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 この度の大旅行も桜が目当てだった。 <br /> 赤道にまたがるケニアのナイロビは標高1600mの高地にある。真夏(1月)でも35度を超える日は少ないのだそうだ。温度としては桜が育つに充分な気温だ。しかし,ケニアには四季がない。桜の花を咲かせる条件として1ヶ月位の寒気が必要だ。ケニアは乾季と雨季しかない。<br /> ナイロビに1本の日本の桜があることは今年の7月、N氏のメールに写真が添付してあったので知っていた。 これならば、ナイロビ市内には他にも桜は沢山咲くのだろうと、安易な気持ちででかけた。<br /> しかし、現在のところ、私は2本しか確認していない。1本は日本大使官邸で、もう1本は邦人アパート経営者のアパートの庭に植えてある桜だ。<br /> 私はナイロビでN氏から、アポを取ってもらい、その桜を見させていただいくことができた。<br /> アパートは頑丈な鉄の門で、廻りは高い塀(ブロック)で囲まれていた。門には守衛が警備していた。<br /> その桜は確かに日本の桜であった。4,5 mの背丈はあったが日本の桜のように元気ががなかったので訊ねたら、その理由が分った。 ナイロビには三つのゴルフ場があるのだそうだが、その一つのカベテゴルフ場には数本の日本の桜が植えてあった。<br /> その桜が次々枯れだした。原因は気候が合わないことと桜の手入れをしないことだった思う。(桜は乾燥を嫌う)<br /> その邦人の方は、最後の1本をもらって来て、アパートの中庭に植え返した。そしてこまめに世話をした。そうしたら、元気になり、再び、花が咲くようになったのだそうだ。<br /> 桜ほど、人間の心知っている植物はない。枯れかけた桜も家族のように愛情を持って育めば、きっと、元気を取り戻す。<br /> 私はその話を聞いて、私が30代の頃読んだ水上勉の小説「櫻守」(新潮社)を思い出した。 それは実在の人物、笹部新太郎と庭師をモデルにした小説だが、一途に櫻を愛し、生涯をかけて桜を守る庭師に深く感動したものだった。<br /> ナイロビの桜主の邦人の方もそんな気持ちで育てておられるのかも知れない。 来年はきっと今年より沢山の花が咲くであろう。そして、やがて大木に成長する。いつの日か、その日本の桜をケニアの人々が鑑賞できる日が来ることを祈って止まない。<br /> もう1本の日本大使官(公)邸の桜は、私のような名もなき貧しき旅人が「私は外国の桜に関心を持っているので見させてください」なんて訪問しても断られてしまうだろう。有名人の紹介状か、しかるべき手続きを日本で取り、事前にアポを取っておかなければ不可能だと思う。<br /> きっと、その桜は見事に咲くのだろう。Nさんもまだ見たことがないそうだ。ケニアは治安か悪い国なので、誰にでも美しい日本の桜を見せるわけにはいかないのである。ケニアの日本大使はさぞお嘆きのことと思う。 桜の満開時には「桜の宴」を開くのだと思う。極々、限られたお偉い人と大使館関係者だけだとすればもったいない。(多大なお金をかけているはずだ)<br /> 大使館の桜も誰でも観れる日が来ることを切に願っている。<br /> ナイロビ市内を車で通ったら、塀の向こうに桜の花らしきものを見た。<br />私は「あっ、桜だ」と声を上げた。しかし、N氏は「桜ではないだろう」と言われた。でも私には桜科の植物のような気がしてならなかった。<br /> 私は車を1分間止めてもい、すばやくシャッターを押した。その間、黒人のドライバーがしっかりと私をガードしてくれた。日本人の爺がカメラ持ってうろうろしていれば、「襲って頂戴」と言わんばかりに危険なのだ。 ナイロビは日中でも、一人歩きは危険なのだそうだ。<br />  私は、バンコクからの帰路の飛行機でナイロビの桜について何か一句できないかと考えた。ちょっと寂しい短歌だがこれがナイロビの桜の現状である。<br /><br />       ナイロビの<br />       やまと桜は哀れなり<br />       塀の内にて<br />       秘めやかに咲く<br /><br />----------------------------------------------------<br />写真説明:   1、邦人が経営するアパートの庭の桜<br />        2、 3月中旬に花を咲かせた同じ桜(N氏撮影) ケニアのイメー        ジに反して弱弱しい。<br />        3、市内見かけた桜種の花らしに木。(塀の彼方で確証で          きない)<br /><br />

ナイロビ、キリマンジャロ、チャンマイの旅2 ナイロビの桜

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2011/10/06 - 2011/10/09

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ゆらのと

ゆらのとさん

 この度の大旅行も桜が目当てだった。 
 赤道にまたがるケニアのナイロビは標高1600mの高地にある。真夏(1月)でも35度を超える日は少ないのだそうだ。温度としては桜が育つに充分な気温だ。しかし,ケニアには四季がない。桜の花を咲かせる条件として1ヶ月位の寒気が必要だ。ケニアは乾季と雨季しかない。
 ナイロビに1本の日本の桜があることは今年の7月、N氏のメールに写真が添付してあったので知っていた。 これならば、ナイロビ市内には他にも桜は沢山咲くのだろうと、安易な気持ちででかけた。
 しかし、現在のところ、私は2本しか確認していない。1本は日本大使官邸で、もう1本は邦人アパート経営者のアパートの庭に植えてある桜だ。
 私はナイロビでN氏から、アポを取ってもらい、その桜を見させていただいくことができた。
 アパートは頑丈な鉄の門で、廻りは高い塀(ブロック)で囲まれていた。門には守衛が警備していた。
 その桜は確かに日本の桜であった。4,5 mの背丈はあったが日本の桜のように元気ががなかったので訊ねたら、その理由が分った。 ナイロビには三つのゴルフ場があるのだそうだが、その一つのカベテゴルフ場には数本の日本の桜が植えてあった。
 その桜が次々枯れだした。原因は気候が合わないことと桜の手入れをしないことだった思う。(桜は乾燥を嫌う)
 その邦人の方は、最後の1本をもらって来て、アパートの中庭に植え返した。そしてこまめに世話をした。そうしたら、元気になり、再び、花が咲くようになったのだそうだ。
 桜ほど、人間の心知っている植物はない。枯れかけた桜も家族のように愛情を持って育めば、きっと、元気を取り戻す。
 私はその話を聞いて、私が30代の頃読んだ水上勉の小説「櫻守」(新潮社)を思い出した。 それは実在の人物、笹部新太郎と庭師をモデルにした小説だが、一途に櫻を愛し、生涯をかけて桜を守る庭師に深く感動したものだった。
 ナイロビの桜主の邦人の方もそんな気持ちで育てておられるのかも知れない。 来年はきっと今年より沢山の花が咲くであろう。そして、やがて大木に成長する。いつの日か、その日本の桜をケニアの人々が鑑賞できる日が来ることを祈って止まない。
 もう1本の日本大使官(公)邸の桜は、私のような名もなき貧しき旅人が「私は外国の桜に関心を持っているので見させてください」なんて訪問しても断られてしまうだろう。有名人の紹介状か、しかるべき手続きを日本で取り、事前にアポを取っておかなければ不可能だと思う。
 きっと、その桜は見事に咲くのだろう。Nさんもまだ見たことがないそうだ。ケニアは治安か悪い国なので、誰にでも美しい日本の桜を見せるわけにはいかないのである。ケニアの日本大使はさぞお嘆きのことと思う。 桜の満開時には「桜の宴」を開くのだと思う。極々、限られたお偉い人と大使館関係者だけだとすればもったいない。(多大なお金をかけているはずだ)
 大使館の桜も誰でも観れる日が来ることを切に願っている。
 ナイロビ市内を車で通ったら、塀の向こうに桜の花らしきものを見た。
私は「あっ、桜だ」と声を上げた。しかし、N氏は「桜ではないだろう」と言われた。でも私には桜科の植物のような気がしてならなかった。
 私は車を1分間止めてもい、すばやくシャッターを押した。その間、黒人のドライバーがしっかりと私をガードしてくれた。日本人の爺がカメラ持ってうろうろしていれば、「襲って頂戴」と言わんばかりに危険なのだ。 ナイロビは日中でも、一人歩きは危険なのだそうだ。
  私は、バンコクからの帰路の飛行機でナイロビの桜について何か一句できないかと考えた。ちょっと寂しい短歌だがこれがナイロビの桜の現状である。

       ナイロビの
       やまと桜は哀れなり
       塀の内にて
       秘めやかに咲く

----------------------------------------------------
写真説明:   1、邦人が経営するアパートの庭の桜
        2、 3月中旬に花を咲かせた同じ桜(N氏撮影) ケニアのイメー        ジに反して弱弱しい。
        3、市内見かけた桜種の花らしに木。(塀の彼方で確証で          きない)

旅行の満足度
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • 邦人が経営するアパートの庭の桜。開花時期は3月中旬だそうだ。

    邦人が経営するアパートの庭の桜。開花時期は3月中旬だそうだ。

  • 同じ桜。開花した時N氏が撮影したもの。まだ息づいたばかりで元気がない。 

    同じ桜。開花した時N氏が撮影したもの。まだ息づいたばかりで元気がない。 

  • ナイロビの町中で見た桜に似た花。私は桜科の植物だと思うがN氏は違うと言っていた。

    ナイロビの町中で見た桜に似た花。私は桜科の植物だと思うがN氏は違うと言っていた。

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