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東照宮美術館から、直線距離で東北方向へ150mほど<br />行くと、勝道上人をまつる「開山堂」があります。<br /><br />なにしろこの日は雨、東照宮を一歩出ると、そこは<br />人っ子一人いない山道。降り止まぬ雨、どうしょうか、<br />滝尾神社に向かおうとしていたのですが、このうら寂<br />しい山道で事件にでも巻き込まれたら…と妄想はふく<br />らみ、くじける寸前に目の前に飛び込んできたのが<br />古そうな鳥居。(いつだったか忘れましたが、来た<br />ことはあるのです。滝尾神社だって、初めてではあ<br />りません。)<br />去年の夏、出雲の黄泉比良坂で体験した恐怖の感<br />覚が蘇りました。<br />こわ〜(T_T)<br /><br />

東照宮 番外編 1 恐怖のミステリースポット

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2007/07/17 - 2007/07/17

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前日光

前日光さん

東照宮美術館から、直線距離で東北方向へ150mほど
行くと、勝道上人をまつる「開山堂」があります。

なにしろこの日は雨、東照宮を一歩出ると、そこは
人っ子一人いない山道。降り止まぬ雨、どうしょうか、
滝尾神社に向かおうとしていたのですが、このうら寂
しい山道で事件にでも巻き込まれたら…と妄想はふく
らみ、くじける寸前に目の前に飛び込んできたのが
古そうな鳥居。(いつだったか忘れましたが、来た
ことはあるのです。滝尾神社だって、初めてではあ
りません。)
去年の夏、出雲の黄泉比良坂で体験した恐怖の感
覚が蘇りました。
こわ〜(T_T)

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  • 鳴龍で有名な「本地堂」(ほんちどう)は<br />今回はカットしました。<br />滝尾神社(たきのおじんじゃ)に行こうと<br />思ったからです。<br />美術館方面に向かう道は誰一人歩いてい<br />ませんでした。<br />東照宮から少しずれると、このように静か<br />なのです。

    鳴龍で有名な「本地堂」(ほんちどう)は
    今回はカットしました。
    滝尾神社(たきのおじんじゃ)に行こうと
    思ったからです。
    美術館方面に向かう道は誰一人歩いてい
    ませんでした。
    東照宮から少しずれると、このように静か
    なのです。

  • この辺りを歩いていると、絶え間なく<br />水の流れる音がします。<br />この花の下には、澄んだ水の流れがありました。

    この辺りを歩いていると、絶え間なく
    水の流れる音がします。
    この花の下には、澄んだ水の流れがありました。

  • このような流れが、至る所に見られるのも<br />日光の特徴です。

    このような流れが、至る所に見られるのも
    日光の特徴です。

  • 社務所の傍を通り過ぎ、「散策コース」と<br />矢印のある辺りを歩いたのですが、すれ違<br />ったのは、工事用の車輌1台のみです。<br />たしかに今日は火曜日で、天気は雨です。<br /><br />それにしても、もう少し人間がいてもよい<br />のでは?などと思い、またこの山道で事件<br />にでも巻き込まれたら、助けてもらえない<br />だろう…などと非現実的なことを考えてし<br />まうほど、森閑としていました。<br /><br />引き返そうかと迷っているうちに、目の中<br />に飛び込んできたのが、この鳥居です。<br />鳥居オタクの私ですが、正直この神社は<br />ちょっと怖かったです。<br />ここは勝道上人を祀った「開山堂」南側に<br />ある「観音堂」なのです。<br />なぜか「香車」の駒が数多く奉納されてい<br />ます。将棋で香車は直進する駒なので、妊<br />婦がこれを借りると安産できるという信仰<br />がある由。<br />

    社務所の傍を通り過ぎ、「散策コース」と
    矢印のある辺りを歩いたのですが、すれ違
    ったのは、工事用の車輌1台のみです。
    たしかに今日は火曜日で、天気は雨です。

    それにしても、もう少し人間がいてもよい
    のでは?などと思い、またこの山道で事件
    にでも巻き込まれたら、助けてもらえない
    だろう…などと非現実的なことを考えてし
    まうほど、森閑としていました。

    引き返そうかと迷っているうちに、目の中
    に飛び込んできたのが、この鳥居です。
    鳥居オタクの私ですが、正直この神社は
    ちょっと怖かったです。
    ここは勝道上人を祀った「開山堂」南側に
    ある「観音堂」なのです。
    なぜか「香車」の駒が数多く奉納されてい
    ます。将棋で香車は直進する駒なので、妊
    婦がこれを借りると安産できるという信仰
    がある由。

  • それでも鳥居はまだ明るいから良かった<br />のですが、鳥居の彼方には切り立った断<br />崖、そしてその下には「六部天」(ろく<br />ぶてん)が祀られている仏岩(ほとけい<br />わ)があったのです。<br /><br />もうずいぶん前、もっと天気の良い時に、<br />訪れた記憶は確かにあるのですが、とに<br />かく今回は、雨のためにこの暗さです。<br />しかもここは往来からは見えない奥の<br />場所にあります。<br />この背後には、勝道上人のお墓もあるの<br />です。<br />こわ〜(T_T) ドラマだと背後から怨霊の<br />手が伸びてきそうではありませんか!<br />

    それでも鳥居はまだ明るいから良かった
    のですが、鳥居の彼方には切り立った断
    崖、そしてその下には「六部天」(ろく
    ぶてん)が祀られている仏岩(ほとけい
    わ)があったのです。

    もうずいぶん前、もっと天気の良い時に、
    訪れた記憶は確かにあるのですが、とに
    かく今回は、雨のためにこの暗さです。
    しかもここは往来からは見えない奥の
    場所にあります。
    この背後には、勝道上人のお墓もあるの
    です。
    こわ〜(T_T) ドラマだと背後から怨霊の
    手が伸びてきそうではありませんか!

  • それでも、好奇心の方が勝っていたと見え、<br />六部天をとにかく、カメラに収めようとして<br />夢中でシャッターを切りました!<br /><br />六部天とは、梵天、帝釈天、四天王のうちの<br />3体と不動明王だそうです。

    それでも、好奇心の方が勝っていたと見え、
    六部天をとにかく、カメラに収めようとして
    夢中でシャッターを切りました!

    六部天とは、梵天、帝釈天、四天王のうちの
    3体と不動明王だそうです。

  • 古代中国の「兵馬俑」のようです。<br />供えられた花だけは、妙に新しくてそれが<br />また生々しく感じられました。

    古代中国の「兵馬俑」のようです。
    供えられた花だけは、妙に新しくてそれが
    また生々しく感じられました。

  • これは「阿修羅」のように、顔が3面に<br />あります。

    これは「阿修羅」のように、顔が3面に
    あります。

  • これは片腕がありません。

    これは片腕がありません。

  • これも中国っぽいです。

    これも中国っぽいです。

  • これは、比較的整っているでしょうか?<br /><br />とにかく早く撮ってしまおうとしたので、<br />ピントもアングルも考える余裕はありま<br />せんでした。

    これは、比較的整っているでしょうか?

    とにかく早く撮ってしまおうとしたので、
    ピントもアングルも考える余裕はありま
    せんでした。

  • 石柵の中は勝道上人とその弟子の墓、背後の<br />建物が「開山堂」です。<br />仏岩は、この左側にあります。

    石柵の中は勝道上人とその弟子の墓、背後の
    建物が「開山堂」です。
    仏岩は、この左側にあります。

  • 勝道上人のお墓だけ写してみました。<br />ちなみに「勝道上人」(しょうどうしょう<br />にん)とは、奈良時代末期から平安時代<br />初期の僧で、日光山を開き、中禅寺を建て<br />たと伝えられる人です。<br />

    勝道上人のお墓だけ写してみました。
    ちなみに「勝道上人」(しょうどうしょう
    にん)とは、奈良時代末期から平安時代
    初期の僧で、日光山を開き、中禅寺を建て
    たと伝えられる人です。

  • これは六部天の上の断崖です。

    これは六部天の上の断崖です。

  • この岸壁に、かつて仏の姿をした岩が並んで<br />いたそうです。<br />しかし地震で崩れ、消失したとのことです。

    この岸壁に、かつて仏の姿をした岩が並んで
    いたそうです。
    しかし地震で崩れ、消失したとのことです。

  • これは、仏岩や六部天の説明です。

    これは、仏岩や六部天の説明です。

  • これは、観音堂の隣にある陰陽石(おんよう<br />せき)です。<br />池の中にあるように見えますが、普通は水は<br />ないようです。雨の多いこの時期だから、水<br />の中のように見えるのでしょう。

    これは、観音堂の隣にある陰陽石(おんよう
    せき)です。
    池の中にあるように見えますが、普通は水は
    ないようです。雨の多いこの時期だから、水
    の中のように見えるのでしょう。

  • 「陰陽石」の碑です。<br /><br />この近くには、元禄2年(1689)、松尾<br />芭蕉が訪れた「養源院跡」もあるそうです。<br /><br />でも今回は、一刻も早くこの場を立ち去り<br />たいという思いでいっぱいでした。<br />

    「陰陽石」の碑です。

    この近くには、元禄2年(1689)、松尾
    芭蕉が訪れた「養源院跡」もあるそうです。

    でも今回は、一刻も早くこの場を立ち去り
    たいという思いでいっぱいでした。

  • 「陰陽石」の説明です。<br /><br />これをそそくさと撮り終え、往来に戻ろう<br />とした時に、やっと4,5名の女性のグル<br />ープがやってきました。もう少し早く来て<br />ほしかった!などと、一方的に彼女たちを<br />心の中で責め、「こわいですよう〜」と脅<br />かして、元来た道を戻りました。<br /><br />滝尾神社は、次回に行くことにしました。<br />正直言って、もう午後の1時を回っていた<br />ので、お腹がすいていたのです。

    「陰陽石」の説明です。

    これをそそくさと撮り終え、往来に戻ろう
    とした時に、やっと4,5名の女性のグル
    ープがやってきました。もう少し早く来て
    ほしかった!などと、一方的に彼女たちを
    心の中で責め、「こわいですよう〜」と脅
    かして、元来た道を戻りました。

    滝尾神社は、次回に行くことにしました。
    正直言って、もう午後の1時を回っていた
    ので、お腹がすいていたのです。

  • 美術館前に戻りました。<br />雨模様とはいえ、これくらい明るければ、<br />恐怖感もないのですが、それにしても「<br />開山堂」は怖かったです。

    美術館前に戻りました。
    雨模様とはいえ、これくらい明るければ、
    恐怖感もないのですが、それにしても「
    開山堂」は怖かったです。

  • この美術館の見所は、なんと言っても<br />障壁画です。昭和4年、横山大観の企画で、<br />中村岳陵・荒井寛方・堅山南風の3画伯が<br />70日間社務所に泊まり込んで、大小51点<br />の絵を完成させました。<br />なかでも、皇室或は徳川宗家の参拝時に使用<br />される上段間には、大観が金色の雲と朝日を<br />描いた「朝陽之図」があります。社務所は<br />東南に向いて建ち、太陽は日の出の位置に描<br />かれているのです。<br />昔は一般には公開されていなかったように思<br />うのですが、(しかも美術館ではなく、単に<br />社務所と言っていたように記憶しています。)<br />現在は見ることができるようですね。<br /><br />上段の間は昭和57年、昭和天皇の行幸の<br />際、休憩室となり、私は20年くらい前に、<br />(一般公開される前)、この大観の「朝陽<br />之図」を見る機会に恵まれ、天皇様のお座<br />りになった椅子も拝見することができたの<br />です。<br />大観の描く「朝陽」は、たいへん印象に残<br />っていて、素人の私でもすばらしい!と思<br />いました!(^^)!

    この美術館の見所は、なんと言っても
    障壁画です。昭和4年、横山大観の企画で、
    中村岳陵・荒井寛方・堅山南風の3画伯が
    70日間社務所に泊まり込んで、大小51点
    の絵を完成させました。
    なかでも、皇室或は徳川宗家の参拝時に使用
    される上段間には、大観が金色の雲と朝日を
    描いた「朝陽之図」があります。社務所は
    東南に向いて建ち、太陽は日の出の位置に描
    かれているのです。
    昔は一般には公開されていなかったように思
    うのですが、(しかも美術館ではなく、単に
    社務所と言っていたように記憶しています。)
    現在は見ることができるようですね。

    上段の間は昭和57年、昭和天皇の行幸の
    際、休憩室となり、私は20年くらい前に、
    (一般公開される前)、この大観の「朝陽
    之図」を見る機会に恵まれ、天皇様のお座
    りになった椅子も拝見することができたの
    です。
    大観の描く「朝陽」は、たいへん印象に残
    っていて、素人の私でもすばらしい!と思
    いました!(^^)!

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