2006/05/03 - 2005/05/06
120位(同エリア124件中)
めもるさん
昨日は大移動。そして、今日も乗りまくって大移動になる。
昨日の食生活は旅らしくなかったが、今日は旅のものを食べるぞ。
-
起きた時間が予定より少し遅く、しんじ湖温泉の足湯に行って湯治する時間がなくなった。時間が中途半端なので、とりあえず松江駅に向かう。しばらくして奥出雲おろち号が入線してきた。牽引するのはめずらしくDE15で、ヘッドマークにはヤマタノオロチ。
-
トロッコといっても、12系客車の窓をぶち抜いたものなので、貨車利用のものよりかなり大きい。中の様子はこんな感じ。
-
おろち号特製の座布団。トロッコ車両の椅子にはクッションがないので、これを使う。おみやげに売っていないんだろうか?(笑)
-
汽笛を鳴らし、機関車が押すスタイルで出発。乗車率ははじめは3〜4割だったが、木次までは全席自由席なので、物珍しい車両に短距離利用客が入れ替わり立ち替わりお試し乗車し、それなりににぎやか。
宍道までは山陰本線を走る。結構なスピードで爆走するので風が強く、ちょっと寒く感じる。車窓右手には宍道湖。七珍、食べたかったなぁ。 -
宍道から木次線に入り、農村風景が広がる。スピードは少し落ちて、快適な列車の旅。窓がないので、風を感じ、花や土、水の匂いが届いてくる。たまに畜産の臭いも(苦笑)。田植機でなく、手で田植えしている風景に出会った。
-
汽笛一発、木次線最長の下久野トンネルに入った。トンネルの入口で一瞬冷気に身震いしたが、トンネルの外と中は明らかに5度くらいは気温が違って感じ、上着を着ているのに寒くてたまらない。しかもこのトンネルは長いのなんの。周りの乗客からも「寒い!」という声が聞こえてくる。ちゃんと窓のある控え車両に移ろうかと何度も考えた。5分以上は真っ暗な中にいただろうか。トンネルを抜けたときは外気の暖かさに心底ほっとした。
-
亀嵩駅で途中下車。駅名標の重厚さが歴史の長さを感じさせる。
-
亀嵩といえば、ご存じ「そば屋駅」。おろち号でもそば弁当を積み込んで販売するけれど、どうせなら本場のものは本場で食べたいと思い、列車を降りて店に入る。まだ11時前だったが、満席だった。
そばの味を確かめるなら冷たいそばの方がいいのだが、トンネルの中がとにかく寒かったので、暖かいものが食べたくて「釜あげそば定食」を注文。出てきたそばは少量のそば湯の中に浸かっていて、削り節とあさつきがかかっている。そばつゆが出てきたが、入れる器はついていなかった。ということは、このままつゆをかけて食するということ。つゆが少量だとそば湯の味になってしまうので、きもち多めにかけないといけない。
そばの香りはするものの、味そのものは茅野の「更級」の方がおいしかった。もっとも、同じ条件ではないから、ふつうのもりそばなら差はわからない。やっぱりそば湯のどろっとした風味は最後までついて回った。
また来る機会があるかどうかはわからないが、次回は素直に割子を食べよう。 -
次の列車が来るのは1時間20分後。特に周りになにかあるわけではなく、ひまをもてあます。
切符、ほんとに売ってくれるかなぁ。お店が忙しそうだけど。でも、いちおうご主人は「駅長」なはず。 -
駅前でかぐわしい香りを放つ花。
-
「和泉式部伝承の里」の標識はあるけれど、特に施設があるわけでもない。存在意義がいまひとつ不明。
-
お昼時になり、気づけばものすごい行列。しかし、ここに並んでいるのはみんな車やバイクで来た人たちで、列車で来たのは自分を含めて3人だけ。繁盛はけっこうなことだけれど、なんだか、ちょっと。
-
ようやく列車が来て、ディーゼルカーに乗り込む。隣の出雲横田で10分近く停まったので駅前に出る。重厚な駅舎と注連縄、そして駅名標。
-
こちらは校倉造っぽいトイレ。
-
駅前の割烹旅館。駅周辺は歴史を感じさせる造りの建物で統一されている。じっくり歩いてみたら案外おもしろい街かもしれない。
-
ディーゼルカーにもどり、いよいよ木次線のハイライト、出雲坂根の三段式スイッチバックに入る。
出雲坂根駅に進入、1回目のターン。備後落合から戻ってきたおろち号が行き違いで待っている。 -
出雲坂根で3分停車。「延命水」というわき水に乗客が群がる。味はまろやか。車で汲みに来る人も多く、「列車の乗客を優先してください」という立て看板が。
-
進行方向が変わって、またぐんぐん登りはじめた。2回目のスイッチバックの引き込み線へ。
-
そしてさらに登る。出雲坂根から乗ったベテラン補助乗務員の方が、三段式スイッチバックの解説をしてくれ、鉄道ファンだけでなくおじちゃんおばちゃんも耳を傾ける。道路橋のおろちループに続く赤いアーチ橋・三井野大橋。この橋、下から上まで100mあり、トラスドアーチ橋では日本一の高さらしい。「これが後で下に見える」という解説があり、楽しみになってくる。
-
出雲坂根の三段式スイッチバックはコンパクトで、すぐ下に駅が見えるのが特徴とのこと。果たして、出雲坂根の駅が眼下に見えてきた。見えたその瞬間は下からも手を振っているのが見えた。
(真ん中の黒い屋根の大きな建物の上にある白っぽい建物が駅) -
そしてさらに登って山を半周し、三井野大橋が下に見えるようになった。車内は大コーフン。いやぁ、堪能させてもらいました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
めもるさんの関連旅行記
奥出雲(島根) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21