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印旛沼は、多目的貯水池として安定的な水利用ができるように、沼の水位を一定に保つよう管理されています。<br />沼の水位が低下した場合は、利根川の水を長門川を通じて酒直揚水機場から汲み上げます。また降雨により沼の水位が上昇した場合は酒直水門から長門川へ自然排水し、印旛水門から利根川へ流れていきます。<br />台風などで大雨が降り、利根川の水位があがり、印旛沼の水を自然に利根川へ排水できなくなった時は、利根川に繋がっている印旛水門を閉め、利根川から長門川に逆流するのを防ぐとともに、印旛排水機場のポンプを運転し利根川へ排水します。<br />それでも印旛沼の水位が下がらない時は、さらに大和田排水機場のポンプを運転して、花見川を通じて東京湾に排水します。<br /><br />印旛沼の水は、千葉県民の大切な水瓶です。1年間に使われる水の量は、2億9千万立方メートルで、60%が工業用水として京葉工業地帯へ送られ、24%が農業用水として周辺6300ヘクタールの田畑を潤し、16%が水道用水として千葉県柏井浄水場に送られて、必要な水需要に応えています。<br /><br />今回は、双子橋から印旛捷水路、北印旛沼を散策し酒直水門に至る、9.2kmを歩きました。途中、ナウマン象発掘地点、甚兵衛渡し跡、甚兵衛大橋、松虫川合流地点、和の船着場、長門川合流地点などに立ち寄りました。<br /><br />印旛捷水路は、山間部を切り開いて作られており、ロケーションがとても良い。水門も無いので水の動きも大変良く、水深もあり、足場も良く、釣りの好ポイントが多い。ブラックバスやヘラブナ、マブナ、コイなど魚影は濃い。北印旛沼は、西印旛沼にくらべ周辺に市街地もなく、自然豊かな所です。冬には、多数の水鳥が飛来してきます。また、猛禽類を多数見る事の出来る、貴重なスポットです。<br /><br />2007/06/29 第1版<br />2011/04/01 第2版<br />2011/09/29 第3版<br />2012/08/24 第4版

印西市散策(1)・・印旛沼サイクリングロードを訪ねて(北印旛沼編)。

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2012/08/24 - 2012/08/24

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YAMAJI

YAMAJIさん

印旛沼は、多目的貯水池として安定的な水利用ができるように、沼の水位を一定に保つよう管理されています。
沼の水位が低下した場合は、利根川の水を長門川を通じて酒直揚水機場から汲み上げます。また降雨により沼の水位が上昇した場合は酒直水門から長門川へ自然排水し、印旛水門から利根川へ流れていきます。
台風などで大雨が降り、利根川の水位があがり、印旛沼の水を自然に利根川へ排水できなくなった時は、利根川に繋がっている印旛水門を閉め、利根川から長門川に逆流するのを防ぐとともに、印旛排水機場のポンプを運転し利根川へ排水します。
それでも印旛沼の水位が下がらない時は、さらに大和田排水機場のポンプを運転して、花見川を通じて東京湾に排水します。

印旛沼の水は、千葉県民の大切な水瓶です。1年間に使われる水の量は、2億9千万立方メートルで、60%が工業用水として京葉工業地帯へ送られ、24%が農業用水として周辺6300ヘクタールの田畑を潤し、16%が水道用水として千葉県柏井浄水場に送られて、必要な水需要に応えています。

今回は、双子橋から印旛捷水路、北印旛沼を散策し酒直水門に至る、9.2kmを歩きました。途中、ナウマン象発掘地点、甚兵衛渡し跡、甚兵衛大橋、松虫川合流地点、和の船着場、長門川合流地点などに立ち寄りました。

印旛捷水路は、山間部を切り開いて作られており、ロケーションがとても良い。水門も無いので水の動きも大変良く、水深もあり、足場も良く、釣りの好ポイントが多い。ブラックバスやヘラブナ、マブナ、コイなど魚影は濃い。北印旛沼は、西印旛沼にくらべ周辺に市街地もなく、自然豊かな所です。冬には、多数の水鳥が飛来してきます。また、猛禽類を多数見る事の出来る、貴重なスポットです。

2007/06/29 第1版
2011/04/01 第2版
2011/09/29 第3版
2012/08/24 第4版

  • 印旛沼サイクリングロードの双子橋から酒直水門に至る観光地図です。

    印旛沼サイクリングロードの双子橋から酒直水門に至る観光地図です。

  • 双子橋です。<br />印旛沼サイクリングロードの始点である八千代市の安宗橋から、12.6km地点に位置しており、ここで西印旛沼と印旛捷水路が合流している。

    双子橋です。
    印旛沼サイクリングロードの始点である八千代市の安宗橋から、12.6km地点に位置しており、ここで西印旛沼と印旛捷水路が合流している。

  • 双子橋の浮き彫りです。

    双子橋の浮き彫りです。

  • 双子橋より印旛捷水路を望む。<br />昔の印旛沼の形は、現在の中央干拓地の場所を曲がりくねっていました。新しい水路をまっすぐ作ることによって、北沼と西沼の水を流れやすくしました。これが印旛捷水路です。

    双子橋より印旛捷水路を望む。
    昔の印旛沼の形は、現在の中央干拓地の場所を曲がりくねっていました。新しい水路をまっすぐ作ることによって、北沼と西沼の水を流れやすくしました。これが印旛捷水路です。

  • 双子橋地点のサイクリングロードです。

    双子橋地点のサイクリングロードです。

  • 印旛捷水路でのブラックバス釣りです。

    印旛捷水路でのブラックバス釣りです。

  • 印旛捷水路でのヘラブナ釣りです。

    印旛捷水路でのヘラブナ釣りです。

  • 山田橋です。<br />印旛捷水路は、この高さから掘削され作られました。県道65号線が通っています。

    山田橋です。
    印旛捷水路は、この高さから掘削され作られました。県道65号線が通っています。

  • 山田橋です。<br />右の太い橋が車道で左の細い橋が歩道です。

    山田橋です。
    右の太い橋が車道で左の細い橋が歩道です。

  • 市井橋です。<br />住民の生活道路として作られました。<br />

    市井橋です。
    住民の生活道路として作られました。

  • ナウマン象発掘地点です。<br />1966年印旛捷水路の工事の時、日本で初めてナウマン象のほぼ完全な化石が発掘されました。

    ナウマン象発掘地点です。
    1966年印旛捷水路の工事の時、日本で初めてナウマン象のほぼ完全な化石が発掘されました。

  • ナウマン象発掘地点より市井橋・山田橋を望む。

    ナウマン象発掘地点より市井橋・山田橋を望む。

  • 鶴巻橋から成田スカイアクセス線を望む。

    鶴巻橋から成田スカイアクセス線を望む。

  • 印旛沼サイクリングロードの15km地点です。

    印旛沼サイクリングロードの15km地点です。

  • 15KM地点のサイクリングロードです。<br />正面に成田スカイアクセス線が見えています。

    15KM地点のサイクリングロードです。
    正面に成田スカイアクセス線が見えています。

  • 成田スカイアクセス線(成田新高速鉄道)です。<br />左側が千葉ニュータウン側で、右側が成田空港側です。

    成田スカイアクセス線(成田新高速鉄道)です。
    左側が千葉ニュータウン側で、右側が成田空港側です。

  • 160KMで疾走する新型スカイライナーです。<br />成田スカイアクセス線は、2010/7/17に開通しました。

    160KMで疾走する新型スカイライナーです。
    成田スカイアクセス線は、2010/7/17に開通しました。

  • 印旛捷水路を横断する成田スカイアクセス線の鉄橋です。

    印旛捷水路を横断する成田スカイアクセス線の鉄橋です。

  • 甚兵衛渡し跡です。<br />15.8km地点の印西市吉高側の、甚兵衛渡し跡です。

    甚兵衛渡し跡です。
    15.8km地点の印西市吉高側の、甚兵衛渡し跡です。

  • 甚兵衛渡し跡からの印旛捷水路です。

    甚兵衛渡し跡からの印旛捷水路です。

  • 迎福寺の本堂です。<br />迎福寺(こうふくじ)は、1489年に開山した曹洞宗のお寺で、本尊は阿弥陀三尊仏です。

    迎福寺の本堂です。
    迎福寺(こうふくじ)は、1489年に開山した曹洞宗のお寺で、本尊は阿弥陀三尊仏です。

  • 迎福寺の開運迎福十二支地蔵です。<br />子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支のお地蔵様が勢ぞろい。

    迎福寺の開運迎福十二支地蔵です。
    子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支のお地蔵様が勢ぞろい。

  • 迎福寺の六地蔵です。<br />持地地蔵・延命地蔵・法印地蔵・宝性地蔵・阿羅尼地蔵・法性地蔵の、愛らしい顔が評判の六地蔵です。

    迎福寺の六地蔵です。
    持地地蔵・延命地蔵・法印地蔵・宝性地蔵・阿羅尼地蔵・法性地蔵の、愛らしい顔が評判の六地蔵です。

  • 印旛七福神の迎福寺の弁財天です。

    印旛七福神の迎福寺の弁財天です。

  • メタルアート・ミュージアム光の谷です。<br />千葉県の北総地方の出身である、彫金作家「香取秀真」と「津田信夫」の作品を常設展示し、1〜2ケ月単位で企画展が行われています。入館料は500円で、休刊日は月曜日と祭日の翌日です。<br />

    メタルアート・ミュージアム光の谷です。
    千葉県の北総地方の出身である、彫金作家「香取秀真」と「津田信夫」の作品を常設展示し、1〜2ケ月単位で企画展が行われています。入館料は500円で、休刊日は月曜日と祭日の翌日です。

  • 香取秀真(かとりほっま)の銅像です。<br />佐倉集成学校(現:佐倉高校)の出身で、文化勲章を受けています。

    香取秀真(かとりほっま)の銅像です。
    佐倉集成学校(現:佐倉高校)の出身で、文化勲章を受けています。

  • 津田信夫(つだしのぶ)の銅像です。<br />佐倉藩医の家に生まれで、佐倉集成学校出身です。

    津田信夫(つだしのぶ)の銅像です。
    佐倉藩医の家に生まれで、佐倉集成学校出身です。

  • 甚兵衛大橋です。<br />橋が架かるまでは、吉高と北須賀(甚兵衛公園)の間に渡し舟がありました。印旛捷水路・印旛中央排水路と北印旛沼の合流地点です。

    甚兵衛大橋です。
    橋が架かるまでは、吉高と北須賀(甚兵衛公園)の間に渡し舟がありました。印旛捷水路・印旛中央排水路と北印旛沼の合流地点です。

  • 甚兵衛大橋からの北印旛沼です。<br />筑波山が綺麗に見えます。

    甚兵衛大橋からの北印旛沼です。
    筑波山が綺麗に見えます。

  • 吉高の機場が見えてきました。

    吉高の機場が見えてきました。

  • 舟戸橋です。<br />松虫川と印旛沼の合流地点です。

    舟戸橋です。
    松虫川と印旛沼の合流地点です。

  • 舟戸橋より松虫川を望む。<br />

    舟戸橋より松虫川を望む。

  • 舟戸橋からの北印旛沼です。

    舟戸橋からの北印旛沼です。

  • 冬には舟戸橋から、多数の野鳥が観察でます。12月〜3月は、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カイツブリ、カワウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ミコアイサ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、オオバンなどが見られます。

    冬には舟戸橋から、多数の野鳥が観察でます。12月〜3月は、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カイツブリ、カワウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ミコアイサ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、オオバンなどが見られます。

  • カワウです。

    カワウです。

  • アオサギです。

    アオサギです。

  • コガモです。

    コガモです。

  • ヨシガモです。

    ヨシガモです。

  • 吉高揚排水機場です。

    吉高揚排水機場です。

  • 吉高・埜原地域の水循環を分りやすく説明した看板です。

    吉高・埜原地域の水循環を分りやすく説明した看板です。

  • 吉高機場のモモイロペリカン、「カンタ君」です。<br />北印旛沼の吉高機場の船着場に、住み着いて18年が経ちました。北印旛沼の人気者です。

    吉高機場のモモイロペリカン、「カンタ君」です。
    北印旛沼の吉高機場の船着場に、住み着いて18年が経ちました。北印旛沼の人気者です。

  • 「カンタ君」にズームアップ。

    「カンタ君」にズームアップ。

  • 印西市和の船着場は、7月下旬に自生の蓮が満開です。

    印西市和の船着場は、7月下旬に自生の蓮が満開です。

  • 印旛ラジコンクラブ専用飛行場です。

    印旛ラジコンクラブ専用飛行場です。

  • ラジコン飛行機です。

    ラジコン飛行機です。

  • ラジコンヘリコプターです。

    ラジコンヘリコプターです。

  • 印旛沼サイクリングロードの20km地点です。

    印旛沼サイクリングロードの20km地点です。

  • 20km地点のサイクリングロードです。

    20km地点のサイクリングロードです。

  • 20km地点からの北印旛沼です。

    20km地点からの北印旛沼です。

  • 長門川の合流地点で探鳥を楽しむ人々です。<br />5月下旬〜7月上旬は、オオヨシキリ、ヨシゴイ、サンカノゴイ、オオバンなどが子育て中で、頻繁に親鳥が餌を探しに飛び立つので、カメラ撮影のチャンスです。サンカノゴイも戻ってきています。

    長門川の合流地点で探鳥を楽しむ人々です。
    5月下旬〜7月上旬は、オオヨシキリ、ヨシゴイ、サンカノゴイ、オオバンなどが子育て中で、頻繁に親鳥が餌を探しに飛び立つので、カメラ撮影のチャンスです。サンカノゴイも戻ってきています。

  • オオヨシキリの親子です。

    オオヨシキリの親子です。

  • ヨシゴイが多数見られました。子育て中です。

    ヨシゴイが多数見られました。子育て中です。

  • ヨシゴイです。

    ヨシゴイです。

  • 貴重なサンカノゴイ。2個体を見かけました。

    貴重なサンカノゴイ。2個体を見かけました。

  • 酒直水門が見えてきました。

    酒直水門が見えてきました。

  • 酒直揚水機場です。

    酒直揚水機場です。

  • 酒直水門より長門川を望む。

    酒直水門より長門川を望む。

  • 酒直水門より北印旛沼、成田スカイアクセス線、甚兵衛公園を望む。

    酒直水門より北印旛沼、成田スカイアクセス線、甚兵衛公園を望む。

  • 酒直水門より下井の干拓を望む。

    酒直水門より下井の干拓を望む。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 潮来メジロさん 2010/12/15 13:11:32
    珍しいサンカノゴイ・・・。ヾ(^o^)
    YAMAJIさん、こんにちは! ヾ(^o^)
    毎度、訪問ありがとうございました。

    > 貴重なサンカノゴイ。3個体を見かけました。

    私もサンカノゴイを初めて見たのは、本埜村でした。
    昨年夏にも訪れましたが、もう8年も前だったので見た場所を忘れてしまい、収穫はありませんでした。(T-T)
    来年の夏、もう一度チャレンジしてみます。

    珍しいサンカノゴイに一票・・・。(^o^)/~~~
                    (潮来メジロ)

    YAMAJI

    YAMAJIさん からの返信 2010/12/16 21:11:44
    RE: 珍しいサンカノゴイ・・・。ヾ(^o^)
    潮来メジロさんへ

    私は、本格的な探鳥を始めてからまだ6年です。
    2年間は、毎月西印旛沼探鳥会と北印旛沼探鳥会に参加して、
    野鳥の名前を覚えました。
    印旛沼周辺で、約100種類の野鳥が観察できました。

    サンカノゴイとの出会いは、成田スカイアクセス線が北印旛沼
    を通過すると、全国で3ケ所(北海道、琵琶湖、北印旛沼)しかない、
    サンカノゴイの営巣地が大きな影響を受けると聞いてからです。
    中央排水路側の営巣地は、すでに影響を受けています。
    長門川側の葦原は、数少ない貴重な営巣地となっています。

    サンカノゴイが子育てをする、梅雨の時期には、
    サイクリングロードの上が、絶高の観察ポイントになります。
    餌場となる水田に車を乗り付けてサンカノゴイを追いかける人も
    出てきています。
    このままだと、北印旛沼には来てくれないかもしれません。
    マナーを守って、見守りたいたいものですね。

                YAMAJIより

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