2007/03/17 - 2007/03/17
8744位(同エリア17056件中)
スキピオさん
旅行記「シテ島」の時も書きましたが、聖王ルイは聖者にふさわしい、すぐれた王でした。とりわけ、貧者や弱者に対する手厚い保護はいくつもの病院を建てたことからもうかがわれます。
その名を持つ島、サン・ルイ島は大掛かりな建造物も、はでなこともなにもありません。どちらかと言うと静かな住宅街といった風情です。ですが、しゃれた店が多いせいか、昨今はツ−リストの姿も目立つようになってきました。
【目に楽しいスプーンやフォーク「ノアの箱舟」】
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【シテ島の先端からサン・ルイ島を見る】
左がサン・ルイ島、「オルレアン河岸」沿いの建物です。木立のあたりは夏の暑い盛りですと、パリジェンヌたちが(なぜわかるかって?・・・そう言われると困りますね。でもわざわざパリの外から来ないでしょう。時々水着ではない女性がいますが、あれはツーリストかも)海水浴さながらのスタイルで日焼けをしています。今はもちろん誰もいません。
橋(マリ−橋と言います)の右側に、ビルがあって見にくいのですが、高い像が立っています。パリの守護聖人(聖女)、サント・ジュヌヴィエーヴです。 -
【サン・ルイ橋のアコ−ディオン弾き】
アコーディオンの音色を聴きながら、サン・ルイ島に行くムードは最高です。 -
【サン・ルイ・アン・リル通り】
単細胞生物のような形をしたこの島には、横切る通りはいくつかありますが、先端から先端を結ぶ道路は、右の河岸通りと左の河岸通りとこの真ん中のサン・ルイ・アン・リル通りしかありません。
ですから、この通りはまさにメインストリート、しゃれた店が軒を列ねます。 -
【ご主人の買い物を待つワンちゃん】
パン屋さんの店先で、店内を見ながらご主人を待つ犬があまりにかわいいので、思わずシャッターを切りました。
「まだかなぁ、早く散歩したいよ」 -
【フロマジュリー】
様々なチーズがそろっています。フランスではチーズの種類は一口に365種類と言います。 -
【フロマジュリー】
山羊のチーズがおいしそう! -
【ショコラティエ「カカオ・エ・ショコラ」】
なんとなく気になるチョコレ−ト屋でした。そこで入ってみると・・・ -
【ショコラティエ】
高級ですが、とてもおいしそう。 -
【ショコラティエ】
小皿の一方にフルーツを、一方にこのチョコレートの液(ショコラ・ショー)を入れ、スプーンで食べます。 -
帰ろうかな、と思ってふと見ると「Zeste chocolat」と書かれたチョコレートがありました。なんにも装飾もない単なる四角い塊です。それがかえって印象的でした。Zeste ってレモンの外皮のことだなあ、どんな味だろう。そんなことを考えながら店の外に出ました。
でも、やはりあのチョコレート、どんな味がするのか気になって仕方ありません。
そこでまた店に入りました。するとあの写真の店主がひと粒試食をすすめました。さっそく口の中に・・・
もちろんカカオなのですが、かすかに柑橘類特有の苦味が混じり合っています。
というわけで、結局買ってしまいました。9ユーロなりですから、ひと粒1ユーロということになります。 -
【チョコレートの箱】
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【ノアの箱舟】
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【ノアの箱舟】
いろいろ面白そうな品物が並んでいるので、思わず立ち止まってしまいます。 -
【ノアの箱舟】
確かに、おもしろい。これはこけしでしょうか。 -
【レストラン「タベルヌ・デュ・セルジャン・ルクリュトール】
コース料理、39ユーロとありました。 -
【ノ・ザンセートル・レ・ゴーロワ】
「我が先祖ガリア人」という名前ですが、何の店か?・・・レストランでした。ここもやはリ38ユーロくらいでした。 -
【グラシエ(アイスクリ−ム屋)】
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【聖王ルイ】
この島唯一の教会「サン・ルイ・アン・リ−ル教会」の外側があまりに道が狭くて、写真に撮れません。17世紀の建物です。ちなみに、教会の名前が通り名と同じですが、通り名が教会の名をとったそうです。 -
【聖王ルイ】
もちろん、中の像は「聖王ルイ」です。 -
【小羊とマリア】
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【聖水盤】
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【ギャルリー・ジュピテール】
島内のもっとも大きな交差点、「ドゥ−・ポン(二つの橋)通り」の角のア−ト・ギャラリ−。 -
【「ドゥ−・ポン通りのレストラン】
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【ドゥ−・ポン通りのお菓子屋さん】
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【ドゥ−・ポン通りの店】
なんの店かよくわかりません。 -
【ドゥ−・ポン通りの店】
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ドゥ−・ポン通りを歩いているとき、こんなプレートを見つけました。驚きました。戦争の、ナチスの爪痕がこんなところにもありました。
フランスは全てを歴史の中に恒久化しようとしているのですね。というのは、誤解されるから言いますが、ナチスのことはフランスの恥部でもあるからです。時の政府はナチスに加担し、コラボたち(ナチスへの協力者)はドイツ兵以上に厳しくユダヤ人狩りをしましたから(たとえば映画『さよなら、子供達』ルイ・マル監督)。
こんなことが書いてありました。
《1942年に、ここの住人112人(そのうち40人が子供だった)がドイツのキャンプ場に強制収容され、亡くなりました》 -
【ドゥ−・ポン通り】
その先に公衆浴場ならぬ、公衆シャワ−・バスの施設がありました。 -
【公衆浴場】
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【ブルボン河岸】
下流に向かって右側、つまり右岸側の河岸です。ここからの右岸の眺めも、たいへんきれいです。 -
【カミ−ユ・クロ−デルの家】
ここに、ロダンの弟子であり、モデルであり、恋人でもあった、天才的な彫刻家カミーユ・クローデル(1864-1943)が住んでいました。
この入口で、プレ−トの写真を撮っていた時、重々しい扉が開き、中から六十代くらいのマダムが出てきました。僕がなぜカメラをかまえているのか、即座に理解したのでしょう。「どうぞ中にお入りなさい」と言ってくれました。
以前ここに来た時は、中の写真が撮れなかったので、小躍りして中に入れてもらいました。 -
【ロダン作「パンセ」・・・ロダン美術館所蔵】
この傑作「パンセ(思惟)」のモデルはカミーユ・クローデルと言われています。確かに写真に似ています。二人は激しい情熱を持って愛し合いましたが、ロダンには糟糠の妻ならぬ、内縁の妻、ロ−ズ夫人がいました。
二人はまさに「地獄の門」の前にい続けるような、そんな思いだったことでしょう。 -
【カミーユ・クローデルの家・中庭の像】
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【カミ−ユ・クロ−デルの家・中庭】
彼女は左の建物の一階に住んでいたそうです。
結局、ロダンは妻のもとに行きました。捨てられて、一層必死になって製作に励むカミーユでした。師匠なしでも、一人立ちできること、いや師匠よりも実は才能があることを証明しようと、凄まじい仕事ぶりだったと言われています。しかし、・・・ -
【カミ−ユ・クロ−デル作「成熟時代」1890・・・オルセ−美術館】
一人の老婆が老いたロダンを連れ去ろうとしています。そのロダンの手をつかもうと祈りの姿勢で手を伸ばす若い女、この絵の主題は明らかですね。
カミーユ・クローデルの彫刻による私小説、傑作中の傑作です。
彼女は以降一人で石や粘土と格闘しましたが、ついに狂気の闇の中へと沈んでいくのでした。約三十年のあいだ、精神病院で過ごすことになるのです。
天才芸術家の恋は、おそろしい。
それを描いた、映画『カミーユ・クローデル』がすばらしい。おすすめです。
ちなみに、彼女の弟、ポール・クローデルは偉大な詩人・劇作家です。歴史的には彼のほうがはるかに有名です(たとえば平凡社百科には弟には項目がありますが彼女にはありません)。 -
【ロ−ザン館】
1657年、17世紀もっとも有名な建築家ル・ヴォーが建てました。
詩人のテオフィル・ゴーチエはここに「ハシッシュ愛好クラブ」を開きました。 -
【ロ−ザン館】
ここに、詩人シャルル・ボードレールもやってきて、「人口楽園」を体験したのでした。
彼の詩集『悪の華』は文学史上最高傑作の一つに数えられています。 -
【ロ−ザン館】
ベランダが美しい。中に入れないのが残念です。復活祭が過ぎれば、土・日曜に限り内部が見学できるそうです(パリ市所有)。 -
【ロ−ザン館】
こまかいですが、雨樋まで他のと違います。 -
【サン・ルイ・アン・リル通り】
静かな通りがまっすぐに延びています。これが例のメイン・ストリートの反対側の入口です。
「シュリ−橋」の近くです。ちなみに、シュリ−橋は左岸に「斜め」にかかっている珍しい橋です(ふつう橋は河岸に対して直角にかけられます)。これは、景観のためと聞いたことがあります。橋の上から「パンテオン」が見えるはずです。 -
【バリ−広場】
やっと「サン・ルイ島」の先端にやってきました。ここは小さな公園になっています。
ここから67番のバスに乗って、モンマルトルに向かいました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 迷子さん 2007/04/04 17:37:45
- パリの街歩き!素敵どす〜。
- 今回はシテ島界隈っすねぇ〜、
スキピオさんのパリは「待ち歩き」って感じで素敵どす。
(ガイドブックにはあんまり特集されないパリの顔、
シャンデリゼやリボリやフォーブルサントノーレのブランド街
以外のゴク普通のパリの顔が好きどす。)
やっぱり、街は歩かないと気が付かない部分が多いっすねぇ〜。
何時か、、、(今からチョッとリクエストしちゃうどす)
パリの朝市巡りなんか見てみたいどす〜。
宜しくお願いすます。<m(__)m>
普通の通りでも曜日違いで
ガラリと朝市屋台で雰囲気が変わっちゃうどすな!
- スキピオさん からの返信 2007/04/04 21:22:25
- RE: パリの街歩き!素敵どす〜。
- 迷子のプロさん、読んでくださりありがとうございます。
はい、ブランド街は他のトラベラーさんが紹介していますので、僕はなるべく素顔のパリを目指しています。
>何時か、、、(今からチョッとリクエストしちゃうどす)
パリの朝市巡りなんか見てみたいどす〜。
宜しくお願いすます。<m(__)m>
前の旅行記「ベルヴイルからメニルモンタン」でベルヴイルの朝市を少し紹介した記憶がありますが、、、今回は朝市は行きませんでしたが、古本市と蚤の市は行きましたので、これからUPするつもりです。
迷子のプロさんに教わった「奇跡のメダル教会」もUPしますのでお楽しみに!
メダルは方々に渡したのでほとんど手元から消えてしまいました。
- 迷子さん からの返信 2007/04/04 22:36:52
- RE: 奇跡情報?その2
- 何でも、奇跡の水と呼ばれる
聖地ルルドのお水は
シッカリ栓をすて冷蔵庫に保存すてると
何年後でも腐らなく何時でも飲料OKだそうどす!
(迷子は知らずに冷凍保存すてますたが、、、
お水もメダイももう尽きてすまいますたぁ〜(ToT)/~~~)
ルルドの時は根性でお水を4リットルも持ち帰りますたが、
それを詰め込んだ思いスーツケースを持ち運び、
北海道のド田舎まで無事に帰って来れたのが
奇跡?!どすたな、、、?
- スキピオさん からの返信 2007/04/07 19:02:52
- RE: 4キロの水!!!
- すごいですねえ。4キロの水ですか。きっと効き目は抜群でしょうね。
この春、僕の滞在しているところの近くに「ルルド」の教会と付属の小・中学校がありました。さすがに「水」はありませんでしたが。
いずれ、旅行記にアップするつもりでいます。
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