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夕食は個人宅で用意してくれた。ここのお宅の中庭は梅と杏が緑の陰をつくり、ぶどうは棚につるをのばし始めていた。こういう中庭で、パーティはもちろん、結婚式もするそうだ。中庭にきれいなテーブルクロスがかけられた細長いテーブルが置かれ、花が飾られ、ミネラルウォター、ワイン、皿やコップが並べられている。<br /><br />「遠いところから、ようこそ」と女主人が歓迎してくれた。<br />子ども達もお料理を運ぶ手伝いをする。恥ずかしげに、でも、ものめずらしげに。美味しかった。何種類ものサラダ、サモサ、パン、スープ。ピラフ。サモサが美味しくてメインのことを考えずに、3ケも食べてしまった。メインはピラフ。豆も入っている。ピラフは作ってから18時間ぐらい経ったのが一番美味しいと聞いている。きっと早くから用意してくれたんだろう。<br />ピラフにはこのために用意したトマトとキウリのサラダと玉ねぎのスライスと小口切りのワネギをかけて食べる。暑い地方の知恵だ。これならサラダの酢でピラフもたくさん食べられる。<br />美味しいウズベキスタンの食事でも、特に美味しい夕食だった。<br /><br />企画してくれたスウェタに感謝。スウェタによると、日本から、私がウズベキスタン人の生活に興味があると、メモが来ていたので、これを予定にいれたのだという。「風の旅行社」も好みを知ってるから、配慮してくれたんだね。でも、予め個人宅に寄るとわかっていたら、日本からお土産を用意してきたものを、ちょっとそれが心残り。「またいらしてください」という女主人の言葉。お礼に家族の写真を撮った。大きくして送ってあげよう。<br /><br />そのままマッサージに行く。マッサージは大きなホテルでやっている。ツアー客が多いときはこのホテルを利用するのだとか。そんな関係か、マッサージ師とスウェタが知り合いなので連れて行ってくれたのだ。大きな体のロシア人女性がマッサージをしてくれた。オイルをすり込みながら足から頭の天辺までもんでくれた。腰と足にプロブレムがある。私のところに3回通えば治すことが出来るというが、明日は出発。30分15ドルだったが、20ドルでおつりは要らないと渡した。<br /><br />ロビーに戻ると、二人の女性による生演奏が始まっていた。ピアノとヴァイオリンだ。「ハンガリアン・ダンス」をやっている。<br />途中音が合わないらしく止まったので、10ドル紙幣をたたんで、<br />「チゴイネルワイゼン弾ける?」と聞いてみた。<br />「OK」と云ったので、チップを渡すと「Oh,Thank you」といって受け取った。全曲弾いてくれた。ヴァイオリンの音は楽器が悪いのか、いまいち。ピアノはうまいがこれはやけに乾いた音。<br />でも一生懸命引いてくれたので、私一人しかいないが拍手。<br />すると二人でなにか打ち合わせをしていると思ったら「さくら変奏曲」をやってくれた。日本人へのサービスなのだろう。<br />黙って聞いていたら、次はモーツァルトのトルコマーチ。そこで、「グノーのアヴェ・マリアを、インヴェンションつきで」というと「OK」ヴァイオリニストが私に「ミュージシャンか」と聞く。「いえいえ、でもクラシックは大好き」というと弾き始めた。伴奏のインヴェンションがきれいだ。<br /><br />そこへみんなが戻ってきたので、演奏が終わるのを待って<br />「ありがとう」と挨拶して引き上げる。ほんとはもっと聞いていたかったけど。彼女達も残念そう。そうだよね、ロビーの生演奏を聴いてくれる人は少ないんだよね。今宵もたのしい一日だった。<br /><br />他の人たちはあのデザイナーの店をのぞいている。そこにきれいなドレスがあったので「スウェタの結婚式にはあれを買って着て出よう」というと、「mamasan、あれはセクシーです。私の彼がmamasanを見てしまいます」という。うん?と、よくよくみるとスカートはオーガンジーのようなスケスケ。「あぁ、わるかったね。こりゃだめだ!」<br /><br />みんなが次にウズベキスタンに来るのはスウェタの結婚式だ。<br />招待してね、と言ってはからかっているので、すぐこういう話になる。まだまだ一般にはウズベキスタンは早婚なのだそうだ。<br />だから25歳のスウェタは親からうるさくせっつかれているようだ。<br /><br />オイルマッサージだったので、全身にオイルがついていてべとべとする。そこでシャワーを浴びる。湯加減がなかなかむずかしい。ついでに洗濯をする。洗濯物を干して、日記を書いているとすっかり冷え込んでしまい、Hさんに冷房を止めてもらったが、なんとなく体が冷えて眠れない。そうこうして3時をすぎてしまった。移動日だというのに。<br /><br />

ウズベキスタン11

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2003/05/14 - 2002/05/27

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buchijoyce

buchijoyceさん

夕食は個人宅で用意してくれた。ここのお宅の中庭は梅と杏が緑の陰をつくり、ぶどうは棚につるをのばし始めていた。こういう中庭で、パーティはもちろん、結婚式もするそうだ。中庭にきれいなテーブルクロスがかけられた細長いテーブルが置かれ、花が飾られ、ミネラルウォター、ワイン、皿やコップが並べられている。

「遠いところから、ようこそ」と女主人が歓迎してくれた。
子ども達もお料理を運ぶ手伝いをする。恥ずかしげに、でも、ものめずらしげに。美味しかった。何種類ものサラダ、サモサ、パン、スープ。ピラフ。サモサが美味しくてメインのことを考えずに、3ケも食べてしまった。メインはピラフ。豆も入っている。ピラフは作ってから18時間ぐらい経ったのが一番美味しいと聞いている。きっと早くから用意してくれたんだろう。
ピラフにはこのために用意したトマトとキウリのサラダと玉ねぎのスライスと小口切りのワネギをかけて食べる。暑い地方の知恵だ。これならサラダの酢でピラフもたくさん食べられる。
美味しいウズベキスタンの食事でも、特に美味しい夕食だった。

企画してくれたスウェタに感謝。スウェタによると、日本から、私がウズベキスタン人の生活に興味があると、メモが来ていたので、これを予定にいれたのだという。「風の旅行社」も好みを知ってるから、配慮してくれたんだね。でも、予め個人宅に寄るとわかっていたら、日本からお土産を用意してきたものを、ちょっとそれが心残り。「またいらしてください」という女主人の言葉。お礼に家族の写真を撮った。大きくして送ってあげよう。

そのままマッサージに行く。マッサージは大きなホテルでやっている。ツアー客が多いときはこのホテルを利用するのだとか。そんな関係か、マッサージ師とスウェタが知り合いなので連れて行ってくれたのだ。大きな体のロシア人女性がマッサージをしてくれた。オイルをすり込みながら足から頭の天辺までもんでくれた。腰と足にプロブレムがある。私のところに3回通えば治すことが出来るというが、明日は出発。30分15ドルだったが、20ドルでおつりは要らないと渡した。

ロビーに戻ると、二人の女性による生演奏が始まっていた。ピアノとヴァイオリンだ。「ハンガリアン・ダンス」をやっている。
途中音が合わないらしく止まったので、10ドル紙幣をたたんで、
「チゴイネルワイゼン弾ける?」と聞いてみた。
「OK」と云ったので、チップを渡すと「Oh,Thank you」といって受け取った。全曲弾いてくれた。ヴァイオリンの音は楽器が悪いのか、いまいち。ピアノはうまいがこれはやけに乾いた音。
でも一生懸命引いてくれたので、私一人しかいないが拍手。
すると二人でなにか打ち合わせをしていると思ったら「さくら変奏曲」をやってくれた。日本人へのサービスなのだろう。
黙って聞いていたら、次はモーツァルトのトルコマーチ。そこで、「グノーのアヴェ・マリアを、インヴェンションつきで」というと「OK」ヴァイオリニストが私に「ミュージシャンか」と聞く。「いえいえ、でもクラシックは大好き」というと弾き始めた。伴奏のインヴェンションがきれいだ。

そこへみんなが戻ってきたので、演奏が終わるのを待って
「ありがとう」と挨拶して引き上げる。ほんとはもっと聞いていたかったけど。彼女達も残念そう。そうだよね、ロビーの生演奏を聴いてくれる人は少ないんだよね。今宵もたのしい一日だった。

他の人たちはあのデザイナーの店をのぞいている。そこにきれいなドレスがあったので「スウェタの結婚式にはあれを買って着て出よう」というと、「mamasan、あれはセクシーです。私の彼がmamasanを見てしまいます」という。うん?と、よくよくみるとスカートはオーガンジーのようなスケスケ。「あぁ、わるかったね。こりゃだめだ!」

みんなが次にウズベキスタンに来るのはスウェタの結婚式だ。
招待してね、と言ってはからかっているので、すぐこういう話になる。まだまだ一般にはウズベキスタンは早婚なのだそうだ。
だから25歳のスウェタは親からうるさくせっつかれているようだ。

オイルマッサージだったので、全身にオイルがついていてべとべとする。そこでシャワーを浴びる。湯加減がなかなかむずかしい。ついでに洗濯をする。洗濯物を干して、日記を書いているとすっかり冷え込んでしまい、Hさんに冷房を止めてもらったが、なんとなく体が冷えて眠れない。そうこうして3時をすぎてしまった。移動日だというのに。

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  • こびれび

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  • ご夫妻

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  • 公園で

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  • 夕食を頂いた家族と

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