2007/03/21 - 2007/03/24
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Kurapiさん
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世界遺産好きの同僚とアンコール遺跡群を見に行ってきました。遺跡を訪ねた初日の午後は、かの有名なアンコールワットへ! そして明かされる、ガイドのワットさんの名前の由来。君の名は!
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
今さらだけど、私たちの旅行を魅力的にしてくれたお二人を紹介。左が運転手のモニさん、右がガイドのワットさん。(写真の掲載はワットさんが勤める会社に了承を得てるんでご安心を)
15:00前、ホテルまで迎えに来たモニさんの車に乗り込む。モニさんの車はトヨタのカリム。同じ車種を現地で良く見かけた。
「カリムはパワフルでストロングだからな!」とはモニさんのコメント。 -
アンコールワットへ向かう車中で、助手席から私たちが座る後部座席にワットさんが身を乗り出す。
「休憩は充分にされましたか?」
「「はーい!」」
声を揃えての返事に、ワットさんニッコリ。
「これから向かうアンコールワットは『寺のある都市』という意味の遺跡です」
「ワットさんも同じ“ワット”なんですよね」
「はい、私はお寺で生まれたので“ワット”と名づけられました」
「ええっ?」
「私が、私のお母さんの中にいたとき、内戦が終わりかけの時代でした。お母さんが村からお寺に逃げていたとき、私が生まれました。お寺で生まれるのはめずらしいので、“ワット”と名前をつけたそうです」
はあっ、君の名は「寺」だったのか! -
でも本当に、この国ではついこの間まで戦乱が続いていたんだ…それを改めて思い知って、窓の外を眺めていたら、しみじみとしたワットさんの声が。
「でも寺で生まれた者は結婚できない(カンボジアの僧侶は妻帯不可だから)って謂れがあります…。私もこのままずっと結婚できなかったらどうしよう」
((ワットさん、何歳やねん??))
目線で会話する私とマキちゃん。
写真は現地の小学生?たち。 -
話している間にアンコールワットに到着。
さすがに人が多くいる中、別の旅行者を引率していたガイドさんが「お父さん〜」とワットさんに手を振ってきた。昨日の空港での「おじいちゃん」発言といい、一体なんなんだと思っていたら、苦笑しながらワットさん、こう説明。
「私の友達です。からかってるんです。疲れてくると私の顔、すぐやつれて目の下が落ち窪んでくる…友達はそれを見て、からかいます」 -
「ワットさんっておいくつなんですか?」
アンコールワットの中心部に向かう道を歩きながら、思い切って聞いてみた。
「2X歳です」
なんと、年下か!!!
「うちらの歳、黙っとこうナ」
耳元でささやくとマキちゃんも力強くうなづいた。
こないアホな私たち観光客が年上と知られたら、ワットさん、日本人をどう思うか。。。 -
さあ、いよいよここからアンコールワットの中へ。
-
「アンコールワットは、12世紀前半、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって、ヒンドゥー教寺院として三十年余の歳月を費やし建立されました」
ワットさんの解説を聞きながら、有名な乳海攪拌のレリーフを見学。(写真は巧く取れなかったので割愛)
スーリヤヴァルマン2世の治世は比較的落ち着いていたのか、回廊の柱から壁からを埋め尽くす細かなレリーフの数々に圧倒される。この地方にアンコール王朝時代の遺跡は山ほどあるのに、このアンコールワットが一番有名な理由を納得した。
中国の故宮なんかを見たときは、細かい部分は案外大雑把だなーと感じたものだったけど、ここは反対。クメール人(カンボジア民族)は日本人と同じで、細かな手作業と勤勉さがあったんじゃないだろうか。
回廊をぐるりと回り、祇堂に到着。 -
もちろん上るのはお約束!
下からワットさんが我々を撮影。
須弥山をイメージして作られたというだけあって、なかなか峻厳でございまする。 -
上った甲斐があった。ステキな眺望。
ちらりと写っている柱のように、あちこちにレリーフが彫られてるんだ。 -
記念撮影。逆光も味のうち、主役は景色やからな。
-
午後の日差しが、格子の影を遺跡に落とす。
-
遺跡の窓縁で思い立たずむ女の子。
-
うっすらと日差しが差し込む祇堂の中で、微笑を浮かべるデバダー。
-
デバダーの像はみんな上半身がはだけてるんだけど、ワットさん曰く「当時はみんなそう」だったらしい。
でも装飾品が凝ってるんだよな。 -
だってほら、この指輪の数!
女のオシャレは気合やね。 -
マキちゃんとガンガン大阪弁でしゃべってたら、ワットさんが手帳を取り出しメモを始める。
「大阪の言葉を覚えたいんです」 -
ワットさんの先導で祇堂を降りる。
「ワットさん、日本語勉強して何年目?」
「2年です。1年学校で勉強して、あとは独学です」
ボランティアで日本語を教えている日本人がいるそうだ。そのうちの一人は現在、アンコールクッキーなるものを作って売り出しているそう。
「お店には明後日、お連れします」
ワット青年、予想外の身のこなしで途中の段から鮮やかに着地する。…2X歳は本当であったか。 -
回廊の別の彫刻を見学。兵士たちの行進らしい。
「右がチャンパーの兵士、左がクメールの兵士です」
「チャンパーって?」
「昔のベトナム人です(後日調べたら、現在は少数民族だけど、当時のベトナムの中部に王国を建てていた民族らしい)」
「…マキちゃん、チャンパーはチャラ男やなあ」
「クメール人は真面目そうやで」
「絶対気があわへんよな」
「ムリムリ」 -
クメールの兵士アップ。
だってほら、この人たち絶対『武士は食わねど高楊枝』とか言いそう!
親近感が湧いてきた。 -
これは闘鶏をしているところらしい。
-
トンレサップ湖(アンコール王朝の繁栄を支えた、琵琶湖の何倍もの大きさの湖)で舟を漕ぐ人々。
下からワニが狙ってるよ、志村〜!!
「ずいぶん減りましたが、トンレサップ湖には今もワニがいます。水中動物園で見れます」
歩いてたら、こことは別のシーンで舟から落ちてワニに食べられている人発見。 -
魚可愛い!
名残惜しいしまだまだじっくり見たい気持ちで一杯だけど、そろそろ次の目的地に行かなければ。 -
アンコールワットを出たとことで、無茶乗りしている地元民発見。
次は夕日を眺めるスポット、『プノン・パケンの丘』へ。 -
『プノン・パケンの丘』は20分ほどで登れるのだけど、リッチな観光客向けに猫バスならぬ象バスが!
ここから背中に乗るのだな。 -
「象だーーー!!」
つい最近、象使いになった少年の映画をDVDで見た私。テンション高く、がっつりにじり寄り。
「鼻に巻かれて投げ飛ばされないかとハラハラした」
と、後にマキちゃんコメント。 -
『プノン・パケンの丘』は聖地の一つだそう。
象に乗らない我々は、自力で登山。
道中の会話は大阪弁講座。ワットさんが『なんでやねん』のツッコミの意味を履き違えていることが判明。
「どういうときに使うのですか?」
「んーっと、例えばワットさんが友達に『おじいちゃん』ってからかわれたときに、すかさず言う。意味はそう・・・『違いますよ』ってとこかな」
「???」
「とりあえず言うてみよ、はいっ『なんでやねーん』」
「ナンデヤネーン」
「もう一度!」
「ナンデヤネーン」
聖地に響くツッコミ。
丘の上の遺跡に到着。大勢の観光客と夕日を待つことに。 -
同じく夕日を待つタイのお坊様ご一行。
遺跡めぐりのなかで、ちょくちょく見かけるお坊様たち。
「タイの人は確か、一生に一度は僧侶を体験せなあかんかったはず…」
とタイランド経験者のマキちゃん。じゃあなんですか、僧侶のうちの修業兼記念旅行?? -
丘の遺跡に腰掛けて、楽しそうに聖歌を歌う地元のクリスチャン学校の生徒たちがいた。シスターがニコニコ指揮を振っている。
前出のお坊様たちが、それをまぶしそうに眺めていた。 -
気球が見えるよ〜(後日、乗ったった)。
-
日が暮れてきました。
-
落陽。
ステキな1日をありがとう。 -
うっとり夕日に見入っていたら、どうやら夕食をとるレストランに行く時間になっていたよう。
几帳面なワットさんは、時間を聞いて慌てて丘を下る下る。
でも充分間に合ったよ。
『アンコール・ヴィレッジ』というところで、アプラサダンスを見ながら夕食。『ラーマヤーナ』のシーンや、漁師と娘の恋物語?の寸劇などを見ながら食事。 -
ご飯美味しかった。。胡椒の効いたサラダとか春巻きとかココナッツカレーとか。
食事が終わり、蓮華の花を貰って会場を後にする。
「明日の朝は、アンコールワットで朝日を見ます。5:30にホテルのロビーに迎えに上がります」
と、早くも時間にルーズなのを見抜かれてか念を押される私たち。仕方ない、宵っ張りな私たちだけど今日はさっさと眠りましょ。
20:30頃ホテルに到着。おやすみなさーい。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- yohkoさん 2007/07/10 00:10:34
- 旅行記、楽しませてもらいました♪♪
- Kurapiさん☆
はじめまして。
今週末よりカンボジア旅行を予定していますyohkoと申します^^
Kurapiさんの涙そうそう旅行記、拝見させて頂きました。
素敵な写真の数々とそれを引き立てる面白いコメントが最高ですね!!
時々出てくる会話調のコメントにはとにかく大ウケ、
特に「ナンデヤネーン」のくだりは爆笑でした(>∀<
ワット青年は大当たりガイドさんでしたね〜
私が行く時に担当して下さる方も、ワットさんのような素敵なガイドさんだといいなぁ
って思ってしまいました(^^*
また、e-visa情報も参考にさせて頂きました。
ありがとうございます<(u u)>
私もKurapiさんのように面白エピソード満載の旅行記が作成できるよう、
カンボジア、満喫してきたいです☆
素敵な旅行記をありがとうございました^^
* yohko *
- Kurapiさん からの返信 2007/07/11 10:36:11
- RE: 旅行記、楽しませてもらいました♪♪
- yohkoさんいらっしゃいませ★
もうすぐカンボジアですか〜羨ましい!
アンコールワットで日の出は拝見されますか?
私のときは生憎の曇りでしたので(それでも十分キレイでしたが)、
いい天気であることをお祈りしてます。
私の旅行記や口コミが少しでもお役に立てば幸いです。
帰ってきて旅行記を書かれたらぜひご連絡くださいね!
爆笑旅行記大歓迎★
そして現地でもしワットさんを見かけたら、
「ナンデヤネーン」の復習をしてあげてください(笑)
- yohkoさん からの返信 2007/07/11 23:13:34
- RE: 旅行記、楽しませてもらいました♪♪
- Kurapiさん
こんばんはー、yohkoです^^
お返事ありがとうございました。
>アンコールワットで日の出は拝見されますか?
>いい天気であることをお祈りしてます。
ありがとうございます(^^*
日の出、見に行く予定です!それもとっても楽しみなんですよ〜^^
>そして現地でもしワットさんを見かけたら、
>「ナンデヤネーン」の復習をしてあげてください(笑)
あはは(^∇^
了解で〜す♪ばっちり復習してきますよ〜
Kurapiさんの旅行記を参考に楽しい旅にしてきますね♪
それでは行ってきまーす★
* yohko *
- yohkoさん からの返信 2007/09/01 23:34:39
- RE: 旅行記、作成しました〜
- Kurapiさん
こんばんはー☆ yohkoです^^
カンボジア旅行、行ってまいりました〜♪♪
そしてしっかりカンボジアの魅力にとりつかれてしまいました!
素晴らしいところですね(*^^*
残念ながらワットさんにはお会いできませんでした(><
でも、私たちについて下さったガイドさんもとってもいい方で
素敵な旅行になりましたよ〜
既に帰国から1か月半ほど経過してしまいましたが、、
ようやく旅行記を作成致しました!
と言ってもまだ1日目のみですので遺跡観光前の写真ばかりですが(^^;
よろしければお暇な時にでも遊びにきて頂けると嬉しいです(^^*
* yohko *
- Kurapiさん からの返信 2007/09/03 11:46:12
- yohkoさんお帰りなさい!
- ブログ制作のご連絡、ありがとうございます★
いい旅行であればあるほど、旅行記って長くなっちゃいますよね(笑)
早速見に行きますね、びゅーん!
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