2006/08/02 - 2006/08/02
1895位(同エリア2148件中)
ソフィさん
2006年8月2日(水)
電車は、ツェルマットの前の駅、フィンデルバッハに着いた。
もうツェルマットの村に近く、対岸には村はずれの家が見えてきた。
この谷の主マッターホルンは、盛んに雲を吐き始めている。
マッターホルン挑戦を思いついたウィンパーは、まずアオスタ(イタリア)の谷沿いの町、シャティヨンで、ガイドを探す。
彼が登ろうとしていたのは、イタリア側、ブルーユの村からであった。
シャティヨンでは、大勢の男が次々にやってきたが、優れた性質の者は一人も見当たらない。
どれもこれも『意地悪、生意気、嫉妬、憎悪、あらゆる種類の悪辣さを現わしているような顔つきの男ばかり』だった。
それまで良いガイドに出会っていなかった彼の山案内に対する評価は、そのころ不当に低かった。
『山道の道しるべの役をすることと、大飯を食らい、大酒を飲むこと以外には、役に立たないように思われていた』
適当な山案内が見つからずにいたところ、出くわした二人の登山客が連れていた山案内を勧められ、彼はその男と契約する。
しかしこの男も役立たず、おまけに、それまで男がついていた二人連れの未払いの日当まで、払わされることになってしまう。
そこで彼はもう一人山案内を雇おうと、道すがら探したところ、ブルーユのほぼ10キロ手前のヴィルトゥルナンシュに住むカレルが、衆目の一致するガイドの第一人者ということがわかった。
探し当てたカレルは、不遜な様子を漂わせてはいたが、立派な体格と意志の強そうな顔をしていて、彼は契約しようとする。
だが、もう一人いやな顔つきをした男を雇えと条件をつけられ、断ってしまった。
このカレルこそ、四年後にマッターホルンの初登頂を争うようになる、ライバルだった。
スイス写真集の7月28日「チューリッヒまで」、7月30日「氷河特急」、8月1日「カンデルシュテークまで」の記事は、「片瀬貴文さんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
をご覧ください。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ソフィさんの関連旅行記
ツェルマット(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
10