ブダペスト＆ウィーン　2008春　陸の旅～国鉄＆ポストバスでマイヤーリンク修道院へ～

2008/04/28 - 2008/04/28

「2006年に辿り着けなかった場所へリベンジ！」今回の旅を決めた一番の理由です

綿密に時刻表を調べ準備万端！…だったはずなのに、今回もドタバタ(^_^;)。こんなドタバタも個人旅行ならでは

史実を追ってマイヤーリンクとアラントへ行って来ました

本日の移動は全てこちらのサイトで調べました
オーストリア国鉄　http://www.oebb.at/de/　※ポストバスの時刻も検索可能
オーストリアポストバス　http://www.postbus.at/

エリア ウィーン(オーストリア)

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス

2006年にバスが来なくて行けなかった(T_T)マイヤーリンク。このリベンジが今回の旅のきっかけ。なので今日は本旅程メインの日です！

まずは本日の出発地、国鉄ウィーン・ミッテ(Wien Mitte)駅へ。昨日下見に来てばっちりホームも確認済です

バーデン方面へは南駅からも行けますが、南駅は国際駅で大き過ぎて超わかり辛く、前回苦手意識を持ったので今回は南駅を避けミッテ駅を選択

ウィーン ミッテ駅 駅

ミッテ駅は南駅と比べてこじんまりしています。ホームは在来線が一方向2本ずつと、空港行きのCATホームのみ

切符は前日購入しようとしたら日曜日の為窓口がお休み。当日の朝、窓口で購入(自販機の操作方法にイマイチ自信ないため)。窓口が2つしかない為、少々並びました

窓口ではまたまたこのメモを見せて、チケットゲット。クレジットカード使用可
DD/MM/YYYY　←乗車日
From:Wien-Mitte
To:Modling
Class:2
2persons
one way

9:01発の2等車車内。この電車は日本のJRでいうところの快速列車相当です。始発〜終点まで1時間強の運行

乗車時点ではこの先に待ち構えている落とし穴に、まだ気づくこともなく…(^_^;)

9:16 国鉄ウィーン・マイドリング(Wien Meidling)駅

「マイドリング」と「メードリング」。勘違いして手前のマイドリングで降りてしまいました(＠_＠;)

降りてからバス停を探せどもバス停がなく、道を行く人達に聞けども当然のことながら知っている人がいるはずもない。道行く人々は皆さん親切でした。ありがとうございました

駅のインフォメーションの駅員さんは独語しか話せないようで、意思疎通がうまく図れず。ようやく「駅を間違えた」ことに気付いて真っ青。だってバスの本数が極端に少ないんですから

ウィーン マイドリング駅 駅

9:36Wien Meidling発、9:53 国鉄メードリング(Modling)駅着 ※"o"はウムラウト付

ようやく辿り着いたメードリング。本来は9:26着、9:33発のバスに乗る予定でした。次のバス発車は11:37(-_-;)そーなんです。この路線本数が少ないので、失敗してはいけない路線なのです

最新の注意を払っていても、後から考えると「何で！？」という失敗をするものなんです（言い訳）

メードリングはバス停の案内表示がわかりやすく、迷わない構造になってました(^^)

…が、1時間30分以上何もないメードリングで待つよりも、バーデンまで行ってバスに乗ることを選択。2006年にバス停がわかり辛く、バスに乗れなかったという苦い思い出がある場所です(^_^;)それ故、今回は敢えてバーデン駅からの乗車を避けたのですが、仕方ありません

10:27 メードリング発

10:34 国鉄バーデン(Baden b Wien)駅着

再びやって来ました、バーデン。あまり良い思い出はないのですが･･･(^_^;)
↓その時の旅行記はこちら
オーストリア　2006秋　5日目-1　待ちぼうけのバーデン
http://4travel.jp/traveler/wol/album/10141128/

近代的な駅舎とポストバスのバス停

そして相変わらず分かり辛い表示のバス停。この標識の近くに時刻表も立っているのですが、やはり「458」の路線は見当たりません

2006年の教訓から学んだこと。「とにかく人に聞け！」手当たり次第に周りの人に聞くことにします。ここは始発バス停。まずは空港バスの運転手さんに直撃。「あっちだよ」と教えてくれました

やっぱり458のバスが見当たらないので、またまた近くにいた運転手さんに聞くと「僕が行くよ。もう少しであのバス停に移動するから、ちょっと待ってて」と

マジですか！？このバスは【459】です。でも時刻表で出て来る路線は【458】なんですが！！…2006年にバスが来なかった理由がわかった気がします。あの時も【459】は走ってました。こんなことっていいんですか！？(涙)。旅の教訓は間違っていませんでした。「とにかく人に聞きましょう！！」

10:45 Baden b.Wien Bahnhof (Vorplatz/Bussteige 1-2) 発 ポストバス458路線

運転手さんに行き先を言い、料金を教えてもらって支払います。目的地のバス停に着いたら教えてくれるようにお願いしました。これで安心(^^)

ポストバスは到着バス停のアナウンス等が一切なく、表示もありません。更に車窓から見えるバス停の表示も車内からはまるでわからず。日本で停車バス停一覧の印刷をして持って行き、発車後バス停に着く度にひとつひとつ塗り潰していくのが有効と2006年の旅で学んだのでした(でも長距離だといつの間にかズレてたりするんですよね(^_^;) )

ようやく本来の目的に落ち着いて目を向けることができるようになりました

マイヤーリンクはオーストリア皇太子ルドルフがマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢と心中した地です

ここを訪れるツアーは「ウィーンの森半日観光」等と銘打って催行されています。…が、それでは目的の一部しか行けず、ゆっくり自分のペースでは周れない。そんなわけで敢えてリスクを伴う(苦笑)自力訪問を敢行したのです

バーデン市街地を抜けると、見渡す限りの大草原が現れました

ここでも菜の花！

今回の旅ではブダペスト郊外や、ブダペストからウィーンへ向かう車窓からも、一面の菜の花畑を見ることができました

道路はとてもアップダウンが多く、村が点在しています

上ったかと思うと、下り坂。自動車では楽ですが、ルドルフ皇太子がここを訪れた時は、ウィーンからバーデンまで鉄道、バーデンからは馬車。馬車では馬も人も大変だったことでしょう。ましてや冬は雪に覆われる地です

ハイリゲンクロイツ村が見えて来ました

ハイリゲンクロイツ修道院の塔です。ここへは夕方来る予定

バスの乗客はここで殆ど降りてしまいました。残ったのは4人ぐらい。少々不安に。それを察してか目が合った運転手さんは「マイヤーリンクはもう少し先だから」と教えてくれました(^^)

ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会

11:17 Mayerling Altes Jagdschlobss着。所要32分

運転手さんが振り返って「着いたよ」と教えてくれました。ありがとう☆

当初予定より1時間遅い到着です(^_^;)

心中のためにここへ向かった二人は、周囲の目をくらますためにバーデン経由ではなく、山越えをしてここに到着したと記した文献があります

雪に覆われたこの地に着いた二人は、何を思っていたのでしょうか

現カルメル会女子修道院。かつてこの一体はハプスブルク家の狩猟場であり、この建物は狩猟の館だった

心中事件(1889年1月30日)後に皇太子の父であるフランツ・ヨーゼフ1世皇帝が修道院に建て替えた

マイヤーリンクの館（修道院教会） 寺院・教会

内部は撮影禁止

心中事件のあった2階の部屋は現在はなく、1階と2階は吹き抜けになり、部屋のあった真下部分に祭壇が設けられている

礼拝堂の左手に小部屋があり、皇太子の母であるエリーザベト皇后がギリシャのコルフ島(皇后が愛して止まなかった別荘)から運ばせた小さな祭壇が祀られている

皇太子にとっては数多の愛人の一人がマリー。一方マリーは高貴な身分との恋に憧れた少女

一国の皇太子が男爵令嬢風情と心中したスキャンダルはかなりの衝撃をもって各国へ伝えられたといい、陰謀説、暗殺説等、今も謎が多い

皇太子がベッドに横たわったマリーの頭部に向けて1発発砲。その数時間後に皇太子も自らの頭部に向けて1発発砲。数時間の間、一人になった皇太子はどのように過ごしたのでしょうか

皇太子は父と政治方針が異なり、折り合いが悪く、12通遺した遺書に父宛のものはなかったといいます

扉は常時施錠されており、正面入り口のブザーを押すと中から開けてもらえる。その際、入場料を支払う

月〜土　AM09:00-12:30、13:30-18:00(冬季は17:00まで)
日祝日　AM10:00-12:30、13:30-18:00(冬季は17:00まで)

2EUR/人

この部分は資料館になっていて、写真等が展示されている

特筆すべきはマリー・ヴェッツェラ嬢の棺。粗末なブリキで作られた為に、あちらこちらに穴が開いている

ツアーではここにこのくらいの時間を割いてくれるのでしょうか。私達がいた間に2組ぐらいの個人観光客と団体客が1組来ましたが、15分程で立ち去る人がほとんどのようでした

1時間近くいましたが、私が英語も独語も苦手なせいもあり、展示品の全ての解説文をじっくり読むことはできませんでした(T_T)

ツアーであればガイドさんが解説してくれるという利点はあるでしょうけれど、時間は限られるし、どちらが良いのでしょうね？

立ち去り難いけれど、バスの時間が迫っているので移動します

バス停へ向かう道

標識には…
カルメル修道院はここ
左：メードリング18km、ハイリゲンクロイツ4km
前方：バーデン14km
後方：アラント2km

左の山道を登っていくと、通って来たハイリゲンクロイツへ

いかにも狩猟場の風景

バーデン・ハイリゲンクロイツへ向かう方向のバス停。こっちはわかりやすい

12:12 Mayerling Altes Jagdschlobss発(ポストバス365)

ハイリゲンクロイツと反対方向＝マイヤーリンク先、アラント村へと向かいます

車窓の景色は満開の桜(^^)

マイヤーリンクからアラントまでは2km。バスの時刻がうまく合わなかったら歩いちゃおうかなと思っていましたが、昼間とはいえ道の周囲はひとけがなく寂しいです

アラント村へ入りました

12:15 Alland Hauptplatz着

ここが村の中心部。正面に見えるのは村の教会

教会の祭壇

教会といえばパイプオルガン

広場から教会の前をまっすぐ伸びる道路。この先2kmがハイリゲンクロイツ

徒歩5分で市民墓地

皇太子とマリーの遺書に「二人並んでアラント村の市民墓地に埋葬して欲しい」というくだりがあったとい言います。果たしてこの場所なのかどうかは定かではありません。村の人達に聞くと市民墓地はここだけとのこと。でも皇太子とマリーの遺書の話は聞いたことがないそうです

真偽のほどは定かではないけれど、訪れてみたかったのです。カメラの向いている方向2km先が、さっきまでいたマイヤーリンクの狩猟の館

市民墓地から広場まで戻って来ました。広場はバスターミナルになっていて、ちょうど小中学生の下校時間。バスが到着する度に人が減っていきます

小学生の女の子7人ぐらいになった時「こんにちは」という声が聞こえたので、振り向きました。すると「こっち向いたよ！」とワイワイ言う声。東洋人が珍しかったのでしょう(^^)。東京が大都会ということは知っているようで、羨望の眼差しを受けました(笑)。小学生と私の英会話レベルが同じぐらい(笑)だったので、片言で色々話しているうちにバスが来ました。こういうちょっとした触れ合いが旅の醍醐味☆

14:27 Alland Hauptplatz発(ポストバス365)