怒涛の人波どんぶらこっこどんぶらこ…京　紅葉狩り−続・嵯峨野彷徨い人編−

2008/11/23 - 2008/11/24

世界遺産「天龍寺」を満喫、あー、喰った喰った…ゲップ…こらこら、何時も人様の物を勝手に喰うんじゃねーって言ってるでしょ、めっ！…って、言うか世界遺産なんか全然喰えねーじゃん、お前は白アリかい？

さすがにこの時間になると観光客がわらわらと何処からともなく湧いてくる、お前らゾンビかい？

あー、せっかく静寂の世界にどっぷりと浸り混んでいたのにさ、またも怒濤の人波揉まれまくり地獄へ１名様ご案内？…ウー、丁重にご遠慮申し上げてるのに、近頃の日本人は謙譲の美徳って知らないのかねー？あー、嫌だ嫌だ、たはは…。

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

嵯峨野散策のスタート地点にて…何やら甘〜いお芋さんの匂いが、クンクンクン…まるで誘蛾灯に誘われる羽虫の如くふらふらと吸い寄せられますー

酒飲みのくせに無類の甘味好き…ああ、都芋って言うのね？あなたは何て罪作りな人なの？（…人じゃねーって、芋だって。）俺にはこれから紅葉狩りって言う重大なミッションが待っているの…なのに…なのに…誘惑するなんて、ああ、酷い人（…人じゃねーって言ってるだろ、芋だよ、芋！）

…甘い誘惑には要注意！

鬱蒼と道を覆い被さるように生い茂る竹林

昼なお暗く、よく見ればロード・オブ・ザ・リングに出てくるホビット族のような小人がうろちょろしています、摩訶不思議？

ああ、これって…ちんちくりん？

…あー、またもおやじギャグダダ漏れ状態、たははは…。

野宮神社

嵐山から嵯峨野小道への入り口に有る小さな社で平安時代から伊勢神宮の斉宮に選ばれた皇女が禊ぎをした神社とのこと…。

で、縁結びに絶大な御利益があるとのことで、全国から恋する乙女がわらわらと押しかけてきます、故に鳥居をくぐり中に入ろうとすると、強力な乙女結界が張り巡らされており、霊力を持っていないおやじの俺には太刀打ちをする術がありません、ああ、恐ろしや、恋する乙女…。

何気にとっても綺麗な紅葉天こ盛りの常寂光寺

本気で綺麗です…本気って言うのも変だな？…東福寺に比べても遜色のない景色、なのに東福寺に偏って人が溢れかえると言うのは異常な事態であり、これも偏にマスコミの情報操作と、それを鵜呑みにし疑うことを知らない俺を含む愚かな民衆が合体して怒濤の人波の出来上がり、チーン！

…溢れかえる情報を如何にして取捨選択出来るか？

紅蓮の炎の如く燃え立つ紅葉…あちちちち…。

あちちちち…と書いてみたが調べてみると、紅蓮とは仏教用語において、八寒地獄の七番目である紅蓮地獄の略称で、死後そこに落ちた者は、酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮花のようになるという何とも素晴らしい、ん？違った、考えるだに恐ろしい…まさに身も凍るようなとはこの事かい？

…と言うことで、死後地獄に堕ちるのなら、まったり温泉地獄ぐらいにして欲しいと切に願う今日この頃…。

自然の造り上げた七色のカーペットはレッドカーペットを凌駕する…。

ついでのことを言えば、俺の人生に於いて、この先レッドカーペットを踏みしめスポットライト浴びることは、広島カープがヤンキースに勝つより格段確率が低いと推察され、その意味で言えば七色カーペットは辺り一面に広がっており…踏みしめ放題…それも只…スポットライトは無いけどね…。

踏み放題…それも只…でも…かなり危険

大自然が織りなす七色のカーペット…斜度４５度…Ｐｉａｎｏ行きまーす！ひー！転がるー！ゴロゴロゴロゴロゴロ〜〜〜〜、死ぬ、ぎゃふん…。

いやー、紅葉狩りって命懸けですね…と言うか、普通の人間はしねーって、アホ全開じゃん…。

…ウッ！アホ呼ばわりされてしまった、それも全開って何よ…？

おー、東福寺も脱帽と今を盛りに萌えてます…ん？…萌える？萌えー、萌えー、ははは、いやー、何だか言い響きだなー、えへへ…。

…スケベおやじ全開かい？

花鳥風月…日本ならではの四季の楽しみ…。

秋…紅葉を踏みしめ山を彷徨い、冬…新雪を踏みしめ山を彷徨い、春…山桜の仄かな匂いに誘われ山を彷徨い、夏…夏？…？？？…暑いから山はよして海に向かおう！

…何時の間に登山家気取りになちゃったのよ？

季節の移ろいを五感で感じ、日本の素晴らしさを実感する…。

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚…満開の桜に春の訪れを感じ、ホトトギスの鳴き声に耳を傾け、降りしきる雪を掌で受け、キンモクセイの香りを胸一杯に吸い込み、生ビールを喉に流し込み、暖簾をくぐり「おやっさん、熱いの一本つけてよ」と声をかけ、旅の空の下コンビニで買った酎ハイで一時の涼感を感じ…んー？何だか味覚がやたら多い感じがするが気の所為だろう…ははは

紅葉真っ盛り…なのに，気がつけば今年もあと僅か，除夜の鐘ですが…ウッ！恐るべき遅筆，ここまで来ると，ある意味一つの芸術…とは言えねーよな，いと哀し…。

常寂光寺…広大な敷地…高低差…様々なロケーションで紅葉を楽しませてくれる…何てサービス天こ盛りの食べ放題…しかも只，否，拝観料は払ったか…。

…恐るべし常寂光寺…東福寺の独走を阻むのは君だ！

落柿舎…人気今一歩…だって紅葉ねーもん

松尾芭蕉の弟子、向井去来の草庵…そうあんだー，ん？違った，そうなんだー，ウッ！露骨なおやじギャグ・ウイルス只今大量発生中…感染すると突如アホになると言うとっても恐ろしい病らしい…。

「二百円　払う位なら　缶チュウハイ」ｂｙ Ｐｉａｎｏ

二尊院

総門を入った「紅葉の馬場｣と呼ばれる参道は、紅葉の名所として知られています…ただ…ぼんやりと紅葉に見とれていると，いきなり木立の陰から馬場さんが飛び出して来て「十六文キック」を喰らわされます…過去に数多の観光客がノックアウトされたことやら…。

…馬場違いだって…。

馬場さーん，居ませんかー？脅かしっこ無しですよー。

って，まだやるのかい？そうそう，脳天唐竹割りってチョップがありましたね，動きがスローモーションみたいなんで何で避けねーんだよ？って突っ込みを入れたくなったんですけどね…あれがプロレス醍醐味なのよとプロレス愛好家に叱責されました…分からん？

何て広々とした参道…これなら馬も走りまくりＯＫじゃん…暴れ馬に馬場チョップかー…うかうかと紅葉狩りどころじゃねーですぜ，旦那（…旦那って誰よ？）

…何だか紅葉狩りの話題から遥か彼方へ吹っ飛んでますね…要軌道修正…ラジャー，艦長！（…ついでに，艦長って誰よ？）

水のある風景…あー，癒されますー。

落ち葉となった紅葉と共に流れてゆく水，微かな音だけが辺りを包みこんでいます，時間の流れはゆっくりと…グハッ！

…馬場さーん，後ろからのチョップは卑怯ですぜ！

勅使門から望む本堂

と言うことで，本日俺１日勅使…ははは，芸能みたい…さすれば，俺はあるやんごとないお方からの密書を携え…木立に身を隠し追手が居ないかキョロキョロ，参道に直立不動になりお地蔵様に化け，追手の目をくらまし…勅使もね…結構，疲れるのよ…。

何気にさり気無い細工が華麗な勅使門…で，ここからの紅葉が…最高でごわす（…ん？何故にいきなり鹿児島弁？もしや篤姫シンドローム？）

宮崎あおい好きです…全然関係ねーって…。

小さいながらも…大きさは関係ないのよ…清々しさが心地よい庭園…俺ん家みたい…全然違うって，共通点皆無，ゼロ，ナッシング…ひー！責めないで，お願い！

昨日今日の２日間で溢れ出すばかりの華麗、鮮烈、綺麗、ウーッ！語彙に乏しい俺の口から出てくる言葉だけでは到底言い尽くせない位の素晴らしい世界を彷徨い歩き…歩き…歩き…疲れた〜…じゃねーだろ、こら！…感動の涙ダダ漏れ…。

オーシィ！来年も来るぞー！

可愛いお地蔵様がお出迎え…。

今年も残り少ないですが、ラスト・ダイブが素晴らしいものになりますように…来年はもう少し嫁さんと和解できるように…リビングで我が物顔で走り回ってるマンモス、ああ、氷河期は何時終焉を迎えるのか？なーんて、全ての責任は俺にあるんです…分かってます…でもね…旅に出るのはおいらの性なの…すれ違う互いの感情…少しでも接点を見いだせたら…お地蔵様お願いします…。

京福電鉄嵐山線の構内に現れた「嵐山温泉」

人生いたるところに青山あり、改め、日本いたるところに温泉あり…かー？

紅葉巡りで疲れた足腰を、温泉に浸かって癒してくださいね…と言う、親切心からか？単純に拝金主義に基づくものなのか？…多分、後者だろーなー。

最早、京でのランチの定番となった「サラサ３」

何時もながら、生きているのか死んでいるのか判然としていない（…多分、仮死状態かな？）、三条商店街に有り、燦然と輝いてる三条商店街の希望の星「サラサ３」

…多分、人は他の店を通り過ぎてこの店を目指すから、希望の星に成り得ないじゃねーの？

今日も元気なスタッフのお姉さん達…。

キッチン内でのてきぱきとした所作、溢れ出す笑顔、流れる会話これら全てが合わさって絶妙なスパイスになり、料理を一段と昇華させている…。

ウーッ！今から胃袋が…胃袋が…体の中を走り回ってるよー！（…全然有り得ねー。）

京の町屋をそのまま改造して造ったお店…天井には太い梁が張り巡らされていて、新しいものと、古いものが渾然一体となって、癒しのスペースの出来上がり…チーン！

本日のランチのテーブルを飾るのは…マグロのカルパッチョとクスクスのさっぱりサラダ＆パン…。

パン…噛み締めるに従い口一杯に膨らむ旨み，ここのパンは外れが無い，パンとは…斯様に旨いものなのか？

で，前菜の二品，メインを意識してか抑えめの品揃え，しかし，なお補って余りある美味…ウウウウッ…何だか感動してる感じ…。

で，本日のメイン・デッシュ…豚バラ肉と白いんげん豆とキャベツのトマトソースパスタ…。

豚バラ肉の旨みとトマトソースの酸味が合わさって奏でる味覚のハーモニー，踊るのは夢中になって喰らってる俺…至福の一時…ズルズルズル…こらこら，音を立てて啜るなって！

ラストに控えしは黒ゴマジェラート…西洋文化と日本文化の邂逅？

ああ，旨すぎ…と言うか，居心地が良すぎて席を立つのが惜しいって感じ？あー，このままダラダラ〜と椅子に身を埋めていたい気分…。