2006/08/02 - 2006/08/02
2051位(同エリア2148件中)
ソフィさん
2006年8月2日(水)
スネガ展望台でしばらく休憩し、山の光景をしっかりと網膜に収める。
おそらくここに、再び来ることはないだろう。
万が一やって来ることがあっても、このような好天に恵まれる保証はない。
要するに、生きている間の見納めなのだ。
ツェルマットに戻ったとき、まだ陽は高かった。
裏町を訪ねながら、ホテルに戻ることにする。
より近くなったマッターホルンが、雲を吐きながら屋根の上に聳えている。
1862年夏、ウィンパーの、マッターホルン初登頂挑戦の話を続ける。
第4回目の単独登山に失敗し、全身血だらけでブルーユに戻った彼は、この地でただ一人マッターホルン挑戦に前向きな山案内人カレルの誘いを受け、5回目の挑戦に出かける。
怪我をして戻ってからわずか5日目である。
彼の執念と体力の強さには、舌を巻かざるを得ない。
1962年7月23日、彼はカレルとその友人、ポーター1名、合計4名で再び登り始める。
しかし山頂近くで暴風雨に出会い、またしも失敗に終わる。
このような暴風雨は、マッターホルン固有の局地的なものらしく、周囲が晴天でもここだけが大荒れするらしい。
ウィンパーはしばらく様子を見てから登山を続けようとしたが、カレルの反対が強く、戻ることにしたのだった。
このころから、ウィンパーのカレルに対する信頼が、揺らぎだす。
「カレルは、他人に成功させまいとしているのでは…」
「成功の暁に、その偉業をより大きく見せようと、失敗を繰り返しているのでは…」
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