2002/11/05 - 2002/11/16
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buchijoyceさん
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11月8日(金)
まだ雲はあるが、空は高い。
マリアさまが願いをかなえてくれたらしい。
7時半朝食。美味しい。
ウフイッツイの予約は9時。ホテルから10分足らずなので、アルノ川沿いに歩いていく。こういうところを歩くとダンテの「神曲」を思い出す。二人で「神曲」の話をし、地獄が一番面白いなどと不埒なことを言っている。前を日本人観光客の一団がぞろぞろ連なって歩いていく。
持ち物チェックを受け、チケットを買い、中に入って階段を上り始めて思い出した。3階までの階段がきつかったことを。しまったぁ、エレベーターに乗るんだった。
3階までふーふー言いながら上っていく。係員がそれを見て笑っている。日ごろ歩かないからだが、体力は確実に衰えている。
ウッフィツイの展示作品にはそれほどお気に入りはない。ラファエロの「ヒワの聖母 」の近くにあった円型のマリア像くらい。もちろん、ボッテチェルリの「春」も「ヴィーナスの誕生」も、そう、ゴヤもクラナッハもゆっくりと見る。
一緒に入った団体さんはツアコンに導かれてさっさと見ていく。リピーターの私たちだって、そんなに早くは行かない。なるほど、Oさんがゆっくり見たいというわけだ。
サンタ・クローチェ教会をのぞく。毎度おなじみの「お天気にしてください」という私の言葉を聞くときまってpapasanが「汝の信仰、汝を・・・」という。この「信仰」という言葉を聞くと、思わず噴出してしまう。せっかく祈ってるのに、茶化さないでよ。
ホテルに戻りチェックアウト。
陽が射し始める。おお、Thanks. サンタ・マリーアだ。広場のフェイクのダビデ像のまわりは工事中。
花のドゥオモのまわりはすごい人、人、人。全部ツーリストだろうか、デモの参加者だろうか。とにかくこの群集の写真を撮る。
近くのケーキ屋さんに入ると、ここは店内禁煙。これはいい。リストランテでも必ず禁煙席をと言うんだが、けっこうタバコの匂いが流れてきていやなんだ。イタリアも喫煙者は多いし、いくら石の文化とはいえ、平気で火のついた吸殻を道端に捨てる。
「やはりダビデ像には会っていこうよ」
駅近くまで行くと中華があったので入る。日本語のメニューがあり、ラーメン、餃子、チャーハン、ザーサイのラーメンセットがある。その名前にひかれてラーメンセットとジャスミンティを注文する。私は量を考えてチャーハンはパス。ところがパスしたチャーハンが一番美味しかった。杏仁豆腐も取ってみたが、ちょっと口に合わなかった。今回は中華を食べたのはここだけ。
駅で14時55分発のESをとってからタクシーでアカデミア美術館まで行ってもらい、手荷物を預け、ダビデ像と対面する。やっぱり本物は迫力がちがう。なにか訴えるものがあるね。
駅に戻ると、降りてくる人たちは胸にカードをぶら下げて、ぞくぞくと集結している。オレンジ、緑、紫、黄色・・カードの色はさまざま。年配者も老人もいるが圧倒的に若い人が多い。あの大きなザックの中には、たぶんシュラフが入っているのだろう。
多くの人のザックの上にはくるくるっと巻いた小型のカーペットが乗っている。あれを地面に敷いてシュラフを使うのだろう。
今の日本の若者にはこういうエネルギーはないね。大体政治意識が欠けてるよ。政治は自分たちの生活には切っても切れないものなのに。未来はもう私たちのものではないんだけどね。
胸のカードの色は集合場所の区別かもしれない。「NO WAR」のワッペンも見える。NO WARの文字を見ると私の血も騒ぐ。
私もNO WARのワッペンがあったらつけようと、駅構内で参加者の整理をしているdeskまで行ってみたが、パンフレットだけで、ワッペンはなかった。パンフは読めないが、それでももらってくる。大きく書かれたPACEという文字は平和だとはわかった。
NO ALLA GUERRA!これは戦争反対だろう。
後髪を引かれる思いで、ローマに向かう。ここまではホテルの予約が入っている。
ローマへの車窓からアペニン山脈の山々にうっすらと雪が見える。ここ二、三日、急に冷え込んだのだと言う。
ローマ駅に着くと、空を埋めるすごい鳥の群れ。
そういえばこの情景は以前もみたことがある。
しばらく鳥の群れをながめてからオペラ座の方面へ歩き出す。
今夜の宿はH・C。ここは現金で162ユーロの約束。
フロントの女の子はアルバイトらしく要領を得ないし、部屋もいまいち。おまけに水道の蛇口がしっかりしまらない。おやまぁ、期待してたのに。
7時半、近くのリストランテに夕食に行く。
ワインはBarbaresco。グラスについでくれる。うん、美味しい。
papasanはコンソメ、私は野菜スープ、メインはビーフ・ステーキを頼んだ。
「ポテトパイを食べるか?」というから、
「Si.」と答えると、ウェターが切るのは見えたがなかなか持ってこない。すると温めて出してくれたのだった。温めたのでぐっと美味しくなった。
見ていると、ここのウェイターの客へのサービスぶりには感心。扱いが実にいい。
ギターの演奏が始まった。なつかしのカンツォーネを歌ってくれるが、歌にハートがない。なんか生活にやつれているような歌い方だ。いくつか部屋があるようで、隣の部屋に行った。しばらくして戻ってきた弾き語りさんは、さっきよりずっと声が出てきた。私たちもワインでご機嫌になっているので、歌い終わるたびに拍手を送る。
サンタ・ルチアが始まった。私もいっしょになってイタリア語で歌っている。ワインのせいで、papasanまでがのどを披露。するとまわりから拍手が起こり感激している。弾き語りさんも逆にこちらに拍手を送っている。
デザートはpapasanはジェラート。私はもうドルチェは食べられないのでカモミッラ。するとウェイターがグラスを持ってきてリモン・チェッロを注いでくれた。甘いレモンリキュールだ。あげくにベルモットも。すっかりいい気分になってホテルに帰るやバタンキュー。
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