2006/08/02 - 2006/08/02
2051位(同エリア2148件中)
ソフィさん
2006年8月2日(水)
登頂成功の4年前の1861年に、マッターホルンに挑もうとイタリア側の麓にあるブルーユまでやってきたウィンパーには、三つの困難が待ち構えていた。
その第一は、言うまでもなく、自然の厳しさである。
岩や氷の険しさ、そして不安定さ。
この山は、氷河から高さ1500メートルに及ぶ絶壁を、めぐらせている。
それから忘れてならないのは、この山の形がもたらす、気候の激しさと不安定さだった。
マッターホルンは、年中雲を吐いている。
下から眺めると何でもなさそうな雲だが、その中は風と雷の巣らしい。
第二の困難は、山に対する人々の恐怖感だった。
外観から覚える恐怖感だけでなく、山上には魔物や妖怪、さまよえるユダヤ人や地獄へ落ちた亡霊たちが住んでいると、信じられていた。
こんな山には、むやみに近づかないほうがいい。
魔物たちを怒らせると、復讐に岩を落としてくるに違いない。
周辺に住む村人はそのように考えているので、この山の話をすると、すっかり大げさに熱狂的になったりして、普通にものが言えなくなってしまう。
だからガイドたちは、何とか言を左右して断るか、逃げる口実を探したようだ。
その中で、カレルだけが登頂の意欲を持っていた。
当時の地元の人たちは、マッターホルンをアルプスだけでなく、世界で一番高い山と信じていた。
第三の困難は、自国の山を外国人に初登頂させまいとする、ナショナリズム競争意識だった。
スイス写真集の7月28日「チューリッヒまで」、7月30日「氷河特急」、8月1日「カンデルシュテークまで」の記事は、「片瀬貴文さんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
をご覧ください。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ソフィさんの関連旅行記
ツェルマット(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
5