ターレ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
4/30 ドイツのハルツ(Harzer)地方では魔女祭りがあります。<br />私はその中のターレ(THALE)という町へ友人と2人で行って来ました。<br />前日はとなり町のクェトリンブルクのユースホステルに泊まって世界遺産の町を散策。でも観光シーズンではないせいか、人もまばらでした。<br /><br />木で組まれた古い建物がとても美しかったです。特に細い路地の景観は最高でした。<br />教会の音と、20時頃まで薄明るいドイツの空。<br />実は明日もこの町に泊まろうと思っていたのですが、明日は、ウ゛ァルプルギスの夜(Walpurgisnacht/ワルプルギスの夜)があるから満室で泊まらせてくれませんでした。<br /><br />「1000人くらいの人が集まるから、1年も前から予約で満室よ」だそうです。<br />ちょっと明日の宿が心配になったので、朝一番で電車に乗り込み、ターレに着いたらツーリストインフォーメーションを訪ねると、予想どおりユースは満室!!<br />困った顔をしていると、魔女に扮した案内所のお姉さんが、<br />「もし、シャワーやトイレが共同利用で良ければ個人ペンションに電話してみるわ」とのこと。<br />きゃ〜〜!!泊まれるだけで有り難い、もちろん「kein Problem ! Bitte ! ! (Please)」<br /><br />宿が決まれば一安心、荷物を宿において町を散策。この町にも教会があって、駅向こうにはたくさんの出店と移動遊園地がありました。<br />ケバブとかソーセージとかオリーブオイルとか生活雑貨にフルーツジュース、綿菓子屋さんに、射的らしきもの?あとはラッキーくじに魔女のおみやげ物に日曜雑貨まで。<br />デーモンの指人形とポストカードを買いました。見かける人たちは魔女に仮装している人もいます。<br /><br />一度宿でひと休みしてから、ウ゛ァルプルギスの夜の会場となる山上(Hexentanzplatz魔女の踊り場→その昔、魔女たちが酒宴を開きどんちゃんさわぎをした場所。生け贄を捧げたり魔女を火あぶりにした祭祀の場所ともいわれている。ゲーテの『ファウスト』に出てくるのはブロッケン山)までロープウェイで登ります。<br /><br />大昔の伝説では、そこにはヴァーデリンデという魔法を使う女が住んでいたそうです。彼女は悪魔の術で悪い事ばかりしたので、ハルツの人々から魔女婆と恐れられていました。<br />魔女婆は魔女の踊りや集まりを開いて、言葉巧みに敬虔な乙女を誘い、そのあげく、魔法で乙女達を魔女に仕立て上げたそうです。<br />(参考文献:「『グリム童話』の魔女たち」著:西村佑子さん)<br /><br />ロープウェイ乗り場も凄い列でした!昨日のユースのおばちゃんが1000人と言っていたのもあながちウソではありません。ロープウェイに乗るのに1時間以上並んで待ちました。途中でお腹も減って来たのでパンにソーセージを挟んだものを買い食いして、やっと山上に着いたら、たくさんの出店と2つのステージと、魔女魔女魔女!!<br />付け鼻と黒いとんがり帽子にマントをまとって魔女メイク。子供でホウキをもっている子もいます。めちゃめちゃかわいい!!<br />おばあちゃんやおじいちゃんまで、デーモンの赤いツノのカチューシャをしています。<br /><br />私たちも2つのツノが内蔵された電球でピカピカ光るカチューシャを2.99ユーロ(約420円)で購入し、頭につけました。これで気分も盛り上がります。<br />色々な顔や服装の魔女の人形も売られていて、パンプキンを抱いていたり、籠をもっているのもあります。小さい物は5センチ(約300円)、大きい物は1メートルくらい(約4000円)でそんなに値段は高くないのですが、日本までの送料も同じくらいかかりそう。自立するのもあるし、吊り下げるのもあります。<br />私が買った物は、吊り下げタイプで”音に反応して魔女の目が赤く光って笑い出す”機能付き。大きさ30センチで15.95ユーロ(約2300円)です。パン!と手を叩くと、『ワハハッハハ ハハハハハ』と無気味に笑います。<br />他にも魔女のそでのボタンを押したら、同じく目が光って笑い出すのもあって、これはもうちょっと安かったです。<br /><br />「わたしたちは薬を塗りこめば速さが出る。<br /> ぼろきれ一つで帆ができる。<br /> どんな桶でもよいお船。<br /> きょう飛ばなければ、飛ぶ日はないぞえ。」<br />           ファウスト(手塚富雄さん訳)より引用<br /><br />魔女達はこう歌って、ヴァルプルギスの夜に向かったようです。<br />山上にはホテルや、出店以外に普段からのお土産やさんもありました。<br />ウ゛ァルプルギスの夜は午前0時に、木を二等辺三角形状に組上げた松明に火をつけてフィナーレを迎えるのですが、それまでは、二つのステージで音楽やパフォーマンスの出し物をしていました。もちろんドイツ語ですので理解不能・・なのが残念です。<br /><br />スープを飲んだりして寒さを堪えながら、0時まで待ちましたが、最後の魔女と悪魔のパフォーマンスの時間が延長して、0:30頃にハリボテの龍が騎士と戦いながら、竜の口からゴォーーー!!と火を噴いて松明に火をつけました。と同時に、花火がうち上がりしばらく見入っていました。フィナーレです。<br /><br />世があければマイターク(5月1日の春の日)としてドイツは祝日です。<br /><br />地元のカメラマンらしき人に写真を撮られました。アジア人は私達以外にあと一組の夫婦しか見かけなかったので珍しかったのかもしれません。<br />そして・・・・帰りの下りのロープウェイも一時間以上並んだのは言うまでもありません。(ーー;)かなりトイレに行きたかったんだけど・・・。<br /><br />何年先になるかわからないけど、また今度はゴスラーやヴェルニゲローデの魔女祭りも行ってみたいな。

ウ゛ァルプルギスの夜(魔女祭り)に行って来た。

7いいね!

2005/04/29 - 2005/05/01

4位(同エリア6件中)

よよちゃん

よよちゃんさん

4/30 ドイツのハルツ(Harzer)地方では魔女祭りがあります。
私はその中のターレ(THALE)という町へ友人と2人で行って来ました。
前日はとなり町のクェトリンブルクのユースホステルに泊まって世界遺産の町を散策。でも観光シーズンではないせいか、人もまばらでした。

木で組まれた古い建物がとても美しかったです。特に細い路地の景観は最高でした。
教会の音と、20時頃まで薄明るいドイツの空。
実は明日もこの町に泊まろうと思っていたのですが、明日は、ウ゛ァルプルギスの夜(Walpurgisnacht/ワルプルギスの夜)があるから満室で泊まらせてくれませんでした。

「1000人くらいの人が集まるから、1年も前から予約で満室よ」だそうです。
ちょっと明日の宿が心配になったので、朝一番で電車に乗り込み、ターレに着いたらツーリストインフォーメーションを訪ねると、予想どおりユースは満室!!
困った顔をしていると、魔女に扮した案内所のお姉さんが、
「もし、シャワーやトイレが共同利用で良ければ個人ペンションに電話してみるわ」とのこと。
きゃ〜〜!!泊まれるだけで有り難い、もちろん「kein Problem ! Bitte ! ! (Please)」

宿が決まれば一安心、荷物を宿において町を散策。この町にも教会があって、駅向こうにはたくさんの出店と移動遊園地がありました。
ケバブとかソーセージとかオリーブオイルとか生活雑貨にフルーツジュース、綿菓子屋さんに、射的らしきもの?あとはラッキーくじに魔女のおみやげ物に日曜雑貨まで。
デーモンの指人形とポストカードを買いました。見かける人たちは魔女に仮装している人もいます。

一度宿でひと休みしてから、ウ゛ァルプルギスの夜の会場となる山上(Hexentanzplatz魔女の踊り場→その昔、魔女たちが酒宴を開きどんちゃんさわぎをした場所。生け贄を捧げたり魔女を火あぶりにした祭祀の場所ともいわれている。ゲーテの『ファウスト』に出てくるのはブロッケン山)までロープウェイで登ります。

大昔の伝説では、そこにはヴァーデリンデという魔法を使う女が住んでいたそうです。彼女は悪魔の術で悪い事ばかりしたので、ハルツの人々から魔女婆と恐れられていました。
魔女婆は魔女の踊りや集まりを開いて、言葉巧みに敬虔な乙女を誘い、そのあげく、魔法で乙女達を魔女に仕立て上げたそうです。
(参考文献:「『グリム童話』の魔女たち」著:西村佑子さん)

ロープウェイ乗り場も凄い列でした!昨日のユースのおばちゃんが1000人と言っていたのもあながちウソではありません。ロープウェイに乗るのに1時間以上並んで待ちました。途中でお腹も減って来たのでパンにソーセージを挟んだものを買い食いして、やっと山上に着いたら、たくさんの出店と2つのステージと、魔女魔女魔女!!
付け鼻と黒いとんがり帽子にマントをまとって魔女メイク。子供でホウキをもっている子もいます。めちゃめちゃかわいい!!
おばあちゃんやおじいちゃんまで、デーモンの赤いツノのカチューシャをしています。

私たちも2つのツノが内蔵された電球でピカピカ光るカチューシャを2.99ユーロ(約420円)で購入し、頭につけました。これで気分も盛り上がります。
色々な顔や服装の魔女の人形も売られていて、パンプキンを抱いていたり、籠をもっているのもあります。小さい物は5センチ(約300円)、大きい物は1メートルくらい(約4000円)でそんなに値段は高くないのですが、日本までの送料も同じくらいかかりそう。自立するのもあるし、吊り下げるのもあります。
私が買った物は、吊り下げタイプで”音に反応して魔女の目が赤く光って笑い出す”機能付き。大きさ30センチで15.95ユーロ(約2300円)です。パン!と手を叩くと、『ワハハッハハ ハハハハハ』と無気味に笑います。
他にも魔女のそでのボタンを押したら、同じく目が光って笑い出すのもあって、これはもうちょっと安かったです。

「わたしたちは薬を塗りこめば速さが出る。
 ぼろきれ一つで帆ができる。
 どんな桶でもよいお船。
 きょう飛ばなければ、飛ぶ日はないぞえ。」
           ファウスト(手塚富雄さん訳)より引用

魔女達はこう歌って、ヴァルプルギスの夜に向かったようです。
山上にはホテルや、出店以外に普段からのお土産やさんもありました。
ウ゛ァルプルギスの夜は午前0時に、木を二等辺三角形状に組上げた松明に火をつけてフィナーレを迎えるのですが、それまでは、二つのステージで音楽やパフォーマンスの出し物をしていました。もちろんドイツ語ですので理解不能・・なのが残念です。

スープを飲んだりして寒さを堪えながら、0時まで待ちましたが、最後の魔女と悪魔のパフォーマンスの時間が延長して、0:30頃にハリボテの龍が騎士と戦いながら、竜の口からゴォーーー!!と火を噴いて松明に火をつけました。と同時に、花火がうち上がりしばらく見入っていました。フィナーレです。

世があければマイターク(5月1日の春の日)としてドイツは祝日です。

地元のカメラマンらしき人に写真を撮られました。アジア人は私達以外にあと一組の夫婦しか見かけなかったので珍しかったのかもしれません。
そして・・・・帰りの下りのロープウェイも一時間以上並んだのは言うまでもありません。(ーー;)かなりトイレに行きたかったんだけど・・・。

何年先になるかわからないけど、また今度はゴスラーやヴェルニゲローデの魔女祭りも行ってみたいな。

同行者
友人
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
鉄道

PR

  • Quedlinburgクエートリンブルクの夜の町並み。

    Quedlinburgクエートリンブルクの夜の町並み。

  • ターレで泊まったホステルの部屋です。

    ターレで泊まったホステルの部屋です。

  • ターレの街にもこんな魔女がたくさんいました。

    ターレの街にもこんな魔女がたくさんいました。

  • この完璧なまでの仮装・・。

    この完璧なまでの仮装・・。

  • もちろん子供も仮装。

    もちろん子供も仮装。

  • ヘクセンタンプラッツの魔女の像と魔女に仮装した女性。

    ヘクセンタンプラッツの魔女の像と魔女に仮装した女性。

  • 見事に魔女に仮装しています。

    見事に魔女に仮装しています。

  • 夜の露店。出店ってテンションがあがって、ついついいっぱい買ってしまいません?

    夜の露店。出店ってテンションがあがって、ついついいっぱい買ってしまいません?

  • 祭りのフィナーレ。松明の炎の光が目に勢い良く飛び込んできてまぶしいです。

    祭りのフィナーレ。松明の炎の光が目に勢い良く飛び込んできてまぶしいです。

  • 魔女祭りのチケット

    魔女祭りのチケット

この旅行記のタグ

7いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (2)

開く

閉じる

  • Berg Heilさん 2006/05/18 08:34:11
    まずは1票!!
    何処の國の人達もお祭り大好き。こんな旅行記も大好き。平和で無ければお祭りは出来ません!! ゴスラーは昨年10月訪問、趣のある佇まいの街です。(小生の旅行記あり)

    一寸勝手な御願い
    1.全文、少々長いから是非分割して書いてください。あんまり長いとこの老生 目をしょぼつかせて、パソコン画面を見なければなりませんので。

    2.「立て」の写真は「立て」で入れてください。首の骨が痛みます。

    今後もこんな愉しい旅日記期待します。そして”Frau モコ”の名前、覚えておきます。

    よよちゃん

    よよちゃんさん からの返信 2006/06/08 14:20:52
    RE: まずは1票!!
    書き込みありがとうございます。
    お返事が遅くなってしまってすみません・・・。3週間ほど自宅をあけていました。
    出先のパソコンからは通信速度がおそいせいか、4travelにうまく接続できませんでしたm(ーー)m

    写真の件ですが、画像登録画面で「90度回転」を選択しても回転してくれません。
    時間ができたときに元の画像ごと写真の向きを変えて登録し直します。
    文章の件は少し改行を増やしてみました。これからもつたないながらに旅行記を増やしていこうと思いますので応援してくださいね(^0^)/

よよちゃんさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ドイツで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ドイツ最安 445円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ドイツの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP