、毛が白くて顔が黒いサルが、普通に木の上で遊んでいたので、驚きました。
こんな珍しい動物が、檻(オリ)ではなくて、放し飼いにしてある・・・のでもなくて、自然の状態で暮らしているのです。
何か、頭の中が真っ白になってしまいました。 -
もしかして、これから行くところでは、他の動物たちもこんな感じで、暮らしているのでしょうか?
あまりの感動と期待感に、その場で体中が凍りついてしまいました。 -
今日は日曜日なので、ここからは入れず、もう1つのゲートにまわることになりました。
車はナクルの街の中を走りました。
ナクルの街は、整然とした中心街のようなところは無くて、どこも人々の生活の場そのものでした。
普通の観光客は、先ほどの入り口から入るので、通常は、こんな観光用の車はこのような人混みの中を通ったりしないのでしょう。
振り向く人々の視線には、こんなところを通るなというような、迷惑そうな気持ちが感じられました。 -
少しのトラブルで、すぐにとり囲まれてしまいそうな様子でした。
しかしジェフさんは、何事もないような様子で、人混みをかき分けるようにして、進んで行きます。
そして何と、何のトラブルも無く、そこを通過してしまいました。
そして、いよいよ国立公園の中に入って行きました。
(4 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10142154/に続く)
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